神奈川県の太陽光発電・蓄電池|2026年の補助金・発電量・相場と見積もりのコツ

結論:神奈川県は「国・県・市町村」の3階建てで積み上げるのが正解。ただし2026年後半は“受付終了ラッシュ”で、動ける市が限られています
神奈川県で太陽光・蓄電池を検討するなら、次の3つを押さえてください。
・補助金は市町村で大きく違う(川崎市は自家消費型で市だけで約98万円/茅ヶ崎市は住宅用の市補助なし)
・国の蓄電池DR補助金は2026年5月29日に受付終了(再開予定なし)。「最大60万円」はもう使えません
・横須賀市・鎌倉市は個人向けの予算が終了、秦野市は受付終了。神奈川県の補助金も第1期は終了し、次は第2期(9月頃)待ちです
「神奈川で太陽光をつけたら、補助金はいくらもらえるの?」——結論から言うと、お住まいの市町村と、動くタイミングしだいで100万円近い差がつきます。同じ神奈川県内でも、川崎市で自家消費型を選べば市の補助だけで約98万円、隣の茅ヶ崎市には住宅用の市補助がありません。
僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光や蓄電池についても普段から調べ、相談を受けています。この記事では、神奈川県内13市町村の補助金を公式サイトで1件ずつ確認して整理しました。金額・条件・受付期間・申請のタイミングまで、2026年7月時点の実際の情報でまとめます。
ネット上には「国の蓄電池補助金は最大60万円」「横須賀市は7万円/kW」といったすでに使えない情報が『2026年最新』として残っている記事が多くあります。この記事は各自治体の公式ページ(lg.jp)と国の公式サイトを一次情報として確認していますが、それでも予算や年度で変わるので、最後は必ず公式でご確認ください。
神奈川県の補助金は「国・県・市区町村」の3階建てで最大化できる
まず全体像から。神奈川県で使える支援は、次の3階建てになっています。それぞれ財源が違うので、条件を満たせば重ねて使えるのが基本の考え方です。
よくある誤解
- 国の蓄電池補助金が最大60万円もらえる
- 補助金はどれか1つしか使えない
- 神奈川県の補助金はいつでも申請できる
- どの市でも金額は同じ
VS
2026年7月の実際
- 国のDR補助金は5月29日で終了・再開予定なし
- 財源が違えば重ねて使える
- 県は第1期が終了・第2期は9月頃予定
- 市によって0円〜約98万円の差
神奈川県は「県の現金補助」がある珍しい県です
他県と比べたときの神奈川の強みは、県レベルで現金給付の補助金があること。大阪府のように「共同購入だけ」という県も多いなか、神奈川県は現金補助と共同購入の両方を用意しています。ここは素直に恵まれています。
併用例:川崎市で太陽光5kW+蓄電池10kWhを入れた場合
いちばん手厚い川崎市を例に、「合計いくらになるか」を積み上げてみます。FITを使わない自家消費型を選んだ場合の試算です。
◎併用例(川崎市・太陽光5kW+蓄電池10kWh・FIT非適用)
【3階】川崎市の補助金・太陽光:7万円/kW × 5kW = 35万円 → 上限28万円・蓄電池:10万円/kWh × 10kWh = 100万円 → 上限70万円【2階】神奈川県の補助金・太陽光:7万円/kW × 5kW = 35万円・蓄電池:15万円(1台あたり)【1階】国の補助金(みらいエコ住宅2026・リフォーム枠)・蓄電池:9.6万円(定額・SII登録機器)──────────補助金の合計:約157.6万円
!ただし「必ず全部もらえる」わけではありません
・国と自治体は財源が違えば併用が原則OKですが、同じ設備に国庫補助が重複すると不可になることがあります・神奈川県は「補助金の種類により、県との併用を認めていない場合があります」と明記しています。市の補助金と県の補助金を両方使えるかは、事前に県と市の両方へ確認を・川崎市の28万円/70万円は「FITを使わない」場合の額です。FITを使うと太陽光は4万円・蓄電池は上限30万円に下がります・神奈川県の補助金は第1期(5月11日〜6月30日)が終了しています。この試算は第2期(9月頃予定)に申請できた場合の例です・上の金額は2026年7月時点の制度に基づく試算例です。必ずご自身の条件で各窓口にご確認ください
国の補助金【2026年7月の最新状況】蓄電池のDR補助金は終了しました
ここが2026年後半のいちばん大事なポイントです。国の蓄電池補助金(DR補助金)は、すでに受付を終了しています。
DR補助金(家庭用蓄電池・最大60万円)→ 2026年5月29日に終了
正式名称は「DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業」(令和7年度補正)。家庭用蓄電池に対する国の補助として、いちばん金額が大きい制度でした。
iDR補助金の内容と、終了の経緯
・補助上限:1申請あたり60万円(家庭用蓄電池への国の補助としては最大級でした)・当初の公募期間:2026年12月10日までの予定・実際:交付申請額の合計額が予算に達し、2026年5月29日に公募終了・SII(環境共創イニシアチブ)は「公募の再開を行う予定はありません」と明記・公募終了に伴い、対象製品や蓄電池アグリゲーターの新規登録も原則実施されません
つまり、12月まで受付予定だったものが、5月末で締め切られたわけです。「先着順・予算切れで年度途中に終わる」という補助金の怖さが、そのまま出た例ですね。最新状況はSII公式サイトで確認できます。
次年度(令和8年度補正など)で後継の制度が出る可能性はありますが、2026年7月時点で公表されているものはありません。「国の60万円がもらえます」と説明する業者がいたら、その場で公式ページを一緒に確認してください。
太陽光パネル単体には、そもそも国の補助金がない
意外に知られていませんが、太陽光パネルそのものに対する国の補助金は2026年度もありません。みらいエコ住宅2026事業のリフォームでも、「太陽光発電設備の設置工事」は対象外と明記されています。
だからこそ、太陽光パネルは県と市町村の補助金が頼りになります。ここが神奈川県内で差がつく理由です。
いま使える国の制度(2026年7月時点)
◎既築住宅のリフォームなら:みらいエコ住宅2026事業
