「厚さ67mmのポータブル電源が出たらしいけど、薄いだけで中身はどうなの?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、Jackery SlimPower H1は持ち運ぶための1台ではなく、家に置きっぱなしにして冷蔵庫を守るための1台です。ここを取り違えると「思ってたのと違う」になっちゃうんですよね。
僕は沖縄で現役の電気工事士をしていて、台風で何度も停電を経験してきました。だからこそ、この製品の「0.01秒のUPS」が実際どこまで頼れるのか、公式の但し書きまで含めて正直にお話しできます。
先に正直にお伝えしておくと、発売直後なので実機はまだ手元にありません。なのでこの記事は、公式スペックと公式FAQを1つずつ読み込んで、ニュース記事が触れていない「但し書き」まで拾ったものです。数字の裏どりには自信があります。
この記事では、2026年7月15日に発売されたSlimPower H1のスペック、厚さ67mmが変える置き場所、UPSの本当の実力、そして正直なデメリットまで、まるっとレビューします。停電への備え方は内閣府防災情報もあわせてどうぞ👇
【結論】SlimPower H1は「持ち運ばない」ポータブル電源
まず、この製品の立ち位置をはっきりさせておきますね。SlimPower H1は、キャンプ場に担いでいく電源ではありません。
・サイズ約600×325×67mm・重量約10.5kg(世界最薄クラスと公式が訴求)
・横置き・縦置き・壁掛けの3通りに設置でき、ディスプレイは90度回転
・UPS機能で停電時に約10ms以内で自動切替(公式訴求は0.01秒)
・LiFePO4採用で6000回充放電後も初期容量の70%を維持
・専用拡張バッテリーで最大2048Whまで拡張可能
「自分に合うのかな?」と迷いますよね。向いている人を整理しました。
・停電で冷蔵庫の中身をダメにしたくない(食品ロスが怖い)
・部屋にポータブル電源の「置き場所」がない
・在宅ワークのデスク脇に、生活感を出さずに電源を置きたい
・停電の瞬間に、自分で電源をつなぎ直す自信がない
・災害の備えを「家具の一部」として常設したい
厚さ67mmで置き場所が変わる
ポータブル電源って、正直いちばんの悩みは「置き場所」なんですよね。四角い箱がリビングの隅に鎮座して、生活感が出る。
SlimPower H1は厚さ67mm。ノートパソコンを何冊か重ねたくらいの薄さです。公式が想定する置き場所も、冷蔵庫の上部・横・背面、デスク脇、医療機器の隣と、はっきり「家の中」を向いています。
つまりこの薄さは、軽量化のためではなく常設のため。ここを理解すると、製品の設計が一気に腑に落ちます。
定格800Wという「割り切り」の意味
ここがこの記事でいちばん大事なところです。SlimPower H1は容量1024Whもあるのに、定格出力は800Wしかありません。
スペック表だけ見ると「容量に対して出力が控えめだな」と感じるはず。実際その通りで、これは弱点ではなく設計思想としての割り切りなんです。
800Wという上限は、冷蔵庫・電気毛布・テレビ・ルーター・スマホといった「止まると困るけれど電気はあまり食わない」機器を、長時間支えるための数字。ここに全振りしているわけですね。
電気工事士として言わせてもらうと、この割り切りはむしろ好感が持てます。中途半端に「頑張れば動くかも」と匂わせるより、用途を絞ったほうがユーザーは幸せになれるんです。
逆に、こういう人には向かない
正直に書きます。次に当てはまる人は、別のモデルを選んだほうがいいです。
- ドライヤーや電子レンジを動かしたい:定格800Wでは不可
- キャンプ・車中泊に持ち出したい:約10.5kgで横幅600mm、担いで歩く形状ではない
- 電動工具や高出力の家電を使いたい:瞬間最大1600Wでも用途が違う
- データサーバーを守りたい:公式が明確に非推奨(後述します)
- とにかく安く1台ほしい:薄型化のぶん価格は控えめではない
逆に「家に置いて、停電のときに冷蔵庫だけは守りたい」なら、これ以上ないくらいハマる1台ですよ。
置き場所に困らない「常設型」を探している方へ。
Jackery SlimPower H1
厚さ67mmで冷蔵庫の横にも入り、停電時はUPS機能が自動で引き継ぎます。2026年7月15日発売の新モデルです。
それでは、スペックを1つずつ見ていきましょう!
スペック全公開|これまでのポータブル電源と何が違う?

