太陽光・蓄電池の補助金2026|国のDR補助金は終了。今使える制度と自治体補助を電気工事士が解説

結論:国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日に終了。2026年後半の主役は自治体の補助金です
2026年後半の補助金は、自治体(市区町村)の補助金+国の住宅系補助を組み合わせるのが現実的な形です。
・国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日に予算到達で公募終了。SIIは「再開を行う予定はありません」と明記
・太陽光発電“単体”への国の補助金は2014年に終了しており、今もありません
・今も使える国の制度はみらいエコ住宅2026事業(既築の蓄電池9.6万円)とZEH支援事業(新築)
この記事では、電気工事士の僕が2026年7月時点で実際に使える制度を、公式サイトで確認した情報だけで整理します。
!最初に:この記事でいちばん大事な訂正です
他サイトの多くは、今も「国の蓄電池DR補助金で最大60万円がもらえる」という前提で書かれています。しかしこの制度は2026年5月29日(金)に予算到達で公募を終了しました。窓口のSII(環境共創イニシアチブ)公式サイトには「公募の再開を行う予定はありません。」と明記されています。つまり今から申し込んでも1円も出ません。「国から60万円出ます」と言う業者がいたら、その場で公式ページを一緒に開いてください。
「太陽光や蓄電池って、補助金でどれくらい安くなるの?」——100万円を超える買い物だからこそ、補助金は絶対に押さえたいですよね。
僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光や蓄電池についても普段から調べ、相談を受けています。
この記事の金額は、すべて2026年7月時点で国・自治体の公式ページから直接確認した数字です。制度は年度・地域で大きく変わり、予算が尽きると締め切られます。
最新の状況は必ず公式(資源エネルギー庁)や自治体サイトでご確認ください。

【早見表】2026年後半、実際に使える補助金はこれだけ
2026年前半までは「国の蓄電池DR補助金+自治体」が王道でしたが、5月29日を境に構図が変わりました。
国の大型の蓄電池補助が消え、金額を決めるのはお住まいの市区町村になった——これが2026年後半のいちばん大きな変化です。
◎2026年後半の補助金ざっくり早見(2026年7月時点)
・国の蓄電池DR補助金(最大60万円):終了(5月29日・再開予定なし)・太陽光“単体”への国補助:なし(2014年に終了)・みらいエコ住宅2026事業:既築の蓄電池9.6万円/新築は最大125万円・ZEH支援事業:新築でZEH55万円・ZEH+90万円+蓄電池上限20万円・自治体補助:2026年後半の主役。地域差が大きい
ポイントは、国の補助が「蓄電池そのもの」から「住宅まるごとの省エネ」へ移ったこと。蓄電池だけを後付けする人にとって、国の補助はかなり細くなりました。
「既築」と「新築」で主役の制度が違う
既築(今の家に後付け)の主役は市区町村の補助金。国の蓄電池DR補助金が終わった今、ここが金額の大部分を占めます。
国の制度としては、断熱リフォームとセットならみらいエコ住宅2026事業の蓄電池9.6万円が残ります。ただし蓄電池単独では申請できません(後述)。
一方で新築で建てる・買うならみらいエコ住宅2026事業やZEH支援事業が主役。金額が大きく、太陽光・蓄電池も住宅まるごとの中に含めて支援されます。
既築(後付け)で2026年後半に狙う制度
- 市区町村の補助金(主役・数万〜100万円級)
- みらいエコ住宅2026 リフォーム枠 蓄電池9.6万円
- 国のDR補助金(60万円)は終了・再開予定なし
- 太陽光単体への国補助はなし
VS
新築で狙う制度
- みらいエコ住宅2026 GX志向型110万円(1〜4地域125万円)
- ZEH55万円・ZEH+90万円(1〜4地域)
- ZEHの蓄電池加算 上限20万円/戸
- 太陽光・蓄電池も対象
自治体補助は都道府県と市区町村の両方を受けられる地域もあり、これだけで数十万円になることも。ただし県の補助を実施していない県も多くあります。

