「ポータブル電源のパススルーって、使いながら充電しても劣化しないの?」「冷蔵庫につなぎっぱなし(常時接続)にして大丈夫?」と気になって調べている方が多いテーマです。パススルー充電は、コンセントで充電しながら家電にも給電できる機能で、劣化するかどうかは機種の方式しだいです。
Jackeryは公式ブログで「Pro・Plus・Newシリーズは充電しながら放電してもバッテリーが劣化しない」と書いています。
一方、EcoFlowの公式ブログはデメリットの1つ目に「バッテリーに負荷がかかる」を挙げていて、メーカーで説明が逆なんです。
なので、この記事では各社の公式の文言をそのまま並べて見ていきます。
僕はJackery 1000 Newを、冷蔵庫とWi-Fiルーターの予備電源としてコンセントとの間につなぎっぱなしで使っています。つなぎっぱなしにするときのコンセントや延長コードの注意点も書きました。停電への備え全般は内閣府の防災情報のページにまとまっています。
・劣化はメーカー・シリーズで違う。Jackeryは無印(240・1000・1500など)だけ別の方式
・冷蔵庫やWi-Fiルーターへの常時接続は、メーカー自身が使い方として案内している
・充電しながら使うあいだの最大出力は1,500W(家庭のコンセント1口の上限)になる機種が多い
結論:ポータブル電源のパススルーは「方式」と「つなぎ方」で選べば常時接続で使える
先に答えだけまとめます。パススルー充電で寿命を気にするなら、コンセントの電気を家電へそのまま回す方式の機種を選び、充電上限の設定と置き場所の熱に気をつければ、つなぎっぱなしで使えます。
| 気になること | 答え |
|---|---|
| パススルーとは | 充電しながら、つないだ家電にも給電する機能 |
| 劣化する? | 機種しだい。Jackeryは「Pro・Plus・Newは劣化しない」、EcoFlowは「負荷がかかる」と公式に書く |
| つなぎっぱなし | Jackery・Dabbssonは冷蔵庫などに普段からつないでおく使い方を公式に案内 |
| 何Wまで使える | 充電しながらだと最大1,500Wに制限される機種が多い(Jackery・ALLPOWERSの公式表記) |
| 停電したら | UPS機能があれば自動で切り替え。0ミリ秒ではないので、サーバーや医療機器には使わない |
機種で迷っている方には、僕が常時接続で使っているJackery 1000 New(1,070Wh・停電時の切り替え20ミリ秒未満)をすすめます。冷蔵庫をもっと長く支えたい方は、2,048Whで公式価格97,000円のDabbsson 2000Lも候補です。
ポータブル電源のパススルーとは?充電しながら給電する仕組み

この章では、パススルー充電で電気がどう流れるのか、コンセントから受ける電力の内訳と上限まで見ていきます。
パススルー充電とは(パススルー機能・パススルー給電)
パススルー充電とは、ポータブル電源をコンセントで充電しながら、出力ポートにつないだ家電やスマホにも同時に電気を送る機能のことです。メーカーによって「パススルー機能」「パススルー給電」とも呼ばれますが、中身は同じです。
この機能が無い機種だと、本体を充電しているあいだは家電に使えないので、「先に満タンにしてから使う」という順番になります。
パススルーができると、コンセント→ポータブル電源→家電、の順にずっとつないでおけるわけです。
コンセントから受ける電力の内訳(家電の分+充電の分)
パススルー中にコンセントから入ってくる電力は、「つないだ家電が使う分」と「本体の充電に回る分」の合計です。
Jackeryの公式サポートの説明では、Pro・Plus・New・Ultraシリーズは「入力された電力が優先的に機器で使われ、余った分だけがバッテリーの充電に回る」仕組みです。
数字で見るとこうなります。下は分かりやすくするための例で、実際の値は家電と充電の状態で変わります。
| 状態(例) | 家電が使う分 | 充電に回る分 | コンセントから受ける分 |
|---|---|---|---|
| 本体が充電中 | 300W | 200W | 500W |
| 本体が満充電 | 300W | 0W | 300W |
| 停電した瞬間 | 300W | −(電池から出す) | 0W |
満充電になったあとは、コンセントの電気がほぼそのまま家電へ流れます。だから「つなぎっぱなし=ずっと電池を充放電している」とは限らない、というのがJackeryの新しいシリーズの考え方です。
ポータブル電源 充電しながら給電できるのは何Wまで?
