ポータブル電源で電気毛布は何時間使える?消費電力(何ワット)と必要な容量の目安

ポータブル電源で電気毛布は何時間使える?消費電力と容量の目安

「ポータブル電源で電気毛布は何時間使える?」「電気毛布の消費電力は何ワット?」という疑問に、電気毛布とポータブル電源のメーカーの数字で答えます。

電気毛布の消費電力は40〜75Wで、55Wの電気毛布ならJackery 1000 Newで約12時間、500 Newで約7時間以上使えます。

弱なら1時間に約16Whまで下がるので、寝る前に温めて寝るときは弱か切る使い方なら、500Wh前後で一晩をまかなえます。

なおNITE(製品評価技術基盤機構)は、電気毛布は就寝中にスイッチを切るよう呼びかけています。

💡 この記事のポイント 電気毛布の消費電力は40〜75W(アイリスオーヤマ公式の6機種)
弱で使うと1時間に約16〜23Wh(メーカーの電気代の目安から換算)
55Wの電気毛布は、Jackery 500 Newで約7時間以上・1000 Newで約12時間
寝る前に強で温めて、寝るときは弱か切る。これなら一晩に要る電気はぐっと減る

僕の手元にはJackery 1000 New・Dabbsson 2000L・BLUETTI AORA 30 V2の3台。電気毛布をつないで測った記録はまだ無いので、時間はメーカーの目安の数字です。

目次

電気毛布の消費電力は何ワット?|40〜75W、弱ならもっと少ない

この章で見るのは、電気毛布のワット数と、弱で使ったときに実際に使う電気の量の2つ。何時間使えるかは、この2つで決まります。

電気毛布 ワット数|メーカーの仕様では40〜75W

アイリスオーヤマの電気毛布は、しき毛布が40Wか60W、かけしき毛布が55W・60W・75Wです。大きいかけしき毛布ほど、ワット数が上がります。

電気毛布の消費電力。アイリスオーヤマ公式の仕様で、しき毛布40W・60W、かけしき毛布55W・60W・75W。弱で1時間の電気代0.5円の40W毛布は約16Wh、0.7円の60W毛布は約23Whに換算

この40〜75Wは、いちばん強く温めたときの値です。

この記事で並べたポータブル電源は、いちばん小さいJackery 240 Newでも定格出力が300Wあるので、電気毛布1枚なら出力が足りないことはまずありません。気にするのは出力より容量です。

電気毛布 消費電力は「弱」で変わる|1時間に約16〜23Wh

弱で使うと、使う電気はワット数よりずっと少なくなります。アイリスオーヤマは40Wのしき毛布(EHB-FK1480B)の電気代を「弱」で1時間0.5円、60Wのかけしき毛布(EHB-FR1813B)は0.7円で、どちらも1kWhあたり31円で計算した値です。

この電気代を電気の量に直すと、40Wの毛布は1時間に約16Wh、60Wの毛布は約23Whです(0.5円÷31円、0.7円÷31円で計算)。

表示の4割ほどで済む計算です。

📝 電気毛布の電気の量(1時間)

強で使い続ける:表示のワット数が上限(55Wの毛布なら最大約55Wh)
弱で使う:40Wの毛布で約16Wh、60Wの毛布で約23Wh(メーカーの電気代の目安から換算)

ポータブル電源で電気毛布は何時間使える?|Jackery公式の目安

答えは、55Wで使い続けて240 Newが約3.7時間、500 Newが約7時間以上、1000 Newが約12時間です。

どれも、55Wの電気毛布を使い続けた場合の時間です。

電気毛布55Wを使える時間のJackery公式の目安。240 New約3.7時間、500 New約7時間以上、1000 New約12時間、1500 New約18時間、3600 Plus約36時間。BLUETTI AORA 30 V2は60Wで約3.5時間

僕のBLUETTI AORA 30 V2(288Wh)は、60Wの電気毛布で約3.5時間です。

300Wh前後の小型は、強で使い続けると夜中に切れます。では、弱なら何時間?

弱で使うと何時間?公式の目安から計算

Jackery 240 Newの約3.7時間を逆にたどると、電気毛布に使える電気は約200Wh(55W×3.7時間)です。

弱の約16Whで割ると、計算上は12時間ほど持ちます。

ただし、この12時間はメーカーの「室温20℃・弱」の電気代から出した試算なので、冷え込む車内やテントでは短くなると見ておく方が安全です。

電気毛布 容量の目安|一晩・2枚・連泊で何Wh必要?

