太陽光発電の発電量の目安は?1kWあたり・容量別・地域差を電気工事士が解説【2026年】

結論:発電量の目安は1kWあたり1日約2.7kWh・年約1,000kWh。容量・地域・方角で変わります
太陽光発電の発電量は、1kWあたり1日約2.7kWh、年間で約1,000kWhが目安です(JPEAの基準値)。
・家庭用の主流3〜5kWなら、1日およそ8〜14kWh
・実際は損失を含んだ実効値。地域・季節・方角・角度で上下します
この記事では、電気工事士の僕が1kWあたり・容量別・計算式・地域差まで数字つきで解説します。
「太陽光って、結局どれくらい発電するの?」——導入前にいちばん気になるところですよね。
発電量が分からないと、電気代がどれだけ減るのか、何年で元が取れるのかも見えてきません。
僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光の発電量についても相談を受けています。その立場から、目安の”ほんとうのところ”をお伝えします。
まず押さえたいのが、1kWあたり年約1,000kWhという基準(参考:太陽光発電協会(JPEA))。ここを軸に、容量や地域で調整していきます。
太陽光発電の発電量の目安【1kWあたり1日約2.7kWh・年約1,000kWh】

まず基準となる数字から。太陽光発電は、1kWあたり1日で約2.7kWh発電するのが目安です。
これを1年分に積み上げると、1kWあたり年間で約1,000kWh。JPEAが示す基準値で、見積もりでもよく使われます。
この約1,000kWhは、晴れの日の理想値ではありません。曇りや雨の日も、パネルの損失も含めた実効値です。
だから「快晴の昼だけ」を見て多く見積もると、現実とズレます。年間ならこの数字が現実的な目安になります。
◎まず覚える基準の数字
・1kWあたり1日 約2.7kWh・1kWあたり年間 約1,000kWh・家庭用の主流3〜5kWなら1日およそ8〜14kWhいずれも損失を含んだ実効値の目安です。
そもそも1kWとは、パネルの合計出力(定格)のこと。住宅用パネル1枚が約0.4kW前後なので、1kWはパネル2〜3枚ぶんの目安です。
その1kWが、1日で約2.7kWh、1か月なら約80〜90kWhを生み出すイメージ。月の電気使用量の一部を、しっかりまかなえる量です。
なぜ1kWあたりで考えるのか。容量が違っても、1kWあたりに直せば比較や計算がしやすいからです。
たとえば4kWなら「1,000kWh×4=約4,000kWh」とすぐ見当がつきます。まず1kWの数字を覚えるのが近道です。
1日2.7kWhがどれくらいか、家電で見てみましょう。冷蔵庫を1日動かして、テレビを数時間見る程度がまかなえる量です。
もちろん、実際は昼に発電した電気をそのまま使う「自家消費」と、余りを売る「売電」に分かれます。
ただしこれは全国のざっくりした平均像。日射量の多い地域では増え、少ない地域では減ります。
同じ4kWでも、住む場所や屋根の条件で、年間の発電量は数百kWh単位で変わってきます。
だからこの「約1,000kWh」は出発点。ここから地域・方角・季節で上下させ、我が家の数字に近づけます。
次の章から、容量別・地域別に、具体的な数字へ落とし込んでいきましょう。
◎1日約2.7kWhで動かせる家電の例
・冷蔵庫(1日)+照明・テレビを数時間・スマホやパソコンの充電あくまで1kWぶんの目安。容量が増えれば、まかなえる家電も増えます。
こうして家電に置き換えると、発電量の”実感”がわきやすくなります。数字だけだとイメージしにくいですよね。
まずは基準の「1kW=年約1,000kWh」を頭に入れ、次章で容量ごとの合計を見ていきましょう。
容量別の発電量の目安【1・3・4・5kW】