・蓄電池(エコ住宅設備):9.6万円/戸(定額・SII登録の定置用リチウム蓄電池)・リフォームの上限:100万円/戸(〜平成3年築)/80万円/戸(平成4〜28年築)・交付申請の期限:遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達し次第終了)・※太陽光パネルの設置工事は対象外・※2026年から窓・ドアの断熱改修が必須になり、水回り設備だけでは申請できません
i新築なら:ZEH支援事業/みらいエコ住宅2026(併用不可)
ZEH支援事業(令和8年度・新築戸建)・蓄電システム加算:2万円/kWh・対象経費の1/3・上限20万円/戸のいずれか低い額・公募期間(単年度事業):2026年5月21日〜12月11日・詳細はZEH支援事業の公募情報で確認をみらいエコ住宅2026(新築):GX志向型・長期優良・ZEH水準の区分で補助※ZEH支援事業とみらいエコ住宅2026は併用できません。どちらが得か試算を※神奈川県は地域区分6が中心です(山間部は5の地域もあります)
神奈川県の補助金【現金給付+共同購入の2本立て】
神奈川県には、現金給付の補助金と共同購入の2つがあります。順に見ていきます。
令和8年度 神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金(現金給付)
◎神奈川県の補助金(令和8年度)
・太陽光:7万円/kW(補助対象経費が上限)・蓄電システム等:1台あたり15万円(補助対象経費が上限)・第1期:2026年5月11日〜6月30日 → 受付は終了しました・第2期:2026年9月頃実施予定(詳細は後日、県のホームページで案内)・受付方法:電子申請システムのみ・事業完了期限:2027年3月31日まで・詳細は神奈川県の公式ページで確認を
!神奈川県の補助金でいちばん重要な3つの条件
・【最重要】太陽光単独では使えません。県は「太陽光発電設備と併せて蓄電システム等を導入する事業に対して補助を行います」と明記。蓄電池単独も対象外です・交付決定の前に事業に着手すると、補助金は交付されません。契約・着工の前に申請が必要です・蓄電システムはSIIにより令和7年度以降に登録されている製品であることが必須・対象住宅は耐震性能を確保した住宅(戸建て・共同住宅、事務所や店舗との併用住宅も可)・FITの活用は可能です(市の自家消費型補助とは条件が逆になる点に注意)
ポイントは2つ。ひとつは「太陽光と蓄電池のセットが必須」だということ。太陽光だけ、蓄電池だけでは県の補助は使えません。もうひとつは、第1期がすでに終わっていること。2026年7月時点で県の補助を狙うなら、9月頃の第2期を待つことになります。準備期間があると考えて、今のうちに相見積もりを進めておくのが賢いですね。
共同購入「みんなのおうちに太陽光」(現金ではなく価格が下がる)
神奈川県ならではの制度が共同購入事業「みんなのおうちに太陽光」。県と協定を結んだ事業者が購入希望者をまとめて募り、スケールメリットで施工価格そのものを下げる仕組みです。お金がもらえるのではなく、買う値段が下がります。
◎令和8年度の参加登録期間と割引実績
・参加登録期間:2026年4月9日(木)〜2026年9月17日(木)(2026年7月時点で受付中)・令和7年度の割引実績: 太陽光のみ:25.26%オフ(1,484,973円 → 1,109,848円) 太陽光+蓄電池:29.21%オフ(3,553,527円 → 2,515,714円) 蓄電池のみ:29.23%オフ(2,158,403円 → 1,527,502円)・対象:太陽光発電(10kW未満)・蓄電池、オプションでV2H・HEMS・エコキュートなど・実施事業者:神奈川県と協定を締結したアイチューザー株式会社・詳細は神奈川県公式ページで確認を
!共同購入の注意点
・上の割引率は令和7年度の実績です。令和8年度の割引率は年度ごとに変わります・機種や条件は協定事業者が決めたものから選ぶ形になり、自由度は高くありません・共同購入の見積もりと、自分で取った一括見積もりを並べて比べるのがいちばん確実です・共同購入を使った場合に市の補助金が使えるかは、市と事務局の両方に事前確認を
【一覧】神奈川県内 市町村の太陽光・蓄電池 補助金(2026年度)
ここが本題です。神奈川県内の主要13市町村について、各市の公式サイトで1件ずつ確認した2026年度(令和8年度)の補助金をまとめました。金額の大きい順に並べています。横にスクロールできます。
| 市区町村 | 太陽光の補助 | 蓄電池の補助 |
|---|---|---|
| 川崎市 | FIT非適用:7万円/kW・1/2(上限28万円)/FIT適用:4万円定額 | FIT非適用の太陽光と連系:10万円/kWh(上限70万円)/FIT適用・既設:上限30万円 |
| 厚木市 | 基本1万円/kW(上限6万円)+自家消費加算7万円/kW(上限42万円) | 基本5万円+自家消費加算は蓄電池価格の1/3 |
| 大和市(自家消費型) | 7万円/kW(または設置経費の低い方)※FIT/FIP不可 | 対象経費の1/3(15.5万円/kWhの1/3が上限)※蓄電池5〜20kWh同時設置必須 |
| 小田原市(自家消費型) | 7万円/kW(家庭用)※FIT不可・自家消費30%超 | 蓄電池価格の1/3(上限5.16万円/kWh)※太陽光と同時導入のみ |
| 藤沢市(自家消費型) | 7万円/kW※太陽光+蓄電池+HEMSの3点同時設置が必須 | 対象経費(税抜)の1/3 |
| 横須賀市 | 7万円/kW※【個人向けは2026年6月19日に受付停止】 | 1/3(14.1万円/kWhの1/3が上限)※蓄電池単独不可 |
| 鎌倉市(自家消費型) | 7万円/kW(家庭用)※【個人向けは2026年6月17日申請分で予算終了】 | 蓄電池価格の1/3(14.1万円/kWh上限で算定)※太陽光と同時設置のみ |
| 相模原市 | 8万円(定額)※第1期は9/1〜9/30・事後申請 | 20万円(蓄電池)/V2Hも20万円 ※太陽光との連系必須 |
| 平塚市 | 5万円/kW(上限20万円・設置価格の1/2以内) | 同時設置で5万円上乗せ※蓄電池単独不可 |
| 海老名市 | 2万円/kW(または経費1/3の低い方・上限20万円) | 7万円/設備(または経費1/3の低い方)※単独申請可 |
| 横浜市 | 1.5万円分/kW(上限4kW=6万円分)※ポイント/商品券で還元 | 12万円分/件※太陽光との併用必須 |