この章では、使い方ごとに必要な容量を出します。計算のもとは「何Wで・何時間・何枚」の3つだけで、強のまま使うか、弱に下げるかで答えが倍以上変わります。

使い方使う電気の量(計算)合う容量の目安
寝る前1時間だけ強(55W)約55Wh256Wh〜(240 New・AORA 30 V2でも足りる)
1枚を弱で8時間(40Wの毛布)約130Wh256Wh〜(公式の目安からの試算で約12時間)
1枚を強のまま8時間(55W)最大約440Wh512Wh〜(500 Newは約7時間以上)、余裕を見るなら1,070Wh
2枚を強のまま8時間(55W×2)最大約880Wh1,070Wh〜(1000 Newの55W×12時間を2枚で割ると約6時間)
2泊を充電なしで(1枚・弱)約260Wh+スマホなど512Wh〜

表の「使う電気の量」は、ワット数×時間で出した計算です。ポータブル電源は変換で電気を失うので、容量の数字そのものではなく、メーカーの時間の目安と見比べて選んでください。冬キャンプで1枚の方は512Wh、家族で使う方は1,070Whが分かれ目です。

僕のJackery 1000 Newの画面。冷蔵庫をつないで出力96W、残量100%、残り8.5時間の表示

電気毛布 2枚を同時に使うなら

2枚なら、使う電気も2倍です。55Wを2枚つなぐと110Wなので、1000 Newでも強のままなら6時間ほどの計算になります。

朝までは届きません。

僕の1000 Newは冷蔵庫とWi-Fiルーターにつないで出力96W、画面の残り時間は8.5時間でした。停電の夜に冷蔵庫と電気毛布2枚を一緒に使うと、1台では朝まで届かないと考えておくのが安全です。

寝ている間も電気毛布を使っていい?|就寝中は弱か切る

NITEは、電気毛布は寝る前に温め、寝るときは低い目盛りに下げ、就寝中はスイッチを切って眠るよう呼びかけています。

温かいと感じる程度の温度でも、同じところに長く触れていると低温やけどになるからです。

電気毛布をポータブル電源で使う一晩の流れ。寝る前に強で温め、寝るときは低い目盛りに下げるかスイッチを切り、寒ければ弱で温め直す

低温やけどは、44℃なら3〜4時間、46℃なら30分〜1時間触れ続けると起きます。

この使い方は、ポータブル電源にとっても都合がよい形です。強で温めるのは寝る前の1時間ほどで、寝てからは弱か切るので、一晩に使う電気は強のまま使い続けるより大きく減ります。安全と電池の持ちが、同じ方向を向いているわけです。

⚠ 電気毛布で気をつけること(NITE)

  • 寝る前に温めたら、就寝時は低い目盛りに下げるか、スイッチを切る
  • 2019年には、電気敷毛布で寝ている間にひざが長く触れ、重傷の低温やけどになった事故があった
  • 高齢の方や糖尿病の方は、低温やけどに特に気をつける

車中泊・キャンプ・停電で電気毛布を使うときのポータブル電源

この章では、使う場面ごとに容量と重さの決め方を見ます。

持ち運ぶなら、重さが効きます。

ポータブル電源 車中泊 電気毛布|エンジンを切って寝るなら

冬の車中泊をする方は、寝るときにエンジンを切るのが前提です。

JAFのテストでは、外気−12.9℃の夜にエンジンを止めた車内が−7℃まで下がり、毛布と使い捨てカイロ、冬山用の寝袋の組み合わせだけが8時間耐えられました。

電気毛布は、この寝袋や毛布を寝る前に温めておく道具として使うのが向いています。

エンジンをかけたまま暖を取る危なさは、車中泊のポータブル電源の記事にまとめました。

BLUETTI AORA 30 V2の実機を斜め前から撮影

キャンプ ポータブル電源 電気毛布|1泊なら500Whクラス

冬キャンプで1枚を一晩使う方は、Jackery 500 New(512Wh・約5.7kg)が容量と重さのつり合いがとれた1台です。55Wで約7時間以上なので、寝る前に強、寝てから弱なら1泊分に余裕が残ります。

