兵庫県の太陽光発電・蓄電池|2026年の補助金・発電量・相場と見積もりのコツ

結論:兵庫県の補助金(最大58.5万円)は「県内どこでも使える」わけではありません。県が実施市町を指定していて、神戸市・尼崎市・明石市・伊丹市などは対象外です
兵庫県で太陽光・蓄電池を検討するなら、次の3つを押さえてください。
・兵庫県の補助(太陽光35万円+蓄電池23.5万円=最大58.5万円)は県が指定した29市町でのみ実施。申請先は県ではなく市町の窓口
・神戸市・尼崎市・明石市・伊丹市・宝塚市・芦屋市・加古川市・豊岡市は、県の実施市町に入っていません(市独自の制度がある市もあります)
・国の蓄電池DR補助金は2026年5月29日に受付終了。しかも県の補助は国庫補助との併用が不可です
「兵庫県で太陽光をつけたら、補助金はいくらもらえるの?」——ネットで調べると「兵庫県は最大58.5万円」と出てきます。金額そのものは合っています。でも、その58.5万円が使えるかどうかは、お住まいの市町で決まります。
僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光や蓄電池についても普段から調べ、相談を受けています。この記事では、兵庫県と県内の主要な市町の補助金を公式サイトで1件ずつ確認して整理しました。金額・条件・受付期間・申請のタイミングまで、2026年7月時点の実際の情報でまとめます。
今回調べていちばん驚いたのが、兵庫県の補助金の「構造」でした。兵庫県の制度は、県に直接申請するものではありません。県が市町にお金を配り、市町が窓口になって配るという仕組みで、参加している市町だけで実施されています。県内最大の都市である神戸市は、この実施市町に入っていません。この点を書いていない記事が非常に多いので、最初にはっきりさせておきます。
兵庫県の補助金は「国・県・市町」の3階建て。ただし兵庫は積み方に強いクセがある
まず全体像から。兵庫県で使える支援は3階建てですが、大阪府など他県と同じ感覚で「全部重ねられる」と考えると失敗します。
よくある誤解
- 兵庫県の58.5万円は県内どこでも使える
- 県庁に申請すればもらえる
- 国の補助金と県の補助金は重ねられる
- 蓄電池だけでも県の補助が使える
VS
2026年の実際
- 県が指定した29市町でのみ実施
- 申請窓口は市町。県への直接申請はなし
- 同一設備への国庫補助との併用は不可
- 太陽光とのセット導入が必須(蓄電池のみ不可)
ポイントは2階と1階が「排他」になりやすいことです。兵庫県の補助は環境省の地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策加速化事業)を財源にしているため、県の公式ページに「同一設備について他の国庫補助との併用はできません」と明記されています。西宮市の要件にも「補助対象設備の設置に関し、国の他の補助制度を活用しない者」とあります。
つまり兵庫では、「国の9.6万円」か「県の58.5万円」かを選ぶ形になるのが基本。金額を見れば答えは明らかですが、「両方もらえます」と説明されたら要注意です。
併用例:西宮市で太陽光5kW+蓄電池10kWhを入れた場合
県の補助を実施している市の代表として、西宮市で積み上げてみます。
◎併用例(西宮市・太陽光5kW+蓄電池10kWh)
【2階】兵庫県の補助(西宮市が窓口)・太陽光:7万円/kW × 5kW(上限5kW)= 35万円・蓄電池:対象価格(上限14.1万円/kWh)の1/3 × 上限5kWh = 23.5万円【1階】国の補助金・0円(県の補助と同一設備での併用は不可)【2階】県の共同購入・現金給付ではなく価格が下がる(令和8年度の入札実績:セットで29.83%オフ)──────────補助金の合計:58.5万円
!ただし「必ず全部もらえる」わけではありません
・お住まいの市町が県の実施市町かどうかが最初の分かれ道です(後述の一覧を確認してください)・県の補助は同一設備への国庫補助との併用が不可。国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)とは両取りできません・市の独自補助と県の補助も、併用不可の市があります(姫路市・高砂市は「どちらか一方」を選ぶ形)・蓄電池は10kWh入れても補助の上限は5kWh分(23.5万円)まで。容量を増やしても補助は増えません・上の金額は2026年7月時点の制度に基づく試算例です。必ずご自身の条件で各窓口にご確認ください
国の補助金【2026年7月の最新状況】蓄電池のDR補助金は終了しました
ここは全国共通で、2026年後半のいちばん大事なポイントです。国の蓄電池補助金(DR補助金)は、すでに受付を終了しています。
DR補助金(家庭用蓄電池・最大60万円)→ 2026年5月29日に終了
正式名称は「令和7年度補正 家庭用蓄電システム導入支援事業」(DR家庭用蓄電池事業)。家庭用蓄電池に対する国の補助として、いちばん金額が大きい制度でした。
iDR補助金の内容と、終了の経緯
・補助上限:1申請あたり60万円・当初の公募期間:2026年3月24日〜2026年12月10日の予定・実際:交付申請額の合計額が予算に達し、2026年5月29日(金)に公募終了・公募終了に伴い、対象製品の新規登録も原則実施しないとSIIが案内・2026年7月時点で、再開の案内は出ていません
12月まで受付予定だったものが、2か月で締め切られたわけです。「先着順・予算切れで年度途中に終わる」という補助金の怖さが、そのまま出た例ですね。最新状況はSII公式サイトで確認できます。
次年度で後継の制度が出る可能性はありますが、2026年7月時点で公表されているものはありません。「国の60万円がもらえます」と説明する業者がいたら、その場で公式ページを一緒に確認してください。
太陽光パネル単体には、そもそも国の補助金がない
意外に知られていませんが、太陽光パネルそのものに対する国の補助金は2026年度もありません。みらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠でも、「太陽光発電設備の設置工事」は対象外と明記されています。
だからこそ、太陽光パネルは県と市町の補助金が頼りになります。ここが兵庫県内で差がつく理由です。