| 秦野市 | 1.5万円/kW(上限7.5万円)※【2026年6月15日申請分で受付終了】 | 1万円/kWh(上限5万円)※【2026年6月12日申請分で受付終了】 |
| 鎌倉市(FIT型) | 1万円/kW(上限5万円)※受付中・執行率約37% | 上限5万円※自家消費型との併用不可 |
| 茅ヶ崎市 | 実施なし(住宅用)※事業者向けのみ。住宅用は平成28年度で終了 | 実施なし(住宅用) |
!この表の読み方・注意
・金額はすべて2026年7月時点で各市の公式ページ(lg.jp等)から確認した目安です・補助金は年度・予算で変わり、先着順で年度途中に終了します。申請前に必ず公式で最新をご確認ください・横須賀市・鎌倉市(自家消費型)は個人向けの予算が終了し、2026年7月時点で新規申請ができません。秦野市は受付終了です。他サイトが「受付中」と書いていても、実際は止まっています・茅ヶ崎市は住宅用の制度が平成28年度で終了しています。市自身が「インターネット上の動画やSNSなどで、市の制度や補助金に関する事実と異なる情報が拡散されています」と異例の注意喚起を出しているほどです・横浜市は現金ではなくキャッシュレスポイント・商品券での還元です。まとめサイトが見落としがちな点です・大和市・小田原市・藤沢市・鎌倉市は「FIT売電型」と「自家消費型」の2制度が並立しており、条件が真逆で併用できません
☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光・蓄電池の補助金2026国・自治体の補助金の仕組み、DR補助金、申請の流れと注意点を電気工事士が解説しています。
主要市の補助金を個別解説【金額・条件・受付期間】
金額が大きい市と、注意が必要な市を個別に見ていきます。
川崎市:県内最高水準(FIT非適用なら太陽光28万円+蓄電池70万円)
「太陽光発電設備等設置費補助金」。県内でいちばん手厚い制度です。
◎川崎市の補助金(令和8年度)
・太陽光(FIT非適用):7万円/kW・設置費用の1/2(限度額28万円/件)※2kW以上50kW未満・太陽光(FIT適用):4万円/件(定額)※2kW以上・蓄電池(FIT非適用の新規太陽光と連系):10万円/kWh・設置費用の1/2(限度額70万円/件)・蓄電池(FIT適用または既設太陽光と連系):10万円/kWh(限度額30万円/件)・受付期間:2026年4月24日〜12月28日(工事完了期限は2027年1月31日)・条件:交付決定通知書の受領前に着手すると対象外(着工前申請が必須)/蓄電池のみは不可(2kW以上の太陽光との連系が必須)/先着順
注目はFITを使うかどうかで金額が激変する点。太陽光は28万円→4万円、蓄電池は70万円→30万円と、FITを使うだけで66万円も減る計算です。売電で稼ぐつもりなら、その分だけ補助金が減ることを踏まえて試算してもらいましょう。詳細は川崎市の公式ページから。
厚木市:唯一の「事後申請」で使いやすい(既存住宅なら加算10万円)
◎厚木市の補助金(令和8年度)
・太陽光:基本1万円/kW(上限6万円)+自家消費加算7万円/kW(上限42万円)・蓄電池:基本一律5万円+自家消費加算は蓄電池価格の1/3・既存住宅設置加算:10万円(令和7年3月31日以前に建築された住宅に新たに太陽光を設置)・居住誘導加算:5万円・受付期間:2027年2月15日必着まで・条件:設置後の事後申請/自家消費加算はFIT・FIPを活用しないこと・自家消費30%以上・蓄電池は太陽光と同時導入が要件/申請は環境政策課の窓口または郵送のみ(電子申請なし)
厚木市の強みは「設置後に申請できる」こと。県内の多くの市が着工前申請を求めるなか、ここは珍しく事後申請です。しかも2026年7月13日時点で予算に対する申請額の割合は太陽光13%・蓄電池17%と、まだかなり余裕があります。
ただし自家消費加算は「令和8年4月1日以降に工事請負契約したもの」が対象。それ以前の契約だと加算がつきません。また蓄電池価格が155,000円/kWhを超えると自家消費加算の対象外になるので、見積もりの単価も確認を。
横須賀市・鎌倉市:制度はあるが、個人向けの予算はもう終わっています
ここは2026年7月時点でいちばん誤解されやすいポイントです。両市とも制度自体は令和8年度に存在し、金額も7万円/kWと手厚いのですが、個人向けの枠がすでに尽きています。
△横須賀市・鎌倉市(自家消費型)の現状
横須賀市(重点対策加速化事業費補助金)・金額:太陽光7万円/kW/蓄電池は導入経費の1/3(14.1万円/kWhの1/3が上限)・2026年6月19日付で「6月18日の申請をもって、個人向け(家庭用)の予算が終了したため、個人向けの申請受付を停止します」と公式に告知・再開は未定。「予算状況により、今年度中に再開しない場合があります」鎌倉市(重点対策加速化事業費補助金)・金額:太陽光7万円/kW(家庭用)/蓄電池は価格の1/3・予算額4,610万円に対し執行率は約93%(2026年7月7日時点)・「6月17日の申請をもって、個人向け(家庭用)の予算が終了したため、個人向けの申請受付を停止します」
どちらも受付開始から2か月足らずで個人枠が消えました。7万円/kWという手厚さゆえの人気ですね。他サイトが「横須賀市は7万円/kWもらえます」と書いていても、いま申請することはできません。
ただし鎌倉市にはもうひとつの制度(FIT型)が残っています。太陽光1万円/kW(上限5万円)+蓄電池 上限5万円と金額は小さいものの、2026年7月3日時点の執行率は約37%とまだ余裕があります。鎌倉市民の方はこちらの制度を検討しましょう(自家消費型との併用は不可)。
相模原市:県内唯一の「事後申請+期間限定」(第1期は9月)
i相模原市の補助金(令和8年度)
・太陽光:8万円(定額)※1kWあたりの単価設定はありません・蓄電池:20万円/V2H:20万円/ZEH:30万円/LCCM住宅:ZEHに10万円加算・第1期:2026年9月1日〜9月30日【必着】(2026年4月1日〜9月30日に完了した事業が対象)・第2期:2027年2月1日〜2月26日【必着】(2026年10月1日〜2027年2月26日に完了した事業が対象)・条件:事業完了日以降に申請(事後申請)/蓄電池は太陽光との連系が必須(既存の太陽光でも可)/申請は郵送(必着)または窓口(オンライン不可)・予定件数:全カテゴリ合計で年間1,025件