太陽光発電“単体”への国の補助金は今もない
太陽光パネル“だけ”に対する国の補助金は、2014年を最後に終了しています。今から太陽光単体を入れても、国からの直接の補助はありません。
なぜ太陽光単体の補助が終わったのか
理由はシンプルで、太陽光の設置費用が普及とともに大きく下がったから。価格がこなれた今は「補助がなくても導入が進む」と判断されたわけです。
実際、住宅用太陽光の相場は1kWあたりの費用が10年前の半分近くまで低下したとされます。補助なしでも普及が回るステージに入った、というのが国の見立てです。
その代わりに国が力を入れてきたのが蓄電池や自家消費の後押しでした。電気を「売る」より「貯めて使う」流れを支える方向に、支援の軸が移っています。
背景には、卒FIT(固定価格買取の期間終了)を迎える家庭が増え、売電単価が下がったこと。「余った電気は貯めて自家消費」がお得になり、蓄電池が重視されてきました。
i太陽光単体でも“実質の追い風”はある
国の直接補助はなくても、売電より自家消費が有利な制度設計は続いています。太陽光は「補助金ありき」ではなく、電気代削減そのもので元を取る設備と考えましょう。国の補助が細った2026年後半こそ、この視点が重要です。
ただし2026年後半は「蓄電池も国補助が細い」
これまでは「太陽光単体はダメでも、蓄電池なら国から最大60万円」と言えました。2026年後半は、それが言えません。
国の蓄電池補助として残っているのは、断熱リフォームとセットの9.6万円か、新築ZEHの上限20万円のどちらか。60万円とは桁が違います。
もちろん自治体によっては、太陽光にも蓄電池にも独自の補助を出しています。「国はなくても自治体はある」ケースは多いので、後述の自治体補助は必ずチェックしましょう。
i2026年後半、国から蓄電池に出るお金
・DR補助金(最大60万円):終了(2026年5月29日・再開予定なし)・みらいエコ住宅2026のリフォーム枠:9.6万円/戸(断熱工事とセットが条件)・ZEH支援事業の蓄電池加算:上限20万円/戸(新築のみ)
それでも太陽光を入れる価値はあるのか
「補助金がないならやめたほうがいい?」とよく聞かれます。でも太陽光の元を取る主役は、もともと補助金ではなく電気代の削減です。
補助金は初期費用を一度だけ下げますが、自家消費の削減は15年20年と毎年効き続けます。積み上げれば補助金より大きくなります。

国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日に終了しました
正式名称は「令和7年度補正 家庭用蓄電システム導入支援事業(DR家庭用蓄電池事業)」。窓口は環境共創イニシアチブ(SII)で、家庭用蓄電池への国の補助として、いちばん金額が大きい制度でした。
終了の経緯:12月まで受付予定が、5月末で打ち切り
iDR補助金の内容と、終了の経緯(SII公式で確認)
・補助金基準額:3.45万円/kWh(初期実効容量)・補助率:設備費+工事費の3/10以内・補助上限:1申請あたり60万円・価格要件:1kWhあたり12.5万円以下(税抜)・予算:54億円程度・当初の公募期間:2026年3月24日〜12月10日の予定・実際:予算に達し2026年5月29日(金)に公募終了
「再開予定なし」とはどういうことか
SII公式サイトには、「2026年5月29日(金)に交付申請額の合計額が予算に達したことを確認したため、公募は終了しました。」と告知されています。
そのうえで「公募の再開を行う予定はありません。」と明記。対象製品・蓄電池アグリゲーター・小売電気事業者の新規登録も「原則、実施しません」としています。
ここまで書かれている以上、年度内の追加募集はほぼないと見るのが妥当です。「申請予約を」と勧める業者がいても、予約する先の公募そのものがありません。
【確度の開示】次年度(令和8年度補正など)で後継制度が出る可能性は残りますが、2026年7月時点で公表されているものはありません。
iDR・DER・VPPとは
・DR(デマンドレスポンス):需給ひっ迫時に電気の使い方を調整すること・DER(分散型エネルギーリソース):各家庭の蓄電池・太陽光・EVなど・VPP(仮想発電所):それらをまとめて一つの発電所のように動かす仕組み
「DR」とは何だったのか
各家庭の蓄電池をつなぎ、一つの発電所のようにまとめて調整するのがVPP。この分散型エネルギーの政策は経済産業省が旗を振っています。
補助金は、この社会インフラづくりに参加する見返りでした。制度は終わっても、DR対応の蓄電池という「規格」は残ります。みらいエコ住宅2026の蓄電池要件も、DR家庭用蓄電池事業の登録機器が条件です。

