太陽光パネルの撤去・処分費用はいくら?廃棄とリサイクルを電気工事士が解説【2026年】

結論:住宅用の太陽光パネルの撤去・処分費用は約20〜40万円が目安。産業廃棄物として有資格の業者に依頼し、DIYはしないのが正解です
太陽光パネルは寿命20〜30年。寿命・故障・屋根の葺き替えなどで、いつかは撤去・処分が必要になります。
・住宅用のトータル費用は約20〜40万円(取り外し+足場+運搬+処分)
・家庭から出ても「産業廃棄物」。感電や落下の危険があるDIYは不可
この記事では、電気工事士の僕が費用の相場・内訳・正しい廃棄方法・リサイクルと新制度まで、数字つきで解説します。
「太陽光パネルって、最後はいくらで処分できるの?」——導入前も設置後も、意外と気になるのがこの撤去・処分の話ですよね。
僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光や蓄電池についても普段から調べ、相談を受けています。撤去は感電や落下のリスクがある工事なので、正しい知識が欠かせません。
結論を先に言うと、住宅用の撤去・処分費用は約20〜40万円が目安。そしてパネルは家庭から出ても産業廃棄物で、適正処理が法律で決められています(参考:環境省)。
読み終わるころには、「費用の相場と内訳」「正しい捨て方」「積立と新法」まで、まるっと分かるはずです。
太陽光パネルの寿命と「撤去・処分」が必要になるとき

まず、いつ撤去・処分が必要になるのかを整理しましょう。太陽光パネル本体の寿命は、おおむね20〜30年が目安です。
意外と長持ちなので、「すぐ捨てる話ではない」のがポイント。とはいえ設備である以上、どこかで役目を終えるタイミングは必ず来ます。
パネルより先に寿命を迎えやすいのがパワコン(パワーコンディショナー)。電気を変換する装置で、15年前後で交換時期になります。撤去とは別に、途中の交換費用も見ておきたいところです。
i撤去・処分が必要になる主なタイミング
・パネルが寿命(20〜30年)を迎え、発電量が大きく落ちた・台風や飛来物などで故障・破損した・家の建て替え・解体をする・屋根の葺き替え・リフォームでいったん外す必要がある
見落としがちなのが、屋根のメンテナンス。屋根材そのものが20〜30年で葺き替え時期を迎えるため、パネルの寿命とほぼ重なります。
このとき、パネルを一度外さないと屋根工事ができません。だから「屋根の葺き替え」と「パネルの撤去」はセットで考えるのが自然な流れになります。
また、発電量がガクッと落ちたと感じても、まずは点検が先。パネルの故障ではなく、パワコンや配線側のトラブルというケースも少なくないからです。
この流れを頭に入れておくと、「いつ何にお金がかかるか」が見通せます。撤去は設備の一生の“最後”に来るイベント、というイメージです。
特にパワコンの交換は、パネルの寿命の途中で必ず一度は来る出費。ここを見落とすと、資金計画がずれてしまいます。
発電量の低下は、パネルの経年劣化でも少しずつ進みます。年0.5%前後ずつ落ちるのが一般的で、20年で1割程度下がるイメージです。
ただし1割落ちた程度では、まだ十分使えます。撤去を考えるのは、故障や屋根工事など「別の理由」と重なったときが多いのが実際のところです。
判断に迷ったら、まずは点検で「あと何年使えそうか」を診てもらうのが近道。無理に急いで外すより、寿命を見極めてから動くほうが、費用のムダも防げます。
つまり撤去・処分は、「寿命」「故障」「家や屋根の工事」という3つの入口から発生します。どれも突然ではなく、ある程度は前もって見通せる出来事です。
撤去・処分費用の相場【住宅用は約20〜40万円】

