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広島県の太陽光発電・蓄電池|2026年の補助金・発電量・相場と見積もりのコツ

結論:広島県に「県の補助金」はありません。使えるのは国+お住まいの市町の2階建て。福山市なら約100万円、広島市なら3万円です

広島県で太陽光・蓄電池を検討するなら、次の4つを押さえてください。
・広島県は住宅用の太陽光・蓄電池に県独自の補助金を実施していません(県の家庭向け補助は「窓の断熱」だけ)
・金額を決めるのは市町。福山市・呉市・廿日市市は80万〜100万円級、県庁所在地の広島市は蓄電池3万円のみ(太陽光は対象外)
・国の蓄電池DR補助金は2026年5月29日に受付終了(再開予定なし)。2026年後半の主役は市町の補助金
・他サイトが今も載せる「北広島町 7万円/kW・上限70万円」は令和7年度で終了。2026年度はありません

「広島で太陽光をつけたら、補助金はいくらもらえるの?」——結論から言うと、お住まいの市町しだいで100万円近い差がつきます。福山市なら太陽光+蓄電池で約100万円、県庁所在地の広島市なら3万円です。

僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光や蓄電池についても普段から調べ、相談を受けています。この記事では、広島県内22市町の補助金を公式サイトで1件ずつ確認して整理しました。

2026年7月時点の実際の情報でまとめます。

先に、いちばん大事な訂正をしておきます。ネット上には「広島県の蓄電池補助は1台3万円」と書いている記事が多くありますが、これは広島市の制度であって、県の制度ではありません

広島県が家庭向けに出している補助は県公式ページのとおり「エコ窓(窓の断熱改修)」だけです。

10市町県内で住宅用の補助を実施(2026年度)
約100万円福山市の太陽光+蓄電池の例
3万円広島市の補助(蓄電池のみ・太陽光は対象外)

広島県の補助金は「国・市町」の2階建て。県の階はありません

まず全体像から。他県の記事では「国・県・市町村の3階建て」と説明されることが多いのですが、広島県にはこの真ん中の階がありません

ここを正しく理解しておかないと、あるはずのない補助金を前提に資金計画を立ててしまいます。

よくある誤解

  • 広島県から蓄電池3万円がもらえる
  • 国・県・市の3階建てで積める
  • 北広島町なら太陽光70万円
  • 県庁所在地の広島市が手厚い

VS

2026年の実際

  • 県の補助は「エコ窓」のみ。3万円は広島市の制度
  • 広島は「国+市町」の2階建て
  • 北広島町は令和7年度で終了。2026年度はゼロ
  • 広島市は蓄電池3万円のみ。太陽光は対象外
広島県の補助金 2階建ての考え方
1階:国の補助金(蓄電池のリフォーム枠・新築のZEH)※県の階は存在しない(家庭向けはエコ窓のみ)2階:市町の補助金(2026年後半の主役・金額差が大きい)

併用例:福山市で太陽光5kW+蓄電池10kWhを入れた場合

いちばん手厚い福山市を例に、「合計いくらになるか」を積み上げてみます。設備の総額は約280万円(太陽光5kW=約135万円+蓄電池10kWh=約145万円)を前提にします。

併用例(福山市・太陽光5kW+蓄電池10kWh)

【2階】福山市の補助金・太陽光:10.5万円/kW × 5kW = 52.5万円(上限5kWまで)・蓄電池:(設備費+工事費)× 1/3 = 約48.3万円(対象単価の上限15.5万円/kWh)【1階】国の補助金(みらいエコ住宅2026・リフォーム枠)・蓄電池:9.6万円(定額・SII登録機器)※ただし下記の注意を必ず読んでください──────────市の補助だけで:約100.8万円(約280万円の設備が実質約179万円に)

!「国と市の両取り」は、広島では要確認です

・福山市の補助は「国の交付金を活用して」実施されていると市が明記しています。つまり財源がもともと国費です・同じ設備に国庫補助が重複すると不可になることがあり、福山市の蓄電池補助と国のみらいエコ住宅2026(9.6万円)を両取りできるかは公式ページに明記がありません・呉市・東広島市・廿日市市も同様に国の交付金を活用した制度です。必ず市の担当課に事前確認を(福山市 環境総務課 084-928-1115)・この記事では市の補助だけで計算しています。国の9.6万円は「乗れば加算」くらいに見ておくのが安全です・上の金額は2026年7月時点の制度に基づく試算例です

国の補助金【2026年7月の最新状況】蓄電池のDR補助金は終了しました

ここが2026年後半のいちばん大事なポイントです。国の蓄電池補助金(DR補助金)は、すでに受付を終了しています。

DR補助金(家庭用蓄電池・最大60万円)→ 2026年5月29日に終了

正式名称は「DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業」(令和7年度補正)。家庭用蓄電池に対する国の補助として、いちばん金額が大きい制度でした。

iDR補助金の内容と、終了の経緯

・補助金基準額:3.45万円/kWh(初期実効容量)・補助率:設備費+工事費の3/10以内・補助上限:1申請あたり60万円・当初の公募期間:2026年3月24日〜2026年12月10日の予定・実際:交付申請額が予算に達し、2026年5月29日(金)に公募終了・SII(環境共創イニシアチブ)は「公募の再開を行う予定はありません」と明記

つまり、12月まで受付予定だったものが、5月末で締め切られたわけです。「先着順・予算切れで年度途中に終わる」という補助金の怖さが、そのまま出た例ですね。最新状況はSII公式サイトで確認できます。

広島県の記事を検索すると、いまだに「国のDR補助金 最大60万円が使えます」「申請期間は2026年12月10日まで」と書いてあるページが上位に出てきます。これは誤りです。

