「防災用にポータブル電源って、本当に必要か?」「高いのに、使わないまま押し入れで眠ったら後悔しそう」。買うべきか迷っている人ほど、ネットで見かける「いらない」という声が気になりませんか?
防災にポータブル電源がいらない人は、ちゃんといます。分かれ目は「停電が3日続いたとき、電気でしか守れないものが家にあるかどうか」。スマホの充電だけで済む家なら、手持ちのモバイルバッテリーで足ります。乳幼児や高齢の家族がいる家、オール電化の家、冷蔵庫やWi-Fiを止めたくない家は、備えておく側です。
「電気はすぐ戻る」という意見も半分は当たっていて、2018年の北海道胆振東部地震では最大約295万戸の停電が約50時間で99%解消しました。一方で2019年の台風15号は、99%解消まで約280時間かかっています(経済産業省の資料)。備えの基本は、首相官邸の「災害が起きる前にできること」にあるとおり水と食料が先。電気はその次、という順番は変わりません。
この記事では、Jackery公式の判断基準と停電の公的なデータ、それに僕が手元で使っている3台の持ち方をもとに、必要な人・いらない人の分かれ目を書きます。沖縄に住んで台風の停電を経験してきた立場から、デメリットや後悔しやすいパターンも隠さず書きます。国の防災の取り組みや備えの情報は、内閣府の防災情報のページにまとまっています。
【結論】防災にポータブル電源はいらない人もいる|必要な人・いらない人の分かれ目
いる・いらないは「ポータブル電源が便利かどうか」ではなく、停電中に電気で守りたいものがあるかで決まります。下の2つの箱は、Jackeryが公式ブログで示している判断基準をそのまま並べたものです。
防災用ポータブル電源が必要な人
- 乳幼児や高齢者がいる家庭
- オール電化住宅に住んでいる
- 過去に長期停電を経験した地域に住んでいる
- ペットを飼っており、空調管理が必要
防災用ポータブル電源がいらない可能性が高い人
- 大容量モバイルバッテリーを複数持っている
- 石油ストーブなど電源不要の暖房器具を持っている
- 避難所が近く徒歩圏内にある
- 最低限の連絡手段確保だけで十分と考えている
出典:Jackery Japan「ポータブル電源は災害時にいらない?不要派の意見や必要・不要の判断基準を解説」。メーカーの記事なので「必要」寄りに読まれがちですが、いらない人の条件まで書いているので、判断の物差しとして使いやすいんです。
あなたの家は、どちらの箱に近いですか?
ポータブル電源 防災 必要か|4つのうち1つでも当てはまれば備える側
ポータブル電源が防災に必要かは、停電中に電気でしか守れないものが家にあるかで決まり、上の「必要な人」の4つのうち1つでも当てはまれば備える側です。どれも、停電が長引くと我慢では済まない条件なので、赤ちゃんのミルクのお湯や、高齢の家族とペットの暑さ寒さ対策は、電気が止まったその日から困ります。
オール電化の家は、停電するとお湯をわかすのも調理をするのも止まってしまいます。「長期停電を経験した地域」は、僕の住む沖縄がまさにそうで、2023年8月の台風6号では沖縄電力の管内で最大215,800戸が停電し、99%が戻ったのは停電が始まってから6日後でした(電力広域的運営推進機関の資料)。
4つに当てはまらなくても、冷蔵庫とWi-Fiルーターを止めたくない家は必要な側に入ります。僕の家の冷蔵庫(502L)とルーターは合わせて96Wで、1,070WhのJackery 1000 Newにつなぐと、画面には残り8.5時間と出ました。

8.5時間あれば、夜に停電しても翌朝まで冷蔵庫の中身とネットが守れるので、停電中に情報を取り続けたい家ほど1台の意味が大きくなります。丸1日以上を1台で守るには容量が足りず、その先は昼間にソーラーで充電して足す使い方になります。
ポータブル電源 いらない 災害|いらないのはこんな人
スマホが充電できれば十分で、暖房も明かりも電気に頼らずに済む人は、防災用ポータブル電源は必要ありません。避難所が歩いて行ける距離なら、家で粘る必要も小さくなります。
もうひとつ、Jackeryの基準には無いけれど僕が付け足したいのが「住宅用の太陽光発電がある家」です。経済産業省の資料では、2019年の台風15号のとき、住宅用太陽光のユーザー486件のうち388件(約80%)が自立運転の機能で停電中も電気を使えていました。昼間に屋根の太陽光から電気が取れる家は、ポータブル電源の優先度が一段下がります。
迷ったら「停電3日目に何を動かしたいか」で決める
どちらとも言えない人は、停電3日目の自分の家で何を動かしたいかを想像してみてください。それが決まれば、いる・いらないも、買うならどの大きさかも自然と決まります。
停電3日目、電気で動かしたいものは?
💡 冷蔵庫とWi-Fiを止めたくない人の1台
Jackery ポータブル電源 1000 New
容量1,070Wh/定格出力1,500W/約10.8kg/リン酸鉄リチウムイオン電池
停電時は20ミリ秒未満で自動切替(UPS)
防災にポータブル電源はいらないと言われる理由と、その答え