ここからは、実際の設置容量ごとの発電量の目安です。南向き設置を想定した数字で見ていきます。
基準は先ほどの「1kWあたり年約1,000kWh」。これに容量をかけるだけなので、考え方はシンプルです。
※南向き設置の目安。地域や条件で変わります
1日と年間を並べると、容量ごとのイメージがつかみやすくなります。表で確認しておきましょう。
i容量別の発電量の目安(南向き)
・1kW:1日 約2.7kWh/年 約1,000kWh・3kW:1日 約8kWh/年 約3,000kWh・4kW:1日 約11kWh/年 約4,000kWh・5kW:1日 約14kWh/年 約5,000kWh
家庭用でよく選ばれるのは3〜5kW。1日でおよそ8〜14kWhを発電するイメージです。
一般的な家庭の1日の電気使用量は10〜15kWh前後。5kWクラスなら、昼間の使用分をかなりまかなえます。
ざっくり言えば、容量が大きいほど発電量も比例して増えます。屋根に余裕があるほど、発電の総量は稼げます。
ただし、容量を大きくするほど設置費用も上がります。発電量と費用のバランスで、最適な容量が決まります。
現場の感覚だと、まず「屋根に何kW載るか」を先に押さえるのが大事です。載る容量が3kWなのに5kWで試算しても、絵に描いた餅になります。屋根の面積・形・向きを見てもらったうえで、現実的な容量で発電量を出す。この順番を守るだけで、見積もりの精度がぐっと上がります。
もちろん、これらも南向き・好条件での目安。屋根の向きや影があれば、実際はこれより下がります。
自宅にどれくらいの容量が載るかは、屋根の広さと形で決まります。まずは容量の見当をつけておきましょう。
「何人家族だと何kWが目安か」を知っておくと、容量選びで迷いにくくなります。
☀️あわせて読みたいあわせて読みたい:4人家族に必要な太陽光の容量は?世帯人数と電気使用量から、最適な設置容量の目安を電気工事士が解説しています。
!容量選びで見落としがちな点
・屋根に載る容量が上限(希望どおり載らないことも)・容量が大きいほど費用も増える・使い切れないほど大きいと、余剰は売電中心に発電量・費用・使い方のバランスで選びます。
容量は「大きいほど得」とは限りません。使い方に合った容量が、いちばん効率よく元を取れます。
発電量の計算式【H×K×P×365】

目安だけでなく、自分でざっくり計算できると納得感が増します。使う式はひとつだけです。
ポイントはK=損失係数。太陽の光エネルギーが、そのまま全部電気になるわけではありません。
パワコンでの変換ロス、夏場のパネル温度上昇、汚れ、配線ロス——これらを引いた残りが実際の発電です。
その”目減り”をまとめたのが損失係数で、一般に約0.73(73%)が使われます。
つまり、パネルが受けた光のうち、電気として使えるのは7割強という前提で計算するわけです。
i損失係数73%の内訳イメージ
・パワコンの変換ロス・パネルの温度上昇による低下(特に真夏)・汚れ・積雪・影による損失・配線や機器の抵抗によるロスこれらを差し引いた”実効”が、おおむね7割強です。
Hの日射量は、地域と設置角度で変わります。正確な値はNEDOの日射量データベースで調べられます。
たとえばH=3.8、K=0.73、P=4kWなら、3.8×0.73×4×365=約4,050kWh。目安の4,000kWhとほぼ一致します。
この式のいいところは、地域のH(日射量)を入れ替えるだけで、自分の家に近い数字が出せる点です。
日射量が多い地域ならHが大きくなり発電量も増え、少ない地域なら小さくなって減る、と直感的に分かります。
細かい計算が苦手でも大丈夫。「容量×1,000kWh」を基準に、地域で微調整する感覚で十分です。
より正確な数字が欲しいときだけ、この式にHと損失係数を当てはめてみてください。
i計算するときの3つの数字
・H:地域と角度で決まる日射量(NEDOで確認)・K:損失係数 約0.73(ほぼ固定)・P:載せる容量(kW)変わるのは主にHとP。この2つを我が家の値にすればOKです。
逆に言えば、損失係数Kはどの家でもほぼ0.73。だから難しく考える必要はありません。
あとは地域のHと、屋根に載る容量Pを入れるだけ。これで自分の家に近い年間発電量が出せます。
正確なHが分からなければ、まず「容量×1,000kWh」でざっくり出し、後で微調整すれば十分です。
地域で発電量はどれくらい変わる?