答えは、多くの機種で最大1,500Wです。
Jackery 2000 New V2と1500 Newでは「UPSとして使用している際は、ポータブル電源の最大出力は1500W(100V/15A)に制限され、停電時には定格出力に戻ります」となっています。
ALLPOWERS R2500の公式ページも「一般家庭のACコンセントの電流は15Aですので、UPSモードをご利用する場合、最大出力は1500Wになります」と同じ説明です。
理由は単純です。
家庭のコンセント1口から取れるのが、100V×15A=1,500Wまでなんです。
定格2,200Wの大きな機種を選ぶ方も、充電しながら使うときは1,500Wが上限と考えておいてください。
「バイパス充電」と呼ばれることもある
コンセントの電気を電池に通さず家電へ回す動きを、「バイパス」と呼んでいるサイトもあります。呼び方は違っても、見るべきなのは「その機種がコンセントの電気を家電へ直接回すのか、いったん電池側を通すのか」の1点です。
パススルー充電のデメリットと劣化:メーカーの公式見解

パススルー充電で劣化するかは、メーカーごとに公式の説明が分かれています。この章では、デメリットと各社の見解をそのまま並べ、劣化を遅らせる設定まで見ていきます。
パススルー充電 デメリット
EcoFlowの公式ブログは、パススルー充電のデメリットを次の3つと書いています。
- バッテリーに負荷がかかる(充電しながら放電も行うため)
- 充電効率が低下する(電力を家電と本体に分けるので、充電が遅くなる場合がある)
- 高温になりやすい(充電と放電を同時に行うので発熱が大きい)
電力のロスが何%かは、公式に数字がありません。
旧版のこの記事では「電力ロスが5〜10%」と書いていましたが、出典が無かったので消しました。EcoFlowの公式も「充電効率が低下する」と書くだけです。
3つ目の熱は、消費者庁も注意を呼びかけています。リチウムイオン電池の製品の発火事故は消費者庁の注意喚起のページにまとめられているので、一度目を通しておくのがおすすめです。
ポータブル電源 パススルー 劣化しない機種はある?
あります。
Jackeryの公式ブログは「ProシリーズとPlusシリーズ、Newシリーズは、独自設計により、充電しながら放電してもバッテリーが劣化しません」と書いています。
Ankerも、初代Solix C1000の商品ページで「ラインインタラクティブ給電方式を採用しているため、普段使いに適しており、内蔵バッテリー劣化の心配もありません」と説明していました。ただ、後継のC1000 Gen 2のページには同じ文言が見当たりません。
BLUETTIは未確認です。
旧版では「AnkerやBLUETTIも劣化しない方式」と書いていましたが、BLUETTIの公式の根拠は見つからなかったので外しています。
パススルー充電 劣化:同じJackeryでも書き方が2つある
ここ、ちょっと混乱しませんか?