「国の60万円がもらえます」と説明する業者がいたら、その場で公式ページを一緒に確認してください。

太陽光パネル単体には、そもそも国の補助金がない

意外に知られていませんが、太陽光パネルそのものに対する国の補助金は2026年度もありませんみらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠でも、「太陽光発電設備の設置工事」は対象外と明記されています。

だからこそ、太陽光パネルは市町の補助金が頼りになります。ここが広島県内で差がつく理由です。

いま使える国の制度(2026年7月時点)

既築住宅のリフォームなら:みらいエコ住宅2026事業

・蓄電池(エコ住宅設備):9.6万円/戸(定額・SII登録の定置用リチウム蓄電池)・リフォームの上限:100万円/戸(〜平成3年築)/80万円/戸(平成4〜28年築)・第2期の期間:2026年5月13日〜12月31日・※太陽光パネルの設置工事は対象外

i新築なら:ZEH支援事業/みらいエコ住宅2026(併用不可)

ZEH支援事業(令和8年度)・ZEH:55万円/戸(地域区分1〜3)/45万円/戸(4〜8)・ZEH+:90万円/戸(1〜4)/80万円/戸(5〜8)・蓄電システム加算:2万円/kWh・対象経費の1/3・上限20万円/戸のいずれか低い額・公募期間(単年度):2026年5月21日〜12月11日みらいエコ住宅2026(新築):GX志向型125万円/110万円、長期優良80万円/75万円、ZEH水準40万円/35万円※ZEH支援事業とみらいエコ住宅2026は併用できません。どちらが得か試算を※広島県は地域区分6が中心(庄原市・北広島町など北部の山間部は5地域)

広島県の支援【エコ窓のみ】県に太陽光・蓄電池の補助はありません

ここは他サイトがいちばん間違えているところなので、丁寧に書きます。広島県には、住宅用の太陽光発電・蓄電池を対象にした県独自の補助金がありません。

広島県の「令和8年度 省エネルギー・再生可能エネルギー等に係る補助制度」のページを見ると、県が家庭向けに実施している補助は次の1つだけです。

i広島県の家庭向け補助金は、これだけです(令和8年度)

家庭におけるエコ窓普及促進補助金・対象:窓の断熱改修(太陽光・蓄電池は対象外)・補助額:国の「先進的窓リノベ2026」交付額の1/3または9万円のいずれか低い額・上限:1住戸あたり9万円・申請期間:令和8年6月ころ〜令和9年1月31日・このページの残りは、すべて「市町の補助制度」への案内です

「広島県の蓄電池補助 3万円」は広島市の制度です

この3万円は、広島市の「家庭用スマートエネルギー設備等設置補助金」です。県ではなく市の制度なので、福山市や呉市にお住まいの方は使えません

「県の補助だから広島県民なら誰でも使える」と思っていると、確実に計算が狂います。

愛知県・千葉県・兵庫県などでも同じ勘違いが広まっていますが、広島県は特に県の階が完全にないぶん影響が大きい。「広島県は市町がすべて」——これだけ覚えて帰ってください。

【一覧】広島県内 市町の太陽光・蓄電池 補助金(2026年度)

ここが本題です。広島県内の主要22市町について、各市町の公式サイトで1件ずつ確認した2026年度(令和8年度)の補助金をまとめました。金額の大きい順に並べています。横にスクロールできます。

市町 太陽光の補助 蓄電池の補助
福山市 10.5万円/kW(上限5kW=52.5万円)※FIT・FIP認定を取ると対象外 対象経費の1/3(対象単価の上限15.5万円/kWh)※蓄電池のみは不可
呉市 7万円/kW(上限63万円)+2万円/kW(上限5万円)※FIT不可・自家消費30%以上 価格の1/3(10kWh相当額が限度)+定額5万円※太陽光の付帯設備のみ
廿日市市 上限7万円/kW(補助率10/10以内)※FIT不可・自家消費30%以上 1/3以内(上限5万円/kWh)※蓄電池のみは不可
東広島市 1/3または5万円/kWの低い方(人口減少区域は7万円/kW)※FIT不可・自家消費30%以上 【受付終了】2026年7月14日に予算到達
三原市 5万円/kW(上限15万円) 対象経費の1/3(上限5万円)※セット必須ではない
世羅町 対象外(太陽光そのものは補助対象に含まれない) 1万円/kWh(上限10万円)※太陽光との同時設置か既設接続が条件
江田島市 1件7万円(定額)※省エネ設備とのセット必須 実施なし
大崎上島町 1件5万円(定額)※募集はわずか6件 実施なし
府中町 対象経費の10/10(上限2万円/kW)※県内で唯一の事後申請 対象経費の10/10(上限5万円/台)※太陽光か燃料電池の付帯設備。既設への追加も可
広島市 実施なし(補助対象設備に含まれない) 3万円/台※太陽光か燃料電池との常時接続が必須
北広島町 実施なし※7万円/kW・上限70万円は令和7年度で終了。町が「令和8年度の実施予定はありません」と明記 実施なし(同上)
安芸太田町 実施なし(補助はペレット・薪ストーブのみ) 実施なし
尾道市 実施なし(2026年度の住宅用制度を確認できず) 実施なし
竹原市 実施なし(補助金一覧に掲載なし) 実施なし
安芸高田市 実施なし※再エネ補助は令和4年度限りの制度でした 実施なし
府中市(備後) 実施なし※安芸郡「府中町」と混同注意 実施なし
三次市 実施なし※住宅用太陽光の補助は令和元年度で終了 実施なし
庄原市 実施なし(令和8年度の補助金ガイドブック全79制度に掲載なし) 実施なし
大竹市 実施なし※住宅リフォーム補助は太陽光発電設備の設置工事を明示的に対象外 実施なし
海田町 実施なし(住宅支援は耐震・ブロック塀等のみ) 実施なし
熊野町 実施なし 実施なし
坂町 実施なし(令和8年度当初予算に計上なし) 実施なし