いま使える国の制度(2026年7月時点)
◎既築住宅のリフォームなら:みらいエコ住宅2026事業
・蓄電池(エコ住宅設備):9.6万円/戸(定額・SII登録の定置用リチウム蓄電池)・リフォームの上限:100万円/戸(〜平成3年築)/80万円/戸(平成4〜28年築)・第2期の期間:2026年5月13日〜12月31日・※太陽光パネルの設置工事は対象外・※兵庫県の補助(市町窓口)とは同一設備で併用できません。金額の大きい県の補助を優先するのが基本です
i新築なら:ZEH支援事業/みらいエコ住宅2026(併用不可)
ZEH支援事業(令和8年度)・ZEH:55万円/戸(地域区分1〜3)/45万円/戸(4〜8)・ZEH+:90万円/戸(1〜4)/80万円/戸(5〜8)・蓄電システム加算:2万円/kWh・対象経費の1/3・上限20万円/戸のいずれか低い額・公募期間(単年度):2026年5月21日〜12月11日みらいエコ住宅2026(新築):GX志向型125万円/110万円、長期優良80万円/75万円、ZEH水準40万円/35万円※ZEH支援事業とみらいエコ住宅2026は併用できません。どちらが得か試算を※兵庫県は地域区分5〜6が中心(北部の山間部は4以下の地域もあります)※芦屋市は国のZEH補助を受けた人に市が20万円を上乗せしています(後述)
兵庫県の制度【市町協調】県に申請する窓口はありません
ここが兵庫県のいちばん独特なところです。順番に見ていきます。
県の補助は「市町を窓口」にして実施される
兵庫県の「令和8年度 自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業」は、県が環境省の交付金を受け、それを市町に配って、市町が窓口となって住民に交付するという仕組みです。県の公式ページにも「補助事業は下記市町を窓口として実施いたします」とはっきり書かれています。
つまり県庁に申請する窓口は存在しません。「兵庫県の補助金」と呼ばれていますが、実際に申請書を出すのは市役所・町役場です。
◎兵庫県の補助の内容(令和8年度)
・太陽光発電設備:7万円/kW(上限5kW=35万円)・蓄電池:対象となる蓄電池価格(上限14.1万円/kWh)の1/3(上限5kWh=23.5万円)・合計の上限:58.5万円・条件1:FIT・FIPの認定を取得しないこと(=売電の認定を取ると対象外)・条件2:発電した電力量の30%以上を自家消費すること・条件3:太陽光と蓄電池のセット導入に限る(蓄電池は太陽光の付帯設備。蓄電池のみは対象外)・条件4:同一設備について他の国庫補助との併用は不可・詳細は兵庫県公式ページで確認を
【重要】県の補助を実施している29市町とそうでない市
県の公式ページ(令和8年6月9日現在)に掲載されている実施市町は次のとおりです。
i兵庫県の補助を実施している市町(令和8年度・29市町)
西宮市/川西市/三田市/猪名川町/高砂市/稲美町/播磨町/西脇市/三木市/小野市/加東市/多可町/姫路市/市川町/福崎町/神河町/相生市/赤穂市/宍粟市/たつの市/太子町/上郡町/養父市/朝来市/新温泉町/丹波篠山市/丹波市/洲本市/南あわじ市※養父市・新温泉町・丹波市は、県のページ掲載時点で市町のページが「準備中」でした
!県の補助の実施市町に入っていない主な市
神戸市/尼崎市/明石市/伊丹市/宝塚市/芦屋市/加古川市/豊岡市 など・これらの市では「兵庫県の58.5万円」は使えません・ただし明石市・加古川市・宝塚市・芦屋市・豊岡市には市独自の制度があります(金額・条件は後述)・神戸市・尼崎市・伊丹市には、住宅用の自治体補助が確認できませんでした(共同購入で対応)・実施市町は年度ごとに変わります。必ず県の公式ページで最新をご確認ください
人口約150万人の神戸市が入っていない、というのがこの制度の実態です。「兵庫県は補助が手厚い」と書いてある記事を読んで、神戸市民が期待して調べたら何もなかった——ということが起こり得ます。
兵庫県の共同購入支援事業(こちらは県全域・国や市町の補助と併用可)
もうひとつ、県には「住宅用太陽光発電等の共同購入支援事業」があります。こちらは県内全域が対象で、神戸市民でも使えます。
県と協定を結んだ支援事業者(アイチューザー株式会社)が購入希望者をまとめて募集 → 入札で施工事業者を決定 → まとめ買いで単価を下げるという流れ。お金がもらえるのではなく、買う値段そのものが下がります。
◎令和8年度の参加登録期間と割引実績
・募集期間:2026年2月25日(水)〜9月30日(水)(2026年7月時点で受付中)・参加登録は無料・購入義務なし。見積もりを見てから断れます・令和8年度の入札結果(太陽光5kW・蓄電池10kWhの例):太陽光のみ22.33%オフ/太陽光+蓄電池29.83%オフ/蓄電池のみ29.77%オフ・国や市町の補助事業と併用可能と県が明記しています・詳細は兵庫県公式ページで確認を
!共同購入の注意点
・機種や条件は入札で決まったものから選ぶ形になり、自由度は高くありません・令和7年度までは伊丹市など県下15市町が個別に実施していましたが、令和8年度から県が主体となり県全域で実施する形に変わりました・神戸市の共同購入(グループパワーチョイス)は、県の補助事業の対象外と神戸市が明記しています(神戸市が県の実施市町でないため)・共同購入の見積もりと、自分で取った一括見積もりを並べて比べるのがいちばん確実です
【一覧】兵庫県内 市町の太陽光・蓄電池 補助金(2026年度)
ここが本題です。兵庫県内の主要な市町について、各市町の公式サイトで1件ずつ確認した2026年度(令和8年度)の補助金をまとめました。金額の大きい順に並べています。横にスクロールできます。
| 市町 | 太陽光の補助 | 蓄電池の補助 |
|---|---|---|
| 西宮市(県の実施市町) | 7万円/kW(上限5kW=35万円)※FIT/FIP不可・自家消費30%以上 | 対象価格(上限14.1万円/kWh)の1/3(上限5kWh=23.5万円)※セット必須 |
| 姫路市(県の実施市町) | 7万円/kW(上限5kW=35万円)※県の制度。市独自の蓄電池補助とは併用不可 | 県の制度で23.5万円/または市独自2万円/kWh(上限10万円)※区分により1万円/kWh(上限5万円) |