Jackeryの同じ公式ブログに「パススルー充電を常時に利用することをおすすめしません」という一文もあることです。
読み比べると、「パススルー充電は一般に、常時続けると電池に負荷がかかる」と書いたあとで、「ただしJackeryのPro・Plus・Newは負荷がかからない作り」と続く順番です。
おすすめしないのは一般論で、劣化しないのは自社の新しいシリーズ、という話なんです。
実際、Jackery 1000 Newの商品ページには「普段から冷蔵庫などの家電に接続しておくことで、いつでも停電対策ができます」と、つなぎっぱなしの使い方そのものが書かれています。
エコフロー パススルー 劣化
EcoFlowは逆の立場です。
EcoFlowの公式ブログは、「パススルー充電を頻繁に使用すると、バッテリーが劣化しやすくなります」とはっきり書いています。そのうえで、劣化を遅らせる対策として次の4つを挙げています。
- 過熱防止機能が搭載された製品を選ぶ
- 長期間使用しない場合も50%程度まで充電させる
- 満充電になった状態で充電を続けない
- 高温や低温環境で充電しない
一方でDELTA 3 Plusの商品ページのよくある質問には、「4000回のサイクル後でも残容量は80%以上」とあります。電池そのものは長持ちする作りで、そのうえで使い方に気をつけてほしい、という書き方です。
劣化を遅らせる設定(充電上限・バッテリー節約モード)
つなぎっぱなしで使うなら、満充電のまま置き続けない設定を使うのがいちばん手軽です。
Jackery 1000 Newには「バッテリー節約モード」があります。充電を85%に制限し、80%を下回ったときだけ充電することで、バッテリー寿命を1.5倍に延ばす仕組みです。
旧版にあった「週に1〜2回はコンセントから抜いて休ませる」は、どのメーカーの公式にも見当たらなかったので削除しました。
抜くより、設定です。
つなぎっぱなしにしたい方は、買う前に充電上限や節約モードの有無を見ておいてください。
電池の寿命そのものの話はポータブル電源の寿命は何年?に、リン酸鉄電池の特徴はリン酸鉄リチウムイオン電池の解説に書いています。
ポータブル電源は常時接続・充電しっぱなしで使える?僕の1000 Newの使い方

パススルー対応の機種なら、常時接続で使えます。
この章では、僕が実際にどうつないでいるかと、冷蔵庫・充電しっぱなしの考え方を書きます。
ポータブル電源 常時接続
僕はJackery 1000 Newを、壁のコンセントと冷蔵庫・Wi-Fiルーターのあいだにつないだまま使っています。もともと現場用に買ったものの、現場ではそこまでの容量が要らなかったので、家の停電対策に回しました。
停電してもUPSのおかげでネットが切れず、電気が戻ったときも何も切り替えなくていいのが助かっています。ファンの音も、僕の場合は普段ほとんど気になりません。
ちなみに「ネットが切れない」は僕の家での実感です。仕様は停電時20ミリ秒(0.02秒)未満で自動切り替えで、UL1778の認証を取ったUPSです。
ポータブル電源 冷蔵庫 パススルー
冷蔵庫をパススルーでつないでおく使い方は、メーカー自身が案内しています。
Jackery 1000 Newの商品ページは「普段から冷蔵庫などの家電に接続しておくことで、いつでも停電対策ができます」と書いています。
Dabbsson 2000Lの商品ページも「ミニ冷蔵庫や照明を普段から接続しておくことで、非常時でも途切れることなく電力を供給」と書いています。
つなぐ前に、冷蔵庫の消費電力がポータブル電源の定格出力に収まるかだけは見てください。停電でコンセントが止まったあと何時間もつかは、ポータブル電源で家庭用冷蔵庫は何時間動く?で計算しています。

ポータブル電源 充電しっぱなし
パススルー対応の機種なら、充電しっぱなしで使うこと自体はメーカーが想定している使い方です。気をつけるのは、満充電のまま置き続けることと熱の2つで、前の章の充電上限の設定が効いてきます。
家電につながず、保管のために充電器を挿したままにしておく話は別なので、ポータブル電源は充電しっぱなしで大丈夫?で詳しく書いています。
ポータブル電源 使いながら充電
結論、できます。
使いながらの充電は、パススルー対応の機種なら問題なく使える機能です。ただし前の章のとおり、充電しながらだと出力の上限が1,500Wに下がる機種が多く、ドライヤーや電子レンジを同時に使うと届かないことがあります。