!この表の読み方・注意

・金額はすべて2026年7月時点で各市町の公式ページ(lg.jp等)から確認した目安です・補助金は年度・予算で変わり、先着順で年度途中に終了します。申請前に必ず公式で最新をご確認ください・「実施なし」は2026年度に住宅用の制度が確認できなかったという意味です(過去にあった市町もあります)・北広島町は令和7年度に「太陽光7万円/kW・上限70万円」という県内最高水準の制度がありましたが、2026年度は実施されません。複数の大手サイトが、いまだにこの金額を「2026年最新」として掲載し、シミュレーションの例にまで使っています・東広島市の蓄電池補助(7kWh未満8万円/7kWh以上10万円)は2026年7月14日に予算到達で受付終了しました。太陽光の補助は継続中です・県の市町補助制度一覧は便利ですが、掲載日は2026年5月11日。その後に終了した制度は反映されていません。お住まいの市町の公式ページを直接見るのが確実です

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光・蓄電池の補助金2026国・自治体の補助金の仕組み、DR補助金、申請の流れと注意点を電気工事士が解説しています。

主要市町の補助金を個別解説【金額・条件・受付期間】

金額が大きい市と、注意が必要な市町を個別に見ていきます。

福山市:県内最高水準。ただし予算の8割が埋まっています

福山市の補助金(2026年度)

・制度名:家庭向け創エネ・蓄エネ設備導入補助金交付事業・太陽光:10.5万円/kW(上限5kW=52.5万円)・蓄電池:(設備費+工事費)×1/3(対象単価の上限15.5万円/kWh・税抜)・受付期間:2026年6月1日〜2027年1月8日・条件:市の交付決定後に着工/2026年5月8日以降の契約/蓄電池の単独設置は対象外FIT・FIPの認定を取得すると対象外/先着順・予算超過日は抽選

県内でいちばん手厚い制度です。ただし2026年6月23日時点で「申請の合計額が予算の8割を超えた」と市が公表しています。

市は「蓄電池部分の申請が先に予算上限に達し次第、太陽光のみの受付となる可能性がある」とも書いています。福山市で蓄電池を狙うなら、正直かなり急いだほうがいいです。

呉市:太陽光は最大68万円。予算はまだ潤沢です

呉市の補助金(2026年度)

・制度名:脱炭素社会推進重点対策加速化事業 住宅用太陽光発電設備等設置費補助金・太陽光:7万円/kW(上限63万円)+2万円/kW(上限5万円)=最大68万円(kWは切捨て)・蓄電池:価格の1/3(10kWh相当額が限度)+定額5万円(1kWhあたり12.5万円以下が目安)・受付期間:2026年5月25日〜2026年11月30日(締切が早い)・条件:交付決定前の購入・契約は対象外蓄電池は太陽光の付帯設備のみ(単独不可)/FIT認定を取得しないこと発電量の30%以上を自家消費/先着順・予算上限到達日は抽選

呉市の魅力は枠がまだ空いていること市の予算執行状況ページによると、予算6,780万円に対し2026年6月19日時点の執行率は12%、残額5,960万円。福山市が8割埋まっているのと対照的です。

ただし締切が11月30日と県内でいちばん早いので、油断は禁物。

広島市:県庁所在地なのに、太陽光は対象外です

!広島市の補助金(2026年度)

・制度名:家庭用スマートエネルギー設備等設置補助金・太陽光:実施なし(補助対象設備に太陽光発電が含まれていません)・蓄電池:3万円/台(機器費+工事費が20万円以上の場合)・受付期間:2026年4月15日〜2027年1月29日(必着)・条件:着工前申請必須(交付決定通知後に着工)/蓄電池は太陽光か燃料電池との常時接続が必須/募集490台(燃料電池・蓄電池・V2Hの合計枠)

県内人口の約4割が住む広島市ですが、太陽光パネルへの補助はゼロ。補助対象は蓄電池・V2H・燃料電池だけで、しかも蓄電池は3万円です。福山市(52.5万円)との差は歴然。

「広島市は補助金がほぼ無い」という前提で、相見積もりによる値引きを取りにいくのが現実的な戦略になります。

廿日市市:太陽光は補助率10/10。実質「かかった費用の全額」枠

廿日市市の補助金(2026年度)

・太陽光:上限7万円/kW(補助率10/10以内)/ソーラーカーポートは1/3以内(上限額なし)・蓄電池:1/3以内(上限5万円/kWh)蓄電池のみの申請は対象外・受付期間:2026年5月22日〜2026年11月30日・予算額:3,990万円/先着順・予算上限到達時は抽選・条件:設置契約前に申請必須FIT対象外であること自家消費率30%以上

補助率が10/10以内というのは珍しい設計です(上限7万円/kWの範囲でかかった費用を見てくれる)。ソーラーカーポートに上限額がないのも特徴的。ただし締切は呉市と同じ11月30日です。

東広島市:太陽光は継続、蓄電池は7月14日に終了しました

!東広島市の状況(2026年7月時点)

太陽光(受付中):1/3または5万円/kWの低い方。人口減少区域なら7万円/kW(志和町全域、八本松町の原・吉川小学区、高屋町の高屋東・造賀小学区、黒瀬町の板城西・上黒瀬・乃美尾小学区ほか)。受付は2026年5月25日〜2027年1月29日蓄電池(受付終了):スマートハウス化支援補助金(7kWh未満8万円/7kWh以上10万円)は2026年7月14日に予算上限到達で受付終了条件:FIT・FIP認定を取得しないこと発電電力の30%以上を自家消費/交付決定前の着工不可(2週間程度の余裕を推奨)