相模原市は申請できる期間が年2回・各1か月だけという独特の制度。設置を終えてから申請する形なので、着工前申請の市とは考え方が真逆です。9月と2月を逃すと申請できないので、カレンダーに入れておきましょう。
横浜市:現金ではなく「ポイント還元」。金額の誤情報に注意
i横浜市の補助金(令和8年度・YGrEP)
・制度名:横浜グリーンエネルギーパートナーシップ事業(YGrEP)・太陽光:1.5万円分/kW(上限4kW=最大6万円分)・蓄電池:12万円分/件※太陽光との併用が必須・エコキュート:2万円分/EV・PHV:10万円分(太陽光併用時)/V2H:10万円分・受付期間:導入支援申請2026年6月15日〜12月25日/設置完了申請 2026年6月16日〜2027年1月22日・条件:事前申請必須(申請 → 設置 → 完了申請の順)/蓄電池のみは不可/先着順(支援予算総額2億2,500万円)・還元方法:キャッシュレスポイント(Amazon・PayPay等)または商品券(JCBギフトカード)
横浜市で気をつけたいのが2点。ひとつは現金給付ではないこと。ポイントや商品券での還元なので、工事代金から差し引かれるわけではありません。
もうひとつが金額の誤情報です。検索上位には「横浜市の太陽光は10万円分/件」と書いているサイトがありますが、10万円分はEV・PHVとV2Hの額。太陽光は1.5万円分/kW(上限4kW)です。横浜市の公式ページで必ず確認してください。
検索上位に出回る横浜市の情報(誤り)
- 「横浜市の太陽光は10万円分/件」
- 工事代金から差し引かれる現金給付
VS
横浜市の実態(公式ページで確認)
- 太陽光は1.5万円分/kW(上限4kW)
- 10万円分はEV・PHVとV2Hの額
- 還元はキャッシュレスポイントまたは商品券
- 工事代金から差し引かれるわけではない
茅ヶ崎市:住宅用の市補助はありません(市が誤情報に注意喚起)
湘南の中心的な市ですが、住宅用の太陽光・蓄電池に対する市独自の補助金はありません。市の公式ページには「現在、茅ヶ崎市で行っている省エネおよび、再エネ推進のための補助金は、太陽光発電設備普及啓発事業費補助金(事業者向け)のみとなり」と明記されています。住宅用太陽光発電設備設置費補助金は平成28年度で募集を終了しました。
特筆すべきは、茅ヶ崎市が補助制度ページの冒頭で異例の注意喚起を出していること。「最近、インターネット上の動画やSNSなどで、市の制度や補助金に関する事実と異なる情報が拡散され、市へのお問い合わせが増えています」「不確かな情報に惑わされず、市のホームページにて正しい情報をご確認くださいますようお願いいたします」——市が自らこう書かなければならないほど、誤情報が出回っているということです。
茅ヶ崎市にお住まいなら、使えるのは①国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)、②神奈川県の補助金(第2期・9月頃)、③県の共同購入、そして④相見積もりで値段を下げること。市の補助金がない市ほど、相見積もりで価格を下げる意味が大きくなります。
今回、神奈川県内13市町村の公式ページを1件ずつ確認して、いちばん驚いたのが「金額が大きい制度ほど、あっという間に終わっている」ことでした。7万円/kWの自家消費型(横須賀市・鎌倉市)は受付開始から2か月足らずで個人枠が尽き、秦野市も6月半ばで終了。逆に単価の小さい鎌倉市のFIT型は執行率37%、厚木市は13〜17%とガラ空きです。手厚い制度は競争率が高い——当たり前なんですが、数字で見ると本当にはっきり出ていました。それと、ネットの記事に載っている情報は受付停止が反映されていないことが本当に多いです。茅ヶ崎市にいたっては、市が「事実と異なる情報が拡散されています」と注意喚起を出すほど。金額も受付状況も、必ず市の公式ページ(lg.jp)で確認してくださいね。
【導入パターン別】補助金でいくら安くなる?シミュレーション
「結局いくら安くなるの?」を、2つの導入パターンで計算します。2026年7月時点の制度で試算しました。
パターン1:太陽光5kW+蓄電池10kWhのセット導入
いちばん多い組み合わせです。設備の総額は約280万円(太陽光5kW=約135万円+蓄電池10kWh=約145万円)を前提にします。
※合計 約157.6万円。約280万円の設備が実質約122万円に。県は第2期(9月頃)に申請できた場合。市と県の併用可否は要確認。2026年7月時点の制度に基づく試算例
同じ構成でも、市が変わると大きく違います。市の補助金だけを並べてみましょう。
※市の補助金のみの合計(県50万円・国9.6万円は含まず)。川崎市・大和市・小田原市・藤沢市・厚木市の加算はFIT非適用が条件。厚木市は既存住宅加算10万円を除く。横須賀市・鎌倉市(自家消費型)・秦野市は受付停止/終了のため除外。上限・条件により変動。2026年7月時点の目安
川崎市と茅ヶ崎市で約100万円の差。これが「神奈川県の補助金は市しだい」という意味です。
i気づきましたか?「7万円/kW」の市が多い理由
横須賀市・鎌倉市・小田原市・大和市・藤沢市、そして厚木市の自家消費加算——いずれも太陽光が「7万円/kW」で揃っています。これは偶然ではありません。これらはすべて環境省の「重点対策加速化事業」の交付金を使って市が実施している補助金だからです。だから条件までそっくりで、「FIT・FIPの認定を取らないこと」「発電量の30%以上を自家消費すること」がほぼ共通の要件になっています。逆に言えば、この7万円/kWを狙うなら「売電はしない」という前提が必要ということ。ここを理解しておくと、神奈川県の補助金の全体像がすっきり見えてきます。
パターン2:蓄電池のみを追加導入(すでに太陽光がある場合)
卒FIT後などに「蓄電池だけ追加したい」というケース。ここは神奈川県では特に厳しい状況です。
!蓄電池のみ10kWhを導入する場合(2026年7月時点)
国:9.6万円・DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日に受付終了・再開予定なし・みらいエコ住宅2026のリフォームなら9.6万円は使えます神奈川県:0円・県の補助金は「太陽光発電設備と併せて蓄電システム等を導入する事業」が対象。蓄電池のみは対象外です市:ほとんどの市で対象外・海老名市:7万円(単独申請が可能)/小田原市:5万円(地球温暖化対策推進事業費補助金・既設の太陽光でも可)・相模原市:20万円(既存の太陽光との連系でも可・事後申請)・川崎市・横浜市・平塚市・大和市・小田原市(自家消費型)・鎌倉市(自家消費型)・横須賀市は、蓄電池のみでは対象外(太陽光とのセット・連系が必須)・茅ヶ崎市は蓄電池の補助が そもそもありません──────────合計の目安:約9.6万〜約29.6万円(例:海老名市なら国9.6万+市7万=16.6万円/相模原市なら国9.6万+市20万=29.6万円)