重さは2Lのペットボトル3本分ほど。

僕はAORA 30 V2(約4.3kg)を現場と車に積んで、工具の充電器とスマホの充電に使っています。

片手で運べる軽さは助かりますが、電気毛布を強で一晩使うには容量が足りません。

停電のときは冷蔵庫と一緒に考える

停電に備えたい方は、電気毛布だけでなく冷蔵庫や明かり、スマホの充電も同じ電源から取ることになります。

家族の分まで考えるなら1,000Wh以上を目安にして、ほかの家電の分は容量の選び方の記事で足し算できます。

電気毛布に合うポータブル電源|使い方別に4機種

この章では、電気毛布を何時間使えるかが分かっている機種から、使い方別に4台を並べます。

1000 NewとAORA 30 V2は僕の手元にある機種です。選ぶ目安は1枚か2枚か。

機種容量・定格出力重さ電気毛布の目安向く使い方
Jackery 240 New256Wh・300W約3.6kg55Wで約3.7時間寝る前に温める・弱で1枚
BLUETTI AORA 30 V2288Wh・600W約4.3kg60Wで約3.5時間車でスマホや小物の充電が中心
Jackery 500 New512Wh・500W約5.7kg55Wで約7時間以上冬キャンプ・車中泊で1枚を一晩
Jackery 1000 New1,070Wh・1,500W約10.8kg55Wで約12時間2枚・連泊・停電で冷蔵庫と一緒に

2026年10月の各社の公式ストアの値です。

価格はセールで動くので表には入れていません。電池はJackeryの3機種がリン酸鉄で、240 Newと1000 Newは4,000回・500 Newは6,000回使っても70%が残る設計です。

Jackery 1000 Newの実機の正面とACコンセント

📌 電気毛布1枚を一晩なら

Jackery 500 New

512Wh/定格500W/約5.7kg/電気毛布55Wで約7時間以上。車中泊や冬キャンプに持ち出しやすい重さです。

Jackery 500 New の公式ストアを見る →

2枚や停電の備えも兼ねたい方は、Jackery 1000 Newが合います。いちばん軽い1台がほしい方はJackery 240 New、車での充電にも使うならBLUETTI AORA 30 V2です。

ポータブル電源と電気毛布のよくある質問

Jackery 1000 Newの折りたたんだハンドルとフラットな天面
電気毛布は何ワットですか?

アイリスオーヤマの電気毛布は、しき毛布が40Wか60W、かけしき毛布が55W・60W・75Wです。Jackeryは時間の目安を出すときに55Wの電気毛布を使っています。

500Whあれば電気毛布を朝まで使えますか?

Jackery 500 New(512Wh)は、55Wで使い続けて約7時間以上です。寝る前に強で温め、寝てから弱か切る使い方なら、一晩に使う電気はこの半分以下になる計算です。

電気毛布をつないだまま充電できますか?

Jackery 1000 Newは、充電しながら家電を使えるパススルー機能があります。車中泊でコンセントのない場所では充電できないので、出かける前に満充電にしておきます。

電気毛布を車のシガーソケットから使えますか?

シガーソケットは120W未満が目安なので、電気毛布1枚の電力は足ります。ただし寝ている間にエンジンを止めると使えなくなるため、夜はポータブル電源から使う形になります。シガーソケットの上限は走行充電の記事にまとめています。

まとめ:電気毛布は40〜75W。1枚の一晩なら500Wh、2枚や停電なら1,000Whクラス

  • 電気毛布は40〜75W、弱なら1時間に約16〜23Wh
  • 55Wの電気毛布は500 Newで約7時間以上、1000 Newで約12時間(Jackery公式)
  • 寝る前に強で温め、寝るときは弱か切る(NITE)。電池も長持ちする

1枚を車中泊やキャンプで使うなら500 New、2枚や停電で冷蔵庫と一緒に使うなら、僕も使っている1000 Newが合います。

参照:アイリスオーヤマ公式の電気しき毛布・電気かけしき毛布の商品ページ、Jackery公式の240 New・500 New・1000 New・1500 New・3600 Plusの商品ページ(よくある質問)、NITE「製品安全情報マガジン Vol.493 電気マット、電気毛布、電気あんかの事故」、JAF「冬の車内温度(JAFユーザーテスト)」。BLUETTI AORA 30 V2はBLUETTI公式の商品ページ。

参照

この記事の数字と口コミの引用は、2026年10月11日〜10月15日時点の内容です。

冷蔵庫につないでいる1000 Newの使い心地は、実機のレビューにまとめています。

SOL|ポータブル電源ラボ編集部
第二種電気工事士
沖縄在住/第二種電気工事士
台風による停電を何度も経験
家庭の停電対策としてポータブル電源を研究
「容量・出力・安全性」を公式情報をもとに分かりやすく解説
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