いちばん気になる費用から。住宅用の太陽光パネルを撤去・処分する場合、トータルで約20〜40万円が目安です。
これは「取り外し工事+足場+運搬+処分・リサイクル料」をすべて含んだ金額のイメージ。屋根の形や枚数、業者によって幅が出ます。
※2026年時点の目安。枚数・地域・業者で変動します
1枚あたりで見ると、取り外しが8,500〜20,000円、処分費が2,500〜5,000円、運搬が1,000〜2,000円ほど。ここに足場代が別途乗ってきます。
住宅用は10〜20枚程度の設置が多く、これらを積み上げると20〜40万円に収まるイメージです。
住宅用(10kW未満)
- トータル約20〜40万円
- 1枚あたりで積み上げる
- 足場代の比重が大きい
VS
産業用(10kW以上)
- 1kWあたり約2万円が目安
- 規模が大きく総額も大きい
- 廃棄費の積立が義務
参考までに、産業用(事業用)は規模が大きく、1kWあたり約2万円が一つの目安。10kWなら20万円前後、というざっくりした計算になります。
住宅用で金額に幅が出るのは、枚数・屋根の形・立地が家ごとに違うから。急勾配の屋根や3階建てなど、足場が大がかりになるほど費用は上がります。
逆に、平屋で枚数が少なく、足場も組みやすい家なら、20万円台前半で収まることもあります。だから相場はあくまで「幅」で捉えるのが正解です。
i費用に幅が出る主な要因
・パネルの枚数:多いほど取り外し・運搬・処分が増える・屋根の形・勾配・高さ:足場が大がかりだと費用が上がる・立地:搬出のしやすさや処理施設までの距離・屋根の補修の有無:原状回復まで含むかどうか
ネットで見かける「〇万円」という一律の数字は、あくまで一例。我が家の屋根と枚数で見積もらないと、実際の額はつかめません。
とはいえ、この20〜40万円という幅を知っておくだけでも十分。「桁を間違えた高額請求」に気づけるようになり、悪質な業者を避けやすくなります。
ここで注意したいのが屋根の原状回復費。パネルを外した後、屋根に残る架台の穴の補修や、色あせの差が出た部分の手当てが別途かかることがあります。
だから見積もりを見るときは、「撤去だけの金額か」「屋根の補修まで含むか」を必ず確認してください。ここを曖昧にすると、後から追加請求になりがちです。
費用の内訳【取り外し・足場・運搬・処分】

「なぜそんな金額になるの?」を理解するには、費用の中身を分けて見るのが近道です。撤去・処分費は、大きく4つで構成されます。
①取り外し工事は、電気の切り離しからパネル・架台の撤去まで。感電を防ぐための配線処理が必要で、有資格者の作業になります。
②足場設置は、屋根の上で安全に作業するための仮設。実はこれが意外と大きく、全体の2〜3割を占めることも珍しくありません。
③運搬は、外したパネルを処理施設まで運ぶ費用。パネルはガラスと金属で重く、枚数が多いほど運搬コストも上がります。
④処分・リサイクル料は、産業廃棄物として適正に処理・再資源化するための料金です。
この4つに加えて、前章で触れた屋根の原状回復費が乗ることもあります。撤去だけで終わらないケースがある、と覚えておきましょう。
!見積もりで必ず確認したい4項目
・取り外し工事費:電気の切り離し・架台の撤去まで含むか・足場代:金額と、屋根工事と共通化できるか・運搬・処分費:産業廃棄物としての処理を含むか・屋根の補修費:撤去後の穴埋め・原状回復が別途か
この4項目が「一式」でまとめられていると、中身が分かりにくいもの。できれば項目ごとに分けて出してもらうと、比較しやすくなります。
特に足場代は、金額の差が出やすいところ。相見積もりを取れば、この足場代の設定が適正かどうかも見えてきます。
この4つのうち、足場代は「屋根工事」と共通化できるのがポイント。次の章以降で触れますが、ここが費用を抑えるカギになります。
現場の感覚だと、施主さんが驚くのは「足場ってこんなにするの?」という点。撤去そのものより足場で金額が動くことも多いんです。だから僕は、屋根の点検やリフォームの予定があるなら、そのタイミングに撤去を合わせるのを強くおすすめします。足場を一度で済ませられれば、それだけで数万円単位の節約になりますよ。
逆に言えば、撤去だけを単独で頼むと、足場代がまるまる撤去費に乗ってしまう。だから「いつ外すか」の段取りが、総額を左右するわけです。
取り外し工事の中身も、実は幅があります。パネルを外すだけか、架台やケーブル、パワコンまで撤去するかで、手間も金額も変わってきます。
「どこまで撤去するか」を最初にすり合わせておくと、見積もりのブレが減ります。全部撤去なのか、一部を残すのかを、業者と明確にしておきましょう。
内訳を分けて出してもらうもう一つの利点は、後から「この項目は不要だった」と気づけること。透明な見積もりは、そのまま信頼できる業者の目印にもなります。
太陽光パネルの正しい廃棄方法【産業廃棄物・DIY不可】