| 川西市(県の実施市町) | 7万円/kW(上限5kW=35万円)※交付決定後に契約・着工 | 1/3(上限5kWh=23.5万円)※蓄電池のみ不可 |
| 三田市(県の実施市町) | 7万円/kW(上限5kW=35万円)※戸建て・自己所有居住 | 1/3(上限5kWh=23.5万円)※合計上限58.5万円 |
| たつの市(県の実施市町) | 7万円/kW(上限5kW=35万円)※事前申請必須 | 1/3(上限5kWh=23.5万円)※蓄電池のみ不可 |
| 赤穂市(県の実施市町) | 7万円/kW(上限5kW=35万円) | 1/3(上限5kWh=23.5万円)※受付は11/30まで(前年度より早い) |
| 三木市(県の実施市町) | 7万円/kW(上限5kW=35万円)※一次募集は6/30で終了・二次募集あり | 1/3(上限5kWh=23.5万円) |
| 小野市(県の実施市町) | 7万円/kW(上限5kW=35万円)※一次募集は受付終了。二次募集は県の増額指示があった場合のみ | 1/3(上限5kWh=23.5万円) |
| 加古川市 | 14万円/kW(上限3kW=42万円)※県内最高単価。FIT不可・自家消費30%以上・事前申請 | 住宅用蓄電池の補助は確認できず(高効率給湯器の補助は別途あり) |
| 宝塚市 | 個人7万円/kW(自家消費型)※FIT不可・自家消費30%以上。2026年6月に予算到達、現在は補欠受付 | 対象経費の1/3(15.5万円/kWh以下の設備が対象) |
| 豊岡市 | 3万円/kW(上限4kW=12万円)※市内産パネルなら4万円/kW(上限16万円)。余剰売電OK | 3万円/kWh(上限6kWh=18万円)※工事完了後6か月以内に申請 |
| 明石市 | 定額8万円(3kW以上)/定額4万円(3kW未満)※新築は対象外 | 定額5万円※申請は7/1〜10/30(郵送のみ) |
| 高砂市(県の実施市町) | 県の制度なら35万円/市独自は2万円/kW(上限5万円)※併用不可でどちらか選択 | 県の制度なら23.5万円/市独自は一律5万円 |
| 芦屋市 | 自家消費型(個人5kW以内)が対象。令和8年度から市の上乗せ補助を新設※金額は公式PDFが画像形式のため要確認 | 対象。別途、国のZEH補助を受けた人に市が20万円を上乗せ |
| 加西市 | 蓄エネ設備の制度のため対象外 | 定額5万円※予算100万円・先着20件のみ |
| 播磨町(県の実施市町) | 県の制度なら35万円/町独自は2万円/kW(上限5万円) | 町独自の蓄電池補助あり(金額は町公式で要確認) |
| 神戸市 | 実施なし(住宅用)※県の実施市町でもない。共同購入で対応 | 実施なし(住宅用) |
| 尼崎市 | 実施なし(住宅用)※県の実施市町でもない。共同購入で対応 | 実施なし(住宅用) |
| 伊丹市 | 実施なし(住宅用)※県の実施市町でもない。共同購入で対応 | 実施なし(住宅用) |
!この表の読み方・注意
・金額はすべて2026年7月時点で各市町・県の公式ページ(lg.jp等)から確認した目安です・「県の実施市町」と書いた市町では、県の制度(最大58.5万円)が使えます。町独自の制度と併用不可の場合があるので窓口で確認を・補助金は年度・予算で変わり、先着順で年度途中に終了します。小野市の一次募集はすでに終了、宝塚市は補欠受付、三木市の一次募集も6月末で終了しています・「実施なし」は2026年度に住宅用の制度が確認できなかったという意味です・県の市町支援制度一覧には「必ずしも全ての市町の情報がもれなく掲載されているわけではありません」と注意書きがあります。お住まいの市町の公式ページを直接見るのが確実です
☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光・蓄電池の補助金2026国・自治体の補助金の仕組み、DR補助金、申請の流れと注意点を電気工事士が解説しています。
主要市の補助金を個別解説【金額・条件・受付期間】
金額が大きい市と、注意が必要な市を個別に見ていきます。
西宮市:県の制度をフルに使える(着工前申請が必須)
県の補助を実施している市の中でも、人口が多く情報が整っているのが西宮市です。
◎西宮市の補助金(2026年度)
・太陽光:7万円/kW(上限5kW=35万円)・蓄電池:対象価格(上限14.1万円/kWh)の1/3(上限5kWh=23.5万円)・合計上限:58.5万円・募集期間:2026年5月13日〜2026年12月1日(必着)/先着順・条件:申請前に契約(電力契約含む)・工事着工していると対象外/新築・既築の戸建て/太陽光と蓄電池のセット必須(単体は対象外)/国の他の補助制度を活用しない者/FIT・FIP認定を取得しない/自家消費30%以上・実績報告の期限:2026年12月15日まで(工事・支払いの完了が必要)
注意したいのは「電力契約を含めて、申請前に契約していたらアウト」という点。西宮市は「余剰電力を非FITで売電する場合は最大2か月程度かかることがある」とも案内しています。12月1日の締切から逆算すると、実質的にはもっと早く動かないと間に合いません。
加古川市:14万円/kWは県内最高単価(ただし上限3kW)
県の実施市町ではありませんが、独自制度の単価は県内トップです。
◎加古川市の補助金(2026年度)
・太陽光:14万円/kW(上限3kW=42万円)※住宅用・申請期間:2026年4月20日〜2027年3月31日(17時15分必着)・予算:5,880万円(2026年7月10日時点の申請額2,128万円=まだ余裕あり)・条件:事前申請制(契約済み・着工済みは対象外)/FIT・FIP不可/自家消費30%以上/国・県その他の補助との併用不可/1居住地あたり1回限り
単価14万円/kWは兵庫県内でずば抜けていますが、上限が3kWなので最大42万円。5kW載せても補助は42万円のままです。それでも、3kW程度の小さめの屋根なら、県の制度(7万円/kW×3kW=21万円)より加古川市のほうが有利という逆転が起きます。ここは面白いポイントですね。詳細は加古川市の公式ページから。
宝塚市:7万円/kWだが、すでに予算到達で「補欠受付」
!宝塚市の補助金(2026年度)