太陽光+蓄電池のセット
- 補助金 合計 約157.6万円(川崎市の例)
- 市の補助が太陽光分もフルに乗る
- 神奈川県の補助金(最大50万円級)が使える
- 負担軽減率 約56%
VS
蓄電池のみ
- 補助金 合計 約16.6万円(海老名市の例)
- 国のDR補助金が終了して激減
- 神奈川県の補助金は対象外
- 負担軽減率 約11%
結論として、2026年後半に蓄電池を検討するなら「太陽光とセット」が圧倒的に有利です。神奈川県は県の補助金までセット必須なので、その差は他県よりさらに大きくなります。すでに太陽光がある方は、相模原市(20万円)・海老名市(7万円)・小田原市(5万円)以外はほぼ市の支援がないと考えて、急がずに次の国の公募を待つ判断もあり得ます(ただし再開は保証されていません)。
補助金申請で失敗しない5つのポイント
今回13市町村を調べて分かった、神奈川県で特にハマりやすい落とし穴をまとめます。
「契約前・着工前の申請」が必要な市が大半
補助金の原則は「契約・着工の前に申請」です。神奈川県内では川崎市・横浜市・藤沢市・平塚市・小田原市・鎌倉市・大和市(自家消費型)が着工前申請。神奈川県の補助金も「交付決定の前に事業に着手した場合は補助金を交付できません」と明記しています。契約してから調べ始めると、もう間に合いません。
一方、厚木市と相模原市は事後申請です。厚木市は「対象機器を設置後の申請」、相模原市は「事業完了日以降かつ申請期間内」。同じ県内でも真逆なので、「うちの市はどっちか」を最初に確認してください。なお海老名市は「工事着手の2週間前まで」、秦野市は「事業完了前に事前審査書」と、細かい期限も市ごとに違います。
先着順・予算切れで年度途中に終わる(神奈川は特に顕著)
ほぼすべての市が先着順で、予算に達した時点で終了します。神奈川県はこれが特に激しく、2026年7月時点ですでに3市が止まっています。
横須賀市は6月18日申請分で個人枠が終了(6月19日に受付停止を告知・再開未定)、鎌倉市の自家消費型は6月17日申請分で予算終了(執行率93%)、秦野市は太陽光が6月15日・蓄電池が6月12日で受付終了。藤沢市の太陽光(1.5万円/kW)も6月29日に予定件数到達で終了しています。国のDR補助金が、12月まで受付予定だったのに5月29日で終わったのと同じ構図です。
逆に2026年7月時点でまだ余裕があるのは、厚木市(申請額の割合が太陽光13%・蓄電池17%)、鎌倉市のFIT型(執行率37%)、大和市のFIT型(太陽光60件枠に21件・蓄電池30件枠に14件)、平塚市(全体の32.8%)など。「まだあるうちに動く」が鉄則です。
「FITを使うか使わないか」で金額が激変する
神奈川県で最大の分岐点がこれです。川崎市はFIT非適用なら太陽光28万円+蓄電池70万円、FIT適用なら太陽光4万円+蓄電池30万円と、66万円も差がつきます。
さらに横須賀市・鎌倉市・小田原市・大和市(自家消費型)・藤沢市(自家消費型)・厚木市の自家消費加算は、FIT・FIPの認定を取ると そもそも対象外。多くが「発電量の30%以上を自家消費すること」も条件にしています(小田原市は30%超)。
一方で神奈川県の補助金はFITの活用が可能、大和市のFIT型はむしろFIT認定が必須、鎌倉市のFIT型もFIT認定を受けるタイプ。県と市で条件が逆になることがあるので、「売電するのかしないのか」を先に決めてから制度を選んでください。
「セット必須」「単独不可」の条件を見落とさない
神奈川県はセット必須がとにかく多いのが特徴です。神奈川県の補助金は太陽光+蓄電池のセットが必須(太陽光だけ・蓄電池だけは不可)。川崎市・横浜市・平塚市・横須賀市・鎌倉市・相模原市の蓄電池は太陽光との連系が必須。藤沢市の自家消費型は太陽光+蓄電池+HEMSの3点同時設置が条件です。
また大和市のFIT型は「既設の太陽光への蓄電池追加は対象外」、小田原市の自家消費型の蓄電池は「本補助金を使う太陽光と同時導入に限る」。「太陽光だけ先に入れて、蓄電池は来年」と分けると、両方もらえなくなるということです。
逆に海老名市は太陽光・蓄電池とも単独申請が可能、相模原市は既存の太陽光との連系でも蓄電池20万円が使えます。すでに太陽光がある方はこの2市が狙い目です。
還元方法・申請方法・機器の細かい縛りを確認する
横浜市は現金ではなくキャッシュレスポイント・商品券での還元です。工事代金が安くなるわけではないので、資金計画に注意を。
対象機器の条件も要チェック。神奈川県はSIIに令和7年度以降に登録された蓄電システムが必須、国のみらいエコ住宅2026もSII登録の定置用リチウム蓄電池が条件。厚木市は蓄電池価格が155,000円/kWhを超えると自家消費加算の対象外、小田原市は12.5万円/kWh以内に努めるよう求めています。
申請方法にも縛りがあります。神奈川県は電子申請システムのみ、相模原市は郵送(必着)または窓口のみ、厚木市・平塚市・秦野市は窓口または郵送のみ(電子申請なし)。また多くの市で市税の滞納がないことが条件です。平塚市は市税納入状況の確認に3〜4週間かかるため、急ぐなら市税完納証明書を添付しましょう。
i迷ったらこの順番で
1. お住まいの市の公式ページ(「◯◯市 太陽光 補助金 令和8年度」で検索)で制度の有無・受付状況・締切を確認(受付停止していないかが最重要)2. 着工前申請か事後申請かを確認(ここを間違えると全部パー)3. FITを使うか使わないかを決める(神奈川では金額が激変します)4. セット必須かどうかを確認して、導入プランを決める5. 神奈川県の第2期(9月頃)の情報をチェックしておく6. 相見積もりを取る(県の共同購入の見積もりとも比べる)7. 業者に申請代行できるかを聞く(地元業者はその市の制度に詳しいことが多い)
神奈川県の日射量と発電量の特徴
補助金の話が続いたので、肝心の「神奈川で本当に発電するのか」も確認しておきましょう。