Jackeryの公式サポートによると、無印のモデル(240・1000・1500など)は、家電の消費が入力を上回るとバッテリーから足りない分を補う方式です。同じ「使いながら充電」でも、電池の使われ方は機種で変わります。
ポータブル電源のパススルーとUPSの違い

パススルーは「充電しながら使う」機能、UPSは「停電した瞬間に電池へ切り替える」機能です。この章では切り替えの時間を機種ごとに並べます。
ポータブル電源 UPS パススルー
停電対策としてつなぎっぱなしにするなら、パススルーとUPSの両方がある機種を選んでください。パススルーだけだと、停電したときに家電への給電が一度途切れる可能性があります。
Jackeryの公式ブログも、停電時に自動で電力の供給元を切り替える「UPS機能」「EPS機能」があるかを、選ぶ基準の1つに挙げています。
停電時の切り替え時間(公式値)
| 機種 | 停電時の切り替え(公式の表記) |
|---|---|
| Jackery 1000 New | 20ミリ秒未満(UL1778認証) |
| Jackery 2000 New V2 | 10ミリ秒未満(商品ページの表記) |
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 10ms未満 |
| Anker Solix C1000 Gen 2 | 10ミリ秒 |
| Dabbsson 2000L | 15ミリ秒未満(EPS) |
| BLUETTI AORA 30 V2 | 10ms以内 |
| ALLPOWERS R2500 | 15ms以内 |
各社の公式ページで2026年10月8日に確認した値です。数字が小さいほど、停電から給電が戻るまでが短い機種です。
0ミリ秒ではないので、サーバーや医療機器にはつながない
ゼロにはなりません。
ポータブル電源のUPSは、一瞬も途切れない専用の無停電電源装置とは違うんです。Jackeryは「0ms以内に切り替わるUPS機能ではありません。無停電電源装置を必要とするデーターサーバーやワークステーションなどの機器には接続しないでください」と注記しています。
Ankerも「データサーバや医療機器など非常時に不具合が起こると人命/財産に重大な危険を及ぼしうる用途でのご使用はお控えください」と書いています。UPS機能の選び方はUPS機能付きポータブル電源の解説にまとめました。
パススルーでつなぎっぱなしにするときの配線

つなぎっぱなしにすると、ポータブル電源の手前のコンセントと延長コードにもずっと電気が流れます。この章は、配線側の話です。
コンセント1口は1,500Wまで
家庭のコンセントは100Vで、1口から取れるのは15A、つまり1,500Wまでです。パススルー中のポータブル電源は、家電の分と充電の分を合わせてこの1口から受けます。
同じコンセントの残りの口にドライヤーをつなぐと、合計であっさり上限を超えます。
壁のコンセントが2口あっても、その2口は同じ回路で、分電盤の同じブレーカーにつながっていることがほとんどです。ポータブル電源をつなぐ口には、消費電力の大きい家電を並べないのが安全です。
延長コード・テーブルタップは「合計」で見る
延長コードやテーブルタップには、本体やプラグに「15A 125V」「合計1500Wまで」といった定格が書いてあります。見るのは1口ずつの数字ではなく、タップにつないだ全部の機器の合計です。
ポータブル電源をタップの1口に挿し、残りの口にほかの家電をまとめてつなぐと、合計がすぐに定格を超えます。つなぎっぱなしにするなら、ポータブル電源は壁のコンセントに直接挿してください。これがいちばん確実です。
コードを束ねたまま使うのも避けてください。巻いたままだと熱が逃げず、コードが熱を持ちます。
プラグのほこりと置き場所の熱
挿しっぱなしのプラグは、すき間にほこりがたまり、湿気を吸うと火花が出て発火する「トラッキング」の原因になります。冷蔵庫の裏のように掃除しにくい場所ほど、ときどきプラグを抜いてほこりを拭いてください。
本体の置き場所も大事です。Ankerの商品ページは「炎天下の車内、トランク、荷台や直射日光下など高温になる場所で使用、保管しないでください」と書いています。
冷蔵庫の放熱口のすぐ横も、熱がこもりやすいので避けたい場所です。
パススルー対応のおすすめポータブル電源(実機3台+公式値で比較)

どれを選べばいいか、迷いませんか?
