ポータブル電源500Whはどれくらい使える?500Wとの違い・使える家電とおすすめ機種を公式の数値で

ポータブル電源500Whはどれくらい使えるのか。結論からお伝えすると、512WhのJackery 500 Newでスマホ約24回・電気毛布(55W)約7時間・テレビ(60W)約8時間が公式の目安です。

「500W」で調べた方が知りたいのは、容量ではなく出力のほうかもしれません。W(ワット)は一度に出せる力、Wh(ワットアワー)はためた電気の量で、500Whクラスの定格出力は300〜600Wです。

電気ケトルと電子レンジは動きません。

僕は電気工事士として現場に出ていて、この容量帯ではBLUETTI AORA 30 V2(288Wh)を持っています。現場や車で工具のバッテリーやスマホを充電する用で、停電のときは補助に回すつもりの1台です。

この記事の数値は、各メーカーの公式ストアの商品ページで2026年10月10日に確かめたものです。停電への備えそのものは、首相官邸の災害が起きる前にできることにまとまっています。

💡 ポータブル電源500Whの答え(2026年10月10日時点の公式値) どれくらい:Jackery 500 New(512Wh)でスマホ約24回、電気毛布(55W)約7時間、テレビ(60W)約8時間、ミニ冷蔵庫(60W)約8.5時間。500Wとの違い:Wは一度に出せる力、Whはためた量。500Whクラスの定格出力は300〜600Wで、電気ケトル・電子レンジ・ドライヤーは動かない。おすすめ:512Whの中心はJackery 500 New(5.7kg・55,840円)。軽さと安さならAORA 30 V2(288Wh・約4.3kg・27,860円)。
目次

ポータブル電源500Whはどれくらい使える?家電別の時間を公式値で

ポータブル電源500Wh(Jackery 500 New)で家電がどれくらい使えるかの公式の目安の棒グラフ

500Whあれば、スマホやライトなら数日、電気毛布なら一晩もちます。

メーカーが公式に出している目安で見るのがいちばん確かなので、512WhのJackery 500 Newの値を並べました。

500wh どれくらい|Jackery 500 Newの公式の目安

家電(消費電力)使える目安
スマホ(29W/3,227mAh)約24回
ノートPC(80W/63.5Wh)約4回
LED照明(10W)約21時間
テレビ(60W)約8時間
電気毛布(55W)約7時間
ミニ冷蔵庫(60W)約8.5時間
車載冷蔵庫(60W)冷凍 約4.5時間/保温 約18時間
電動ドリル(400W)約1.1時間

出典はJackery公式の500 Newの商品ページで、冬のキャンプで気になる電気毛布は55Wで約7時間です。寝る前から朝方まで、ぎりぎり届く長さになります。

ノートPCは4回だけです。

スマホの24回と比べると少なく見えますが、63.5Whの大きな電池を80Wの充電器で満たす前提なので、PCの電池が大きいほど回数は減ります。

ポータブル電源 500wh どれくらい持つかの計算のしかた

自分の家電で何時間もつかは、メーカーの式で出せます。式はメーカーごとに違っていて、たとえば僕のAORA 30 V2は、BLUETTIが公式に「容量×95%×90%÷(家電のW+本体の消費)」という式を出しているんです。

本体の消費はACだけ使うときで4.5W。これに電気毛布(55W)を当てはめると、288×0.95×0.9÷(55+4.5)で約4.1時間という試算になります。

「容量÷家電のW」だけで出すと、変換のロスと本体の消費が抜けるので長めに出ます。

288Wh÷55Wなら約5.2時間。差は1時間ほどです。

ポータブル電源500Whで動かない家電

動かないのは、熱を出す家電と大きなモーターの家電です。

容量が足りないのではなく一度に出せる力(定格出力)が足りないので、電源を入れた瞬間に保護が働いて止まります。

⚠ 500Whクラスでは基本的に動かない家電(消費電力はJackery公式の例)

