ポータブル電源のUPS機能とは?切替10ms・20msの違いとUPS機能付きおすすめ5機種

UPS機能付きポータブル電源おすすめ5選!停電0秒切替で家電を守る選び方

ポータブル電源のUPS機能とは何か、UPS機能付きのポータブル電源はどれを選べばいいのか。切替時間の10msと20msで何が変わるのか、パススルーやEPSとはどう違うのか、家庭用UPSの代わりになるのかまで、順番に答えていきます。

ポータブル電源のUPS機能は、停電した瞬間にコンセントの電気からバッテリーの電気へ自動で切り替える機能です。見るべきなのは「UPS」「EPS」という呼び名ではなく、何ms(ミリ秒)で切り替わるかの数字。冷蔵庫とWi-Fiルーターなら20ms未満の機種で足りますが、デスクトップPCやNASまで守りたいなら10ms以内が目安になります。

僕は沖縄に住んでいて、台風による停電を経験しています。いまは手元のJackery 1000 Newを、壁のコンセントと冷蔵庫・Wi-Fiルーターの間につなぎっぱなしにしています。

停電の備えそのものは内閣府の防災情報のページにもまとまっているので、この記事は「停電の瞬間に家電を止めない」ことに絞りました。

機種の数値は、各メーカーの公式ページで2026年10月12日に確かめたものです。僕が持っていない機種は、公式の値で比べています。

目次

ポータブル電源のUPSとは|停電の瞬間に自動でバッテリーへ切り替える機能

仕組みは単純です。UPSは、ふだんはコンセントの電気をそのまま家電に流し、停電を検知した瞬間に本体のバッテリーから電気を出す機能です。

💡 ポータブル電源のUPS、4つの答え UPSとは:停電した瞬間に、バッテリーの電気へ自動で切り替える機能です。
見るところ:呼び名ではなく切替時間(ms)。PCを守れるかの分かれ目は10ms以内です。
20ms未満の機種:冷蔵庫・Wi-Fiルーター向き。Jackeryは自社のUPSをPCやサーバーにつながないよう案内しています。
家庭用UPSの代わり:長い停電を乗り切る用途ならなります。PCの瞬断を防ぐ用途は専用機が確実です。

UPS機能とは|無停電電源装置(UPS)を名前の由来にした停電対策

UPSは「Uninterruptible Power Supply」の略で、日本語では無停電電源装置と呼びます。

もともとはPCやサーバーの横に置く専用の機器で、停電の瞬間に電気を出し続け、データを保存して電源を落とすまでの時間を稼ぐのが役目なんです。

ポータブル電源のUPS機能は、この働きを大容量のバッテリーに持たせたものです。つなぎっぱなしにしておけば、停電しても家電の電源が落ちません。

UPS機能付きポータブル電源で見るのは「切替時間(ms)」

同じ「UPS対応」でも、切り替わるまでの時間は機種で違います。

今回調べた1000Whクラスでは、EcoFlow DELTA 3 Plusが10ms未満、BLUETTI AORA 100 V2が10ms、Jackery 1000 Newが20ms未満でした。たった10msの差に見えますが、ここが分かれ目です。

なぜ10msや20msが問題になるのでしょうか?

補足すると、家庭のコンセントの電気は50Hzの地域なら1秒に50回、60Hzの地域なら60回、向きが入れ替わっています。1回の波は50Hzで20ms、60Hzで約16.7msなので、20msの切替は「波1回分の電気が抜ける」長さにあたり、機器によって止まるものがあるわけです。

📌 冷蔵庫とWi-Fiルーターを守るなら

Jackery 1000 New

1,070Wh/定格1,500W/UPS切替20ms未満/4,000回で70%/約10.8kg。僕が冷蔵庫とルーターにつなぎっぱなしで使っている1台です。

僕が冷蔵庫につないでいる Jackery 1000 New を見る →

PCやNASまで守りたい方は、10ms以内の機種を下の比較から選びます。

ups ポータブル電源 違い|パススルー・EPS・UPSは何が違う?