同じ容量でも、発電量は地域でかなり変わります。届く日射量が違うからです。
「太陽光は南の暖かい地域ほど得」と思われがちですが、実際は日射量と日照時間で決まります。
1kWあたりの年間発電量で見ると、多い甲府市(山梨)で約1,522kWh、少ない秋田市で約1,108kWh。
その差は約1.4倍。5kWなら年で2,000kWh前後の差になり、電気代に直すと数万円規模で効いてきます。
甲府のような内陸の盆地は、晴れの日が多く日射に恵まれています。だから1kWあたりの発電量が伸びます。
※気象庁の平年値を基にした目安。日射量とおおむね連動します
日照時間で見ても、大阪 約2,320時間、東京 約2,029時間、札幌 約1,848時間と差があります。
一般に、太平洋側や内陸の盆地は日射に恵まれ、日本海側や雪の多い地域はやや不利になりがちです。
とはいえ、少ない地域でも太陽光が損とは限りません。電気代や補助金しだいで十分メリットは出ます。
むしろ日射が少ない地域は、その前提で発電量を控えめに見積もれば、想定割れを防げます。
大切なのは、全国平均でなく自分の地域の日射量で見積もること。ここがズレると回収年数の計算も狂います。
気候の平年値は気象庁でも確認できます。見積もり時に地域の数字か確かめましょう。
i地域で発電量が変わる理由
・年間の日射量そのものが違う・晴れの日/曇り・雨・雪の日数が違う・冬の積雪でパネルが隠れる日があるこれらが積み重なり、1kWあたりで年数百kWhの差になります。
だから引っ越しや新築で地域が変わると、同じ容量でも発電量の期待値は変わります。
「隣県だから同じ」とも限りません。盆地か沿岸か、雪が多いかで、日射の条件は細かく違います。
見積もりをもらったら、その地域の日射量を根拠にした数字か、一度確認してみてください。
根拠があいまいなまま高めの発電量を出す業者には、注意したほうがよいでしょう。
逆に、日射の少ない地域でも、電気代が高ければ十分に得をするケースはあります。
大切なのは、平均でなく我が家の地域の数字。ここを押さえれば、発電量の見積もりに納得できます。
お住まいの都道府県の日照・発電量を調べる
21の都道府県について、気象庁の平年値(1991〜2020年)をもとにした日照時間と、地域ごとの発電の特徴をまとめました。同じ県でも県内で大きな差があることが分かります。
i都道府県別の発電量・補助金まとめ
季節・天気による発電量の変動

発電量は1年を通して一定ではありません。季節と天気で、はっきりと波があります。
1日単位でも、朝と昼、晴れと曇りで発電量は大きく動きます。まずは季節の波から見ていきましょう。
※南向きの相対イメージ。地域で変わります
意外に思われますが、発電量が最も多いのは春から初夏(4〜5月)です。
「真夏がピークでは?」と思いがちですが、実は違います。夏は日射が強くても、別の要因で落ちます。
!真夏がピークにならない理由
・パネルは高温になると発電効率が下がる・真夏は気温でパネル自体が熱くなりすぎる・そのため日射が強くても出力が伸びにくい結果、気温が穏やかで日も長い春がピークになります。
パネルは、表面温度が上がるほど発電効率が落ちる性質を持っています。真夏の屋根はかなりの高温です。
だから日射がいちばん強い時期でも、温度による目減りで、発電のピークは春にずれ込みます。
逆に発電が落ちるのは梅雨と冬。曇りや雨の日は、晴天時の2〜3割まで下がることもあります。
雪も要注意で、パネルに積もっている間はほとんど発電しません。豪雪地域では冬の落ち込みが大きくなります。
ただ、これらは年間で均せば目安の範囲に収まります。1日単位の増減に一喜一憂しなくて大丈夫です。
大事なのは、月ごとの波を知ったうえで年間の合計を見ること。季節変動は”想定内”として捉えましょう。
「今月は少ない」と焦らず、去年の同じ月と比べる。この見方ができれば、異常かどうかも判断できます。
◎季節変動とのつき合い方
・月ごとの多い少ないは”想定内”・去年の同じ月と比べて判断する・年間の合計で元が取れるかを見る1日や1週間の増減で慌てないことが大切です。
とくに梅雨と冬は、どうしても数字が落ち込みます。ここで慌てて故障を疑わなくて大丈夫です。
逆に春に数字が伸びるのは正常な波。年間で均せば、目安どおりに収まっていきます。
季節ごとの傾向を知っておけば、モニターの数字にも一喜一憂せずに済みます。
方角・角度で発電量が変わる【南向き・約30度が最適】