今も使える国の制度:みらいエコ住宅2026事業とZEH支援事業
「国の補助はもう何もない」——そう書く記事もありますが、正確ではありません。2026年7月時点で国の制度は2つ動いています。
みらいエコ住宅2026事業(国交省・環境省)
旧「子育てグリーン住宅支援事業」の後継で、住宅性能重視に見直されました(公式サイト)。既築の人に重要なのがリフォーム枠で、蓄電池に9.6万円/戸が出ます。
◎みらいエコ住宅2026事業の補助額(公式資料で確認)
【新築】・GX志向型住宅:110万円/戸(1〜4地域は125万円/戸)※全世帯対象・長期優良住宅:75万円/戸(1〜4地域は80万円)※子育て・若者夫婦世帯・ZEH水準住宅:35万円/戸(1〜4地域は40万円)※同上【リフォーム】・蓄電池:9.6万円/戸/太陽熱利用システム:4.5万円/戸【期間】2026年3月31日〜予算上限(遅くとも2026年12月31日)
!リフォーム枠の蓄電池9.6万円には条件があります
・蓄電池だけでは申請できません。窓・躯体の断熱改修などの規定の組合せの必須工事が必要・蓄電池はDR家庭用蓄電池事業の登録機器で5kWh以上が要件・つまり断熱リフォームとセットで初めて効いてきます
1〜4地域とは建築物省エネ法の地域区分による北海道・東北などの寒冷地です。予算の消化状況も公式で追え、GX志向型住宅は予算750億円に対し2026年7月16日0時時点で40%が消化済み(公式グラフ)。
ZEH支援事業(環境省)— 新築戸建向け・公募受付中
新築でZEHを建てるなら令和8年度の戸建ZEH化等支援事業。2026年7月時点で公募受付中です(ZEH公式サイト)。
◎令和8年度 ZEH支援事業の補助額(公募要領で確認)
【単年度事業】・ZEH:55万円/戸(1〜4地域)/45万円/戸(5〜8地域)・ZEH+:90万円/戸(1〜4地域)/80万円/戸(5〜8地域)【蓄電システム加算】次のうち最も低い額・1kWhあたり2万円/経費の1/3/上限20万円/戸・要件:初期実効容量5kWh以上、1kWhあたり11.5万円以下【公募期間】2026年5月21日〜2026年12月11日17:00
!他サイトの「ZEH 55万円」表記に注意
多くのサイトが「ZEHは55万円/戸」と書きますが、これは1〜4地域(寒冷地)の金額です。東京・大阪・名古屋・福岡など人口の多い地域はほぼ5〜8地域で、ZEHは45万円、ZEH+は80万円。10万円の差が出ます。
ZEHは断熱・省エネ・創エネで消費エネルギーを実質ゼロに近づける住宅で、太陽光はほぼ必須。新築系の補助は住宅会社が申請を担うため、打ち合わせ段階で必ず確認しましょう。