  • 電気ケトル:850W
  • 電子レンジ:960〜1,160W
  • コーヒーメーカー:1,120W
  • ドライヤー・IH調理器・電気ストーブなど、熱を出す家電の多く

自分の家電のWは、本体の裏や底の表示、取扱説明書の「消費電力」で確かめられます。ケトルや電子レンジも使いたい方は、定格1,500W級の1000Whクラスのポータブル電源から選ぶことになります。

ポータブル電源500Wと500Whの違い|300W・500W・600Wで使える家電

500W(出力)と500Wh(容量)の違いと、定格300W・500W・600Wで動く家電の表

500Wは「その家電が動くか」、500Whは「何時間使えるか」を決める数字なので、字面は似ていても見るところがまったく違います。

ポータブル電源 500w どのくらいの家電まで動く?

定格500Wなら、動くのは消費電力500Wまでの家電です。

炊飯器(330W)は動きます。電気ケトル(850W)は動かない、という線引きです。

容量が大きいほど出力も高い、とは限りません。

288WhのAORA 30 V2は定格600Wで、512Whの500 Newの定格500Wより上なんです。

300W・500W・600Wのモデルと使える家電

定格出力今買える主な機種(容量)使える家電の例
300WJackery 240 New(256Wh)/Anker Solix C300(288Wh)スマホ・PC・電気毛布・扇風機・テレビ
500WJackery 500 New(512Wh)上に加えて炊飯器(330W)・電動ドリル(400W)
600WBLUETTI AORA 30 V2(288Wh)/BLUETTI EB3A(268.8Wh)/Dabbsson 600L(768Wh)500Wと同じ。機種によっては電熱の家電を出力を落として動かせる

機種と出力は各公式ページの値で、600Wでもケトルや電子レンジの消費電力には届かないため、そのままでは動きません。

定格を超える家電を動かす機能(電力リフト・Power-Boost)

一部の機種は、電熱の家電に限って定格を超えても動かせる機能を持っています。出力を下げて動かす仕組みなので、ケトルなら沸くまでの時間は延びます。

機種機能の名前公式の上限
BLUETTI AORA 30 V2電力リフト最大1,500W(公式に電気ケトルの記載あり)
BLUETTI EB3A電力シフト場合によっては最大1,200Wまで
Dabbsson 600LPower-Boost定格消費電力900W以下の電熱線の家電

Jackery 500 Newと240 Newの商品ページには、この種の機能の記載がありません。公式が対象にしているのは電熱の家電なので、電子レンジまで使いたい方は1500Wクラスのポータブル電源を見たほうが確実です。

ポータブル電源500Whおすすめ|今買える機種を公式の数値で比較

500Wh前後のポータブル電源6機種の容量と重さの比較

500Whちょうどに近いのはJackery 500 New(512Wh)です。

軽さと安さで選ぶなら300Wh前後の機種、もう少し容量が欲しい方は768WhのDabbsson 600Lが候補になります。

機種容量/定格出力重さAC充電充放電の回数公式価格
Jackery 500 New512Wh/500W5.7kg70分6,000回後に70%55,840円
BLUETTI AORA 30 V2288Wh/600W約4.3kg45分で80%3,000回以上(基準の記載なし)27,860円
Jackery 240 New256Wh/300W約3.6kg1.9時間(緊急1時間)4,000回後に70%32,800円
Anker Solix C300288Wh/300W約4.1kg約68分3,000回(基準の記載なし)30,990円
BLUETTI EB3A268.8Wh/600W記載確認できず40分で70%2,500回以上(基準の記載なし)22,980円
Dabbsson 600L768Wh/600W記載確認できず記載確認できず4,000回後に80%55,800円

※2026年10月10日時点の各公式ストアの税込価格。セール中の価格を含み、変わります。

ポータブル電源 500wh おすすめ|Jackery 500 New(512Wh)