結論、神奈川は太陽光に適した地域です。気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、横浜の年間日照時間は2,018.3時間。東京(1,926.7時間)を約92時間上回り、札幌(1,718.0時間)とは300時間以上の差があります。
※気象庁の観測地点別の平年値。日照が多いほど発電量も伸びやすい
!よくある誤情報:東京・札幌の日照時間の数字にご注意を
「東京は2,029時間」「札幌は1,848時間」といった数字を載せているサイトがありますが、気象庁の平年値(1991〜2020年)は東京1,926.7時間・札幌1,718.0時間です。横浜の2,018.3時間は全国平均を上回る良好な水準ではあるものの、山梨・静岡・高知などのほうが日照は多く、「全国トップクラス」は言いすぎです。東京より約5%多いのは事実で、太陽光には十分向いています。誇張された数字で判断しないようにしましょう。
発電量の目安は、太陽光1kWあたり年間およそ1,000〜1,200kWh。神奈川なら1,100kWh前後を見ておくと現実的です。5kWのシステムなら年間5,500kWh前後。冬でも積雪による発電ロスがほぼなく、年間を通して安定して発電できるのが神奈川の強みです。
月別に見ると、横浜は8月(206.4時間)と1月(192.7時間)が多く、6月(135.9時間)と10月(137.3時間)が少なめ。梅雨と秋の長雨の時期に落ち込むものの、冬の日照が多いのが特徴です。1月に192.7時間もあるのは、太平洋側の冬晴れの恩恵ですね。
ただし、実際の発電量は屋根の向き・傾斜・影で大きく変わります。ここから先は「神奈川ならではの注意点」です。
☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の発電量の目安1kWあたり・容量別・地域差の発電量の目安を、電気工事士が数字で解説しています。
神奈川の気象リスクと屋根選び
神奈川は日照に恵まれている一方、「都市部」と「沿岸部」でまったく違うリスクがあります。
湘南〜三浦・横須賀の塩害:県内で最も注意が必要
神奈川最大の注意点がこれです。横須賀市・鎌倉市・逗子市・葉山町・三浦市の三浦半島、藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市の湘南エリアは、三方を海に囲まれた地形もあって塩害の可能性があります。
海からの距離によって「重塩害地域」(おおむね海岸から500m以内)「塩害地域」(おおむね2km以内)に分かれるのが一般的で、該当するとメーカー保証の対象外になる機器があります。パワコンを屋外に設置できない、特定の架台しか使えない、といった制約が出ることも。
沿岸部にお住まいなら、塩害対応の機器を選んでいるか、その地域で保証は有効かを見積もり時に必ず確認しましょう。ここを確認せずに契約すると、10年後に保証が使えないという事態になりかねません。「うちは海から何mですか?」と業者に聞いて、メーカーの塩害地域の定義と照らし合わせてもらうのが確実です。
!沿岸部(三浦半島・湘南)で見積もり時に必ず確認する3点
・「うちは海から何mですか?」と業者に聞く。そのうえでメーカーの塩害地域の定義と照らし合わせてもらうのが確実です・重塩害地域(おおむね海岸から500m以内)・塩害地域(おおむね2km以内)のどちらに当たるか。該当するとメーカー保証の対象外になる機器があります・パワコンを屋外に設置できない、特定の架台しか使えないといった制約が出ることも。ここを確認せずに契約すると、10年後に保証が使えない事態になりかねません
台風・強風:神奈川は通り道になりやすい
神奈川県は台風の進路に当たりやすい土地柄です。2019年の台風15号・19号では県内でも住宅被害が出ました。太陽光パネルは屋根に固定するものですから、耐風性と施工品質が効いてきます。
確認したいのは、パネルの固定方法(架台の種類・屋根材との相性)、メーカーが定める耐風圧性能、そして自然災害に対応する保証の3つ。特に保証は「10年」「15年」といった年数だけでなく、風災・水災が対象に入っているかを確認してください。火災保険で太陽光パネルがカバーされるかも、あわせて保険会社に確認しておくと安心です。
横浜・川崎の狭小屋根と影:都市部ならではの難しさ
横浜市・川崎市をはじめ、県内の住宅密集地は屋根が小さい家が多くあります。3〜4kWしか載らないことも珍しくありません。
ここで効いてくるのが変換効率の高いパネルです。同じ屋根面積でも、効率20%と22%では発電量が1割違います。また横浜市の太陽光は「上限4kW」と補助の上限が容量で決まるので、「載る容量」を先に確定させてから補助金を計算するのが正解です。
影も要注意。横浜・川崎の住宅地は隣家との距離が近く、隣家やビル、電柱の影が発電量を落とすことがあります。影は面積以上に影響が大きく、パネル1枚が陰るだけで系統全体の出力が落ちることも。現地調査で「1年を通じた影のシミュレーション」を出してもらってください。冬は太陽高度が低く影が長く伸びるので、夏だけ見て判断すると失敗します。影が避けられない場合は、パネルごとに最適化するパワコンやオプティマイザで軽減できることもあります。
なお、分譲マンションの個人設置は基本的に難しく、補助金の対象も戸建てが中心です(神奈川県の補助金は共同住宅も対象ですが、管理組合等での申請になります)。厚木市のように「市内の戸建住宅」と限定している市もあるので、集合住宅の方は要確認です。
i都市部(横浜・川崎)で押さえる3点
・「載る容量」を先に確定させてから補助金を計算する。横浜市の太陽光は上限4kWと容量で上限が決まります・同じ屋根面積でも変換効率20%と22%では発電量が1割違うため、狭小屋根ほど効率の高いパネルが効いてきます・集合住宅の方は対象範囲を要確認。県の補助金は共同住宅も対象(管理組合等での申請)ですが、厚木市のように「市内の戸建住宅」と限定している市もあります
設置費用の相場と、失敗しない見積もりの取り方
神奈川県の設置費用の相場は全国とおおむね同じで、1kWあたり約27〜30万円。住宅用の5kWで135〜150万円、蓄電池10kWhで約145万円が目安です。
参考になるのが神奈川県の共同購入の実績値。令和7年度は太陽光+蓄電池の市場価格を355万円と設定し、共同購入価格が252万円でした。県が「市場価格」として出している数字なので、見積もりが355万円を大きく超えていたら要注意と考えていいでしょう。