2026年後半の主役:自治体(都道府県・市区町村)の補助金
国の蓄電池DR補助金が終わった今、金額を決めるのはお住まいの市区町村です。ここが2026年後半のいちばん大事な章になります。
やっかいなのは、制度が地域ごとにバラバラで、探さないと見つからないこと。隣の市にはあって自分の市にはない、が普通に起こります。
地域差はどれくらいあるのか
その差は驚くほど大きい。大阪府内では枚方市が太陽光+蓄電池で最大110万円、一方で大阪市・吹田市・八尾市は市の補助が0円です。
電車で30分の距離で110万円の差。これがそのまま「実質負担の差」になります。
| 自治体 | 太陽光 | 蓄電池 | 備考 |
|---|---|---|---|
| - | - | ||
| - | - | ||
| - | - | ||
| - | - |
【確度の開示】上記は2026年7月時点で各市の公式ページから確認した金額です。補助金は先着順で年度途中に終了します。申請前に必ず公式でご確認を。
「都道府県」と「市区町村」の二重取りも
地域によっては都道府県と市区町村の補助を両方受けられることがあります。ただし県の補助を実施していない県も多いのが実情です。
たとえば広島県は家庭向けの補助が「窓の断熱」だけで、太陽光・蓄電池への県独自の補助はありません。「県の階」がない地域も珍しくないのです。
探し方はこの3ステップ
市区町村名+補助金で検索する
「(市区町村名)+蓄電池+補助金」で検索。自治体の公式ページ(lg.jp)に金額・条件・受付期間が載っています。ここが本命です。
都道府県の制度も確認する
市区町村と別に都道府県の補助もチェック。両方対象なら二重取りできる可能性があります。ただし実施していない県も多くあります。
他サイトの金額を信じず、公式で確かめる
まとめサイトには前年度で終了した制度の金額が残っていることが頻繁にあります。必ず公式ページで今年度の要項を確認してください。
!自治体補助でよくある失敗
・気づかず受付終了していた(先着順・予算制)・着工後に気づいて申請できなかった・他サイトの前年度の金額を当てにしていた「早めに探して、着工前に申請」が鉄則です。
また、「住民票がある」「市内の登録業者で施工する」といった条件がつくことも。金額だけでなく細かい条件まで確認しましょう。
お住まいの都道府県の補助金を調べる
とはいえ、自治体の制度を自分で1件ずつ調べるのは骨が折れます。そこで、21の都道府県について、県内の市区町村の補助金を公式サイトで1件ずつ確認してまとめました。金額・条件・受付期間・申請のタイミング、そしてすでに受付が終了した制度まで載せています。
i都道府県別の補助金まとめ(公式サイトで実査・2026年7月時点)

補助金は併用できる?100万円超は今も成立するのか
「国と自治体、両方もらえるの?」——結論から言うと、財源が違えば併用できることが多いです。ただし2026年後半は、組み立て方が変わりました。
「国60万円+県20万円+市20万円で100万円」はもう成立しない
他サイトによくあるこの計算例はDR補助金の60万円が前提です。その60万円が消えた今、この式は成り立ちません。
では100万円超はもう無理なのか。そんなことはありません。ただし主役が国から自治体に入れ替わるだけです。
◎併用例(大阪府枚方市・太陽光6kW+蓄電池10kWh)
設備の総額を約307万円(太陽光6kW=約162万円+蓄電池10kWh=約145万円)と仮定します。【市の補助】ひらかたゼロカーボン推進補助金・太陽光:10.5万円/kW × 6kW = 63万円(上限63万円)・蓄電池:対象経費の1/3 = 約48.3万円 → 47万円(上限47万円)──────────市の補助だけで:110万円(約307万円が実質約197万円に)国のDR補助金60万円は一切入っていません。
つまり「合計100万円超」は、DR補助金抜きでも成立します。ただし枚方市クラスの手厚い自治体に限った話です。大阪市のように市の補助が0円の地域では、現実的な補助はほぼゼロ。
「100万円もらえる」は全国どこでも成り立つ話ではありません。
注意:二重取りできないケースもある
同じ費用に対して複数の補助を重ねる「二重取り」は禁止されていることがあります。「蓄電池本体の同じ購入費」に国と自治体を二重に当てる、といった使い方はできません。
特に注意したいのが、自治体の補助が「国の交付金」を財源にしている場合。広島県福山市などは市の補助が国費由来で、国のみらいエコ住宅2026と両取りできるかは公式に明記がありません。
i併用の考え方(2026年後半版)
・都道府県+市区町村:財源が違えば重ねて受けられることが多い・みらいエコ住宅2026+自治体:可否は要確認(自治体側が国費財源だと不可の場合あり)・V2HのCEV補助金:受付日程は次世代自動車振興センターで要確認【確度の開示】併用の可否は公式に明記がないケースが多くあります。自己判断せず、必ず自治体の担当課に事前確認を。
ポイントは「どの制度に、どの費用を割り当てるか」の設計。対象経費を分けて申請すれば併用できる場合があります。