パススルー・EPS・UPSの違い。パススルーは停電で給電がいったん途切れ、EPSとUPSは自動で切り替わるが時間は機種しだい。DELTA 2はEPSで30ms、Dabbsson 2000Lは15ms未満、DELTA 3 Plusは10ms未満、Jackery 1000 Newは20ms未満。呼び名ではなく切替時間を見る

違いは、停電した瞬間の動きです。

3つとも「充電しながら家電を使える」点は同じですが、パススルーは切替を約束していない機能で、EPSとUPSは自動で切り替わります。

ややこしいのは、EPSとUPSの線引きがメーカーによってまちまちなこと。だから呼び名ではなく、スペック表の「○ms」を見て比べるのが確実です。

ポータブル電源 ups パススルー|パススルーだけでは停電の瞬間に途切れる

パススルーだけなら、停電の瞬間に途切れます。

パススルーは、コンセントから本体を充電しながら、同時にほかの機器へ電気を出せる機能です。Jackeryの公式ブログは、パススルー充電対応というだけではコンセントが停電したときに供給がいったん途切れ、PCなどは守れないと書いています。

スペック表に「パススルー対応」とだけあり、UPSの記載も切替時間も無い機種は、停電対策としては数えません。パススルーそのものの仕組みはパススルー充電の解説にまとめています。

EPSは「遅いUPS」とは限らない|Dabbsson 2000LはEPSで15ms未満

「EPSはUPSより遅い」と思っている方は多いかもしれません。

EPS(非常用電源)も、停電すると自動で切り替わる機能です。EcoFlowはDELTA 3 Plusの説明で、前の世代のDELTA 2の「30msのEPS」から「10msのUPS」に進化したと書いていて、EcoFlowの中ではたしかにEPSのほうが遅い扱いでした。

ところが、僕が持っているDabbsson 2000Lは、公式ページで「EPS機能」と呼びながら、切替は15ミリ秒(0.015秒)未満です。

数字はUPSと同じ帯です。名前だけで判断できない理由がこれです。

簡易ups|BLUETTI AC240は「精密機器・医療機器の瞬断防止には使えない」

UPSと書いてあっても、メーカー自身が用途を絞っている機種もあります。

BLUETTI AC240は切替15msのUPSに対応していますが、公式FAQの答えは「簡易なUPSモードのため、精密機器や医療機器の瞬断防止には使用できません」です。

買う前に、商品ページのFAQや注意書きまで読むと、この手の線引きが見つかります。AC240の詳しい中身はBLUETTI AC240のレビューにあります。

ポータブル電源 UPS 10ms と 20ms の違い|停電の切り替え時間で守れる家電が変わる

ポータブル電源のUPS切替時間の比較。EcoFlow DELTA 3 Plus 10ms未満、BLUETTI AORA 100 V2 10ms、Anker Solix C1000 Gen 2 約0.01秒、ALLPOWERS R2500 15ms以内、Dabbsson 2000L 15ms未満、BLUETTI AC240 15ms、Jackery 1000 New 20ms未満、EcoFlow DELTA 2 30ms。PCを守れるかの分かれ目は10ms以内

目安は10msです。

10ms以内ならデスクトップPCやNASも候補に入り、20ms前後なら冷蔵庫・Wi-Fiルーターまでと考えます。Jackeryの公式ブログは、PCを守れるかどうかの分かれ目を「10ms以内かどうか」としています。

ポータブル電源 ups 10ms|PC・NASを守るなら10ms以内の機種

今回の1000Whクラスで10ms以内なのは、EcoFlow DELTA 3 Plus(10ms未満)・BLUETTI AORA 100 V2(10ms)・Anker Solix C1000 Gen 2(約0.01秒)の3台です。

EcoFlowは10ms未満のUPSで「PCなどの精密機器を安全に稼働させ続けます」と書き、比較表のUPS欄にも「サージ保護/NAS」と添えています。

それでも、作業中のデータを絶対に失いたくないPCは話が別です。古い電源ユニットには瞬断に弱いものもあるので、切れても困らないタイミングで一度コンセントを抜き、落ちないかを試してからつなぐと確実です。

20msは冷蔵庫・Wi-Fiルーター向き|Jackery自身も「PCにはつながないで」

Jackery 1000 Newの切替は20ミリ秒(0.02秒)未満。

Jackeryの公式ブログは、自社のUPS機能について「切替速度の関係でPCやサーバーの保護には向きません。冷蔵庫など、データ消失の危険がない機器の保護にお使いください」とはっきり書いています。

