「ポータブル電源が古くなったけど、どうやって捨てればいいの?」「普通のゴミとして出していいの?」と悩んでいませんか?
結論からお伝えすると、ポータブル電源は一般ゴミとして捨てることはできません。リチウムイオン電池を内蔵しているため、間違った捨て方をするとゴミ収集車や処分場で火災が発生する危険があります。
でも安心してください。Jackery・EcoFlow・BLUETTIなど主要メーカーは無料の回収サービスを提供しており、正しい手順を知っていれば手間なく安全に処分できます。
この記事では、現役の電気工事士である僕が、ポータブル電源の正しい処分・廃棄方法を6つ紹介し、メーカー別の回収サービス一覧、費用の目安、廃棄前に必ずやるべき注意点までわかりやすく解説していきます!
環境省「小型家電リサイクル法」でも、使用済み電子機器の適切なリサイクルが推奨されています。正しく処分して、環境にもやさしい選択をしましょう。
ポータブル電源は一般ゴミで捨てられない!まず知っておくべき基本

なぜ自治体の燃えるゴミ・粗大ゴミに出せないのか
ポータブル電源の中には「リチウムイオン電池」が入っています。この電池は衝撃や圧縮を受けると内部でショートを起こし、発熱・発火する危険があるんです。
実際に、ゴミ収集車やリサイクル施設でリチウムイオン電池が原因の火災事故が全国で多発しています。電気工事士として断言しますが、リチウムイオン電池の火災は一度燃え始めると化学反応で酸素を自ら発生させるため、水をかけても簡単には消えません。だからこそ、絶対に一般ゴミとして出してはいけないんです。
ほとんどの自治体では、ポータブル電源を「収集不可」としています。粗大ゴミとしても受け付けていないケースが大半ですので、「大きいから粗大ゴミでいいだろう」と安易に出すのは避けてくださいね。
モバイルバッテリーとポータブル電源の廃棄方法の違い
「モバイルバッテリーは家電量販店のリサイクルBOXに入れられるって聞いたけど、ポータブル電源も同じ?」という疑問はとても多いです。
結論から言うと、ポータブル電源はリサイクルBOXに入れられないケースがほとんどです。JBRCなどの小型充電式電池リサイクルプログラムの対象は、原則として「小型充電式電池」であり、ACコンセント出力(AC100V)を備えたポータブル電源は対象外となることが多いんです。
モバイルバッテリー(USB出力のみ)は小型充電式電池としてリサイクルBOXに投入できますが、ポータブル電源は別の方法で処分する必要があります。ここが混同しやすいポイントなので注意してください。
ポータブル電源の処分・廃棄方法6選

ポータブル電源を処分する方法は大きく分けて6つ。おすすめ順に紹介していきます。
①メーカーの無料回収サービスを利用する(最もおすすめ)
Jackery・EcoFlow・BLUETTIなどの主要メーカーは、自社製品の無料回収サービスを提供しています。公式サイトから申し込めば、送料もメーカー負担で引き取ってくれるケースが多く、最も手間が少なく安全な方法です。
回収された製品はメーカー側で適切にリサイクルされるため、環境面でも安心。購入時にメーカーの回収サービスの有無を確認しておくと、将来の処分がスムーズになりますよ。詳しいメーカー別の対応状況は次のセクションで一覧表にまとめています。
②家電量販店の小型充電式電池リサイクルBOXに持ち込む
ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店には、JBRCが運営する小型充電式電池のリサイクルBOXが設置されています。ただし前述の通り、AC100V出力を備えたポータブル電源は対象外の場合が多いです。
持ち込む前に必ず店舗に電話で確認するか、JBRCの公式サイトで対象品目を確認してください。対象だった場合は無料で回収してもらえます。
③自治体の回収窓口に問い合わせる
自治体によっては、ポータブル電源の回収に対応している場合があります。東京都や大阪市など一部の大都市では、「小型家電リサイクル法」に基づく回収拠点が設けられています。
お住まいの自治体のゴミ分別ガイドを確認するか、環境課に直接問い合わせるのが確実です。対応していない自治体も多いので、まずはメーカー回収を検討したほうがスムーズでしょう。
④不用品回収業者に依頼する
メーカー回収が使えない場合や、他の不用品と一緒に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼する方法があります。費用は1台あたり1,000〜5,000円程度が相場です。
ただし、「無料回収」をうたう業者の中には、不法投棄や不適切な処理を行う悪質な業者もいるため注意が必要です。依頼する際は、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を持っているかを必ず確認してください。
⑤フリマアプリ・リサイクルショップで売却する
まだ使えるポータブル電源であれば、メルカリやラクマなどのフリマアプリ、またはリサイクルショップで売却するのも選択肢です。特にJackeryやEcoFlowなどの人気メーカー製品は中古でも需要があります。
ただし、バッテリーの劣化が進んでいる製品や、膨張・変形がある製品は安全上の理由から売却すべきではありません。発送時もリチウムイオン電池の輸送規制に注意が必要です。
⑥購入店舗に引き取りを相談する
購入した店舗(Amazon・楽天の公式ストアや家電量販店)に引き取りを相談する方法もあります。買い替え時に下取りキャンペーンを実施しているケースもあるので、新しい製品を購入する際に聞いてみる価値はありますよ。
メーカー別の無料回収サービス一覧