お住まいの学区によって5万円/kWか7万円/kWかが変わるのが東広島市の特徴です。5kWなら25万円か35万円。10万円の差になるので、対象区域かどうかは市の公式ページで必ず確認してください。

島しょ部(江田島市・大崎上島町):定額だが枠が極小

江田島市は1件7万円の定額(省エネ設備とのセットが必須)、大崎上島町は1件5万円の定額。どちらも着工前申請が必須です。特に大崎上島町は募集がわずか6件。金額よりも「枠が取れるか」が勝負になります。

SOL|電気工事士SOL|電気工事士

今回、広島県内22市町の公式ページを1件ずつ確認して、正直かなり驚きました。大手サイトのほとんどが「北広島町 7万円/kW・上限70万円」を2026年の情報として載せているんです。中には、その北広島町を使ってシミュレーションの具体例まで作っているサイトもありました。でも北広島町の公式ページには「次年度(令和8年度)事業の実施予定はありません」とはっきり書いてある。広島県の公式一覧でも、北広島町の家庭向け補助はエアコンと冷蔵庫だけです。太陽光も蓄電池も、2026年度はゼロ。「補助金70万円が出るから」と北広島町で契約を進めたら、あとで真っ青になります。金額は必ず町の公式ページ(lg.jp)で確認してくださいね。

【導入パターン別】補助金でいくら安くなる?シミュレーション

「結局いくら安くなるの?」を、2つの導入パターンで計算します。2026年7月時点の制度で試算しました。

パターン1:太陽光5kW+蓄電池10kWhのセット導入

いちばん多い組み合わせです。設備の総額は約280万円(太陽光5kW=約135万円+蓄電池10kWh=約145万円)を前提にします。

太陽光5kW+蓄電池10kWh:補助金の積み上げ(福山市の例/単位・万円)
53%48%
福山市の太陽光(10.5万円/kW×5kW)(53%)福山市の蓄電池(対象経費の1/3)(48%)

※市の補助のみで合計 約100.8万円。約280万円の設備が実質約179万円に。2026年7月時点の制度に基づく試算例

約100.8万円福山市の補助金の合計
約179万円実質負担(280万円−100.8万円)
約36%負担軽減率

同じ構成でも、市町が変わると大きく違います。並べてみましょう。

太陽光5kW+蓄電池10kWh:市町別の補助金合計の目安
福山市100.8万円
呉市93.3万円
廿日市市83.3万円
東広島市25万円
三原市20万円
世羅町10万円
江田島市7万円
広島市3万円
尾道市0万円

※市町の補助金のみの合計(国の9.6万円は含まず)。東広島市は蓄電池の受付が終了したため太陽光のみ。上限・条件により変動。2026年7月時点の目安

福山市と広島市で約98万円の差。しかも人口最大の広島市が下から2番目です。これが「広島県の補助金は市町しだい」という意味です。

パターン2:蓄電池のみを追加導入(すでに太陽光がある場合)

卒FIT後などに「蓄電池だけ追加したい」というケース。ここは2026年の広島はかなり厳しいです。

!蓄電池のみ10kWhを導入する場合(2026年7月時点)

国:0円+α・DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日に受付終了・再開予定なし・みらいエコ住宅2026のリフォーム枠なら9.6万円は使えます市町:0〜10万円・世羅町:10万円(既設太陽光との接続でOK)/三原市:5万円(セット必須ではない)/府中町:5万円/広島市:3万円(既設太陽光との常時接続が条件)・福山市・呉市・廿日市市は、蓄電池のみでは対象外(太陽光とのセットが必須)・東広島市は2026年7月14日に受付終了・江田島市・大崎上島町は蓄電池の補助がそもそもありません──────────合計の目安:約9.6万〜約19.6万円(例:世羅町なら国9.6万+町10万=19.6万円

太陽光+蓄電池のセット

  • 補助金 合計 約100.8万円(福山市の例)
  • 市の補助が太陽光分もフルに乗る
  • セット必須の市でも対象になる
  • 負担軽減率 約36%

VS

蓄電池のみ

  • 補助金 合計 約12.6〜19.6万円
  • 国のDR補助金が終了して激減
  • 福山市・呉市・廿日市市では対象外
  • 負担軽減率 約10%

結論として、2026年後半に蓄電池を検討するなら「太陽光とセット」が圧倒的に有利です。広島県は手厚い市ほどセット必須という設計になっているので、なおさらこの傾向が強く出ます。

すでに太陽光がある方は、急がずに次の国の公募を待つという判断もあり得ます(ただし再開は保証されていません)。

補助金申請で失敗しない5つのポイント

今回22市町を調べて分かった、広島県で特にハマりやすい落とし穴をまとめます。

広島県は「着工前申請」がほぼ全市町で必須

大阪府などは事後申請の市も多いのですが、広島県は「契約・着工の前に申請」がほぼ全市町で必須です。
これは県内の制度が国の交付金を財源にしているためで、福山市・呉市・広島市・廿日市市・東広島市・江田島市・大崎上島町・世羅町すべてが交付決定前の着工を認めていません
三原市は「購入・工事着工の10日前まで」、世羅町は「工事着工の10日前まで」、東広島市は「2週間程度の余裕を推奨」と、具体的な日数まで指定しています。契約してから調べ始めると、もう間に合いません。
今回調べた22市町で例外は府中町だけでした。府中町は工事完了・支払完了後の事後申請で、申請日から1年前までに契約・完工したものが対象です。「うちの町はどっちか」を最初に確認してください。
広島で太陽光を検討するなら、業者に会う前に補助金を調べるのが正解です。