・太陽光:個人7万円/kW(自家消費型)・蓄電池:助成対象経費の1/3(15.5万円/kWh以下・工事費込・税抜の設備が対象)・申請受付期間:2026年6月1日〜2027年1月29日・2026年6月26日時点で申請額が予算額に達し、現在は「補欠受付」(予算は6月議会で25万円増額され2,140万円に)・条件:契約日が2026年4月6日以降/FIT不可/自家消費率30%以上(個人)/国の補助を得て実施する設備導入は対象外・すでに完了している設備でも申請可能(2026年4月6日以降の契約分)
宝塚市は「事後申請OK」という珍しいタイプで使いやすいのですが、その分人気で予算が6月末に尽きました。今から申請しても補欠扱いです。補助金の争奪戦がいかに早いかを示す好例ですね。
豊岡市:兵庫で唯一「余剰売電しても補助が出る」タイプ
◎豊岡市の補助金(2026年度)
・太陽光:3万円/kW(上限4kW=12万円)※豊岡市内産パネルなら4万円/kW(上限4kW=16万円)・蓄電池:3万円/kWh(上限6kWh=18万円)・申請期間:2027年3月19日まで/工事完了後6か月以内に申請(事後申請)・予算:1,420万円(2026年7月9日時点の残額1,228万円=執行率14%でかなり余裕あり)・条件:全量売電は不可だが、余剰売電型・完全自家消費型はどちらもOK/市税等の滞納がないこと/補助対象経費が1kWあたり45万円以下(税別)/蓄電池はSII登録品
ここは重要です。県の制度も、加古川市も、宝塚市も、FITの認定を取ると補助がもらえません。でも豊岡市は「全量売電でなければOK」——つまりFITの余剰売電をしながら補助金がもらえます。「売電もしたい」という方には、兵庫県内で貴重な選択肢です。
また「市内産パネルなら単価アップ」という地域振興型の設計も兵庫では豊岡市だけでした。詳細は豊岡市の公式ページから。
姫路市:県の制度と市独自の制度、どちらか一方を選ぶ
姫路市は県の実施市町であると同時に、市独自の蓄電池補助も持っています。ただし両方は使えません。
i姫路市の2つの制度(2026年度)
【A】姫路市自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助金(=県の制度)・太陽光35万円+蓄電池23.5万円=最大58.5万円/FIT・FIP不可・自家消費30%以上・セット必須【B】姫路市住宅用蓄電システム導入促進事業(市独自)・蓄電池:2万円/kWh(上限10万円)※区分により1万円/kWh(上限5万円)・受付期間:2026年4月9日〜2027年1月29日/先着順・予算超過日は抽選・着工の2週間前までに申請(窓口持参または郵送)/SII登録のパッケージ型番が必要・既設の太陽光に蓄電池だけ追加する場合もOK※AとBの併用はできませんと姫路市が明記
使い分けはシンプルです。太陽光と蓄電池を新しくセットで入れるなら【A】(58.5万円)、すでに太陽光があって蓄電池だけ足すなら【B】。【A】は蓄電池のみでは使えないので、卒FIT後の追加なら【B】一択です。
神戸市:県の補助も市の補助もありません(共同購入で対応)
県庁所在地であり人口最大の神戸市ですが、住宅用の太陽光・蓄電池に対する市独自の補助金はなく、しかも兵庫県の実施市町にも入っていません。神戸市の「脱炭素先行地域づくり補助金」はポートアイランドの医療産業都市エリア・港湾エリア限定で、一般の住宅は対象外です。
神戸市にお住まいなら、使えるのは①国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)と②共同購入(価格が下がる)、そして③相見積もりで値段を下げることの3つ。尼崎市・伊丹市も同様です。
ただし神戸市は共同購入(グループパワーチョイス)について「兵庫県の令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業は対象外です」と明記しています。補助金がない市ほど、相見積もりで価格を下げる意味が大きくなります。
今回、兵庫県と県内の市町の公式ページを1件ずつ確認して、正直いちばん驚いたのが「兵庫県の補助金には、県に申請する窓口がない」ということでした。県が市町にお金を配って、市町が窓口になる。だから実施市町に入っていない神戸市・尼崎市・明石市・伊丹市の人は、県の58.5万円をもらえません。ネットの記事の多くが「兵庫県は最大58.5万円」とだけ書いていて、この一番大事な部分に触れていません。金額を調べる前に、まず「自分の市町が実施市町か」を県のページで確認してください。それと、県の補助は国の補助と同一設備では併用できない点も要注意です。「国も県も両方もらえます」は兵庫では成り立ちません。
【導入パターン別】補助金でいくら安くなる?シミュレーション
「結局いくら安くなるの?」を、2つの導入パターンで計算します。2026年7月時点の制度で試算しました。
パターン1:太陽光5kW+蓄電池10kWhのセット導入
いちばん多い組み合わせです。設備の総額は約280万円(太陽光5kW=約135万円+蓄電池10kWh=約145万円)を前提にします。
※合計 58.5万円。約280万円の設備が実質約221.5万円に。2026年7月時点の制度に基づく試算例
ここに県の共同購入(セットで29.83%オフの入札実績)を組み合わせれば、設備価格そのものも下がります。県は「国や市町の補助事業と併用可能」と明記しているので、価格を下げてから補助金を乗せるのが兵庫での最適解です。
同じ構成でも、市町が変わると大きく違います。並べてみましょう。
※西宮市・姫路市は兵庫県の制度(市町窓口)を使った場合。姫路・高砂は県の制度と市独自制度の併用不可でどちらか選択(高砂は市独自を選んだ場合の額)。加古川は上限3kWのため42万円。神戸市は県の実施市町でなく市独自補助もないため0。2026年7月時点の目安
西宮市と神戸市で58.5万円の差。しかも両市は隣同士です。これが「兵庫県の補助金は市町しだい」という意味です。
パターン2:蓄電池のみを追加導入(すでに太陽光がある場合)
卒FIT後などに「蓄電池だけ追加したい」というケース。兵庫は特に厳しい状況です。
!蓄電池のみ10kWhを導入する場合(2026年7月時点)