メーカーが自分で線を引いているぶん、迷いません。僕が1000 Newにつないでいるのも冷蔵庫とWi-Fiルーターだけで、停電してもネットが切れずに使えています(僕の家での使った感触です)。

UPSの3つの方式|常時インバータ0ms・ラインインタラクティブ・常時商用

専用のUPSには給電の方式が3つあり、Jackeryの公式ブログは切替時間の目安をこう並べています。

方式切替時間の目安
常時インバータ方式0ms(いつもバッテリーを通して給電)
ラインインタラクティブ方式4〜8ms程度
常時商用方式10〜20ms程度

数字はあくまで目安です。ポータブル電源の切替時間は、この表の下の2つと同じくらいの帯に並びます。ただ、各メーカーは自社機がどの方式かを商品ページに書いていないので、方式の名前より切替時間の数字で比べます。

医療機器をつなぐ前に|機器メーカーと主治医に確認する

医療機器は別扱いです。在宅酸素やCPAPを使っている方は、ポータブル電源のUPSで動くかを自分で判断しないでください。上で見たとおり、BLUETTIはAC240を医療機器の瞬断防止には使えないとしています。

電源が要る医療機器を自宅で使う人に、蓄電池などの非常用電源を給付している自治体もあります(例:横浜市の非常用電源装置の給付)。機器のメーカーと主治医に、使える電源の条件を聞くところから始めます。

UL1778認証|Jackery 1000 Newは公式に「UL1778 認証済みのUPS」

UL1778は、UPSの安全性についての米国の規格です。Jackery 1000 Newは「UL1778 認証済みのUPS」です。

ほかの機種は分かりません。取っているかどうかを、商品ページだけでは確かめきれませんでした。

認証を条件に選ぶ方は、メーカーのサポートに型番で聞くのが早道です。

ポータブル電源 ups代わり|家庭用UPS(無停電電源装置)の代わりになる?

家庭用UPS専用機とポータブル電源の違い。専用機は停電の瞬間に機器を守り数十分から数時間、PCのそばに固定、小容量なら5,000円から2万円程度。ポータブル電源は容量しだいで数時間から翌日まで電気を使い続けられ、持ち運べる

答えは「用途しだい」です。

長い停電を乗り切る用途なら代わりになり、PCの瞬断を確実に防ぐ用途なら専用機が向いています。そもそも、家庭用UPSとポータブル電源は得意な時間の長さが違うんです。

専用のUPSがもつのは、数十分から長くても数時間です。PC1台向けの小容量なら5,000円〜2万円程度で買えます。

ポータブル電源は容量しだいで数時間から翌日まで電気を出せるかわりに、価格は数万円からになります。

代わりになるのは、冷蔵庫・ルーターを長い停電でも動かしたいとき

なります。台風の停電は、数分では戻らないことがあります。専用UPSの数十分では冷蔵庫を守りきれません。

冷蔵庫のようにデータを扱わない機器、数時間から数日続く停電、在宅ワーク中にルーターやモニターをまとめて動かす使い方なら、ポータブル電源のほうが向いています。

代わりにならないのは、デスクトップPC・サーバーの瞬断を防ぎたいとき

ならない場面もあります。デスクトップPCを使う方は要注意です。

デスクトップPCは電源が一瞬でも途切れると、作業中のデータが消えることがあります。切替が20ms前後の機種ではこの瞬断を防ぎきれないことがあるので、PCの保護が目的なら専用のUPSを選びます。

専用のUPSは、PCを安全に終了させるまでの時間稼ぎの機器です。そのあと何時間も電気を使い続ける役は、ポータブル電源のほうが得意です。

PCを使う在宅ワークは、専用UPSとポータブル電源の2段構え

いちばん確実なのは2段構えです。PCは専用のUPSで瞬断から守り、その後の電気はポータブル電源でつなぐ。Jackeryも、この2段構えをすすめています。

10ms以内のポータブル電源を1台で済ませる手もありますが、データが命の仕事用PCなら、専用UPSを1台足すほうが確実です。停電中の家電の使い方全体は停電時に使える家電の記事で書いています。