屋根の方角と角度(勾配)も、発電量を大きく左右します。ここは設計段階で決まる部分です。
一度パネルを載せてしまうと、後から向きは変えられません。だから最初の判断がとても大切になります。
南向き・傾斜約30度
- 発電量の基準(100%)
- 1日で最も長く日射を受ける
- 年間で最も有利
VS
東西・北向き
- 東西向きは約85%程度
- 北向きは大きく不利
- 勾配や影でさらに変動
最も有利なのは真南・傾斜約30度。太陽の動きに対して、1日を通して光をよく受けられます。
約30度という角度は、日本の緯度で年間の日射をバランスよく受けられる勾配です。多くの住宅屋根に近い角度でもあります。
これを100%とすると、東西向きはおおむね85%前後。真南でなくても、大きく損とは限りません。
一方、北向きは日射を受けにくく不利。載せるとしても、発電量は控えめになると考えておきましょう。
i実発電量を左右する屋根の条件
・方角(真南が有利/東西は約85%)・傾斜角度(約30度が目安)・近隣の建物・電柱・樹木の影・屋根の形状と載せられる面積影は特に影響が大きく、設計での配慮が欠かせません。
見落としやすいのが影です。隣家や電柱、樹木の影が一部でもかかると、発電量が想定より落ちます。
厄介なのは、パネルの一部が影になるだけで、そのまとまり全体の出力が下がることがある点です。
だからこそ、屋根の向き・勾配・影の出方をプロに現地で見てもらうことが何より大切です。
図面上は南向きでも、実際は隣家の影が伸びる、というのは珍しくありません。現地確認が回収年数を守ります。
i我が家の屋根をチェックする視点
・屋根はどの方角を向いているか・勾配は緩すぎ/急すぎないか・南〜西に高い建物や木がないか・時間帯で影がどう動くか気になる点は、現地調査で必ず確認してもらいましょう。
屋根が複数の面に分かれている家では、面ごとに向きも角度も違います。面ごとの発電量を出してもらうと安心です。
南面だけでなく、東西の面も活用すれば、載せられる容量を増やせることもあります。
「南向きでないと損」と決めつけず、我が家の屋根で最も発電する組み合わせを探すのがコツです。
そのためにも、屋根を実際に見て提案してくれる業者を選ぶことが大切になります。
方角と角度は、契約前にしか決められない要素。だからこそ、最初の設計にこだわる価値があります。
発電量を落とさない・高める方法