国:9.6万円・DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日に受付終了・みらいエコ住宅2026のリフォーム枠なら9.6万円は使えます兵庫県:0円・県の制度は太陽光とのセット導入が必須。蓄電池のみは全29市町で対象外です市町:0〜18万円・豊岡市:18万円(3万円/kWh×上限6kWh)/姫路市:最大10万円/明石市:5万円/加西市:5万円/高砂市:5万円──────────合計の目安:約9.6万〜約27.6万円(例:豊岡市なら国9.6万+市18万=27.6万円/神戸市なら国の9.6万円のみ)
太陽光+蓄電池のセット
- 補助金 合計 58.5万円(西宮市の例)
- 県の制度がフルに使える
- 太陽光分の35万円が丸ごと乗る
- 負担軽減率 約21%
VS
蓄電池のみ
- 補助金 合計 約9.6〜27.6万円
- 県の制度は全29市町で対象外
- 国のDR補助金が終了して激減
- 市の補助がない市なら国の9.6万円だけ
結論として、2026年後半に兵庫で蓄電池を検討するなら「太陽光とセット」が圧倒的に有利です。県の制度が完全にセット前提で設計されているためで、蓄電池のみだと県の支援はゼロになります。すでに太陽光がある方は、豊岡市(18万円)や姫路市(最大10万円)のように蓄電池単独でも出る市かどうかを確認するのが第一歩です。
補助金申請で失敗しない5つのポイント
今回兵庫県内を調べて分かった、兵庫で特にハマりやすい落とし穴をまとめます。
まず「自分の市町が県の実施市町か」を確認する
兵庫ではこれがすべての出発点です。県のページに掲載された29市町に入っていれば最大58.5万円、入っていなければ市独自の制度を探すことになります。神戸市・尼崎市・明石市・伊丹市・宝塚市・芦屋市・加古川市・豊岡市は実施市町ではありません。
しかも実施市町は年度ごとに変わります。令和7年度と令和8年度で顔ぶれが違う可能性があるので、他サイトの一覧ではなく県の公式ページを直接見てください。
「契約前・着工前の申請」が必要な市がほとんど
県の制度を使う市町は、ほぼ例外なく事前申請です。川西市・たつの市は「市からの補助金交付決定日以降に契約・着工」が条件。西宮市は「申請前に契約(電力契約含む)・工事着工していると対象外」。加古川市も事前申請制で、契約済み・着工済みは対象外です。姫路市の蓄電池補助は着工の2週間前までに申請が必要です。
一方、事後申請の市もあります(豊岡市は工事完了後6か月以内、高砂市は設置後、宝塚市は完了済みの設備でも申請可、加西市も設置後)。「うちの市はどっちか」を最初に確認してください。契約してから調べ始めると、事前申請の市ではもう手遅れです。
先着順・予算切れで年度途中に終わる(兵庫はもう始まっています)
2026年7月時点で、兵庫はすでに受付終了が出始めています。小野市は一次募集が受付終了(二次募集は県からの増額指示があった場合のみ)、三木市の一次募集も6月30日で終了、宝塚市は6月26日時点で予算到達し補欠受付。国のDR補助金が12月まで受付予定だったのに5月29日で終わったのと同じ流れです。
逆にまだ余裕があるのは、加古川市(予算5,880万円に対し申請2,128万円)、豊岡市(執行率14%)、たつの市(予算残額358万円・執行率53%)、明石市(予算消化率52%)など。締切も要注意で、赤穂市は11月30日と前年度より早まり、西宮市は12月1日、小野市は12月18日です。「まだあるうちに動く」が鉄則です。
FITを申請すると対象外になる制度がほとんど
兵庫の特徴です。県の制度(29市町すべて)は、FIT・FIPの認定を取ると対象外。さらに発電量の30%以上の自家消費が条件です。加古川市・宝塚市・芦屋市も同じくFIT不可・自家消費30%以上。
例外が豊岡市で、全量売電でなければ(余剰売電型でも)補助対象です。「売電で稼ぐ」前提の提案を受けている場合、兵庫では補助金と両立しないことがほとんどなので、どちらが得か試算してもらいましょう。西宮市は県の簡易シミュレーションでFIT売電と非FIT売電を比較するよう案内しています。
なお芦屋市は「自家消費30%を超えた余剰分は非FITで売電可能」と案内し、買取事業者の情報まで載せています。「非FIT=売電できない」ではありません。
「併用不可」の組み合わせを見落とさない
兵庫でいちばん間違えやすいのがここです。県の制度は同一設備への国庫補助と併用できません(環境省の交付金が財源のため)。国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)との両取りはできません。
さらに市の中でも併用不可があります。姫路市は「県の制度」と「市独自の蓄電システム補助」が併用不可、高砂市も「県の制度の交付を受けていない方」が市独自制度の条件。加古川市は「国、県その他の団体の補助を得て実施する設備導入」は対象外です。
一方、県の共同購入は「国や市町の補助事業と併用可能」と県が明記しています。芦屋市も「共同購入で購入した設備も要件が合えば補助対象」としています。「価格を下げる支援」と「補助金」は重ねられると覚えておきましょう。
i迷ったらこの順番で
1. 県の公式ページで自分の市町が実施市町かを確認2. 実施市町なら市町のページへ、実施市町でなければ「◯◯市 太陽光 補助金 令和8年度」で検索して市独自制度を探す3. 事前申請か事後申請かを確認(ここを間違えると全部パー)4. 予算残額と締切を確認(兵庫はすでに終了した市町があります)5. 相見積もりを取る(県の制度は蓄電池を12.5万円/kWh以下にするため複数事業者からの見積もり取得を推奨しています)6. 県の共同購入にも登録して、価格を比較する(無料・購入義務なし)
兵庫県の日射量と発電量【県内の地域差が全国屈指】
補助金の話が続いたので、肝心の「兵庫で本当に発電するのか」も確認しておきましょう。
結論、瀬戸内側は太陽光に非常に適した地域です。気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、神戸の年間日照時間は2,083.7時間。大阪(2,048.6時間)や東京(1,926.7時間)を上回ります。
ところが同じ兵庫県内でも、日本海側の豊岡は1,487.3時間。神戸との差は約600時間(約29%)もあります。これは東京と札幌の差(約209時間)の3倍近い開きで、1つの県の中の格差としては全国でも屈指です。