公式サイトのスペック表をそのまま整理しました。数値はすべて2026年7月時点の公式値です👇
| 項目 | Jackery SlimPower H1 |
|---|---|
| 容量 | 1024Wh(20Ah/51.2V DC) |
| 拡張後の最大容量 | 2048Wh(拡張バッテリー最大2台) |
| 定格出力 | 800W |
| 瞬間最大出力 | 1600W |
| AC出力 | 100V~50/60Hz、8A、800W |
| AC入力 | 100V-120V~60Hz、最大15A、最大850W |
| サイズ | 約600×325×67mm |
| 重量 | 約10.5kg |
| 電池種類 | LiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン電池) |
| サイクル数 | 6000回(70%維持) |
| 動作音 | 40dB以下 |
| 設置方法 | 横置き・縦置き・壁掛けの3通り |
| 保証 | 3年(公式サイト購入で自動2年延長=最大5年) |
| 発売日 | 2026年7月15日 |
容量1024Wh・拡張で2048Whまで
本体は1024Wh。専用拡張バッテリー(1024Wh・厚さ60mm)を足していけば、最大2台まで同時使用でき、合計2048Whになります。
ここ、地味に賢い設計なんです。最初から大容量を買うのではなく、「まず本体、足りなければ後から拡張」ができる。しかも拡張バッテリー側も厚さ60mmなので、薄さのコンセプトが崩れません。
充電は1.5時間・AC+DCなら58分
充電速度も見ておきましょう。コンセント(AC)からで1.5時間、AC+DC入力を併用すると58分で満充電になります。
| 充電方法 | 満充電までの時間 |
|---|---|
| AC(コンセント) | 1.5時間 |
| AC+DC入力 | 58分 |
| ソーラー100W | 15時間 |
| ソーラー200W | 8時間 |
ソーラー入力は、別売りのDC Inputモジュールを使えば最大500Wまで対応します。台風が近づいてから慌てて充電するときに、AC+DCを併用すれば1時間弱で満タンになるのは本当に助かるんですよね。
6000回で70%維持というリン酸鉄の強み
電池はLiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン電池)。6000回充放電しても初期容量の70%を維持する、というのが公式値です。
ここで大事なのは「70%維持」という基準まで見ること。サイクル回数は、維持率の基準(70%か80%か)とセットで見ないと比較になりません。回数だけ大きく書いてある比較記事は、正直あてになりませんよ。
あと見逃せないのが動作音の40dB以下。常設して寝室やデスクの近くに置くなら、この静かさは効いてきます。
Jackery 1000 Newとの違いを比べてみる
「同じくらいの容量なら、定番の1000 Newでよくない?」と思いますよね。並べてみると、性格の違いがはっきりします。
| 項目 | SlimPower H1 | 1000 New |
|---|---|---|
| 容量 | 1024Wh | 1,070Wh |
| 定格出力 | 800W | 1,500W |
| 重量 | 約10.5kg | 約10.8kg |
| 厚さ | 67mm | 厚みのある箱型 |
| 得意なこと | 家に常設・停電の自動切替 | 持ち出し・高出力家電 |
容量も重量もほぼ同じ。なのに定格出力は大きく違います。1000 Newは1,500Wあるので、ドライヤーが動き、電子レンジも多くの機種が射程に入る万能型なんですね。
つまり選び方はシンプルで、「持ち出して何でも動かしたい」なら1000 New、「家に置いて冷蔵庫を守りたい」ならSlimPower H1。競合ではなく、役割分担なんです。1000 Newの詳細はJackery 1000 Newのレビュー記事で、Jackery全体の評判はJackeryの評判まとめでどうぞ。
厚さ67mmが変える「置き場所」

スペックの話はここまで。ここからは、実際の暮らしで何が変わるのかを見ていきましょう。
冷蔵庫の横・家具の隙間に「入ってしまう」
公式が挙げる設置場所は、冷蔵庫の上部・横・背面、デスク脇、そして医療機器の隣。どれも「これまでのポータブル電源では無理だった場所」です。