UPS機能付きポータブル電源の使い方|僕はJackery 1000 Newを冷蔵庫とルーターにつなぎっぱなし

UPSとして使うつなぎ方。壁のコンセントからポータブル電源のAC入力へ、ポータブル電源から冷蔵庫とWi-Fiルーターへ。停電した瞬間は自動でバッテリーに切り替わり、電気が戻ったら何もしなくていい。つなぐ家電の合計Wは定格出力の内側に

停電する前に、つないでおくのが条件です。

UPSとして使うには、ポータブル電源を「壁のコンセント」と「守りたい家電」の間に入れておきます。停電してから家電をつなぎ替えるのでは、UPSの意味がありません。

つなぎ方|コンセント→ポータブル電源→家電の順に入れておく

僕の1000 Newは、もともと現場用に買ったものです。現場ではそこまでの容量が要らなかったので、いまは冷蔵庫とWi-Fiルーターのバックアップ電源にして、壁のコンセントとの間につなぎっぱなしにしています。

停電してもUPSが働いてネットが切れず、電気が戻ったあとも何も切り替えずにそのまま使えています。

重宝しているのは、この「何もしなくていい」点。本体のファンの音は、僕の家では普段ほぼ気になりません。

ups 冷蔵庫|冷蔵庫とルーターで96W、表示は残り8.5時間

僕のJackery 1000 Newの画面。冷蔵庫とWi-Fiルーターをつないで出力96W、残量100%、残り8.5時間の表示
僕が冷蔵庫とWi-Fiルーターにつないでいる Jackery 1000 New(2026年10月10日撮影)

実測の一例です。つないでいる冷蔵庫はシャープのSJ-F501F-N(502L・2020年製)です。2026年10月10日の10時45分、1000 Newの画面は出力96W(冷蔵庫とルーターの合計)、残量100%、残り8.5時間を表示していました。

では、本当に8.5時間で切れるのでしょうか?

この8.5時間は、96Wが出続けた場合の表示です。冷蔵庫はコンプレッサーが止まっている時間もあり、銘板の消費電力量は年400kWhなので、平均すると約46W(試算:400,000Wh÷8,760時間)。

冷蔵庫だけを1,070Whで割ると約23時間(試算:1,070Wh÷46W)ですが、ルーターの分と電気を変換するときの目減りは入っていないので、実際はこれより短くなります。

停電で実際に何時間もったかは、まだ測れていません。冷蔵庫に必要な容量の考え方は冷蔵庫をポータブル電源で動かす記事で詳しく計算しています。

UPS中の出力の上限|ALLPOWERS R2500はUPSモードで最大1,500W

つなぐ家電の消費電力の合計は、定格出力の内側に収めます。

ここは盲点です。UPSで使っているあいだは、上限が下がる機種があります。

ALLPOWERS R2500は定格2,500Wですが、公式ページには「一般家庭のACコンセントの電流は15Aなので、UPSモードの最大出力は1,500W」とあります。

電子レンジやドライヤーのような大きな家電までUPSで守りたい方は、この注意書きの有無まで見ておきます。R2500の詳細はALLPOWERS R2500のレビューにあります。

リン酸鉄 ups|つなぎっぱなしで電池を傷めない設定

つなぎっぱなしで電池が傷まないか、気になりませんか?

今回比べた5台は、どれもリン酸鉄リチウムイオン電池です(Dabbsson 2000Lは、半固体電池と称しています)。そのうえで1000 Newには、満充電のまま置き続けないための「バッテリー節約モード」があります。

Jackeryは、このモードは充電を85%に抑え、80%を下回ったときだけ充電し直す仕組みで、電池の寿命を1.5倍にのばすとしています。

UPS用に置きっぱなしにする方は、取扱説明書で同じような設定があるかを確かめておきます。電池の寿命の考え方はポータブル電源の寿命の記事にまとめました。

UPS機能付きポータブル電源 おすすめ5機種|1000Whクラスを公式値で比較

冷蔵庫とルーターならJackery 1000 New、PCやNASも守るならEcoFlow DELTA 3 PlusかBLUETTI AORA 100 V2、容量を倍にして据え置くならDabbsson 2000Lです。