費用の次に大事なのが「捨て方」です。ここを間違えると、法律違反や事故につながります。
大前提として、太陽光パネルは家庭から出ても「産業廃棄物」にあたります。粗大ゴミのように自治体で回収してもらう、というわけにはいきません。
つまり、産業廃棄物として適正処理できる業者に依頼するのが正しい流れ。個人が処理施設に持ち込むのも、基本的には現実的ではありません。
!やってはいけないこと・守るべきこと
・DIYでの取り外しは不可:屋根からの落下、パネルの感電リスクがある・不法投棄は違法:山林や空き地への放置は重い罰則の対象・有資格の業者へ:電気工事士など、資格を持つ業者に依頼する・マニフェスト:処理の記録が出る業者だと、適正処理を確認できて安心
特に強調したいのが、DIYの取り外しは危険だということ。パネルは日光が当たっている限り発電し続けるため、外している最中でも感電の危険があります。
さらに屋根の上での作業は、落下事故と隣り合わせ。プロでも足場と安全帯を使う現場なので、自分で外すのは絶対に避けてください。
電気工事士の目線で言うと、太陽光パネルは「光が当たれば勝手に電気を作る装置」です。ブレーカーを切っても、パネル本体はコネクタを外す瞬間まで電気を帯びています。屋根の上という条件も重なるので、撤去は必ず有資格の業者に任せてください。処理の記録(マニフェスト)を出してくれるかも、業者選びの目安になります。
「マニフェスト」とは、産業廃棄物が正しく処理された流れを記録する伝票のこと。これを発行する業者なら、不法投棄されず適正に処理された証拠が残ります(参考:環境省 リサイクル関連情報)。
業者を選ぶときは、「産業廃棄物の収集運搬・処分の許可を持っているか」を確認すると安心です。許可番号は、まっとうな業者ならすぐに提示してくれます。
太陽光の設置業者や、屋根リフォーム業者が窓口になってくれるケースも多いです。自分で処理業者を探すより、施工まで一括で頼めるほうがスムーズなことも少なくありません。
いずれにせよ、大切なのは「安さ」だけで選ばないこと。極端に安い見積もりの裏に、不適正な処理が隠れていることもあるからです。
リサイクルの現状【リサイクル率は約95%】

「どうせ埋め立てでしょ?」と思われがちですが、実は太陽光パネルのリサイクル率は約95%と、かなり高い水準にあります。
これは技術の進歩が大きい部分。パネルを分解すると、素材の大半が再び資源として使えるからです。
パネルの重さの多くを占めるのがガラスとアルミの枠。これらは分別すれば、建材やアルミ製品などに再利用できます。
さらに、内部の配線や電極には銀・銅といった価値のある金属も含まれます。こうした素材を回収することで、単純な埋め立てを減らせるわけです。
このように、パネルは「重さの大半が再利用しやすい素材」でできています。だからこそ、約95%という高いリサイクル率が実現できるわけです。
一方で課題もあります。ガラスに封止材が貼り付いていると分離に手間がかかり、きれいに再資源化するには専用の設備が必要です。
◎リサイクルで押さえておきたいポイント
・重量の大半を占めるガラス・アルミは再利用しやすい・銀・銅など価値ある金属も回収の対象・きれいに再資源化するには専用設備と分別が必要・正しいルートに乗せることが、高いリサイクル率のカギ
今後はパネルの排出量が一気に増える「大量廃棄時代」が来ると言われます。2030年代後半には、寿命を迎えるパネルが全国で急増する見通しです。
だからこそ、リサイクル体制の整備が国レベルで急がれています。次章の新法も、この大量廃棄への備えという文脈で理解すると分かりやすいです。
以前は「まとめて埋め立て」が中心でしたが、いまは再資源化(リサイクル)の流れが主流になりつつあります。国としても、パネルの大量廃棄に備えて仕組みづくりを進めています。
ただし、リサイクルには適切な設備と分別作業が欠かせません。だからこそ、産業廃棄物として正しいルートに乗せることが、結果的に高いリサイクル率につながります。
言い換えると、正しい業者に頼むこと自体が「環境にやさしい捨て方」。不法投棄はリサイクルされないだけでなく、土壌汚染などのリスクもあるため論外です。
つまり、費用を払って適正に処分することには、ちゃんと意味があります。安さだけで選ばず、再資源化まで見てくれる業者を選ぶ価値がここにあります。
廃棄費用の積立制度と2026年のリサイクル新法