※気象庁の観測地点別の平年値。神戸と豊岡の差は約600時間。日照が多いほど発電量も伸びやすい
i兵庫は「南北で別の県」と思ったほうが正確です
気象庁の平年値(1991〜2020年)で比べると、その差は日照だけではありません。・年間日照時間:神戸2,083.7時間/姫路2,034.4時間/豊岡1,487.3時間・年間降水量:神戸1,277.8mm/姫路1,254.7mm/豊岡2,072.0mm(神戸の約1.6倍)・降雪の深さ合計:神戸1cm/姫路6cm/豊岡204cm・最深積雪:神戸1cm/姫路5cm/豊岡31cm・年間の雪日数:神戸26.9日/姫路22.7日/豊岡68.7日同じ「兵庫県」でも、設計の前提がまったく違うことが数字で分かります。
発電量の目安は、太陽光1kWあたり年間およそ1,000〜1,200kWh。神戸・姫路なら1,100kWh前後を見ておくと現実的で、5kWのシステムなら年間5,500kWh前後。積雪による発電ロスもほぼありません。
一方豊岡など但馬地域は、日照が神戸より約29%少なく、冬は雪でパネルが覆われる日もあります。同じ5kWでも年間4,000〜4,500kWh程度を見ておくほうが安全です。「兵庫県の平均」で試算した提案書が出てきたら、お住まいの地点の数字に直してもらってください。
ただし、実際の発電量は屋根の向き・傾斜・影で大きく変わります。ここから先は「兵庫ならではの注意点」です。
☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の発電量の目安1kWあたり・容量別・地域差の発電量の目安を、電気工事士が数字で解説しています。
兵庫の気象リスクと屋根選び
兵庫は南北で条件がまったく違うので、エリアごとに見ていきます。
北部(但馬・豊岡)の積雪:架台の設計が命
豊岡の年間の降雪の深さ合計は204cm、最深積雪31cm、雪日数は68.7日(気象庁平年値)。年間の5分の1近くが雪の日という計算です。
!北部(積雪地域)で確認したいこと
・パネルと架台がその地域の積雪荷重に耐える設計か(一般地域向けの架台では不足することがあります)・雪が滑り落ちやすい傾斜角と、落雪の方向(隣家・玄関・カーポートへの落雪は事故とトラブルのもとです)・冬季は発電量が大きく下がる前提で、年間トータルで採算を見る・雪国での施工実績がある業者を選ぶ(瀬戸内側の業者が但馬の設計に慣れているとは限りません)※豊岡市の補助は補助対象経費が1kWあたり45万円以下(税別)という条件があります。積雪対応で単価が上がりすぎると、この条件から外れる可能性もあるので確認を
神戸都市部の狭小屋根と影:容量を先に確定させる
神戸市内をはじめ、阪神間の住宅密集地は屋根が小さい家が多くあります。神戸は六甲山地が海に迫る地形で、斜面に建つ家や変形屋根も少なくありません。3〜4kWしか載らないことも珍しくありません。
ここで効いてくるのが「補助金の上限が容量で決まる」という点です。県の制度は上限5kW、加古川市は上限3kW、豊岡市は上限4kW。「載る容量」を先に確定させてから補助金を計算するのが正解です。3kWしか載らないなら、県の制度(7万円/kW×3kW=21万円)より加古川市(14万円/kW×3kW=42万円)のほうが有利、といった逆転も起きます。
また神戸・阪神間の住宅地は隣家との距離が近く、隣家やビル、電柱の影が発電量を落とすことがあります。影は面積以上に影響が大きく、パネル1枚が陰るだけで系統全体の出力が落ちることも。現地調査で「1年を通じた影のシミュレーション」を出してもらってください。冬は太陽高度が低く影が長く伸びるので、夏だけ見て判断すると失敗します。
さらに兵庫特有の注意として、県の制度は「自家消費30%以上」が条件です。影で発電量が落ちると自家消費率の計算にも影響します。芦屋市は「設置後12か月以上の自家消費率の報告が必要で、30%未満なら補助金を返還いただくことがある」と明記しています。もらって終わりではないので、実現できる数字かを確認しましょう。
!兵庫県の制度は「もらって終わり」ではありません
・県の制度は「自家消費30%以上」が条件です。影で発電量が落ちると、自家消費率の計算にも影響します・芦屋市は「設置後12か月以上の自家消費率の報告が必要で、30%未満なら補助金を返還いただくことがある」と明記しています・つまり、見積もりの自家消費率が実現できる数字かどうかを契約前に確認する必要があります
湾岸部の塩害:瀬戸内海・大阪湾に近いエリアは要確認
神戸市・尼崎市・西宮市・芦屋市・明石市・加古川市・高砂市・姫路市・赤穂市など瀬戸内海・大阪湾沿岸のエリアは、塩害の可能性があります。兵庫は南も北も海に面している県なので、日本海側の豊岡・新温泉町も同様です。
海からの距離によって「重塩害地域」「塩害地域」に分かれ、メーカー保証の対象外になることも。沿岸部にお住まいなら、塩害対応の機器を選んでいるか、保証は有効かを見積もり時に必ず確認しましょう。ここを確認せずに契約すると、10年後に保証が使えないという事態になりかねません。
なお、分譲マンションの個人設置は基本的に難しく、補助金の対象も戸建てが中心です。三田市・たつの市は「自ら所有し居住する戸建て住宅」、明石市は「新築住宅に設置されているものは対象外」(既築のみ)と、対象住宅の条件も市によって違います。新築で検討中の方は要確認です。
i兵庫は南も北も海に面している県です
・瀬戸内海・大阪湾沿岸(神戸・尼崎・西宮・芦屋・明石・加古川・高砂・姫路・赤穂など)も、日本海側(豊岡・新温泉町)も、塩害の可能性があります・海からの距離で「重塩害地域」「塩害地域」に分かれ、メーカー保証の対象外になることも。沿岸部なら塩害対応の機器か、保証は有効かを見積もり時に必ず確認を・対象住宅の条件も市によって違います。三田市・たつの市は「自ら所有し居住する戸建て住宅」、明石市は「新築住宅に設置されているものは対象外」(既築のみ)
設置費用の相場と、失敗しない見積もりの取り方
兵庫県の設置費用の相場は全国とおおむね同じで、1kWあたり約27〜30万円。住宅用の5kWで135〜150万円、蓄電池10kWhで約145万円が目安です。