設置後にできる工夫と、設計段階で押さえたい点をまとめます。ポイントは”入口”の設計です。
発電量は「使い方」より「設計」で大部分が決まります。まずは効果の大きい順に見ていきましょう。
影を避ける設計にする
いちばん効くのが影対策。隣家・電柱・樹木の影がかからない配置にするだけで、発電量の下支えになります。設計段階でプロに屋根を見てもらうのが最重要です。
定期点検・清掃を行う
パネルの汚れや鳥のフンは、部分的な出力低下の原因。定期点検で汚れや不具合を早めに見つければ、発電量を保てます。
パワコンや機器を適正に保つ
パワコンの不調は発電ロスに直結します。エラーや変換効率の低下がないか、点検で確認しておきましょう。
影が避けられない場合の対策
どうしても影が出る屋根は、マイクロインバータやオプティマイザの採用を検討。影の影響を一部のパネルに閉じ込め、全体の低下を抑えられます。
これらの中でも、効果が大きく後から変えにくいのが設計段階の影対策です。
一度載せたパネルの位置は、簡単には動かせません。契約前に、影のシミュレーションまで見せてもらいましょう。
温度対策も地味に効きます。パネルと屋根の間に空気が流れる構造なら、熱がこもりにくく効率の低下を抑えられます。
電気工事士の目線で言うと、発電量の差は「使い方」より「設計」でほぼ決まります。屋根の向きや影の出方を現地でしっかり見て、無理のない配置を提案してくれる業者かどうか。ここを見極めるだけで、10年20年ぶんの発電量が変わってきます。
設置後の清掃や点検も効きますが、まずは最初の設計で失敗しないこと。ここが発電量を守る一番の近道です。
逆に言えば、優秀な機器を選んでも、影の多い場所に無理に載せれば発電量は伸びません。設計が土台です。
だからこそ、複数社に屋根を見てもらい、発電量の見積もりを比べるのが失敗しないコツになります。
◎発電量を守るチェックリスト
・影のかからない配置になっているか・定期点検・清掃の体制があるか・パワコンの保証とアフターが手厚いか設計と業者選びで、発電量の大半は決まります。
裏を返せば、これらを設置後にできることは限られます。だから契約前の確認がいちばん効きます。
発電量をしっかり出したいなら、まずは複数社に屋根を見てもらうところから始めましょう。
実際の発電量の確認方法とチェックのしかた

設置したあとは、発電量が想定どおりか自分で確認できます。難しくありません。
数字を見る習慣がつくと、異常にも早く気づけます。まず何をどう見るかを整理しましょう。
いちばん手軽なのが、付属のモニターやスマホアプリ。日々の発電量や、これまでの実績が見られます。
チェックの目安は、想定発電量の80〜90%程度に収まっているか。この範囲なら正常と考えてよいです。
なぜ100%でないかというと、見積もりの想定はやや理想寄りで、実際は損失で少し下がるのが普通だからです。
i発電量チェックの見方
・毎日の発電量をモニター/アプリで確認・想定比80〜90%なら正常の範囲・月ごと・年ごとの合計でも見る・急な落ち込みが続くときは異常を疑う1日単位の増減より、月・年の傾向で判断します。
i確認しておきたい3つのタイミング
・毎日:ざっと発電量を眺める・毎月:先月・去年同月と比べる・毎年:年間合計が想定内か確認この習慣があれば、異常を早めにつかめます。
1日単位では、天気しだいで大きく上下します。だから月や年の合計で見るのがコツです。
晴れの日が続いたのに発電量が伸びない、急にガクッと落ちた——こうした変化は要注意のサインです。
設置直後に一度”平常運転の数字”を把握しておくと、後から異常に気づきやすくなります。
去年の同じ月と今年を比べる、というシンプルな方法でも、劣化やトラブルの兆しはつかめます。
記録を残しておけば、点検を依頼するときにも状況を正確に伝えられます。
確認は手間に感じるかもしれませんが、慣れれば数十秒。異常の早期発見が、結果的に発電量を守ります。
!発電量が下がる主な設置後の要因
・木の成長や新しい建物による影・パネルの汚れ・落ち葉・雪・パワコンの経年劣化やエラー早めに気づけば、対処も早くできます。
これらは、日々の数字をチェックしていれば、早い段階で気づけるものばかりです。
逆に、まったく見ていないと、何年も低いまま気づかず損をしてしまうこともあります。
だからこそ、モニターやアプリを”見る習慣”にすることが、発電量を守る近道になります。
難しい分析は不要。去年と比べて大きく減っていないか、その一点を見るだけで十分です。
発電量が想定より低いときに疑うこと