撤去・処分でよく話題になるのが「お金は誰がどう備えるのか」という点。制度面も押さえておきましょう。
まず、FIT・FIPで売電している事業用(10kW以上)の太陽光は、廃棄費用の外部積立が原則として義務化済みです。売電収入から天引きするような形で、将来の処分費をあらかじめ積み立てます。
i住宅用と事業用で扱いが違う
・事業用(10kW以上):廃棄費用の外部積立が原則義務化・住宅用(10kW未満):積立義務の対象外=自分で将来費用に備える必要がある住宅用は「気づいたら撤去費が用意できない」を避けるため、早めの見通しが大切です。
ここで大事なのが、住宅用(10kW未満)は積立義務の対象外だということ。多くの家庭がこちらに当てはまります。
つまり住宅用は、将来の20〜40万円を自分で見込んでおく必要があるわけです。ここを知らないと、いざ撤去というときに慌てることになります。
なぜ住宅用が対象外かというと、事業用に比べて規模が小さく、所有者が住み続ける前提で管理されやすいから。とはいえ「備えなくていい」わけではありません。
おすすめは、毎月の電気代の節約分から少しずつ取り分けておく発想。20〜30年かけて数十万円なら、月あたりの負担はごくわずかで済みます。
i2026年のリサイクル新法のポイント(見通し)
・正式名称は「太陽電池廃棄物の再資源化等の推進に関する法律案」・2026年4月に閣議決定され、今後さらに具体化していく段階・多量に排出する事業者へのリサイクル計画の届出義務化などが柱・大量廃棄時代に備え、適正な再資源化を促す狙い
さらに2026年時点の新しい動きとして、「太陽電池廃棄物の再資源化等の推進に関する法律案(リサイクル新法)」が2026年4月に閣議決定されました。
多量に排出する事業者へのリサイクル計画の届出義務化などが進む見通しです(参考:経済産業省)。
ただし制度は今後さらに具体化していく段階。細かい運用や対象は変わりうるので、最新情報は資源エネルギー庁など公式で確認してください。
新法の主な狙いは、事業者側のリサイクルを進める仕組みづくり。住宅用の家庭が直接何かを届け出る、という話とは少し違う点も押さえておきましょう。
とはいえ、リサイクル体制が整うことは住宅用にもプラス。将来パネルを出すときに、適正処理のルートが増えて安心につながるからです。
撤去・処分費用を抑える方法

「どうせなら費用を抑えたい」——ここでは、無理なくコストを下げる4つの方法を紹介します。
複数社で相見積もりを取る
撤去・処分費は業者によって差が出ます。1社だけで決めず、複数社に見積もりを依頼して比べましょう。相場感がつかめ、極端に高い請求も見抜けます。
屋根リフォーム・葺き替えと同時に行う
いちばん効くのがこれ。屋根工事とパネル撤去を同じタイミングにすれば、足場代を共通化できます。足場は費用の2〜3割を占めるので、まとめるだけで大きく節約できます。
使えるパネルはリユース(中古売却)も検討
まだ発電できるパネルなら、中古としてのリユースも選択肢。状態が良ければ買い取ってもらえることもあり、処分費の一部をまかなえる場合があります。
悪質な高額請求に注意する
「今すぐ撤去しないと危険」とあおって高額契約を迫る業者もいます。急かされても即決せず、相見積もりと比べて冷静に判断してください。
この中でも効果が大きいのは、やはり「屋根工事との同時実施」と「相見積もり」の2つ。段取り次第で、総額はかなり変わります。
特に屋根の葺き替えは、パネルの寿命とほぼ同じ時期に来ます。だから最初から「いつか屋根と一緒に外す」と考えておくと、無駄が出にくくなります。
リユースについては、パネルの状態やメーカーによって可否が分かれます。撤去を頼む業者に「再利用できそうか」を聞いてみるのも一手です。
悪質業者を避けるコツは、「不安をあおる営業」に乗らないこと。飛び込みや電話で急な撤去をすすめてくる相手は、まず疑ってかかるのが安全です。
△こんな業者・見積もりは要注意
・「今すぐ外さないと危険」と不安をあおって即決を迫る・見積もりが「一式」だけで、内訳が不透明・産業廃棄物の許可やマニフェストの話を濁す・相場より極端に安い(不適正処理の可能性)
逆に、内訳を丁寧に説明し、許可やマニフェストにも快く応じる業者は信頼できます。相見積もりは、こうした「対応の質」を見比べる機会にもなります。
リユースをもう少し補足すると、比較的新しく状態の良いパネルほど、中古としての価値が残りやすいです。撤去理由が「屋根工事のため」など故障以外なら、可能性は高まります。
売却が難しくても、がっかりする必要はありません。適正にリサイクルされれば、素材として次の役目に回るからです。まずは業者に選択肢を聞いてみましょう。
費用を抑える工夫は、どれも「早めに動く」ことが前提。撤去の直前に慌てて探すより、屋根工事の予定が見えた段階で相談を始めるのが、いちばんの節約になります。
導入前に知っておくべきこと【将来の撤去費用まで見込む】