「500Whで1台」と決めている方は、Jackery 500 Newが中心です。512Wh・定格500Wで5.7kg、A4より小さい薄型で、公式は500Whクラス最軽量とうたっています。

電池はリン酸鉄で、6,000回の充放電の後も70%を保つという公式値です。保証は公式ストアで買えば3年+自動延長2年の5年で、登録はいりません。

停電への備えでうれしいのが、コンセントにつないだまま使えるUPSとパススルーです。ただ切り替えの時間は、同じ商品ページの中で「0.01秒以内」と「20ミリ秒未満」の2つが書かれていて、どちらが正しいかはページからは決められませんでした。

弱いところもあります。

アプリが無いのでスマホから残量は見られず、シガーソケットからの充電には6時間かかります。車で充電しながら使う人より、家で満充電して持ち出す人に向いた1台です。

僕が使っている BLUETTI AORA 30 V2(288Wh)

僕が使っているBLUETTI AORA 30 V2の正面。本体に600W 288Whの表記
📸 僕のAORA 30 V2。現場と車の中で使っています

僕がこの容量帯で買ったのはAORA 30 V2で、決め手は安くて持ち運びやすいことでした。停電のときのスマホの充電なら、これで十分だと考えたんです。

ふだんは現場や車で、電動工具のバッテリーとスマホの充電に使っています。片手で持てるので車への出し入れが楽で、車の中でもスマホの充電が早くて助かっているんです。

公式値は288Wh・定格600W・約4.3kgで、電力リフトなら最大1,500Wまで。停電時の切り替えは10ms、保証は5年です。

防水仕様ではありません。

安さで選ぶなら Jackery 240 New・Anker Solix C300・BLUETTI EB3A

スマホとライトが中心で、とにかく軽く安く済ませたい人は、250〜290Whの3台から選べます。容量は500 Newの半分ほどなので、電気毛布なら一晩はもたないと考えておくのが安全です。

いちばん軽いのは240 New。

重さは約3.6kgで、UPSは20ms未満。Anker Solix C300はUSB-Cが140W出るのでノートPCの充電が速く、BLUETTI EB3Aは22,980円と3台の中でいちばん安い価格です(いずれも公式値)。

EB3Aの保証は24か月です。

BLUETTIの保証表の値で、ほかの2台(5年)より短めです。それぞれの使い勝手はJackery 240 Newのレビュー、Anker Solix C300のレビュー、BLUETTI EB3Aのレビューにまとめています。

ポータブル電源 500wh以上が欲しい人は Dabbsson 600L(768Wh)

500Whでは少し心細い方は、768WhのDabbsson 600Lが500 Newとほぼ同じ55,800円で買えます。定格600W(瞬間1,200W)で、停電時の切り替えは15ミリ秒未満、4,000回の充放電後に80%という公式値です。

Power-Boostで900W以下の電熱線の家電も使えるので、小型の炊飯器まで視野に入ります。1,000Wh以上を考えている方は1000Whクラスの比較、容量の決め方そのものは容量(Wh)の選び方で書いています。

500Whクラスの選び方|出力・充電時間・停電時の切り替え

ポータブル電源の出力・波形・充電を確かめるイメージ

500Whクラスで差が出るのは、出力・充電の速さ・停電時の切り替えの3点です。容量はどれも似ているので、使い方に合わせてこの3点で絞ります。

ポータブル電源 500w 使える家電で出力を決める

先に、使いたい家電の消費電力を書き出します。いちばん大きい家電のWより定格出力が上の機種を選べば、少なくともその家電は動きます。同時に使うなら、見るのはWを足した合計のほうです。

電気工事士として付け足すと、モーターの家電は動き出しの一瞬に表示より大きな電力を使います。Jackeryも公式FAQで冷蔵庫やエアポンプを例に挙げ、上限を超えると保護で止まると書いているので、定格ぎりぎりの組み合わせは避けたほうが無難です。