補助金の申請の流れと必要書類
補助金は「申請すればもらえる」ものですが、順番を間違えると対象外になります。いちばん大事な原則が、多くの補助金は「工事を始める前(着工前)に申請」が必要だということ。
契約・工事をしてから気づいても間に合いません。
自治体ごとに「起点」が違う点に注意
自治体補助でつまずきやすいのが「いつからの契約なら対象か」という起点。枚方市は令和8年4月2日以降の契約および着工が条件です。
つまり3月に契約を済ませた人は対象外。年度替わりをまたぐ工事は、この起点日を必ず確認を。数日の差で数十万円が消えます。
必要書類の例
制度によりますが、見積書・契約書・設置機器の型番情報・住民票・本人確認書類・設置後の写真などが求められるのが一般的です。
特に「設置後の写真」や「型番が分かる書類」は、後から撮り直し・取り寄せがきかないことも。工事前後で業者が漏れなく記録してくれるか、最初に確認しておくと安心です。
また枚方市のように、2者以上からの見積り比較を申請条件にしている自治体も。市が「相見積もりを取りなさい」と言ってくれているようなものですね。
!申請の順番でつまずかないために
多くの補助金は「交付決定」を待ってから契約・工事に進むのが原則。決定前にフライングで契約・着工すると、それだけで対象外になることがあります。焦って先に工事を進めないのがコツです。
交付が実際に振り込まれるのは、工事が終わって実績報告を出したあと。申請から入金まで数か月かかることもあるので、「補助金が出るまでの資金繰り」も頭に入れておくと安心です。
国の制度は「業者側の登録」も条件になる
見落としやすいのが、制度によっては業者の側にも登録が必要だという点。あなたが条件を満たしていても、業者が未登録なら申請できません。
たとえばZEH支援事業は、設計・施工する事業者がZEHビルダー/プランナー登録をしていることが前提。みらいエコ住宅2026も登録事業者との共同申請が必要です。
だから「補助金を使いたい」は、見積もりを頼む最初の一言で伝えるのが正解。契約が固まってから言い出すと、業者が未登録で詰む場合があります。
逆にいえば、流れさえ守れば申請は難しくありません。ほとんどは業者が代行してくれます。

補助金でよくある失敗・注意点
補助金は得な制度ですが、思わぬ落とし穴もあります。相談を受けていてよく聞く失敗を、先回りでお伝えします。
2026年後半でいちばん怖いのが、「国から60万円出ます」という古い情報のまま契約してしまうケースです。資金計画に60万円を組み込んでいたら、そのまま自己負担が60万円増えます。契約前に、必ずSII公式ページを自分の目で確認してください。
いちばんの落とし穴:終了した制度を当てにする
国の蓄電池DR補助金は終了済みです。それでも多くのサイトが「最大60万円」と書き続けています。
厄介なのは、悪意なく古い情報が残っていること。業者側も気づいていないことがあります。だからこそ「公式で確認」が唯一の防御です。
他サイトに今も残る記載
- 国のDR補助金で最大60万円がもらえる
- 次回公募に向け申請予約を受付中
- 国60万+県20万+市20万で100万円
- ZEHは全国どこでも55万円/戸
VS
2026年7月の実際
- 5月29日に公募終了。再開予定なしと明記
- 予約する先の公募が存在しない
- この式は成立しない。主役は市の補助
- 55万円は1〜4地域のみ。5〜8地域は45万円
相場より高いと対象外になることも
意外な落とし穴が価格条件。国の制度には価格の上限があり、相場より高い見積もりだと補助対象から外れます。
ZEH支援事業の蓄電池加算は1kWhあたり11.5万円以下が要件。終了したDR補助金も12.5万円以下でした。複数社の相見積もりが効くのはこのためです。
処分制限期間に注意
もう一つが処分制限期間。補助金で買った蓄電池は、一定期間内に勝手に売却・譲渡すると補助金の返還を求められることがあります。
【確度の開示】DR補助金の公募要領では、処分制限期間は「導入した機器等の法定耐用年数」と定義され、具体的な年数は明記されていません(蓄電池は6年とされるのが一般的)。正確な年数は各制度の要項でご確認ください。
!補助金の注意点まとめ(2026年後半版)
・終了した制度を当てにしない:国のDR補助金60万円はもうない・予算切れで早期終了:自治体も先着順・着工前申請が原則:契約前に起点日を確認・処分制限期間:数年内の売却・譲渡は返還の可能性・価格条件:相場より高いと対象外に
どれも「知っていれば防げる」失敗です。だからこそ僕は、補助金を「取れたら得、取れなくても後悔しない」という距離感で扱っています。