「いらない」と言う人の理由には、もっともなものが多いんです。
ここでは、よく見かける意見を1つずつ取り上げて、どこまで正しいかを経済産業省などの公的なデータで確かめていきます。
先に言うと、僕もうなずく意見がほとんどです。
「電気はすぐ復旧する」は半分正解
大きな停電でも、多くは2〜5日で99%が戻っています。ただし台風で電柱や電線がやられると、12日かかった例もあります。経済産業省と電力広域的運営推進機関の資料から、最大停電戸数と「99%が戻るまでの時間」を並べました。
| 災害 | 最大停電戸数 | 99%が戻るまで |
|---|---|---|
| 2018年 北海道胆振東部地震 | 約295万戸 | 約50時間 |
| 2018年 台風21号(関西電力) | 約240万戸 | 約120時間 |
| 2018年 台風24号(中部電力) | 約180万戸 | 約70時間 |
| 2019年 台風15号(東京電力) | 約93万戸 | 約280時間(12日) |
| 2023年 台風6号(沖縄電力) | 215,800戸 | 停電の始まりから6日後 |
出典:経済産業省 電力レジリエンスWG資料/電力広域的運営推進機関 第473回理事会資料
表で見てほしいのは、「99%が戻るまで」という数字が何を意味しているかです。残りの1%、つまり倒木や土砂で直せない場所の家は、もっと長く待つことになります。「平均的には数日で戻る。でも自分の家が最後の1%に入らない保証はない」が正直なところ。
数日で戻る前提なら小さい1台、長引く前提なら大きい1台とソーラーパネル、という考え方になります。
「水と食料が先」はそのとおり
ここは僕も同じ意見です。ポータブル電源より先に、水と食料をそろえてください。首相官邸の「災害が起きる前にできること」では、飲料水は3日分(1人1日3リットルが目安)、非常食も3日分、大規模災害では「1週間分」の備蓄が望ましいとしています。お湯をわかせるカセットコンロも、首相官邸のページで備蓄の例に入っています。
家じゅうの電気を普段どおりに使うつもりなら、1,000Whでは足りません。ただ、冷蔵庫とルーターとスマホに絞れば話が変わります。Jackery 1000 New(1,070Wh)の目安は、スマホ充電(29W)約45回、電気毛布(55W)約12時間です。全部をまかなう道具ではなく、「止まると困るものだけを動かす道具」と考えると、いる・いらないが判断しやすくなります。
使い道を絞れるかどうか、が分かれ目です。
「電源のいらない暖房がある」なら冬は困らない
石油ストーブのように電気を使わない暖房があるなら、冬の停電は乗り切れます。ここは「いらない派」の言うとおりです。気をつけたいのは、石油ファンヒーターはコンセントが無いと動かないこと。同じ灯油でも、電気が要るかどうかは機種で違うので、今あるストーブを一度見ておいてください。
逆に、電気を使わない冷房はありません。沖縄の夏の停電で困るのは寒さではなく暑さで、扇風機を回すための電気がどうしても欲しくなります。住んでいる地域の「停電しやすい季節」で考えると判断がぶれません。
暑さはガマンでどうにかなるものではありません。
「モバイルバッテリーで足りる」はスマホだけなら正解
停電中に充電したいのがスマホだけなら、モバイルバッテリーで足ります。モバイルバッテリーで足りないのは、コンセント(AC)で動く家電を使いたいときです。扇風機や電気毛布、冷蔵庫、Wi-Fiルーターはこちらに入ります。
その中間にあるのが、僕のAORA 30 V2のような300Wh前後の小型機です。片手で持てる大きさで、スマホもルーターも小さな扇風機もまとめて面倒を見られます。これが便利なんです。違いをもっと細かく知りたい人はポータブル電源とモバイルバッテリーの違いにまとめています。
「処分が大変」は買う前に回収の窓口を見ておけば済む
処分の手間は、たしかにあります。ただ、メーカーの回収サービスを買う前に見ておけば大丈夫です。たとえばJackeryは、500 Newの公式ページで「無償回収リサイクルサービス」を案内しています。
中身は大きなリチウムイオン電池なので、ふつうのごみと同じ感覚では出せません。
具体的な出し方はポータブル電源の処分・廃棄方法で手順ごとに書いています。
ポータブル電源のデメリットと「買って後悔」するパターン