特に冷蔵庫の横。10cmもない隙間って、たいていの家にありますよね。あの死んでいた空間に、1024Whの電源が収まってしまうわけです。
そして冷蔵庫のすぐ隣に置けるということは、ケーブルを引き回さずに冷蔵庫を守れるということ。これ、地味ですが停電対策としてはかなり大きいです。
横置き・縦置き・壁掛けの3way
設置は3通り。しかもディスプレイが設置向きに合わせて90度回転するので、縦置きにしても数字が横倒しにならないんです。
細かい配慮ですが、こういうところに「常設して毎日見る前提で作ってるな」という思想が出ています。
電気工事士から警告|壁掛けは「下地」が命
ここは職業柄、どうしても強く言っておきたいところ。壁掛けは、絶対に軽い気持ちでやらないでください。
本体は約10.5kg。テレビ並みの重さのものを、壁の高い位置に固定するわけです。
現場でも、石膏ボードにアンカーだけで重量物を付けて落ちた例は何度も見ています。ボードの中は空洞なんです。見た目では下地の位置は分かりません。
下地探し(センサーや針式)で柱・間柱の位置を確認して、そこにビスを効かせる。自信がなければ迷わずプロに頼んでください。ちなみに壁掛けブラケット使用時は、簡単な取付工事が必要になります。
電気工事士が解説|UPS「0.01秒」の実際

この製品の目玉が、公式が「0.01秒」と訴求するUPS機能です。ここが本記事の核なので、正直に掘り下げますね。
約10ms以内で自動切替=寝ていても冷蔵庫が止まらない
公式FAQによると、停電が起きると約10ms以内でバッテリー給電へ自動切替されます。0.01秒=10ms、同じことを言っているわけですね。
これがどれだけありがたいか。台風の停電って、だいたい夜中に来るんです。真っ暗な中で懐中電灯を探して、冷蔵庫のプラグを抜いて、ポータブル電源につなぎ直す。あれ、本当にしんどい。
SlimPower H1なら、寝ている間に停電しても冷蔵庫は動き続けます。朝起きて「あれ、停電してたんだ」と気づくレベル。UPSの仕組みそのものはUPS機能の解説記事でも詳しくまとめています。
ただし公式は「0msではない」と明言している
ここ、どのニュース記事も書いていないので、あえて書きます。公式サイトには、はっきりと但し書きがあるんです。
つまり、業務用サーバーやワークステーションの保護には使えません。10msの空白でも落ちてしまう機器があるからです。
誤解しないでほしいのは、これは製品の欠陥ではないということ。10msの切替は家庭の家電にとっては十分に速く、冷蔵庫もテレビもルーターも問題なく引き継げます。
ただ、サーバー用の本格的なUPSは「そもそも常時バッテリー経由で給電する」方式で、切替時間がゼロなんですね。用途がまったく違います。
「0.01秒」という数字だけを見て、自宅サーバーやNASの保護に使おうと考えていた人は、ここで方針を変えてください。公式が名指しで止めているのに突っ込むのは、さすがに分が悪いです。
遅延起動を設定すると、UPSが無効になる
もうひとつ、これも各社が落としている重要な但し書きです。
SlimPower H1にはパススルー接続時のみ有効な「遅延起動機能」があります。ところが公式は、遅延起動を設定した場合はUPS機能(10ms瞬時切換)が無効になると明記しているんです。
| 設定 | UPS(10ms瞬時切換) | 遅延起動 |
|---|---|---|
| 通常のパススルー接続 | 有効 | 使わない |
| 遅延起動を設定した場合 | 無効になる | 有効 |
つまり、両取りはできません。冷蔵庫を守るのが目的なら、遅延起動は使わない。これが正解です。
ここ、ちゃんと知らないまま遅延起動を設定して、いざ停電したときに「冷蔵庫止まってるじゃん!」となったら目も当てられませんよね。パススルーの基本はパススルー充電の解説もあわせてどうぞ。
公式は「電気工事は不要」と明言している
ここは電気工事士として、はっきりお伝えしておきます。公式FAQは電気工事は不要と明言しています。
家庭用コンセントに接続して本体を充電しながら使用でき、停電時はUPS機能で自動切替。分電盤をいじる必要も、資格者を呼ぶ必要もありません。
本格的な蓄電池だと工事が必要で、費用も工期もかかります。それがコンセントに挿すだけで済む。ここは素直にすごいと思いますよ。
※ただし前述のとおり、壁掛けブラケットを使う場合は「取付工事」が別途必要です。電気工事は不要でも、固定作業は必要ということですね。
800Wで何がどれだけ動く?