※県が「市場価格」として出している数字。見積もりが355万円を大きく超えていたら要注意と考えていいでしょう
神奈川は施工業者が多く、競争が働きやすいのが利点。相見積もりを取れば適正価格に近づけやすい地域です。逆に、訪問販売が多い地域でもあるので、「今日契約すれば」に流されないことが大事です。
◎神奈川で費用を抑える5つの方法
・相見積もりで複数社を比較(県の共同購入の実績価格が判断の物差しになります)・県の共同購入の見積もりと、自分で取った一括見積もりを並べて比べる・市の補助金の締切に間に合わせる(先着順・予算切れで終了。神奈川は特に早い)・神奈川県の第2期(9月頃)に申請する(太陽光7万円/kW+蓄電池15万円)・太陽光と蓄電池をセットで導入する(県も市もセット必須が多く、補助額も大きい)
特に神奈川県の場合、「県の共同購入」と「一括見積もり」の両方を取って比べるのがおすすめです。共同購入は手軽で価格も下がりますが(令和7年度実績で25〜29%オフ)、機種や条件は協定事業者が決めたものから選ぶ形。一括見積もりなら複数社の提案・価格・保証を自分のペースで比較でき、塩害対応や市の補助金の申請代行まで相談できます。どちらが得かは条件次第なので、両方を並べて判断しましょう。
※PRを含みます
☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の費用・相場20261kWあたり単価・容量別・内訳・費用を抑える方法を、電気工事士が数字で解説しています。
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「我が家だとどのくらい発電して、何年で元が取れるか」を、下のシミュレーターで試してみましょう。地域・容量・電気代を入れるだけで目安が出ます。
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お住まいの地域と条件を選ぶと、初期費用・年間の経済効果・回収年数の目安が自動で計算されます。
※ 本結果は日射量・自家消費率・売電価格などの一般的な目安に基づく簡易試算です。実際の費用・効果は屋根の形状や業者により変動します。正確な金額は無料見積もりでご確認ください。
神奈川は日照が全国平均より多く、積雪もほぼないため、回収年数は他地域より早めに出やすい傾向があります。ここに県と市の補助金が乗れば、さらに短くなります。あくまで目安なので、正確な金額は無料の一括見積もりで確認しましょう。
神奈川県の太陽光・補助金でよくある質問
神奈川県の太陽光の補助金は、いくらもらえますか?
「国+神奈川県+市町村」の3階建てで積み上がります。神奈川県の補助金は太陽光7万円/kW+蓄電池15万円/台。これに市の補助が乗り、2026年度でいちばん手厚いのは川崎市(FIT非適用なら太陽光28万円+蓄電池70万円=約98万円)です。太陽光5kW+蓄電池10kWhなら、川崎市+県+国で合計約157.6万円という試算になります。一方、茅ヶ崎市は住宅用の市補助がなく0円です。ただし市と県の併用可否は事前確認が必要です。
国の蓄電池補助金(最大60万円)はまだ使えますか?
使えません。国のDR補助金(DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業)は、当初2026年12月10日までの予定でしたが、交付申請額の合計額が予算に達したため2026年5月29日に公募終了しました。SIIは「公募の再開を行う予定はありません」と明記しています。現在使える国の蓄電池支援は、みらいエコ住宅2026事業のリフォーム(9.6万円/戸)と、新築のZEH支援事業の蓄電システム加算(上限20万円)です。
神奈川県の補助金は、いま申請できますか?
2026年7月時点では申請できません。令和8年度神奈川県住宅用太陽光発電・蓄電池導入費補助金は、第1期(2026年5月11日〜6月30日)の受付が終了しています。第2期が2026年9月頃に実施予定で、詳細は県のホームページで案内されます。受付は電子申請システムのみです。今のうちに相見積もりを進めて、第2期に備えるのが賢い動き方です。
太陽光だけ設置したいのですが、神奈川県の補助金は使えますか?
使えません。神奈川県の補助金は「太陽光発電設備と併せて蓄電システム等を導入する事業に対して補助を行います」と明記されており、太陽光単独・蓄電池単独はどちらも対象外です。太陽光だけを設置する場合は、市町村の補助金(平塚市5万円/kW・海老名市2万円/kWなど)と、県の共同購入を検討することになります。
横須賀市は7万円/kWもらえると書いてあるサイトを見ました。本当ですか?
制度自体は令和8年度に存在し、金額も7万円/kWで正しいのですが、2026年7月時点では申請できません。横須賀市は2026年6月19日付で「6月18日の申請をもって、個人向け(家庭用)の予算が終了したため、個人向けの申請受付を停止します」と告知しており、再開は未定です。「予算状況により、今年度中に再開しない場合があります」とも書かれています。鎌倉市の自家消費型も6月17日申請分で個人向け予算が終了しています。必ず市の公式ページで受付状況をご確認ください。
茅ヶ崎市に補助金はありますか?
住宅用の市独自の補助金はありません。茅ヶ崎市の住宅用太陽光発電設備設置費補助金は平成28年度で募集を終了しており、現在市が行っているのは太陽光発電設備普及啓発事業費補助金(事業者向け)のみです。茅ヶ崎市は公式ページで「インターネット上の動画やSNSなどで、市の制度や補助金に関する事実と異なる情報が拡散されています」と異例の注意喚起を出しています。茅ヶ崎市の方は、国のみらいエコ住宅2026・神奈川県の補助金(第2期)・県の共同購入・相見積もりの4つで対応しましょう。
FITで売電したほうがいいですか?補助金とどちらが得ですか?
神奈川県では、これが最大の分岐点です。川崎市はFIT非適用なら太陽光28万円+蓄電池70万円ですが、FIT適用だと太陽光4万円+蓄電池30万円と66万円も減ります。さらに横須賀市・鎌倉市・小田原市・大和市・藤沢市の自家消費型や厚木市の自家消費加算は、FIT・FIPの認定を取ると対象外です(多くが自家消費30%以上も条件)。一方、神奈川県の補助金はFITの活用が可能で、大和市・鎌倉市のFIT型はむしろFIT認定が必要です。売電収入と補助金の差額を試算してもらった上で決めてください。
補助金は契約前に申請しないとダメですか?