買う前に、悪いところも知っておいてください。後悔する人の多くは、デメリットを知らなかったというより「自分の家に当てはめていなかった」パターンです。
耳の痛い話も、ここで一緒に見ておきましょう。
ポータブル電源 デメリット|重い・容量に限りがある・管理が要る
大きなデメリットは「重さ」「容量の限り」「管理の手間」「値段」です。まずは重さから。容量が増えるほど重くなり、1,000WhクラスのJackery 1000 Newで約10.8kg、2,000WhクラスのDabbsson 2000Lで約18.6kgあります(各社公式)。
容量にも限りがあって、使えば減り、充電しなければ戻りません。しまったままでも、少しずつ減ります。値段は数万円から十数万円。「なんとなく不安だから」で大きい機種を選ぶと、持て余しやすいんです。
ポータブル電源 後悔|しまいっぱなしで、いざというとき空っぽ
いちばん多い後悔は「押し入れにしまったまま、停電の日に残量が無かった」です。防災用に買った人ほど、普段は使わないので起きやすいんです。その対策は、このあとの「普段使い」の章でくわしく書きます。
ほかには「大きすぎて動かせない」「小さすぎて冷蔵庫が動かない」というサイズ選びの失敗もあります。買ったあとに後悔した人の声はポータブル電源で後悔する人の特徴にまとめました。
2000Lを買って分かった「重くて動かせない」問題
これは僕自身の話です。Dabbsson 2000Lは大容量が欲しくて買いましたが、重さがあるので、置いた場所からほとんど動かしていません。
正直、ここまで動かさなくなるとは思っていませんでした。
今は明かりと大型テレビ用の電源として、固定した場所で使っています。
「避難所に持って行けるか」で考えると2,000Whクラスは向きませんが、家で使う前提なら困らないので、持ち出すのか、家に置くのかを先に決めておくのがおすすめです。
ポータブル電源は買うべきか|僕が使っている3台の使い分け
「停電で何を動かすか」が決まっている人は買うべきです。決まっていない人は、小さい1台からで十分です。僕は手元に3台ありますが、置き方も役割もバラバラです。どのタイプが自分に近いか、見比べてみてください。
Jackery 1000 New|冷蔵庫とWi-Fiルーターのバックアップにつなぎっぱなし

もともとは現場用に買ったんですが、そこまでの容量は要りませんでした。それより冷蔵庫とWi-Fiルーターのバックアップにしたほうが安心できると思って、今はコンセントとの間につなぎっぱなしにしています。
停電しても、UPSのおかげで僕の家ではネットが切れません。電気が戻っても何も切り替えなくていいのが、地味にいちばん助かっている点です。停電時は20ミリ秒(0.02秒)未満でポータブル電源からの給電に自動で切り替わります。ふだんの動作音も、僕の場合はほとんど気になりません。
BLUETTI AORA 30 V2|停電時のスマホ充電ならこれで十分

ふだんは現場や車で、工具のバッテリーを充電するのに使っています。片手で持てるので、いざとなったら停電のときの補助に使うつもりです。
車の中でスマホを充電しても早くて、そこも気に入っています。
買った理由は、安くて持ち運びやすいこと。停電時のスマホなどの充電は、これで十分だと思っています。小さくても頼れます。容量288Wh・定格出力600W・約4.3kgで、UPSの切り替えは10ms以内です。「大容量はいらないけれど、モバイルバッテリーだけだと心細い」人のちょうど間に入る1台です。
Dabbsson 2000L|置きっぱなしで明かりと大型テレビの電源に