では実際、どれくらい使えるのか。公式が公表している動作時間はこちらです👇
| 家電 | 動作時間(公式値) |
|---|---|
| 3人用冷蔵庫 | 15時間 |
| 2人用冷蔵庫 | 19時間 |
| 1人用冷蔵庫 | 29時間 |
| 電気毛布(55W) | 12時間 |
| テレビ(60W) | 12時間 |
| カメラ(8.4W) | 47回 |
冷蔵庫は15〜29時間|まる1日を越えられる
3人用の冷蔵庫で15時間。夜10時に停電しても、翌日の昼過ぎまでは持つ計算です。
1人用なら29時間。丸1日を越えてくれます。台風の停電は数時間〜半日で復旧することが多いので、この時間はかなり心強いですよね。
しかも拡張バッテリーを足せば2048Wh。公式は拡張時の動作時間を出していませんが、容量そのものは倍になります。冷蔵庫の消費電力の考え方は冷蔵庫とポータブル電源の記事で詳しく解説しています。
電気毛布12時間・テレビ12時間という現実味
電気毛布(55W)で12時間。冬の停電で一晩を越えられる、というのは想像しやすいと思います。
テレビ(60W)も12時間。災害時の情報収集って、実はスマホより地上波のほうが役に立つ場面があるんですよね。避難情報が地域単位で流れますから。
この「消費電力が小さい家電を、長く動かす」という使い方こそ、SlimPower H1がいちばん輝くところ。防災の考え方は防災用ポータブル電源の記事もどうぞ。
動かせない家電をはっきり書いておきます
逆に、定格800Wを超える家電は動きません。ここは期待させないほうが親切なので、具体名で挙げますね。
| 家電 | 消費電力の目安 | SlimPower H1で動くか |
|---|---|---|
| ドライヤー | 約1200W | 動かない |
| 電子レンジ | 約1000W以上 | 動かない |
| IH炊飯器 | 約1100W | 動かない |
| 圧力IH炊飯器 | 約1300W | 動かない |
このあたりを停電中も使いたいなら、定格1,500W級のモデルが必要です。それぞれ詳しくはドライヤー編、電子レンジ編、炊飯器編で解説しているので、あわせて読んでみてください。
「そもそも自分に必要な出力って何W?」という方は出力(W)の選び方から読むと迷いませんよ。
デメリットと注意点|正直に書きます

いい話ばかり書いても信用できないですよね。惜しいところ、注意すべきところをまとめます。
1. 定格800Wの上限は、やっぱり効いてくる
繰り返しになりますが、これが最大の制約です。容量1024Whという数字を見て「1000Wh級だから何でも動く」と思って買うと、確実にがっかりします。
容量(Wh)と出力(W)は別物。SlimPower H1は容量は大きいが出力は控えめという、これまでにないバランスの製品なんです。
2. 冷蔵庫の上に置くなら、天板の耐荷重を確認
公式FAQは「冷蔵庫の上に設置可」としています。ただし、そのあとに条件が付いています。
最近の冷蔵庫は天板に物を置ける設計のものも増えましたが、機種によって上限はバラバラです。ここは冷蔵庫側の説明書が正義。
3. 縦置きは重心が高い=転倒対策が必須
縦置きは公式も対応と明記していますが、こちらも条件付きです。高さ600mmのものを立てるわけですから、当然ながら重心が高くなります。
公式FAQは、縦置きの際は付属スタンドまたは別売り壁掛けブラケットを使用して転倒防止することを求めています。小さいお子さんやペットがいる家庭は、特に気をつけたいところ。
地震で倒れてきたら、10.5kgの塊です。転倒防止は「やっておいたほうがいい」ではなく「やらないとダメ」と考えてください。
4. 持ち運びには、まったく向いていない
約600×325×67mmで約10.5kg。この形状、キャンプに持っていくにはかなり厳しいです。
薄い=軽いではないんですよね。むしろ横幅600mmは、車のラゲッジでも収まりを考える必要があるサイズ。
アウトドアで使いたいなら、素直にハンドル付きの箱型を選びましょう。用途別のおすすめはおすすめランキングにまとめています。
5. 価格|薄さと自動切替にいくら払えるか
2026年7月時点の公式価格は¥77,870(定価¥119,800)。拡張バッテリー同梱セットは¥123,256です。
価格は変動するので、購入前に必ず公式サイトで最新を確認してくださいね。発売直後の今は、キャンペーン価格になっている可能性もあります。
正直に言うと、出力だけを見れば割高に感じる人もいると思います。でもこの価格には「置き場所を作らなくていい」「停電の瞬間に何もしなくていい」という価値が乗っている。そこに納得できるかどうか、ですね。