【無料】補助金を使った実質負担のシミュレーション
補助金の全体像が分かったら、次は「あなたの家の数字」で実質負担を確かめましょう。平均ではなく、我が家の条件で試すのがいちばんです。
下のシミュレーターに、地域・容量・電気代・蓄電池の有無を入れれば、費用・年間の経済効果・回収年数の目安が出ます。まずは気軽に試してみてください。
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※ 本結果は日射量・自家消費率・売電価格などの一般的な目安に基づく簡易試算です。実際の費用・効果は屋根の形状や業者により変動します。正確な金額は無料見積もりでご確認ください。
回収年数はざっくり「実質の初期費用 ÷ 年間の経済効果」で決まります。年間の効果(分母)は同じでも、補助金で初期費用(分子)が縮めば、回収年数は短くなる——それだけです。
たとえば太陽光+蓄電池で約307万円の設置費用でも、枚方市なら自治体補助で110万円下がって実質197万円。回収年数は数年単位で縮まります。
仮に年間の経済効果が22万円なら、補助なしの307万円では回収14年、補助後の197万円なら9年。同じ設備でも、自治体の制度があるかどうかで元を取るスピードがまるで変わります。
逆にいうと、市の補助が0円の地域では、この短縮がまるごと効かないということ。2026年後半は、住む場所が回収年数を決めると言っても大げさではありません。
回収が終わったあとの発電・蓄電はまるごと「おトク分」。回収が5年早まれば、その5年分の電気代削減がまるまる得になります。
実際の効果は地域の日射量・電気の使い方・容量・電気料金プランで変わります。だからこそ平均値ではなく、上のシミュレーターで「我が家の数字」を出すのがいちばんです。
ひとつ注意したいのが、補助金を前提に「回収できる」と結論を出さないこと。DR補助金の一件が示したように、制度は途中で消えます。
おすすめは、補助金ゼロで計算してみて、それでも許容できる回収年数かを先に確かめること。そのうえで補助が乗れば、単純に前倒しになるだけです。
この順番で考えておくと、申請が間に合わなくても計画が崩れません。2026年前半にDR補助金を当て込んで動いた人ほど、この差が効いてきます。補助金は最後のひと押し、と考えておくのが安全です。

あなたが使える補助金は?診断チェック
最後に、あなたが狙うべき補助金をざっくり診断してみましょう。2026年後半は制度の構図が変わったので、下の5タイプのうち自分に近いものを選ぶだけで、優先してチェックすべき制度が絞り込めます。
- 今の家に蓄電池だけを後付けする → 市区町村の補助金が主役。国のDR補助金は終了済み
- 断熱リフォームも一緒にやる → みらいエコ住宅2026のリフォーム枠(蓄電池9.6万円)をチェック
- これから新築で建てる・買う → みらいエコ住宅2026のGX志向型・ZEH支援事業をチェック
- EV・V2Hも検討している → CEV補助金の併用余地をチェック
- 太陽光だけを検討 → 国補助はなし。自治体の太陽光補助をチェック
後付けタイプは、2026年後半のいちばん厳しい立場です。国の受け皿がほぼ消えたので、市区町村の制度がすべて。まずお住まいの市の公式ページを開いてください。
断熱リフォーム併用タイプなら、みらいエコ住宅2026の9.6万円が乗ります。窓や躯体の断熱工事を検討しているなら、蓄電池を同じタイミングで入れるのが得です。
新築タイプは、いちばん金額が大きい層。GX志向型なら110万円(1〜4地域は125万円)、ZEH+なら90万円(5〜8地域は80万円)が狙えます。
EV・V2Hタイプは、CEV補助金の受付日程が年度で変わるため、公式で最新状況の確認が必須。太陽光のみタイプは、自治体の太陽光補助を丁寧に探すのがカギです。
診断でチェックが付いた制度が、あなたの「狙い目リスト」です。あとは、それぞれの最新の金額・条件・締切を、公式サイトや見積もり業者で確認していきましょう。
僕がおすすめするのは、この診断で出た「狙い目リスト」をそのまま見積もり業者に見せること。「うちはこの制度を使いたい」と最初に伝えれば、対象機種や申請の段取りまで込みで提案してもらえます。そのとき業者が「国の60万円も使えますよ」と言ったら、情報が古い証拠。一度立ち止まってください。
☀️あわせて読みたいあわせて読みたい:家庭用蓄電池はやめたほうがいい?補助金を使う前に、そもそも蓄電池が我が家に向いているかを電気工事士が本音で解説しています。