大容量が欲しかったのと、台風と停電の備えのために買いました。2,000Whクラスとしては容量のわりに安かったのも、決め手になっています。重さがあるので場所を決めて置き、明かりの兼用と大型テレビの電源、スマホの充電に使っています。
公式の値は容量2,048Wh・定格出力2,200W・約18.6kg。安全性を重視した半固体電池で、4,000回の充放電後も初期容量の80%を維持するとしています。停電時は15ミリ秒未満で切り替わるEPS機能つきです。在宅避難で、明かりもテレビも冷蔵庫もまとめて何日か動かしたい家向けです。
3台と、よく比べられる2機種の公式スペック
上の3台は僕の手元にある機種、下の2台は手元に無いので公式の値だけで並べています。
| 機種 | 容量 | 定格出力 | 重さ | 僕の使い方 |
|---|---|---|---|---|
| Jackery 1000 New | 1,070Wh | 1,500W | 約10.8kg | 冷蔵庫とルーターにつなぎっぱなし |
| BLUETTI AORA 30 V2 | 288Wh | 600W | 約4.3kg | 現場と車。停電時はスマホの充電 |
| Dabbsson 2000L | 2,048Wh | 2,200W | 約18.6kg | 据え置きで明かりと大型テレビ |
| Jackery 500 New | 512Wh | 500W | 約5.7kg | 手元に無い(公式値で比較) |
| Anker Solix C1000 Gen 2 | 1,024Wh | 1,550W | 約11.3kg | 手元に無い(公式値で比較) |
各社公式サイトの値
3台それぞれの細かいレビューはJackery 1000 Newの口コミ・評判、BLUETTI AORA 30 V2のレビュー、Dabbsson 2000Lの口コミ・評判にあります。防災向けにほかの機種も比べたい人は災害用おすすめポータブル電源へどうぞ。
ポータブル電源は普段使いしたほうが良いか|しまいっぱなしが一番の失敗

普段使いしたほうが良いです。使っていれば残量が自然と目に入りますし、停電の日に「どのボタンを押すんだっけ」と迷うこともありません。防災用にしまっておくより、生活の中で回したほうが、いざというときに確実に動きます。
「もったいないから使わない」は、逆なんです。
僕の普段使いは「コンセントにつなぎっぱなし」
いちばん手間がかからないのは、僕が1000 Newでやっている「冷蔵庫やルーターとコンセントの間につなぎっぱなし」です。ふだんはコンセントの電気がそのまま流れ、停電したらポータブル電源からの給電に切り替わります。手間はゼロです。
この使い方には、停電時の自動切り替え(UPS)とパススルーに対応した機種が必要です。仕組みと対応機種はポータブル電源のUPS機能とパススルー充電の解説で詳しく書いています。
しまっておくなら3か月に1回、残量を見る
つなぎっぱなしにできない場合は、しまう前の残量と、確認の間隔だけ決めておいてください。Jackery公式の注意事項では、長く使わないときは残量50〜80%で、0〜40℃の屋内に保管し、3か月に1回は充電するよう案内しています。
保管場所の選び方はポータブル電源の正しい保管方法、日常での使い道はポータブル電源の普段使いにまとめています。
防災用ポータブル電源の容量の決め方と、発電機・蓄電池との違い

買うと決めた人向けに、容量の決め方と、ほかの非常用電源との違いをまとめておきます。ここを飛ばすと「小さすぎた」「大きすぎた」の後悔につながるので、少しだけお付き合いください。
容量は「消費電力(W)×使う時間」の足し算で決める
必要な容量(Wh)は、使いたい家電の消費電力(W)に使う時間をかけて、全部足した数です。たとえば50Wの家電を8時間使うなら、50W×8時間=400Wh(試算)。これを動かしたい家電ごとに出して、停電の日数ぶん足していきます。
計算はこれだけです。
ただ、本体の中で電気を変換するときにロスが出るので、表示の容量どおりには使えません。メーカーの目安がいちばん確かで、Jackery公式は500 New(512Wh)でスマホ充電(18W)約24回・電気毛布(55W)約7時間以上、1000 New(1,070Wh)で電気毛布(55W)約12時間としています。家族の人数から考えたい人は4人家族の停電対策に必要な容量、家電ごとの目安は容量(Wh)の選び方を見てください。
ポータブル発電機との違い|家の中で使えるかどうか
いちばん大きな違いは、家の中で使えるかどうかです。ポータブル電源は使えて、発電機は使えません。発電機の排ガスには一酸化炭素が含まれていて、経済産業省は屋内での使用を「絶対に」しないよう呼びかけています。車の中やテントの中も、屋内と同じかそれ以上に危ないとしています。
とはいえ、燃料があれば長く発電できるのは発電機の強みです。どちらが向くかはポータブル電源と発電機の比較で詳しく比べています。
家庭用蓄電池との違い|工事が要るか、持ち運べるか
家庭用蓄電池は家の配線に組み込む設備で、ポータブル電源はコンセントに挿すだけの家電です。蓄電池は設置工事が必要なぶん、停電時に家の決まった回路をまとめて動かせます。ポータブル電源は工事なしで使え、車や避難所にも持ち出せます。
家全体を守りたいなら蓄電池、止まると困る家電をいくつか守りたいならポータブル電源、という分け方になります。
費用や向き不向きはポータブル電源と家庭用蓄電池の違いにまとめました。
停電が長引く地域ならソーラーパネルも