保証は3年で、公式サイト購入なら自動で2年延長されて最大5年。保証登録の手続きすら要らないのは、地味にうれしいポイントです。
よくある質問

不要です。公式FAQが明言しています。家庭用コンセントに接続して本体を充電しながら使用でき、停電時はUPS機能で自動的にバッテリー給電へ切り替わります。分電盤の工事も資格者の立ち会いも要りません。ただし別売りの壁掛けブラケットを使う場合は、簡単な取付工事が必要になります。
公式FAQでは「約10ms以内でバッテリー給電へ自動切替」とされています。0.01秒=10msなので同じ意味です。ただし公式は「0ms以内に切り替わるUPS機能ではありません」とも明記しています。家庭の冷蔵庫やテレビには十分な速さですが、完全な無瞬断ではない、という理解が正確です。
公式が明確に非推奨としています。原文は「無停電電源装置を必要とするデーターサーバーやワークステーションなどの機器には接続しないでください」。10msの切替時間でも落ちてしまう機器があるためです。サーバー保護には、常時インバーター方式の専用UPSを使ってください。
いいえ、同時には使えません。遅延起動機能はパススルー接続時のみ有効ですが、公式は「遅延起動を設定した場合はUPS機能(10ms瞬時切換)が無効となる」と明記しています。停電時に冷蔵庫を自動で引き継ぎたいなら、遅延起動は設定しないでください。
使えません。公式FAQは「消費電力が800W以内の機器であれば使用可能」としています。ドライヤーは約1200W、電子レンジは約1000W以上、IH炊飯器は約1100W、圧力IH炊飯器は約1300Wと、いずれも定格800Wを超えます。これらを動かしたいなら定格1,500W級のモデルを選んでください。
公式FAQは設置可としていますが、条件があります。本体が約10.5kgあるため、冷蔵庫天板の耐荷重を必ず確認し、設置後に安定・固定を確認すること。冷蔵庫の取扱説明書に天板の耐荷重が書かれているので、必ず先にチェックしてください。
いいえ。別売りの「Jackery Wall-Mounted Bracket」を使い、壁の下地(柱・間柱)がある箇所に取り付ける必要があります。設置面の耐荷重も事前確認が必要です。石膏ボードのみへの設置や固定が不十分な場合は落下のおそれがあると公式も警告しています。不安なら専門業者へ依頼しましょう。
公式は縦置き対応と明記しています。ただし重心が高くなるため、付属スタンドまたは別売り壁掛けブラケットを使って転倒防止を行うよう求めています。ディスプレイは設置向きに合わせて90度回転するので、縦置きでも数字が横倒しにならず、そのまま読めますよ。
LiFePO4(リン酸鉄リチウムイオン電池)を採用していて、6000回充放電後も初期容量の70%を維持するのが公式値です。サイクル回数は「何%を維持した時点か」の基準とセットで見るのが大事。SlimPower H1は70%基準での6000回、と覚えておいてください。
増やせます。専用の拡張バッテリー(1024Wh・厚さ60mm)を最大2台まで同時使用でき、合計2048Whまで拡張できます。最初は本体だけ買って、使ってみて足りなければ後から足す、という買い方ができるのは安心ですよね。
コンセント(AC)からで1.5時間、AC+DC入力を併用すると58分で満充電になります。ソーラーは100Wで15時間、200Wで8時間。別売りのDC Inputモジュールを使えばソーラー入力は最大500Wまで対応します。台風が近づいてから充電を始めても間に合うスピードです。
まとめ:SlimPower H1は「置いて忘れる」ための1台
SlimPower H1は、これまでのポータブル電源とは設計思想がまるで違います。容量1024Whに対して定格は800W。この割り切りは、冷蔵庫のような「止まると困るけれど電気は食わない家電」を長時間守るためのものです。
厚さ67mmで冷蔵庫の横に収まり、UPS機能が約10ms以内で自動切替してくれる。夜中の停電でも、寝たまま冷蔵庫が守られる。電気工事も不要。これは正直、うらやましい設計です。
一方で、ドライヤーも電子レンジも動かせません。壁掛けには下地が要りますし、冷蔵庫の上に置くなら天板の耐荷重確認も必須。公式が「0msではない」と但し書きしている通り、サーバー保護にも使えません。
それでも「家に置いて、停電のときに何もしなくていい」という価値は、経験者ほど刺さるはずです。台風のたびに真っ暗な中でプラグを差し替えてきた僕としては、これが標準になってほしいと本気で思いますよ!


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