先着順・予算切れで年度途中に終わる(実例が続出中)

ほぼすべての市町が先着順で、予算に達した時点で終了します。2026年の広島は、これが現実に起きています。
東広島市の蓄電池補助は2026年7月14日に予算到達で受付終了福山市は6月23日時点で予算の8割超が埋まり、市自身が「蓄電池部分が先に上限に達する可能性」と告知しています。
一方で呉市は6月19日時点で執行率12%・残額5,960万円三原市は6月末で進捗55%・個人向け太陽光の残り21件と、市によって状況がまったく違います。「まだあるうちに動く」が鉄則です。

「FIT認定を取ると対象外」の市が多い(広島県の最大の特徴)

ここが広島県でいちばん重要な落とし穴です。福山市・呉市・廿日市市・東広島市は、FIT・FIPの認定を取ると補助金の対象外になります。つまり県内の手厚い市は、すべて「売電しない」前提の制度だということです。
さらに呉市・廿日市市・東広島市は「発電量の30%以上を自家消費すること」まで条件にしています。「売電で稼げますよ」という営業トークを受けている場合、その提案は補助金と両立しません
どちらが得か、必ず試算してもらってください。

「セット必須」「単独不可」の条件を見落とさない

広島県は金額が大きい市ほどセット必須です。
福山市・呉市・廿日市市は蓄電池のみ不可(太陽光との同時設置・付帯設備が必須)、世羅町の蓄電池も太陽光との同時設置か既設接続が条件広島市の蓄電池も太陽光か燃料電池との常時接続が必須江田島市の太陽光は省エネ設備とのセットが必須です。
「太陽光だけ先に入れて、蓄電池は来年」と分けると、両方もらえなくなる市があるということ。逆に三原市は個別申請ができます。

市町ごとの細かい縛りを確認する

枠の数も要チェックです。広島市は490台(燃料電池・蓄電池・V2Hの合計枠)大崎上島町はわずか6件三原市は個人向け太陽光の残り21件。金額より枠が先に尽きます。
申請方法にも違いがあります。呉市は電子メール(PDF・10MB以下)広島市は必着。また世羅町は「町内に事業所のある施工業者」が条件で、業者選びが制限されます。
逆に言えば、それ以外の市町は業者を自由に比較できるということです。

i迷ったらこの順番で

1. お住まいの市町の公式ページ(「◯◯市 太陽光 補助金 令和8年度」で検索)で制度の有無と締切・残枠を確認2. FIT(売電)を取るか、自家消費でいくかを決める(広島は手厚い市ほどFIT不可)3. セット必須かどうかを確認して、導入プランを決める4. 契約・着工の前に相見積もりを取る(着工後では手遅れ)5. 業者に申請代行できるかを聞く(地元業者はその市町の制度に詳しいことが多い)

広島県の日射量と発電量の特徴

補助金の話が続いたので、肝心の「広島で本当に発電するのか」も確認しておきましょう。

結論、広島は太陽光に適した地域です。気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、広島の年間日照時間は2,033.1時間

全国平均の1,915.9時間を約117時間(約6%)上回り、東京(1,926.7時間)よりも多い水準です。

年間日照時間(気象庁の平年値 1991〜2020年)
広島2033.1時間
東京1926.7時間
全国平均1915.9時間
札幌1718.0時間

※気象庁の観測地点別の平年値。日照が多いほど発電量も伸びやすい

!よくある誤情報:広島の日照は「全国トップクラス」ではありません

「広島は瀬戸内海式気候で日照が豊富。全国上位クラス」と書いているサイトが多くあります。ですが正確には、広島の年間日照時間2,033.1時間は全国16位です(都道府県庁所在地の平年値ベース)。1位は山梨(2,225.8時間)、2位は高知(2,159.7時間)、3位は群馬(2,153.7時間)。瀬戸内の岡山(2,033.7時間)にもわずかに負けています。全国平均は上回る良好な地域だが、トップクラスではない——これが正しい理解です。とはいえ東京より多く、太陽光には十分向いています。誇張された数字で判断しないようにしましょう。

広島は「少雨」ではありません。ここが瀬戸内のイメージとの最大のギャップ

もうひとつ、広島でよく語られる誤解が「瀬戸内海式気候だから雨が少ない」です。これは広島市には当てはまりません

気象庁の平年値で広島の年間降水量は1,572.2mm。同じ瀬戸内の岡山(1,143.1mm)や高松(1,150.1mm)より約37%も多いのです。「晴れの国おかやま」と広島を同じ括りで語るのは無理があります。

年間降水量(気象庁の平年値 1991〜2020年)
広島1572.2mm
高松1150.1mm
岡山1143.1mm

※広島は同じ瀬戸内でも岡山・高松より約37%雨が多い。少雨地域とは言えない

理由は地形です。広島市は中国山地を背にした太田川の河口にあり、梅雨期に山地へぶつかった湿った空気が大量の雨を降らせます。

7月の降水量は279.8mm、6月は226.5mm——この2か月だけで年間の3分の1近くが降ります。

全国16位広島の年間日照時間(2,033.1時間)
1,572.2mm年間降水量(岡山より約37%多い)
279.8mm7月の降水量(年間で最多)

ただし広島の強みは「冬」にあります。1月の降水量は46.2mm、12月は54.0mmと非常に少なく、1月でも138.6時間の日照があります。

日本海側の山陰(松江・鳥取)が冬に厚い雲に覆われるのとは対照的で、積雪による発電ロスもほぼありません

発電量の目安は、太陽光1kWあたり年間およそ1,000〜1,200kWh。広島なら1,050〜1,100kWh前後を見ておくと現実的です。5kWのシステムなら年間5,300〜5,500kWh前後