99%が戻るまで12日かかった台風15号のような停電を想定するなら、ソーラーパネルがあると心強いです。ポータブル電源だけでは、ためた電気を使い切ったら終わり。昼間にパネルで充電できれば、そのぶんを夜の明かりやスマホの充電に回せます。
晴れた日が1日あるだけで、気持ちがかなり違います。
パネルは、つなぎ方で迷わないように同じメーカーの純正品を選んでください。必要かどうかの判断はソーラーパネルは必要か、組み合わせ方はソーラーパネルとのセットの選び方をどうぞ。
防災用ならリン酸鉄リチウムイオン電池を選ぶ
何年も置いておく防災用なら、寿命の長いリン酸鉄リチウムイオン電池の機種がおすすめです。差は大きいです。Jackery公式は充放電の回数の目安を、リン酸鉄で2,000〜6,000回程度、三元系で500〜1,500回程度としています。僕の3台も、1000 NewとAORA 30 V2がリン酸鉄、2000Lが半固体電池です。詳しくはリン酸鉄リチウムのポータブル電源にまとめています。
停電したら最初にやってほしいこと
停電したら、電気ストーブや電気こんろなど熱を出す家電のプラグを抜いてください。家を離れて避難するときに時間があれば、分電盤のブレーカーも切っておきます。ポータブル電源があっても無くても、ここは同じです。
理由は「通電火災」なんです。経済産業省によると、停電の前にスイッチが入ったままだった電気ストーブや電気こんろが、電気が戻った瞬間に動き出して火が出た事故が起きています。電気が戻ったら、外見に異常が無いかを見てからブレーカーを入れ、プラグを1台ずつ挿して様子を見るのが安全です。
停電中に使う家電の選び方は停電時に使える家電と消費電力、沖縄の台風への備えは沖縄の台風停電の対策にまとめています。
防災用ポータブル電源のよくある質問

家じゅうの電気をまかなう前提なら、その意見は正しいです。1,000Whクラスでは普段どおりの生活は続けられません。ただ、冷蔵庫・Wi-Fiルーター・スマホのように止まると困るものに絞れば役に立ちます。いる・いらないは、乳幼児や高齢の家族がいるか、オール電化か、で分かれます。
スマホの充電だけで済むならいりません。モバイルバッテリーで足ります。夏の扇風機や冬の電気毛布、ルーターも動かしたいなら、300Wh前後の小型が1台あると助かります。避難所へ持ち出すことも考えて、片手で持てる重さを選んでください。
ポータブル電源です。発電機は排ガスに一酸化炭素が含まれ、経済産業省は屋内での使用をしないよう呼びかけています。ポータブル電源は排ガスが出ないので、部屋の中で使えます。
動かしたい家電で決まります。スマホとルーター程度なら300Wh前後、冷蔵庫とWi-Fiも止めたくないなら1,000Whクラス、明かりやテレビも含めて何日か動かすなら2,000Whクラスが目安です。消費電力(W)×使う時間を足して確かめてください。
しまいっぱなしは避けてください。Jackery公式は、長く使わないときは残量50〜80%で保管し、3か月に1回は充電するよう案内しています。いちばんラクなのは、冷蔵庫やルーターにつないで普段から使うことです。
「本当に要るか分からない」人には、レンタルで一度試すのはありです。キャンプや停電の練習で使ってみると、自分に必要な容量が見えてきます。中古は電池の劣化具合が分かりにくいので、防災用には新品をすすめます。詳しくはポータブル電源のレンタルと中古のポータブル電源の注意点にまとめています。
まとめ:防災にポータブル電源がいらない人・必要な人の分かれ目は「停電3日目に何を動かすか」
防災にポータブル電源がいらない人はいます。スマホの充電だけで済み、電気を使わない暖房があり、避難所が近い人です。反対に、乳幼児や高齢の家族、ペットがいる家、オール電化の家、長い停電が起きる地域の家は、備えておく側です。
電気は多くの災害で数日のうちに99%が戻りますが、2019年の台風15号では約280時間かかりました。水と食料をそろえたうえで、止まると困る家電に合わせて大きさを選び、しまいっぱなしにせず普段使いしてください。
僕の家では、1000 Newを冷蔵庫とルーターにつなぎっぱなし、AORA 30 V2を持ち歩き用、2000Lを据え置きにしています。迷ったら「つなぎっぱなしで備えられる1台」から始めるのが、後悔しにくい買い方です。
参照
この記事の数字と口コミの引用は、2024年6月11日〜2026年10月8日時点の内容です。
- Jackery公式サイト(製品ページ)


コメント