ここでは、僕が持っている3台と、手元に無い機種を公式値で並べます。手元に無い機種は使ったように書かず、公式の数字だけで比べています。
| 機種 | 容量 | 定格出力 | 停電時の切り替え | 電池の寿命(基準) | 重さ | 公式価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Jackery 1000 New(実機) | 1,070Wh | 1,500W | 20ミリ秒未満 | 4,000回で70% | 約10.8kg | 69,484円 |
| Dabbsson 2000L(実機) | 2,048Wh | 2,200W | 15ミリ秒未満(EPS) | 4,000回で80% | 約18.6kg | 97,000円 |
| BLUETTI AORA 30 V2(実機) | 288Wh | 600W | 10ms以内 | 3,000回以上(基準不明) | 約4.3kg | 27,860円 |
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 1,024Wh | 1,500W | 10ms未満 | 4,000回で80%以上 | 約12.5kg | 200,200円 |
| Anker Solix C1000 Gen 2 | 1,024Wh | 1,550W | 10ミリ秒 | 4,000回以上で80% | 約11.3kg | 129,900円 |
| Jackery 2000 New V2 | 2,042Wh | 2,200W | 10ミリ秒未満 | 4,000回で70% | 約18.6kg | 109,890円 |
| ALLPOWERS R2500 | 2,016Wh | 2,500W | 15ms以内 | 3,500回以上で80% | 約27kg | − |
価格は2026年10月8日時点の各公式ストアの表示で、セール価格を含みます。電池の寿命は、何回の充放電で初期容量の何%を保つかの基準がメーカーで70%と80%に分かれるので、基準ごと書きました。ALLPOWERS R2500は公式ストアの価格を確かめていないので「−」です。
Jackery 1000 New|冷蔵庫とWi-Fiの予備電源につなぎっぱなし(僕の実機)
1,070Wh・定格1,500Wで、約10.8kg。Jackeryが「充電しながら放電してもバッテリーが劣化しない」と書くNewシリーズなので、つなぎっぱなしで使う前提の1台目にちょうどいい機種です。
僕はこの記事の上で書いたとおり、冷蔵庫とWi-Fiルーターの手前に常時接続しています。85%で充電を止める「バッテリー節約モード」があるので、満充電のまま置きっぱなしにならないのも安心材料です。
気になる点は、容量が1,070Whなので、停電が半日以上続くと冷蔵庫を支えきれない場合があることです。電池の寿命は4,000回後に70%を保つ基準で、ほかのメーカーの80%基準とは比べ方が違います。
実機のくわしいレビューはJackery 1000 New 徹底レビューにあります。
Dabbsson 2000L|容量のわりに安い2,048Wh(僕の実機)

2,048Wh・定格2,200Wで、公式価格97,000円。商品ページに「パススルー&EPS機能」と書かれていて、停電時は15ミリ秒未満でポータブル電源側に切り替わります。
僕は重さがあって動かしにくいので、置き場所を決めて、明かりと大型テレビの電源、スマホの充電に使っています。買った理由は、大容量がほしかったことと台風の停電への備え、それと容量のわりに安かったことです。
気になる点は約18.6kgの重さと、拡張バッテリーにつなげないこと。
半固体電池で、4,000回の充放電のあとも初期容量の80%を保ちます。
BLUETTI AORA 30 V2|片手で運べる小型(僕の実機)
片手で持てます。
288Wh・定格600Wの小型機で、約4.3kgです。BLUETTIのAORAシリーズは全モデルにUPS機能があり、30 V2は10ms以内で切り替わります。
僕は現場や車での工具の充電に使っていて、停電のときはスマホなどを充電する補助の1台という位置づけです。容量が小さいので、冷蔵庫の常時接続には向きません。Wi-Fiルーターだけを守りたい、という方には候補になります。
EcoFlow DELTA 3 Plus|荒天警報で充電を優先できる(公式値)
1,024Wh・定格1,500W(X-Boostで2,000Wの家電まで)、約12.5kg。1,500WのAC入力で最短56分でフル充電でき、UPSは10ms未満で切り替わります。