市によって違います。神奈川県の補助金は「交付決定の前に事業に着手した場合は補助金を交付できません」と明記。川崎市・横浜市・藤沢市・平塚市・小田原市・鎌倉市・大和市も着工前申請です。一方、厚木市は「対象機器を設置後の申請」、相模原市は「事業完了日以降かつ申請期間内」と事後申請。海老名市は「工事着手の2週間前まで」です。まず「うちの市はどっちか」を確認してください。
蓄電池だけ追加したいのですが、補助金は使えますか?
2026年後半は厳しい状況です。国のDR補助金が終了したため国はみらいエコ住宅2026の9.6万円のみ。神奈川県の補助金は太陽光とのセットが必須なので0円です。市では相模原市(20万円・既存の太陽光との連系でも可)、海老名市(7万円・単独申請可)、小田原市(5万円)が使えますが、川崎市・横浜市・平塚市・横須賀市・鎌倉市などは太陽光とのセット・連系が必須で対象外。合計9.6万〜29.6万円程度が目安です。太陽光とセットのほうが圧倒的に有利です。
横浜市の補助金は現金でもらえますか?
いいえ。横浜市のYGrEP(横浜グリーンエネルギーパートナーシップ事業)は、キャッシュレスポイント(Amazon・PayPay等)または商品券(JCBギフトカード)での還元です。工事代金から差し引かれるわけではないので、資金計画にご注意を。金額は太陽光1.5万円分/kW(上限4kW=6万円分)+蓄電池12万円分/件。なお「太陽光10万円分」と書いているサイトがありますが、10万円分はEV・PHVとV2Hの額で、太陽光の額ではありません。
神奈川は太陽光で本当に発電しますか?
はい。気象庁の平年値(1991〜2020年)で横浜の年間日照時間は2,018.3時間。東京(1,926.7時間)を約92時間上回り、太陽光に適した地域です。1kWあたり年間1,100kWh前後が目安で、5kWなら年間5,500kWh前後。積雪による発電ロスもほぼなく、太平洋側なので1月の日照が192.7時間と冬も安定しています。ただし「全国トップクラス」は言いすぎで、山梨・静岡などのほうが日照は多いです。
湘南や三浦半島に住んでいます。塩害は大丈夫ですか?
横須賀市・鎌倉市・逗子市・葉山町・三浦市の三浦半島や、藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市の湘南エリアは、海からの距離によって塩害地域・重塩害地域に該当することがあります。該当するとメーカー保証の対象外になる機器や、パワコンを屋外設置できないといった制約が出ることも。「うちは海から何mですか?」と業者に確認し、塩害対応の機器を選んでいるか、その地域で保証が有効かを見積もり時に必ず確認してください。
神奈川県の共同購入と一括見積もり、どちらがお得ですか?
条件によります。共同購入「みんなのおうちに太陽光」は手軽で価格が下がりやすく、令和7年度実績で太陽光25.26%オフ・太陽光+蓄電池29.21%オフ・蓄電池のみ29.23%オフでした。参加登録期間は2026年4月9日〜9月17日です。一方、機種や条件は協定事業者が決めたものから選ぶ形になります。一括見積もりは複数社を自由に比較でき、塩害対応や市の補助金の申請代行も相談できます。両方の見積もりを並べて比べるのが確実です。
神奈川県は東京ガスの対応エリア。大手にまとめて相談する選択肢も
神奈川県は、東京ガスが太陽光・蓄電池を提供する関東7都県のひとつです。ここまで市ごとの補助金や相見積もりの話をしてきましたが、「複数社を自分で探して比較するのは大変」「大手にまとめて相談したい」という方は、電気・ガスでなじみのある東京ガスに相談する選択肢もあります。ただし申し込む前に、次の点は知っておいてください。
!東京ガスを検討する前に知っておきたいこと
・対応は関東7都県のみ(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)・公式に「地域や条件により、提携の販売施工店が施工する場合がある」と明記(=必ずしも東京ガスが施工するとは限らない。保証は施工店の規定に)・1981年以前に着工した住宅・建築中の新築・狭小屋根・影のかかる屋根は対象外・1社の提案になるので、可能なら一括見積もりと相見積もりして価格の妥当性を確かめると安心
※PRを含みます。対応エリア・設置条件は公式ページでご確認ください
まとめ:神奈川県は「市しだい・タイミングしだい」。まず受付状況を確認しよう
神奈川県の太陽光・蓄電池の補助金について、13市町村を公式サイトで確認して整理してきました。最後にポイントをまとめます。
◎この記事のまとめ
・神奈川県の補助金は「国・県・市町村」の3階建て。県レベルで現金補助があるのは恵まれた環境・神奈川県の補助金は太陽光7万円/kW+蓄電池15万円/台。ただし太陽光と蓄電池のセットが必須で、第1期は終了・第2期は9月頃予定・金額差が大きいのは市町村。川崎市(FIT非適用)なら市だけで約98万円、茅ヶ崎市は0円・国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日で終了。再開予定なし。太陽光パネル単体への国の補助はもともとなし・横須賀市・鎌倉市(自家消費型)は個人向け予算が終了、秦野市・藤沢市の太陽光は受付終了。手厚い制度ほど早く終わります・FITを使うかどうかで金額が激変(川崎市は66万円の差)。7万円/kWの市は軒並みFIT非適用が条件・着工前申請・先着順・セット必須の3つが最大の落とし穴
横浜の年間日照時間は2,018.3時間で東京を上回り、積雪もほぼなく、神奈川は太陽光と相性のいい地域です。業者が多く競争も働きやすい。県レベルの現金補助と共同購入の両方がある。条件は恵まれています。
あとはお住まいの市の制度と「受付状況」を確認して、締切に間に合わせること。そして相見積もりで適正価格と優良業者を見極めること。国のDR補助金が予定より半年以上早く終わり、横須賀市・鎌倉市の個人枠が2か月で消えたように、補助金は待ってくれません。
沿岸部の塩害と台風への備えも、神奈川では特に大事です。塩害対応の機器と保証、耐風性と施工品質——ここを確認できる業者を選んでください。
まずは無料のシミュレーションと一括見積もりで、あなたの家の「発電量・費用・回収年数」と「使える補助金」を具体的に確かめてみてくださいね。
※この記事の金額・条件は2026年7月時点で各自治体・国の公式ページから確認した目安です。補助金は予算や年度によって変わり、先着順で年度途中に終了します。申請前には必ず、お住まいの市町村の公式ページと国の公式サイトで最新情報をご確認ください。