1000 Newと2000Lは僕の手元にある機種で、残りの3台は持っていないので公式の値だけで比べています。

機種容量定格出力切替時間電池の回数重さ
Jackery 1000 New(実機)1,070Wh1,500W20ms未満4,000回で70%約10.8kg
Dabbsson 2000L(実機)2,048Wh2,200W15ms未満(EPS)4,000回で80%18.6kg
EcoFlow DELTA 3 Plus1,024Wh1,500W10ms未満4,000回で80%以上約12.5kg
BLUETTI AORA 100 V21,024Wh1,800W10ms3,000回(基準の記載なし)約11.5kg
Anker Solix C1000 Gen 21,024Wh1,550W約0.01秒4,000回以上で80%約11.3kg

電池の回数は、その回数を使ったあとに容量が何%残るかという値で、基準はメーカーで違います。Dabbsson 2000Lの重さと回数は僕の手元の取扱説明書、ほかは各社の公式ページとプレスリリースの値です。

ポータブル電源 1000wh おすすめ|冷蔵庫とルーターならJackery 1000 New

冷蔵庫用なら、これです。1000 Newは1,070Wh・定格1,500Wで、UPSの切替は20ミリ秒未満です。重さは約10.8kgで、1000Whクラス4台の中ではいちばん軽い1台になります。

僕がこれを冷蔵庫とルーターの前に置いているのは、Jackery自身が「冷蔵庫など、データ消失の危険がない機器」向けと案内している使い方そのものだからです。

公式ストア・Amazon・楽天・Yahoo!の公式店で買うと、3年の保証に2年の延長が自動で付いて5年になります。

電池は4,000回使っても70%が残る、という書き方です。ほかの4台は80%基準なので、回数の数字だけで横に並べないようにします。1000 Newの使い心地はJackery 1000 Newのレビューに書きました。

家庭用バッテリーとして据え置くならDabbsson 2000L|EPSで15ms未満

容量はほぼ倍です。2000Lは2,048Wh・定格2,200Wで、公式ページでの呼び名はEPS機能ですが、切替は15ミリ秒未満とされています。

僕の2000Lは18.6kgあって気軽には動かせないので、場所を決めて置き、大型テレビと明かりの電源、スマホの充電に使っています。UPS(EPS)として停電の瞬間を試したことは、まだありません。

長い停電で冷蔵庫も照明も、という方には、容量の大きいこちらのほうが余裕があります。詳しくはDabbsson 2000Lのレビューへ。

エコフロー ups機能|EcoFlow DELTA 3 Plusは10ms未満

PCも守るならこれです。DELTA 3 Plusは1,024Wh・定格1,500Wで、X-Boostを使えば最大2,000Wの家電まで動かせます。UPSの切替は10ms未満で、EcoFlowはPCなどの精密機器やNASを守る用途をはっきりうたっています。

AC充電は最短56分でフル、電池は4,000回使っても80%以上が残り、保証は5年です。

PCも冷蔵庫も1台で守りたい方の第一候補になります。僕は持っていない機種なので、使った感想は書けません。比べたレビューはEcoFlow DELTA 3 Plusの記事にあります。

bluetti|BLUETTI AORA 100 V2は前の世代の20msから10msへ

切替は前の世代の半分です。AORA 100 V2は1,024Wh・定格1,800Wで、UPSの切替は10ms。

BLUETTIのプレスリリースでは、前のAORA 100が20msだったのに対し、V2で10msになっています。重さは約11.5kg、80%までの充電は45分、保証は5年です。

電池の回数は、BLUETTIの商品説明に3,000回とあり、何%残るかの基準は書かれていませんでした。

同じBLUETTIでも、僕が持っているAORA 30 V2はUPSの記載を確かめられていないので、この記事の候補には入れていません。BLUETTIの機種の違いはAORA 100 V2のレビューで比べています。

Anker Solix C1000 Gen 2は約0.01秒で自動切り替え

Ankerも10ms級です。C1000 Gen 2は1,024Wh・定格1,550Wで、停電時に約0.01秒で自動で切り替わる機能を持っています。電池は4,000回以上使っても80%が残り、専用アプリの超急速充電モードなら54分で満充電、通常モードでは約60分です。