梅雨の落ち込みを、冬の安定した発電が補う形になります。

i広島での年間発電量の目安(容量別)

3kW:約3,150〜3,300kWh/年・4kW:約4,200〜4,400kWh/年・5kW:約5,300〜5,500kWh/年・6kW:約6,300〜6,600kWh/年※1kWあたり年間1,050〜1,100kWhで試算した目安です。屋根の向き・傾斜・影で変わります※福山市は上限5kW呉市は上限63万円(9kW相当)など、補助金の上限が容量で決まる市があります。「屋根に載る容量」を先に確定させてから補助金を計算するのが正解です

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の発電量の目安1kWあたり・容量別・地域差の発電量の目安を、電気工事士が数字で解説しています。

広島の気象リスクと屋根選び

広島には、他県にはない固有のリスクがあります。ここは電気工事士として、いちばん伝えたいところです。

土砂災害警戒区域は全国1位。蓄電池は「停電対策」の意味が大きい

広島県は土砂災害警戒区域の数が全国でいちばん多い県です。全国治水砂防協会の集計(令和8年3月31日現在)によると、広島県は47,894か所

2位の長崎県(40,923か所)を約7,000か所上回り、全国で群を抜いています。

土砂災害警戒区域の指定数(令和8年3月31日現在)
広島県47894か所
長崎県40923か所
島根県32210か所
長野県28601か所
山口県25725か所

※出典:全国治水砂防協会「各都道府県における土砂災害警戒区域等の指定状況」。広島県は全国1位

これは前の章で書いた「梅雨の雨の多さ」と地形が直結した結果です。花崗岩が風化した「まさ土」の斜面に住宅地が広がっているため、豪雨で崩れやすい。平成26年・平成30年の豪雨災害は記憶に新しいところです。

煽るつもりはありませんが、事実として広島は「停電を伴う災害」の可能性が全国でも高い県です。

だからこそ蓄電池は、補助金の損得だけでなく停電時に冷蔵庫・照明・スマホ・情報端末を確保する手段として考える価値があります。自宅が警戒区域かどうかは土砂災害ポータルひろしまで確認できます。

i災害対策として蓄電池を選ぶときのチェックポイント

全負荷型か特定負荷型か:全負荷型なら家全体(エアコン含む)が使えます。特定負荷型は決めた回路のみ・200V対応か:エアコン・IHを停電時に使いたいなら必須・自立運転の切替は手動か自動か:夜間の停電を考えると自動が安心・蓄電容量の目安:冷蔵庫+照明+スマホ充電なら5kWh程度で1日、エアコンも使うなら10kWh以上・設置場所の浸水リスク:屋外設置の蓄電池は、浸水想定区域なら基礎を上げる検討を

沿岸部・島しょ部の塩害:江田島・大崎上島などは要確認

広島県は瀬戸内海に面し、島しょ部を多く抱える県です。江田島市・大崎上島町・呉市の沿岸部・尾道市の島しょ部・廿日市市の宮島周辺などは、塩害の可能性があります。

海からの距離によって「重塩害地域」(おおむね海岸から500m以内)「塩害地域」(おおむね2km以内)に分かれ、該当するとメーカー保証の対象外になる機器があります。

パネルのフレーム、架台のボルト、パワコンの筐体——どれも塩分で腐食が進みます。

沿岸部・島しょ部にお住まいなら、塩害対応の機器を選んでいるか、保証は有効かを見積もり時に必ず確認しましょう。重塩害地域は対応機器そのものが限られるので、業者が塩害地域の施工に慣れているかも重要です。

ここを確認せずに契約すると、10年後に保証が使えないという事態になりかねません。

!塩害エリアで見積もりを取るときの確認リスト

自宅が重塩害・塩害のどちらに当たるか:メーカーごとに距離の基準が違うため、業者に判定してもらう・パネル・架台・パワコンそれぞれの塩害対応:架台のボルトだけ一般品、というケースがあります・パワコンの設置場所:屋外より屋内・軒下のほうが腐食に有利・保証書に塩害地域の除外条項がないか:ここが最重要。10年後に効いてきます・江田島市・大崎上島町は補助が定額(7万円・5万円)。塩害対応機器の上乗せ分を補助で吸収しきれない前提で試算を

山間部(庄原・北広島)は積雪も考える

広島県は南北で気候がまったく違います。県北の庄原市・北広島町・安芸太田町は積雪地域で、省エネ基準の地域区分も5地域(沿岸部は6地域)。積雪荷重に耐える架台と、雪が滑りやすい傾斜角の設計が必要です。

雪国での施工実績がある業者を選んでください。

中国電力エリアの売電・出力制御はどうなっている?

広島県は中国電力ネットワークのエリアです。ここで気になるのが「出力制御」——発電しすぎたときに、電力会社の指示で発電を止められる制度です。

結論、住宅用(10kW未満)はほぼ心配いりません。

中国電力ネットワークの公式FAQによると、10kW未満の設備は出力制御の対象外とされています(同一事業者が複数の設備を設置する「複数太陽光発電設備設置事業」は10kW未満でも対象になる例外があります)。

売電価格については、2025年10月から「初期投資支援スキーム」が始まっています。最初の4年間は24円/kWhと高く、5年目以降は下がる2段階制。「早く回収して、あとは自家消費で電気代を下げる」という設計です。

!広島で「売電」を選ぶ前に、必ず考えること

福山市・呉市・廿日市市・東広島市は、FIT認定を取ると補助金が対象外になります・つまり広島の手厚い市では「補助金を取る」か「売電する」かの二者択一になる場面が多い・呉市・廿日市市・東広島市はさらに自家消費30%以上が条件・卒FIT後の売電単価は7〜13円/kWh程度。電気を買う単価は30円前後なので、長期では自家消費のほうが有利・補助金(数十万円)と売電収入を天秤にかけて、必ず試算してもらってください