主要メーカーの回収サービス対応状況を一覧で比較します。購入前にこの表をチェックしておくと、将来の処分時に困りませんよ。
Jackery(ジャクリ)の回収サービス
Jackeryは2023年から自社製品の無料回収サービスを開始しました。公式サイトの専用フォームから申し込むと、着払いで回収してもらえます。他社製品は対象外ですが、Jackery製品であれば購入時期を問わず回収可能です。Jackeryの全モデルについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
EcoFlow(エコフロー)のエコリサイクルサービス
EcoFlowは「エコリサイクルサービス」として、自社製品の無料回収を実施しています。公式サイトまたはカスタマーサポートに連絡すれば、回収方法の案内が届きます。送料もEcoFlow負担で、リサイクル証明書の発行にも対応しています。EcoFlowの全モデルはこちらをどうぞ。
BLUETTI(ブルーティ)の回収対応
BLUETTIもカスタマーサポート経由で回収に対応しています。公式サイトの問い合わせフォームから「製品の回収・リサイクル」について連絡すると、手順を案内してもらえます。BLUETTIの全モデルはこちらの記事で紹介しています。
Anker(アンカー)の回収対応
Ankerは公式サイトのカスタマーサポートに問い合わせることで、個別に回収対応してもらえます。Anker製品の詳細はこちらをご覧ください。
Dabbsson・ALLPOWERSなどその他メーカーの対応状況
DabbssonやALLPOWERSなどの新興メーカーも、カスタマーサポートへの問い合わせで回収に対応しているケースがあります。ただし、公式サイトに回収サービスのページが設けられていないメーカーもあるため、購入前にサポート窓口に確認しておくことをおすすめします。
メーカー別回収サービス比較表
| メーカー | 回収サービス | 費用 | 送料 | 他社製品 | 申込方法 |
|---|---|---|---|---|---|
| Jackery | ✅ あり | 無料 | 着払い(無料) | ❌ | 公式サイト専用フォーム |
| EcoFlow | ✅ あり | 無料 | EcoFlow負担 | ❌ | 公式サイト or サポート連絡 |
| BLUETTI | ✅ あり | 無料 | 要確認 | ❌ | サポートに問い合わせ |
| Anker | ✅ あり | 無料 | 要確認 | ❌ | サポートに問い合わせ |
| Dabbsson | △ 要問合せ | 要確認 | 要確認 | ❌ | サポートに問い合わせ |
| ALLPOWERS | △ 要問合せ | 要確認 | 要確認 | ❌ | サポートに問い合わせ |
ポータブル電源の処分にかかる費用の目安