兵庫は神戸・阪神間を中心に施工業者が多く、競争が働きやすいのが利点。相見積もりを取れば適正価格に近づけやすい地域です。一方、北部(但馬)は業者の選択肢が限られ、積雪対応で費用がやや上がることも頭に入れておきましょう。
◎兵庫で費用を抑える4つの方法
・相見積もりで複数社を比較(県の制度は蓄電池を12.5万円/kWh以下にするため、複数事業者からの見積もり取得を推奨しています)・県の共同購入の見積もりと、自分で取った一括見積もりを並べて比べる(共同購入は令和8年度の入札でセット29.83%オフの実績。国や市町の補助と併用可)・市町の補助金の締切に間に合わせる(先着順・予算切れで終了。兵庫はすでに終了した市町があります)・太陽光と蓄電池をセットで導入する(県の制度はセット必須。蓄電池のみだと県の支援はゼロ)
特に兵庫県の場合、「県の共同購入」と「一括見積もり」の両方を取って比べるのが最も確実です。共同購入は手軽で価格も下がりますが、機種や条件は入札で決まったものから選ぶ形。一括見積もりなら複数社の提案・価格・保証を自分のペースで比較でき、市町の補助金の申請代行まで相談できます。県の制度は事前申請が必須で書類も多いので、その市の制度に慣れた業者かどうかは意外と大事です。
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☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の費用・相場20261kWあたり単価・容量別・内訳・費用を抑える方法を、電気工事士が数字で解説しています。
【無料】発電量・回収シミュレーション
「我が家だとどのくらい発電して、何年で元が取れるか」を、下のシミュレーターで試してみましょう。地域・容量・電気代を入れるだけで目安が出ます。
☀️ 太陽光・蓄電池 かんたん回収シミュレーター
お住まいの地域と条件を選ぶと、初期費用・年間の経済効果・回収年数の目安が自動で計算されます。
※ 本結果は日射量・自家消費率・売電価格などの一般的な目安に基づく簡易試算です。実際の費用・効果は屋根の形状や業者により変動します。正確な金額は無料見積もりでご確認ください。
神戸・姫路など瀬戸内側は日照が大阪や東京より多く、積雪もほぼないため、回収年数は早めに出やすい傾向があります。ここに県や市町の補助金が乗れば、さらに短くなります。但馬・豊岡など北部は日照が約29%少ないので、控えめに見ておくのが安全です。あくまで目安なので、正確な金額は無料の一括見積もりで確認しましょう。
兵庫県の太陽光・補助金でよくある質問
兵庫県の太陽光の補助金は、いくらもらえますか?
兵庫県の「自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業」は、太陽光7万円/kW(上限5kW=35万円)+蓄電池は対象価格(上限14.1万円/kWh)の1/3(上限5kWh=23.5万円)で、合計最大58.5万円です。ただしこの制度は県が指定した29市町でのみ実施されており、申請窓口は県ではなく市町です。神戸市・尼崎市・明石市・伊丹市・宝塚市・芦屋市・加古川市・豊岡市は実施市町に入っていないため、この58.5万円は使えません。
兵庫県庁に申請すれば補助金がもらえますか?
もらえません。兵庫県の補助事業には、県に直接申請する窓口がありません。県の公式ページに「補助事業は下記市町を窓口として実施いたします」と明記されており、県が市町に予算を配分し、市町が窓口となって住民に交付する仕組みです。申請書を出すのはお住まいの市役所・町役場になります。
神戸市に住んでいます。補助金は何も使えませんか?
神戸市は市独自の住宅用補助がなく、兵庫県の実施市町にも入っていないため、自治体からの補助は0円です。使えるのは①国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)、②共同購入(価格が下がる)、③相見積もりで価格を下げること、の3つです。なお神戸市は共同購入(グループパワーチョイス)について「兵庫県の令和8年度自家消費型住宅用太陽光発電設備等導入補助事業は対象外です」と明記しています。補助金がない市ほど、相見積もりで価格を下げる意味が大きくなります。
国の補助金と兵庫県の補助金は、両方もらえますか?
同一設備では併用できません。兵庫県の補助は環境省の地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策加速化事業)を財源にしているため、県の公式ページに「同一設備について他の国庫補助との併用はできません」と明記されています。西宮市の要件にも「補助対象設備の設置に関し、国の他の補助制度を活用しない者」とあります。金額を考えれば、国の9.6万円より県の58.5万円を選ぶのが基本です。ただし県の共同購入は「国や市町の補助事業と併用可能」と県が明記しています。
国の蓄電池補助金(最大60万円)はまだ使えますか?
使えません。国のDR補助金(令和7年度補正 家庭用蓄電システム導入支援事業)は、当初2026年12月10日までの予定でしたが、交付申請額の合計額が予算に達したため2026年5月29日に公募終了しました。公募終了に伴い対象製品の新規登録も原則実施しないとSIIが案内しており、2026年7月時点で再開の案内は出ていません。現在使える国の蓄電池支援は、みらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠(9.6万円/戸)と、新築のZEH支援事業の蓄電システム加算(上限20万円)です。
蓄電池だけ追加したいのですが、補助金は使えますか?
兵庫では特に厳しい状況です。兵庫県の制度は「太陽光と蓄電池のセット導入に限る」と定められており、蓄電池のみは29市町すべてで対象外です。国のDR補助金も終了したため、使えるのは国のみらいエコ住宅2026(9.6万円)と、蓄電池単独でも出る市の補助になります。豊岡市(3万円/kWh・上限6kWh=18万円)、姫路市の住宅用蓄電システム導入促進事業(最大10万円)、明石市・加西市・高砂市(各5万円)などが該当します。お住まいの市に蓄電池単独の制度があるかを確認してください。
兵庫県内でいちばん補助が手厚いのはどこですか?