設置費用の相場と、失敗しない見積もりの取り方

広島県の設置費用の相場は全国とおおむね同じで、1kWあたり約27〜30万円。住宅用の5kWで135〜150万円、蓄電池10kWhで約145万円が目安です。

面白いのは、広島県内の制度自体が「相見積もり」を促す設計になっていること。

呉市は「1kWhあたり12.5万円以下を目安」、福山市は「12.5万円/kWh以下の調達が努力目標」と、蓄電池の単価水準まで示しています。行政が「その値段は高すぎる」と言ってくれているようなものです。

広島で費用を抑える4つの方法

相見積もりで複数社を比較(呉市・福山市は蓄電池12.5万円/kWh以下が目安と明示)・市町の補助金の締切と残枠に間に合わせる(呉市・廿日市市は11月30日締切)・太陽光と蓄電池をセットで導入する(手厚い市はセット必須で、補助額も大きい)・補助金がない市(広島市・尾道市など)ほど、値引き交渉の価値が大きい

特に広島市・尾道市・竹原市・安芸高田市・北広島町など「補助金がほぼゼロの市町」にお住まいの方は、価格勝負になります。

同じ設備でも業者によって数十万円の差が出るので、複数社の提案・価格・保証を並べて比べるのがいちばん確実。逆に福山市・呉市のような手厚い市でも、補助金の申請代行に慣れた業者かどうかで結果が変わります。

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の費用・相場20261kWあたり単価・容量別・内訳・費用を抑える方法を、電気工事士が数字で解説しています。

【無料】発電量・回収シミュレーション

「我が家だとどのくらい発電して、何年で元が取れるか」を、下のシミュレーターで試してみましょう。地域・容量・電気代を入れるだけで目安が出ます。

☀️ 太陽光・蓄電池 かんたん回収シミュレーター

お住まいの地域と条件を選ぶと、初期費用・年間の経済効果・回収年数の目安が自動で計算されます。

広島は日照が全国平均を上回り、積雪もほぼないため、回収年数は全国平均並みかやや早めに出やすい傾向があります。ここに市町の補助金が乗れば、さらに短くなります。

福山市・呉市なら100万円近く乗るので、回収年数は大きく変わります。あくまで目安なので、正確な金額は無料の一括見積もりで確認しましょう。

広島県の太陽光・補助金でよくある質問

広島県の太陽光の補助金は、いくらもらえますか?

お住まいの市町で大きく変わります。2026年度でいちばん手厚いのは福山市(太陽光10.5万円/kW・上限52.5万円+蓄電池は対象経費の1/3)で、太陽光5kW+蓄電池10kWhなら市の補助だけで約100.8万円。次いで呉市(最大68万円+蓄電池1/3+5万円)、廿日市市です。一方、県庁所在地の広島市は蓄電池3万円のみで太陽光は対象外。尾道市・竹原市・安芸高田市・府中市・北広島町は住宅用の制度が確認できませんでした。

広島県の蓄電池補助金3万円は、県からもらえるのですか?

いいえ、それは広島市の制度です。この記事でいちばん訂正したかった点で、多くのサイトが「広島県の補助」として紹介していますが誤りです。広島県が家庭向けに実施している補助金は「家庭におけるエコ窓普及促進補助金」(窓の断熱改修・上限9万円)だけで、住宅用の太陽光・蓄電池に対する県独自の補助はありません。福山市や呉市にお住まいの方は、広島市の3万円は使えません。

北広島町は太陽光7万円/kW・上限70万円と書いてあるサイトを見ました。本当ですか?

それは令和7年度(2025年度)の金額で、2026年度は実施されません。北広島町の公式ページには「次年度(令和8年度)事業の実施予定はありません」と明記されています。広島県が公表している令和8年度の市町補助制度一覧でも、北広島町の家庭向け補助は高効率エアコンと電気冷蔵庫だけで、太陽光・蓄電池は含まれていません。大手サイトの多くがこの70万円をシミュレーションの例にまで使っているので、特にご注意ください。

国の蓄電池補助金(最大60万円)はまだ使えますか?

使えません。国のDR補助金(DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業)は、当初2026年12月10日までの予定でしたが、交付申請額が予算に達したため2026年5月29日に公募終了しました。SIIは「公募の再開を行う予定はありません」と明記しています。現在使える国の蓄電池支援は、みらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠(9.6万円/戸)と、新築のZEH支援事業の蓄電システム加算(上限20万円)です。

広島市に住んでいます。補助金は何も使えませんか?

太陽光パネルへの補助はありません(広島市の補助対象設備に太陽光発電は含まれていません)。使えるのは蓄電池3万円/台(太陽光か燃料電池との常時接続が必須・募集490台)と、国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)です。広島市は県内人口の約4割が住みますが、補助金は県内でほぼ最低水準。補助金がない市ほど、相見積もりで価格を下げる意味が大きくなります。

広島県の補助金は、契約前に申請しないとダメですか?

はい、広島県はほぼ全市町で着工前申請が必須です。福山市・呉市・広島市・廿日市市・東広島市・江田島市・大崎上島町・世羅町のすべてが、交付決定前の契約・着工を認めていません。三原市と世羅町は「着工の10日前まで」、東広島市は「2週間程度の余裕を推奨」と日数まで指定しています。今回調べた22市町で例外は府中町だけで、ここは工事完了・支払完了後の事後申請です。大阪府のような事後申請の市がほとんどないので、業者に会う前に補助金を調べるのが正解です。

広島で売電(FIT)をすると補助金がもらえないって本当ですか?