これから導入する人にこそ知ってほしいのが、太陽光は「導入〜運用〜撤去」までがワンセットだということ。
つまり、初期費用と売電・節約だけでなく、最後の撤去・処分費(20〜40万円)も頭の隅に置いておくと安心です。
回収年数を計算するときも、この撤去費を織り込んでおくと、より現実的な数字になります。「元は取れるのか」をシビアに見たい人には特におすすめの考え方です。
とはいえ、必要以上に身構えることはありません。パネルの寿命は20〜30年と長く、その間ずっと電気代の削減が積み上がっていきます。
撤去費を差し引いても、多くの家庭では最終的にプラスになりやすいのが実際のところ。ポイントは「知らずに後で驚く」のではなく「最初から見込んでおく」ことです。
!導入前に見込んでおきたい“将来の出費”
・パワコンの交換:15年前後で一度は来る出費・撤去・処分費:住宅用で約20〜40万円・屋根メンテ:葺き替えと撤去が重なりやすいこれらを最初から計画に入れておくと、あとで慌てずに済みます。
大切なのは、自家消費を増やして回収を早めること。回収が早いほど、撤去費を織り込んでもゆとりのある収支になります。
もう一つ、導入前に押さえたいのがパネルの種類選び。長寿命で発電量の落ちにくいパネルを選べば、それだけ設備を長く使え、撤去までの期間も延ばせます。
また、信頼できる施工業者を選ぶことは、将来の撤去や保証の相談窓口を確保することにもつながります。導入時の業者選びは、実は“出口”まで効いてくるのです。
☀️あわせて読みたいあわせて読みたい:太陽光パネルの種類と選び方単結晶・多結晶などの違いと、寿命や発電量まで見据えたパネルの選び方を解説しています。
「導入も撤去もワンセット」と考えると、選ぶべきは目先の安さではなく、長く付き合える設備と業者。ここを外さなければ、撤去のときも慌てずに済みます。
撤去費が心配で導入をためらう人もいますが、それで見送るのはもったいない話。20〜30年ぶんの電気代削減は、撤去費をはるかに上回ることが多いからです。
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あなたの備えは大丈夫?チェック&撤去費用まで見込んだシミュ

ここまでの内容をふまえて、あなたの「撤去への備え」をセルフチェックしてみましょう。当てはまる数が多いほど、早めに情報を集めておきたいサインです。
- 設置(または検討中の設備)が15年以上前のもの、または15年以上使う予定だ
- 近いうちに屋根の葺き替え・リフォームの予定がある
- 将来の撤去・処分費用(20〜40万円)を見込んでいない
- 事業用(10kW以上)なのに廃棄費用を積み立てていない
- どの業者に撤去を頼めばいいか、まだ分からない
1〜2個なら、いまのうちに知識を入れておけば十分。3つ以上当てはまるなら、撤去費まで見込んだ資金計画を立て始めるタイミングです。
特に「屋根の葺き替え予定がある」に当てはまる人は、足場を共通化できる大チャンス。撤去と屋根工事をまとめる前提で、早めに見積もりを取っておくと得をします。
◎当てはまった人が今できること
・将来の撤去費20〜40万円を資金計画に組み込む・屋根工事の予定があれば撤去とまとめる段取りを検討・事業用なら積立の状況を確認する・まずは無料シミュで我が家の長期コストをつかむ
導入前の人は、この撤去費まで含めた長期のコストを、我が家の条件で確かめておくと安心です。平均ではなく、自分の地域・電気代・使い方で試すのがいちばんです。
下のシミュレーターに、地域・屋根・電気代などを入れれば、費用や年間の経済効果、回収年数の目安が分かります。撤去費まで見据えた判断材料として使ってください。
☀️ 太陽光・蓄電池 かんたん回収シミュレーター
お住まいの地域と条件を選ぶと、初期費用・年間の経済効果・回収年数の目安が自動で計算されます。
※ 本結果は日射量・自家消費率・売電価格などの一般的な目安に基づく簡易試算です。実際の費用・効果は屋根の形状や業者により変動します。正確な金額は無料見積もりでご確認ください。
シミュレーターで長期のコスト感がつかめたら、あとは自家消費を増やして回収を早めるほど、将来の撤去費も余裕を持って備えられます。
チェックで気づきがあった人は、それだけで一歩前進です。撤去は「知っていれば慌てない」もの。早めに情報と資金の準備を始めておきましょう。
すでに設置済みの人は、設置年月・型番・保証書を一度確認しておくのがおすすめ。屋根工事の予定が出たときに、撤去とまとめる段取りがぐっとスムーズになります。
撤去は、人生で何度も経験するものではありません。だからこそ「知らなかった」で損をしやすい分野です。今日ここで相場感をつかんだあなたは、もう慌てずに動けます。
より正確な費用や、撤去まで見据えた保証の条件は、無料の一括見積もりで各社に出してもらうのが確実です。1社だけでなく複数社で比べれば、相場も対応の質も見えてきます。
よくある質問