保証は通常18か月で、Ankerの公式オンラインストアの会員なら5年に延びます。

どこで買うかで保証の長さが変わるのは、ほかの4台にない注意点です。くわしくはAnker Solix C1000 Gen 2のレビューへ。

もっと大容量なら|ALLPOWERS R2500・BLUETTI AC240の注意点

2,000Wh級ならALLPOWERS R2500(2,016Wh・UPS 15ms以内)もありますが、先に書いたとおりUPSモードでは最大1,500Wになります。BLUETTI AC240(1,536Wh・UPS 15ms)は、メーカーが簡易UPSとして精密機器・医療機器には使えないとしています。

容量で選び直したい方は、家電別の容量(Wh)の目安から逆算すると、1000Whで足りるかがすぐ分かります。

ポータブル電源のUPS機能のよくある質問

UPS機能とは、ひとことで言うと何ですか?

停電した瞬間に、家電への電気をコンセントからポータブル電源のバッテリーへ自動で切り替える機能です。家電をポータブル電源につないだまま、ポータブル電源をコンセントにつないでおくことで働きます。

UPSの切替20msでデスクトップPCは守れますか?

守れないことがあります。Jackeryの公式ブログは、PCを守れるかの分かれ目を10ms以内としていて、自社のUPS(20ms未満)はPCやサーバーにつながないよう案内しています。PCを守るなら10ms以内の機種か、専用のUPSを選びます。

パススルー対応なら、UPSの代わりになりますか?

なりません。パススルーは充電しながら給電できる機能で、停電の瞬間に切り替えることまでは約束していません。スペック表に「UPS」か「EPS」と、切替時間の数字があるかを確かめます。

停電が終わったら、何か操作が必要ですか?

僕のJackery 1000 Newでは、何もしていません。電気が戻ったあとも、冷蔵庫とルーターはつないだまま使えています。機種ごとの設定は取扱説明書で確かめてください。

ずっとつなぎっぱなしで、電池は傷みませんか?

満充電のまま置き続けるのが気になる方は、充電の上限を下げる設定を使います。Jackery 1000 Newの「バッテリー節約モード」は充電を85%までにして、80%を下回ったときだけ充電し直す仕組みです。

冷蔵庫をUPSで守るなら、何Whあればいいですか?

僕の家の502Lの冷蔵庫は、銘板の年400kWhから平均約46Wの試算です。1,070Whの1000 Newで冷蔵庫だけなら単純計算で約23時間ですが、ルーターの分や変換の目減りで実際は短くなります。丸1日以上の停電に備えるなら、2,000Wh級も候補に入ります。

まとめ:ポータブル電源のUPSは「切替時間」で選び、守る家電で線を引く

ポータブル電源のUPS機能は、停電した瞬間にバッテリーの電気へ自動で切り替える機能です。UPS・EPSという呼び名より、何msで切り替わるかを見ます。

冷蔵庫とWi-Fiルーターを長い停電でも動かしたいなら、20ms未満のJackery 1000 Newで足ります。僕もこの使い方で、つなぎっぱなしにしています。PCやNASまで守るなら、10ms以内のEcoFlow DELTA 3 PlusやBLUETTI AORA 100 V2が候補です。

仕事用のデスクトップPCは、専用のUPSで瞬断を防ぎ、その後の電気をポータブル電源でつなぐ2段構えがいちばん確実です。

参照

この記事の数字と口コミの引用は、2026年10月12日時点の内容です。

参照:Jackery 1000 New・EcoFlow DELTA 3 Plus・Anker Solix C1000 Gen 2・ALLPOWERS R2500・BLUETTI AC240・Dabbsson 2000Lの各公式商品ページ、BLUETTIのプレスリリース(2025年6月17日・AORA V2シリーズ)とAORA 100 V2の商品説明、Jackery公式ブログ「UPSとポータブル電源の違いを解説!代わりになるケース・ならないケースを紹介」(2026年6月25日更新)、Dabbsson 2000L 取扱説明書。

SOL|ポータブル電源ラボ編集部
第二種電気工事士
沖縄在住/第二種電気工事士
台風による停電を何度も経験
家庭の停電対策としてポータブル電源を研究
「容量・出力・安全性」を公式情報をもとに分かりやすく解説
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