無料で処分できるケース
メーカーの回収サービスを利用すれば、基本的に費用は無料です。Jackeryは着払い対応、EcoFlowも送料負担で引き取ってくれるため、ユーザーが支払う費用はゼロ。これが最もコストを抑えられる処分方法です。
フリマアプリでの売却であれば、逆にお金が手に入ります。状態が良いJackeryやEcoFlow製品なら、定価の30〜50%程度で売れることもありますよ。
費用がかかるケースと相場
| 処分方法 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| メーカー回収 | 無料 | 送料もメーカー負担が多い |
| リサイクルBOX | 無料 | 対象品目か要確認 |
| 自治体の回収 | 無料〜数百円 | 対応自治体のみ |
| 不用品回収業者 | 1,000〜5,000円 | 業者の許可証を確認 |
| フリマ売却 | 売却益あり | 発送時の輸送規制に注意 |
| 購入店舗引き取り | 無料〜要相談 | 下取りキャンペーンの場合あり |
処分・廃棄を検討するタイミング|寿命の見極め方

バッテリー劣化のサインと買い替え時期の目安
ポータブル電源の処分を検討すべきタイミングは、以下のようなサインが出た時です。
- 充電しても以前の半分以下の時間しか使えなくなった(容量が大幅に減少している)
- 充電に異常に時間がかかるようになった(内部抵抗が上昇している)
- 本体が異常に熱くなる(バッテリーの劣化や故障の可能性)
- 本体が膨張・変形している(即座に使用を中止すべき危険なサイン)
- 異臭がする(電解液の漏れの可能性。すぐに処分を検討)
充放電サイクル数と実際の使用年数の関係
リン酸鉄リチウム電池のポータブル電源はサイクル寿命が3,000〜4,000回。毎日1回充放電しても約8〜10年使える計算です。週1回の使用なら20年以上の計算になるため、実質的には「壊れるまで使える」レベルの長寿命と言えます。
一方、旧型の三元系リチウムイオン電池のモデルはサイクル寿命が500〜1,000回程度。毎日使うと2〜3年で寿命を迎えます。古い三元系モデルを使っている方は、安全性と寿命の両面から、リン酸鉄リチウムモデルへの買い替えを検討する価値がありますよ。バッテリー寿命の詳しい解説はこちらの記事をどうぞ。
ポータブル電源を廃棄する際の注意点

残量ゼロまで放電してから処分する
処分前にバッテリー残量をできるだけゼロに近づけておきましょう。残量が多い状態で衝撃を受けると、ショートして発火するリスクが高まります。LEDライトを点灯させたり、小さな家電をつないだりして、時間をかけて放電するのが安全です。
端子のショート防止(絶縁テープで保護)
放電後は、ACコンセントやUSBポートなどの端子部分を絶縁テープで覆いましょう。輸送中に金属片が触れてショートすることを防ぐためです。電気工事士の現場では基本中の基本ですが、一般の方は意外と知らないポイントです。
膨張・変形・異臭がある場合の対処法
本体が膨張したり、異臭がする場合は絶対に自分で分解しないでください。リチウムイオン電池が化学的に不安定な状態になっている可能性があります。
この場合は、メーカーのカスタマーサポートに連絡して対処方法を指示してもらうのが最善です。回収までの間は、燃えやすいものから離して風通しの良い場所に保管し、直射日光や高温を避けてください。
不法投棄・不適切な廃棄による火災リスク
不法投棄は「廃棄物処理法」違反で罰則の対象です。個人でも5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科される可能性があります。
それ以上に怖いのが火災リスクです。不適切に廃棄されたリチウムイオン電池がゴミ処理施設で発火し、大規模な火災に発展した事例は全国で報告されています。正しい処分は、自分だけでなく地域全体の安全を守ることにつながります。
寿命を延ばして処分を先延ばしにするコツ