「思ったより発電しない」と感じたら、いくつかの原因が考えられます。順に確認しましょう。
原因は大きく分けて、屋根まわり・機器・見積もりの3つに整理できます。まず一覧で見てみましょう。
!発電量が伸びないときに疑う原因
・影がかかっている(樹木の成長・新しい建物)・パネルの汚れ・積雪・パワコンの不調やエラー・パネルの故障(ホットスポットなど)・そもそも想定日射量が楽観的すぎた・出力制御(売電の抑制)が働いている
まず多いのが影と汚れ。設置後に木が伸びた、隣に家が建った、というケースは意外とあります。
汚れも侮れません。砂ぼこりや花粉、鳥のフンが積もると、その部分の発電が落ちてしまいます。
特に影は、朝夕の低い太陽で長く伸びます。日中は当たらなくても、時間帯で影が出ることがあります。
次にパワコンの不調。変換がうまくいかず、発電はしていても出力が落ちることがあります。
パネル自体の故障(ホットスポット)もまれにあります。これは点検で発見してもらう必要があります。
見落としやすいのが見積もり段階の楽観。想定日射量が甘いと、最初から届かない目標になっています。
また、電力会社の出力制御が働くと、一時的に売電が抑えられることもあります。地域によって頻度が違います。
!低いと感じたら、まず試すこと
・モニターで想定比を確認する・パネルの影・汚れをチェックする・エラー表示が出ていないか見る・改善しなければ販売店へ点検を依頼自己判断せず、早めに相談するのが安全です。
発電量の低下は、原因によって対処がまったく変わります。まずは切り分けが第一歩です。
焦って買い替える前に、まずは点検で原因を特定してもらうのが、結果的に近道になります。
☀️あわせて読みたいあわせて読みたい:太陽光は元が取れる?回収年数の考え方発電量から電気代削減・回収年数までの計算を、電気工事士が具体例で解説しています。
だからこそ、導入前の相見積もりで「現実的な発電量見積りか」を確認することが大切です。
1社だけだと、その数字が甘いのか妥当なのか判断できません。複数社で見比べるのが失敗を防ぐコツです。
そして導入前なら、こうしたトラブルを避けるためにも、現実的な見積もりかを複数社で確かめておきましょう。
【無料】あなたの家の発電量・回収シミュレーション

目安が分かったら、次はあなたの家の条件で試しましょう。全国平均ではなく、我が家の数字が大事です。
下のシミュレーターに地域・容量・電気代などを入れると、発電量や回収年数の目安が出ます。
☀️ 太陽光・蓄電池 かんたん回収シミュレーター
お住まいの地域と条件を選ぶと、初期費用・年間の経済効果・回収年数の目安が自動で計算されます。
※ 本結果は日射量・自家消費率・売電価格などの一般的な目安に基づく簡易試算です。実際の費用・効果は屋根の形状や業者により変動します。正確な金額は無料見積もりでご確認ください。
発電量が分かると、その先の流れが見えてきます。発電量→自家消費→電気代削減→回収年数の順です。
発電した電気は、まず家で使い、余った分を売る。この流れで電気代の節約と売電収入が生まれます。
発電した電気を、割高な買電の代わりに自家消費するほど、節約額が大きくなります。
電気代が高い今は、自家消費1kWhあたりの節約額も大きめ。同じ発電量でも、効果が出やすい状況です。
余った分は売電に回りますが、今は自家消費を優先したほうが得なケースが多いです(参考:資源エネルギー庁)。
すでに設置していて発電量が気になる人は、次のセルフチェックで確かめてみてください。
- 晴れの日が続いても、想定発電量に届かない
- 去年の同じ時期より、あきらかに発電量が減った
- パネルに影・汚れ・積雪がかかっている
- モニターにエラー表示が出ている
- 設置時の想定日射量が高めだった気がする
当てはまる数が多いほど、点検や見直しを検討するタイミングです。まずは数字を記録して比べましょう。
ここで出るのはあくまで目安。正確な発電量と費用は、無料の一括見積もりで各社に出してもらいましょう。
i発電量から回収までの流れ
・発電量:屋根と地域で決まる・自家消費:作った電気を家で使う・電気代削減+売電:年間の経済効果・回収年数:費用÷年間効果発電量が多いほど、この流れ全体が有利になります。
だから発電量の見積もりが甘いと、回収年数まで甘くなってしまいます。ここは正確さが大事です。
シミュレーターの数字は目安ですが、我が家の条件で試すことで、平均値では見えない差がつかめます。
地域・容量・電気代を変えて何度か試すと、どの条件が発電量や回収に効くのかも見えてきます。
より正確な発電量と費用は、複数社の見積もりで比べるのが確実。手間をかける価値は十分あります。
「うちの屋根でどれくらい発電するのか」を数字で確かめれば、導入の判断に迷いがなくなります。
よくある質問