充電時間はAC充電の公式値で比べる

コンセントからの充電は、AORA 30 V2が45分で80%、500 Newが70分、Anker C300が約68分、240 Newが1.9時間(緊急モードで1時間)です。前の晩に充電を忘れても、出かける支度の間にだいたい間に合う速さになっています。

車で充電したい方は、シガーソケットの時間も見ておきましょう。500 Newはシガーで6時間で、走りながら充電する話はポータブル電源の走行充電にまとめています。

停電に備えるなら切り替え時間(UPS)を見る

家でWi-Fiルーターや照明につないでおきたい方は、停電したら自動で電池に切り替わるUPS(EPS)付きを選びます。公式の切り替え時間は、AORA 30 V2が10ms、Dabbsson 600Lが15ミリ秒未満、240 Newが20ミリ秒未満です。

つなぎっぱなしで電池が傷まないか、気になりませんか?その話はパススルー充電の記事に、メーカーごとの公式の説明つきで書きました。

ポータブル電源500Whのよくある質問

キャンプでポータブル電源にノートPCや電気毛布をつないでいるところ
500Whと1000Whはどう違いますか?

ためられる量が約2倍で、出力も上がります。Jackeryなら500 Newが512Wh・定格500W・5.7kg、1000 Newが1,070Wh・定格1,500W・約10.8kgで、1000 Newは電気ケトル(850W)や電子レンジも動かせます。その分、重さもほぼ倍です。

JE-500Aはどの機種ですか?

Jackery 500 Newの型番として通販サイトなどで使われている表記です。Jackery公式の500 Newの商品ページでは、型番の表記を確かめられませんでした。

500Whクラスの寿命はどのくらいですか?

機種ごとに公式の回数と基準が違います。Jackery 500 Newは6,000回後に70%、240 Newは4,000回後に70%、Dabbsson 600Lは4,000回後に80%。AORA 30 V2(3,000回以上)・Anker C300(3,000回)・EB3A(2,500回以上)は、何%まで残るかの基準が公式ページにありません。

使わないときはどう保管すればいいですか?

メーカーの指定に合わせます。たとえばAORA 30 V2の仕様表は「3〜6か月ごとに容量の60%程度まで充電」としています。保管の考え方はポータブル電源の保管方法にまとめました。

ソーラーパネルは一緒に買ったほうがいいですか?

キャンプで1〜2泊なら、家で満充電して出れば足ります。停電が何日も続く備えにするなら、あったほうが安心です。500 Newのソーラー入力は最大200Wで、100Wのパネルなら6.8時間で満充電という公式値です。

要らなくなったらどう捨てますか?

ごみの日には出せません。Jackery・Dabbssonは公式で無料回収を案内していて、Ankerも自社製品を回収しています(送料は自分持ち)。詳しくはポータブル電源の捨て方にあります。

まとめ:ポータブル電源500Whはスマホ約24回・電気毛布一晩が目安

ポータブル電源500Whは、Jackery 500 New(512Wh)でスマホ約24回・電気毛布(55W)約7時間・テレビ(60W)約8時間が公式の目安です。500Wは一度に出せる力のことで、500Whクラスの定格出力は300〜600W。電気ケトルや電子レンジは動きません。

500Whちょうどで選ぶならJackery 500 New(5.7kg・55,840円)。軽さと安さなら僕も使っているAORA 30 V2(288Wh・27,860円)、もう少し容量が欲しい方はDabbsson 600L(768Wh・55,800円)です。価格は2026年10月10日時点の公式ストアの税込価格です。

SOL|ポータブル電源ラボ編集部
第二種電気工事士
沖縄在住/第二種電気工事士
台風による停電を何度も経験
家庭の停電対策としてポータブル電源を研究
「容量・出力・安全性」を公式情報をもとに分かりやすく解説
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