正しい保管と使い方を心がければ、処分のタイミングを大幅に先延ばしできます。電気工事士の僕が推奨する3つのコツを紹介します。
保管時の充電残量は60〜80%をキープ
バッテリーは満充電(100%)や完全放電(0%)の状態で長期間放置すると劣化が進みます。使わない時は60〜80%の残量で保管するのがベストです。特にリン酸鉄リチウム電池は自己放電率が低いため、月に1回程度の確認で十分です。
高温・直射日光を避けた保管場所の選び方
リチウムイオン電池の劣化を最も加速させるのは「熱」です。保管場所の温度は15〜25℃が理想。車内に置きっぱなしにするのは夏場は特に危険です(車内温度は60℃を超えることも)。室内のクローゼットや押し入れなど、直射日光が当たらず温度変化の少ない場所を選びましょう。
3〜6か月に一度のメンテナンス充電
完全に使わない期間が続くと、バッテリーが過放電状態に陥る可能性があります。3〜6か月に一度は電源を入れて残量を確認し、60〜80%に調整する「メンテナンス充電」を行いましょう。防災用に買ったまま放置している方は特に要注意です。リン酸鉄リチウムバッテリーの詳しい特徴はこちらで解説しています。
買い替えるなら長寿命モデルを|10年使えるおすすめ3選

古いモデルから買い替えるなら、次こそは「処分の心配がほぼいらない」長寿命モデルを選びましょう。サイクル寿命3,000回以上のリン酸鉄リチウム電池搭載モデルなら、10年以上使えます。
| 製品名 | 容量 | サイクル寿命 | 保証 | 回収サービス | こんな人に |
|---|---|---|---|---|---|
| Jackery 1000 New | 1,070Wh | 4,000回 | 5年 | ✅ 無料 | 軽さ重視 |
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 1,024Wh | 4,000回 | 5年 | ✅ 無料 | 充電速度重視 |
| Anker Solix C1000 Gen 2 | 1,056Wh | 3,000回以上 | 最大5年 | ✅ 無料 | 拡張性重視 |
各製品の詳しい口コミレビューも参考にしてみてください。Jackery 1000 New、EcoFlow DELTA 3 Plus、Anker Solix C1000 Gen 2の各レビュー記事で、実際のユーザーの口コミも紹介しています。総合的なおすすめランキングはこちらもチェックしてみてくださいね。
ポータブル電源の処分に関するよくある質問(FAQ)

一般ゴミ(燃えるゴミ・燃えないゴミ・粗大ゴミ)には分類されません。リチウムイオン電池を内蔵しているため、ほとんどの自治体で「収集不可」の扱いです。メーカー回収や専門業者への依頼が必要になります。
AC100V出力を備えたポータブル電源は、JBRCのリサイクルBOXの対象外となるケースが多いです。持ち込む前に必ず店舗に確認してください。USB出力のみのモバイルバッテリーは対象ですが、ポータブル電源とは扱いが異なります。
Jackery・EcoFlow・BLUETTI・Ankerなど、日本法人や日本代理店があるメーカーは回収対応しています。ただしノーブランドの格安製品や、日本にサポート窓口がないメーカーの場合は回収が難しいことも。これが「安すぎるポータブル電源を買ってはいけない」理由のひとつでもあります。
はい、故障品もメーカー回収の対象です。Jackery・EcoFlowの回収サービスは、動作しない製品も受け付けています。ただし膨張や液漏れがある場合は、事前にサポートに状態を伝えて指示を仰いでください。
Wi-FiやBluetoothでアプリ連携していた場合は、アプリ上でデバイスの登録を解除しておきましょう。EcoFlowやJackeryのアプリは、端末を削除することで個人情報の紐付けを解除できます。本体側には個人情報は保存されていないため、本体のリセットは必須ではありません。
まとめ:ポータブル電源は正しい方法で安全に処分しよう
ポータブル電源はリチウムイオン電池を内蔵しているため、一般ゴミとして捨てることは絶対にNGです。不適切な廃棄は火災や環境汚染の原因になります。
最もおすすめの処分方法は、Jackery・EcoFlow・BLUETTIなどメーカーの無料回収サービスを利用すること。費用ゼロ・手間も少なく、環境にもやさしい方法です。
そして、次に買い替えるなら「リン酸鉄リチウムイオン電池」搭載の長寿命モデルを選びましょう。サイクル寿命4,000回なら10年以上使えるので、処分の心配自体がほぼなくなりますよ!


コメント