アプリの「Storm Guard」機能を使うと、悪天候の警報が出たときにスマートフォンへ通知し、ポータブル電源への充電を優先してくれます。台風の多い地域でつなぎっぱなしにする方には分かりやすい機能です。
旧版にあった「アプリでパススルーをオフにできる唯一のモデル」は、公式ページに根拠が見当たらなかったので削除しました。
Anker Solix C1000 Gen 2|充電が速い(公式値)
充電の速さを重視する方向けの1台です。
1,024Wh・定格1,550Wで、約11.3kg。超急速充電モードなら最短54分で満充電、通常モードでも約60分です。停電時は10ミリ秒でパススルーから切り替わります。
電池は「初期容量の80%まで劣化するまでのサイクル回数4,000回以上」。保証は通常18ヶ月で、Anker公式サイトの会員登録で最大5年に延びます。
Jackery 2000 New V2|大容量で常時接続(公式値)
冷蔵庫を長く支えたい方は、この容量が目安になります。
2,042Wh・定格2,200Wで、約18.6kg。Jackeryは「23%の小型化と14%の軽量化により、2000Whクラスで最軽量」と書いています。Newシリーズなので、充電しながら放電しても劣化しないとJackeryが説明している側の機種です。
商品ページには「デスクトップPCや冷蔵庫など、電力の遮断を避けたい電化製品に常時接続しておけば、普段から安心して使用できます」とあります。ただし充電しながら使うあいだの最大出力は1,500Wです。
ALLPOWERS R2500は、公式の仕様表に「パススルー機能 搭載」「UPS切り替え時間15ms以内」とある大型機です。くわしくはALLPOWERS R2500のレビューで書いています。
メーカー別のパススルー:jackery・エコフロー・anker・BLUETTI

同じパススルーでも、メーカーごとに公式の説明が違うんです。この章では4社の書き方をそのまま比べます。
jackery パススルー(ジャクリは無印だけ別方式)
答えは機種名で分かります。
ジャクリ(Jackery)は、シリーズでパススルーの仕組みが2つに分かれると公式サポートで説明しています。Pro・Plus・New・Ultraシリーズは、コンセントの電気をそのまま機器へ流し、余った分でバッテリーを充電する方式です。
無印のモデル(240・1000・1500など)は、入力した電気をいったん直流に変えてからポートとバッテリーへ送る方式です。
中古で無印を買う方は、ここだけ気をつけてください。
Jackeryの機種全体の比べ方はJackery全機種の比較にあります。
エコフロー パススルー 設定
EcoFlowのDELTA 3 Plusで公式に確認できたアプリの設定は、UPS機能と、荒天警報のときに充電を優先する「Storm Guard」です。
パススルーそのものをオン・オフする手順は、2026年10月8日時点で商品ページにもブログにも載っていません。
anker パススルー充電
AnkerのSolix C1000 Gen 2は、公式の比較表で「パススルー充電 ◯(停電時10ミリ秒で切り替え)」です。初代C1000のページには「ラインインタラクティブ給電方式」と「内蔵バッテリー劣化の心配もありません」の記述があります。
ただ、初代は2026年10月8日時点で全色在庫切れでした。
BLUETTI:AORAシリーズで切り替え時間が違う
BLUETTIでは、AORA 30 V2とAORA 100 V2が10ms以内、AORA 80とAORA 100が20ms以内の切り替えです。そのうえで「精密機器や医療機器の瞬断防止には適さない簡易モード」という位置づけです。
| メーカー | パススルーについての公式の書き方 |
|---|---|
| Jackery | Pro・Plus・Newは充電しながら放電しても劣化しない。無印は別方式 |
| EcoFlow | 頻繁に使うと劣化しやすい。満充電で充電を続けない等の対策を案内 |
| Anker | C1000 Gen 2はパススルー◯・停電時10ミリ秒。劣化の記述は初代のページ |
| BLUETTI | AORAは全モデルUPSあり。簡易モードで精密機器向けではない |
ポータブル電源のパススルー対応の見分け方と注意

パススルー対応かどうかは、公式の商品ページの書き方で見分けられます。この章では、買う前に見る場所と、つないだあとの注意をまとめます。
ポータブル電源 パススルー対応か確かめる場所