太陽光5kW+蓄電池10kWhのセットなら、県の制度を実施している市町(西宮市・姫路市・川西市・三田市・たつの市・赤穂市・三木市・小野市・高砂市など29市町)の58.5万円が最大です。ただし太陽光の単価だけなら加古川市の14万円/kWが県内最高で、3kW以下の小さな屋根なら加古川市(上限42万円)のほうが県の制度(7万円/kW×3kW=21万円)より有利になります。「載る容量」を先に確定させてから、どちらが得か計算してください。
売電(FIT)をしながら補助金はもらえますか?
ほとんどの制度でもらえません。兵庫県の制度(29市町すべて)は「FIT・FIPの認定を取得しないこと」「発電した電力量の30%以上を自家消費すること」が条件です。加古川市・宝塚市・芦屋市も同様にFIT不可・自家消費30%以上です。例外は豊岡市で、「全量売電でなければOK」——つまり余剰売電型でも補助対象になります。なお非FITでも余剰電力の売電自体は可能で、芦屋市は買取事業者の情報も案内しています。
補助金は契約前に申請しないとダメですか?
市町によって違います。県の制度を使う市町はほぼ事前申請で、川西市・たつの市は「交付決定日以降に契約・着工」、西宮市は「申請前に契約(電力契約含む)・着工していると対象外」、加古川市も事前申請制、姫路市の蓄電池補助は着工の2週間前までです。一方、豊岡市(完了後6か月以内)、高砂市、宝塚市、加西市は事後申請でも申請できます。まず「うちの市はどっちか」を確認してください。
2026年7月時点で、まだ間に合う市町はどこですか?
予算に余裕があるのは、加古川市(予算5,880万円に対し申請2,128万円・7月10日時点)、豊岡市(執行率14%・7月9日時点)、明石市(予算消化率52%・7月9日時点)、たつの市(執行率53%・7月2日時点)などです。逆に小野市は一次募集が受付終了、三木市の一次募集も6月30日で終了、宝塚市は6月26日時点で予算到達し補欠受付になっています。締切も赤穂市11月30日、西宮市12月1日、小野市12月18日、三田市12月25日と早めなので、最新の状況は必ず各市町の公式ページでご確認ください。
兵庫北部(豊岡など)でも太陽光は設置できますか?
設置できますが、瀬戸内側とは前提が大きく違います。気象庁の平年値で豊岡の年間日照時間は1,487.3時間と神戸(2,083.7時間)より約29%少なく、降雪の深さ合計204cm、最深積雪31cm、雪日数68.7日です。積雪荷重に耐える架台、雪が滑りやすい傾斜角、落雪の方向の設計が必要で、雪国での施工実績がある業者を選んでください。一方で豊岡市には市独自の補助(太陽光3万円/kW・市内産パネルなら4万円/kW、蓄電池3万円/kWh・上限6kWh)があり、余剰売電をしても対象になります。
兵庫は太陽光で本当に発電しますか?
瀬戸内側は非常に適しています。気象庁の平年値(1991〜2020年)で神戸の年間日照時間は2,083.7時間、姫路は2,034.4時間で、大阪(2,048.6時間)や東京(1,926.7時間)と同等以上です。1kWあたり年間1,100kWh前後が目安で、5kWなら年間5,500kWh前後。積雪による発電ロスもほぼありません。ただし日本海側の豊岡は1,487.3時間と大きく下がるため、「兵庫県の平均」ではなくお住まいの地点の数字で試算してもらってください。
湾岸部に住んでいます。塩害は大丈夫ですか?
神戸市・尼崎市・西宮市・芦屋市・明石市・加古川市・高砂市・姫路市・赤穂市など瀬戸内海・大阪湾沿岸、および日本海側の豊岡市・新温泉町などは、海からの距離によって塩害地域・重塩害地域に該当することがあります。該当するとメーカー保証の対象外になる機器もあるため、塩害対応の機器を選んでいるか、保証が有効かを見積もり時に必ず確認してください。
まとめ:兵庫はまず「自分の市町が県の実施市町か」を確認しよう
兵庫県の太陽光・蓄電池の補助金について、県と主要な市町を公式サイトで確認して整理してきました。最後にポイントをまとめます。
◎この記事のまとめ
・兵庫県の補助(最大58.5万円)は県が指定した29市町でのみ実施。申請窓口は県ではなく市町。県への直接申請はありません・神戸市・尼崎市・明石市・伊丹市・宝塚市・芦屋市・加古川市・豊岡市は実施市町ではありません(市独自の制度がある市もあります)・県の制度はFIT/FIP不可・自家消費30%以上・太陽光と蓄電池のセット必須・国庫補助と併用不可という4つの縛りがあります・国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日で終了。太陽光パネル単体への国の補助はもともとなし・加古川市の14万円/kW(上限3kW)は県内最高単価。小さな屋根なら県の制度より有利になることも・豊岡市は兵庫で数少ない「余剰売電しても補助が出る」制度・兵庫は県内の日照差が約600時間(神戸2,083.7時間 vs 豊岡1,487.3時間)と全国屈指。「兵庫県の平均」での試算は禁物
神戸・姫路など瀬戸内側は、日照時間が大阪や東京を上回り、積雪もほぼなく、太陽光と相性のいい地域です。業者も多く競争が働きやすい。条件は恵まれています。
あとはお住まいの市町の制度を確認して、締切に間に合わせること。そして相見積もりで適正価格と優良業者を見極めること。兵庫はすでに小野市・三木市の一次募集が終わり、宝塚市は補欠受付です。国のDR補助金が予定より半年以上早く終わったように、補助金は待ってくれません。
まずは無料のシミュレーションと一括見積もりで、あなたの家の「発電量・費用・回収年数」と「使える補助金」を具体的に確かめてみてくださいね。
※この記事の金額・条件は2026年7月時点で兵庫県・各市町・国の公式ページから確認した目安です。補助金は予算や年度によって変わり、先着順で年度途中に終了します。県の実施市町も年度ごとに変わります。申請前には必ず、兵庫県の公式ページとお住まいの市町の公式ページで最新情報をご確認ください。