最後に、太陽光パネルの撤去・処分についてよく寄せられる質問をまとめました。ここまでの総まとめとしても使えます。
住宅用でも撤去・処分費はかかりますか?
はい、かかります。住宅用でトータル約20〜40万円が目安です。取り外し・足場・運搬・処分をすべて含んだ金額で、枚数や屋根の形、業者で幅が出ます。
太陽光パネルを自分で外して処分してもいいですか?
おすすめしません。パネルは光が当たると発電し続けるため感電の危険があり、屋根上での落下事故のリスクもあります。撤去は有資格の業者に依頼してください。
パネル1枚あたりの処分費はいくらですか?
処分・リサイクル料で1枚あたり2,500〜5,000円ほどが目安です。これに取り外し(1枚8,500〜20,000円)や運搬(1枚1,000〜2,000円)が加わります。
太陽光パネルはリサイクルされるのですか?
はい。ガラス・アルミ枠・銀・銅などを回収でき、リサイクル率は約95%と高い水準です。単純な埋め立てではなく、再資源化の流れが主流になりつつあります。
廃棄費用の積立は住宅用も必要ですか?
住宅用(10kW未満)は積立義務の対象外です。そのぶん自分で将来の撤去費に備える必要があります。事業用(10kW以上)は外部積立が原則義務化されています。
2026年のリサイクル新法で何が変わりますか?
太陽電池廃棄物の再資源化を進める法律案が2026年4月に閣議決定され、多量排出事業者へのリサイクル計画の届出義務化などが進む見通しです。制度は今後具体化するため、最新は公式で確認してください。
屋根のリフォームと同時に撤去すると得ですか?
得になりやすいです。足場は費用の2〜3割を占めるため、屋根工事と撤去でまとめれば足場代を共通化でき、総額を抑えられます。
不法投棄したらどうなりますか?
不法投棄は違法で、重い罰則の対象です。産業廃棄物として適正処理する義務があり、マニフェスト(処理の記録)を発行する業者に依頼すれば安心です。
まだ使えるパネルは売れますか?
状態が良ければ中古としてリユース(売却)できる場合があります。処分費の一部をまかなえることもあるので、撤去業者に再利用の可否を相談してみましょう。
パワコンも一緒に交換や撤去が必要ですか?
パワコンは15年前後で交換時期を迎えます。パネルの撤去とは別に費用がかかるため、導入時から交換・撤去の両方を見込んでおくと安心です。
まとめ:撤去費まで見込めば、太陽光は安心して使える

住宅用の太陽光パネルの撤去・処分費用は、約20〜40万円が目安。取り外し・足場・運搬・処分の4つで構成され、なかでも足場代の扱いが総額を左右します。
パネルは家庭から出ても産業廃棄物。感電や落下の危険があるDIYは避け、マニフェストを出す有資格の業者に依頼するのが正解です。リサイクル率は約95%と高く、正しく捨てれば環境にもやさしい選択になります。
住宅用は積立義務の対象外なので、将来の撤去費は自分で見込んでおくのがカギ。とはいえ寿命20〜30年ぶんの節約が積み上がるので、撤去費を織り込んでも多くの家庭はプラスです。
まずは無料のシミュレーションと一括見積もりから、我が家の数字を確かめてみてくださいね。