最後に、太陽光の発電量についてよく寄せられる質問をまとめました。総まとめとしても使えます。
太陽光1kWで1日・年間どれくらい発電しますか?
目安は1日約2.7kWh、年間で約1,000kWhです。曇りや雨、損失を含んだ実効値なので、快晴時だけの理想値ではありません。地域や条件で上下します。
5kWだと年間いくら発電しますか?
南向きの目安で年約5,000kWh、1日およそ14kWhです。1kWあたり年約1,000kWhを容量ぶん倍する計算です。地域や方角で変わるため、目安として捉えてください。
発電量の計算式を教えてください。
年間予想発電量=H(日射量)×K(損失係数 約0.73)×P(容量kW)×365で求めます。Kはパワコン変換や温度上昇などの損失を差し引いた係数です。
地域でどれくらい発電量が違いますか?
1kWあたり年間で、多い甲府市 約1,522kWh、少ない秋田市 約1,108kWhと約1.4倍の差があります。自分の地域の日射量で見積もることが大切です。
曇りや雨の日はどれくらい発電しますか?
晴天時の2〜3割程度まで下がることがあります。雪が積もっている間はほとんど発電しません。1日単位ではなく月・年の合計で見るのがおすすめです。
南向き以外の屋根はダメですか?
いいえ。東西向きでも南向きの約85%程度は見込めます。北向きは不利ですが、電気代や補助金しだいでメリットが出ることもあります。現地確認で判断しましょう。
真夏がいちばん発電しますか?
実は春〜初夏(4〜5月)が最も多い傾向です。真夏は日射が強くても、パネルが高温になり効率が下がるためピークになりにくいのです。
発電量が減ってきたら故障ですか?
影・汚れ・パワコン不調・パネル故障などが原因のことがあります。まずモニターで想定比80〜90%かを確認し、続く低下があれば点検を依頼しましょう。
実際の発電量は目安の何割くらいですか?
想定発電量の80〜90%程度に収まるのが一般的です。これを大きく下回る場合は、影や機器不良、見積もりの楽観などを疑ってください。
発電量を高めるにはどうすればいいですか?
最も効くのは設計段階の影対策です。加えて定期点検・清掃、パワコンの適正管理が有効。影が避けられない屋根はオプティマイザ等の検討も選択肢になります。
発電量と売電量は同じですか?
違います。発電量のうち、家で使った分(自家消費)を除いた余りが売電量です。自家消費を増やすほど売電は減りますが、割高な買電を減らせるため電気代の節約効果は大きくなります。
まとめ:発電量の目安は1kWあたり年約1,000kWh。地域と方角で調整を

太陽光の発電量は、1kWあたり1日約2.7kWh・年約1,000kWhが目安。家庭用3〜5kWなら1日8〜14kWhです。
正確に見るならH×K×P×365の式で、自分の地域の日射量と損失係数0.73を当てはめます。
発電量は地域・季節・方角・角度・影で変わります。特に南向き・約30度が有利で、影対策がよく効きます。
導入を考えるなら、次は相見積もりで現実的な発電量と回収年数を比べる段階。まずは無料のシミュレーションと一括見積もりから始めてみてくださいね。