本当です。これが広島県最大の特徴で、福山市・呉市・廿日市市・東広島市は、FIT・FIPの認定を取得すると補助金の対象外になります。さらに呉市・廿日市市・東広島市は「発電量の30%以上を自家消費すること」も条件です。つまり県内の手厚い市は、すべて自家消費前提の制度。「売電で稼げます」という提案は補助金と両立しないので、補助金(数十万円)と売電収入のどちらが得か必ず試算してもらってください。

蓄電池だけ追加したいのですが、補助金は使えますか?

2026年後半の広島はかなり厳しい状況です。国のDR補助金が終了したため、使えるのは国のみらいエコ住宅2026(9.6万円)と、市町の補助(世羅町10万円・府中町5万円・三原市5万円・広島市3万円など)で、合計12〜20万円程度が目安。しかも福山市・呉市・廿日市市は蓄電池のみでは対象外(太陽光とのセットが必須)、東広島市は2026年7月14日に受付終了、江田島市・大崎上島町は蓄電池の補助自体がありません。太陽光とセットのほうが圧倒的に有利です。

広島は日照が豊富で太陽光に向いていますか?

向いていますが、「全国トップクラス」は言いすぎです。気象庁の平年値(1991〜2020年)で広島の年間日照時間は2,033.1時間、全国16位。全国平均の1,915.9時間を約6%上回り、東京(1,926.7時間)よりも多いので太陽光には十分適していますが、1位の山梨(2,225.8時間)とは約190時間の差があります。1kWあたり年間1,050〜1,100kWh前後が目安で、5kWなら年間5,300〜5,500kWh前後。積雪による発電ロスもほぼありません。

広島は瀬戸内だから雨が少ないですよね?

広島市に関しては、そうとは言えません。気象庁の平年値で広島の年間降水量は1,572.2mmで、同じ瀬戸内の岡山(1,143.1mm)や高松(1,150.1mm)より約37%多い水準です。広島市は中国山地を背にした太田川の河口にあり、梅雨期に大量の雨が降ります(7月279.8mm・6月226.5mm)。ただし冬は非常に乾燥し(1月46.2mm)、1月でも138.6時間の日照があるため、年間を通せば安定して発電できます。

広島は土砂災害が多いと聞きます。蓄電池は必要ですか?

判断はご自身次第ですが、事実として広島県は土砂災害警戒区域の数が全国1位です。全国治水砂防協会の集計(令和8年3月31日現在)で47,894か所あり、2位の長崎県(40,923か所)を約7,000か所上回っています。まさ土の斜面に住宅地が広がる地形と梅雨の雨量が理由です。停電を伴う災害の可能性が相対的に高い県なので、蓄電池を「停電対策」として評価する意味はあります。自宅が警戒区域かは「土砂災害ポータルひろしま」で確認できます。

中国電力エリアだと出力制御で発電を止められますか?

住宅用(10kW未満)はほぼ心配いりません。中国電力ネットワークの公式FAQでは、10kW未満の設備は出力制御の対象外とされています。ただし同一事業者が複数の設備を設置する「複数太陽光発電設備設置事業」は10kW未満でも対象になる例外があります。一般のご家庭が1件設置する分には、現状問題ありません。

沿岸部や島に住んでいます。塩害は大丈夫ですか?

江田島市・大崎上島町・呉市の沿岸部・尾道市の島しょ部などは、海からの距離によって塩害地域・重塩害地域に該当することがあります(重塩害はおおむね海岸から500m以内、塩害は2km以内が目安)。該当するとメーカー保証の対象外になる機器もあり、重塩害地域は対応機器そのものが限られます。塩害対応の機器を選んでいるか、保証が有効か、業者が塩害地域の施工に慣れているかを見積もり時に必ず確認してください。

まとめ:広島県は「市町がすべて」。県の補助はないと知るのが第一歩

広島県の太陽光・蓄電池の補助金について、22市町を公式サイトで確認して整理してきました。最後にポイントをまとめます。

この記事のまとめ

・広島県は「国+市町」の2階建て県独自の太陽光・蓄電池補助はありません(県の家庭向けはエコ窓のみ)・「広島県の蓄電池補助3万円」は広島市の制度。県の制度ではありません・金額差が大きいのは市町。福山市なら約100万円、呉市なら約93万円、広島市なら3万円・国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日で終了。再開予定なし。太陽光パネル単体への国の補助はもともとなし・「北広島町 7万円/kW・上限70万円」は令和7年度で終了。2026年度はありません・着工前申請・FIT不可・セット必須の3つが広島県最大の落とし穴・日照は全国16位で平均以上だがトップではない。少雨でもない(岡山より37%雨が多い)・土砂災害警戒区域は全国1位。蓄電池は停電対策としての価値も

広島は日照時間が全国平均を上回り、積雪もほぼなく、太陽光と相性のいい地域です。条件は決して悪くありません。

あとはお住まいの市町の制度を確認して、締切と残枠に間に合わせること。そして着工前に相見積もりを取ること。東広島市の蓄電池が7月14日に終わり、福山市が6月末で8割埋まったように、補助金は待ってくれません。

まずは無料のシミュレーションと一括見積もりで、あなたの家の「発電量・費用・回収年数」と「使える補助金」を具体的に確かめてみてくださいね。

i近隣の都道府県も見る

補助金は県によって仕組みそのものが違います。近隣県と比べると、広島の制度の位置づけが分かります。岡山兵庫福岡地域から探すに21都道府県の一覧があります。

※この記事の金額・条件は2026年7月時点で各自治体・国の公式ページから確認した目安です。補助金は予算や年度によって変わり、先着順で年度途中に終了します。

申請前には必ず、お住まいの市町の公式ページと国の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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