メーカー公式の商品ページや仕様表で、「パススルー」と「UPS(またはEPS)」の2語を探してください。Jackery・Anker・Dabbsson・ALLPOWERSは、商品ページか仕様表に両方の言葉がそのまま書かれていました。EcoFlowは公式ブログでDELTA 3 Plusをパススルー対応の機種として紹介し、BLUETTIはAORAシリーズのFAQでUPS機能を説明しています。
Jackeryの場合は、それに加えて機種名にPro・Plus・New・Ultraが付いているかも見ます。通販サイトの商品説明だけで判断せず、メーカーの商品ページで見比べてください。買ってはいけない機種の見分け方は買ってはいけないポータブル電源にまとめています。
ポータブル電源 パススルー 注意
・ポータブル電源は壁のコンセントに直接挿し、同じ口に大きな家電を並べない
・満充電のまま置き続けない(充電上限・節約モードを使う)
・直射日光や冷蔵庫の放熱口の横など、熱のこもる場所に置かない
・UPSは0ミリ秒ではないので、サーバーや医療機器にはつながない
ソーラーパネルで充電しながら使う場合も、パススルー対応の機種なら同じように家電へ給電できます。たとえばDabbsson 2000Lは、ACとソーラーを併用すると「ソーラーパネルからの充電が優先されます」。ソーラーとの組み合わせはポータブル電源とソーラーパネルのセットで比べています。
ポータブル電源のパススルーでよくある質問

何%縮むかを数字で出しているメーカーの公式資料は見つかりませんでした。旧版にあった「10〜20%短くなる」は出典が無いので削除しています。
JackeryはPro・Plus・Newシリーズについて「充電しながら放電してもバッテリーが劣化しません」、EcoFlowは「頻繁に使用すると劣化しやすくなります」と、それぞれ公式に書いています。
機種で動きが違います。Jackeryの無印モデルは、足りない分をバッテリーから補う方式です。Jackery 2000 New V2などは、充電しながらの最大出力が1,500Wに制限されるので、それを超える家電は使えません。
UPSかEPSのある機種なら、数ミリ秒〜20ミリ秒ほどでポータブル電源側に切り替わります。僕のJackery 1000 New(20ミリ秒未満)では、停電しても冷蔵庫とWi-Fiルーターはそのまま動いています。
停電対策でつなぎっぱなしにするなら、両方ある機種を選んでください。パススルーだけだと、停電の瞬間に給電が一度途切れることがあります。
延長コードの定格(多くは合計1,500Wまで)に、ポータブル電源の受電分と、同じコードにつないだ家電の合計が収まれば使えます。ただ、つなぎっぱなしにするなら壁のコンセントに直接挿すほうが安全です。
パススルーと書かれていない機種で充電しながら使えるかは、その機種の取扱説明書で確かめてください。充電しながら使う前提なら、公式にパススルー対応と書かれた機種を選ぶのが確実です。
まとめ:ポータブル電源のパススルーは、方式を選べば常時接続で使える
パススルー充電は、コンセントで充電しながら家電にも給電する機能です。劣化するかはメーカーで説明が分かれ、JackeryはPro・Plus・Newシリーズなら劣化しない、EcoFlowは頻繁に使うと劣化しやすい、と公式に書いています。
冷蔵庫やWi-Fiルーターへのつなぎっぱなしは、メーカー自身が案内している使い方です。充電しながらだと最大1,500Wになることと、コンセント・延長コードの合計、置き場所の熱だけ気をつけてください。
僕は1,070WhのJackery 1000 Newを常時接続で使っていて、停電してもネットが切れずに済んでいます。1台目に迷ったら、この機種から見てみてください。
参照
この記事の数字と口コミの引用は、2026年10月8日時点の内容です。
- Jackery公式サイト(1000 New・2000 New V2・1500 Newの製品ページ)
- BLUETTI公式サイト(AORAシリーズのFAQ・製品ページ)
- Dabbsson公式サイト(2000Lの製品ページ)
参照:Jackery公式サポート(充電と放電の同時利用)/Jackery公式ブログ(パススルー充電)/EcoFlow公式ブログ(パススルー充電)/各機種の公式商品ページ(Jackery・EcoFlow・Anker・Dabbsson・BLUETTI・ALLPOWERS)



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