よくある質問
2026年、太陽光発電に国の補助金はありますか?
太陽光“単体”への国の補助金は2014年に終了しており、今もありません。みらいエコ住宅2026事業やZEH支援事業のように、住宅まるごとの制度に含まれる形なら支援があります。
国の蓄電池補助金(DR補助金)は今も使えますか?
使えません。2026年5月29日(金)に交付申請額の合計が予算に達し、公募は終了しました。SII公式サイトには「公募の再開を行う予定はありません。」と明記されています。
DR補助金はいくらだったのですか?
補助金基準額が初期実効容量1kWhあたり3.45万円、補助率3/10以内、上限60万円/申請でした。予算54億円程度が約2か月で満了しました。
DR補助金の再開や、次の国の蓄電池補助はありますか?
2026年7月時点で、再開の予定も後継制度の公表もありません。次年度の補正予算などで新制度が出る可能性は残りますが、確約されたものは何もありません。
今から蓄電池を後付けする場合、国の補助は何が使えますか?
断熱リフォームとセットなら、みらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠で蓄電池9.6万円/戸が使えます。ただし蓄電池だけでは申請できません。
新築ならいくらもらえますか?
みらいエコ住宅2026のGX志向型住宅なら110万円/戸(1〜4地域は125万円)。ZEH支援事業ならZEH55万円/戸(5〜8地域45万円)、ZEH+90万円/戸(同80万円)+蓄電池加算 上限20万円/戸です。
国と自治体の補助金は併用できますか?
財源が違えば併用できることが多いです。ただし自治体の補助が国の交付金を財源にしている場合、重複が不可になることも。必ず自治体の担当課に事前確認を。
合計100万円を超えることはありますか?
あります。ただし実現するのは手厚い自治体です。大阪府枚方市なら太陽光6kW+蓄電池で市の補助だけで最大110万円。一方で大阪市のように0円の地域も。
補助金の申請は自分でやるのですか?
多くは施工業者が代行してくれます。ただし「着工前に申請」が原則で、「令和8年4月2日以降の契約」など起点日の条件もあります。
他のサイトには「最大60万円」と書いてあるのですが?
情報が更新されていない可能性が高いです。SII公式サイトで受付状況を直接確認してください。業者から「国の60万円が使えます」と説明された場合も同様です。
V2H(EVとつなぐ機器)にも補助金はありますか?
国のCEV補助金が使える場合があります。ただしV2H充放電設備の受付日程は年度で変わるため、次世代自動車振興センターの公式サイトで確認を。

まとめ:2026年後半は、住む市区町村が金額を決める
2026年後半の補助金は、国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は終了・太陽光単体への国補助もなし・主役は市区町村の補助金という構図です。
国の制度として残るのはみらいエコ住宅2026事業(既築の蓄電池9.6万円/新築は最大125万円)とZEH支援事業(新築)。どちらも住宅まるごとの省エネが前提で、蓄電池だけの後付けには届きません。
だからこそ、まずお住まいの市区町村の公式ページを開くことから始めてください。枚方市なら110万円、大阪市なら0円。この差がそのまま実質負担の差になります。
そして「国から60万円」と書いてある情報は、もう古いと覚えておいてください。まずは無料の一括見積もりで、「今あなたの地域で使える補助金」と適正価格を複数社に出してもらうのが確実です。