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静岡県の太陽光発電・蓄電池|2026年の補助金・発電量・相場と見積もりのコツ

結論:静岡県は「日照は全国トップ級、補助金は小粒」。他県のような100万円級はなく、最大でも20万円前後です

静岡県で太陽光・蓄電池を検討するなら、次の3つを押さえてください。
・静岡県に県独自の現金補助はありません。「国・県・市の3階建て」と書くサイトがありますが、静岡は実質「国+市町」の2階建てです
・市町の補助は最大でも20万円前後(富士宮市・袋井市・長泉町)。静岡市・掛川市は0円富士市は2026年6月30日に予算到達で受付終了
・国の蓄電池DR補助金は2026年5月29日に受付終了(再開予定なし)。浜松市の「最大70万円」はこの60万円を含んだ古い話です

「静岡県で太陽光をつけたら、補助金はいくらもらえるの?」——結論から言うと、正直、あまり多くはありません。大阪府の枚方市が約100万円出すのに対し、静岡県内でいちばん手厚い市町でも20万円前後。県庁所在地の静岡市に至っては、住宅用の市補助は0円です。

僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光や蓄電池についても普段から調べ、相談を受けています。この記事では、静岡県内22市町の補助金を公式サイトで1件ずつ確認して整理しました。2026年7月時点の実際の情報です。

ただし静岡には、補助金の少なさを補って余りある強みがあります。日照時間が全国トップ級だということ。気象庁の平年値で浜松は年間2,237.9時間。これは日照日本一として知られる甲府(2,225.8時間)をも上回ります。補助金で得をする県ではなく、発電量で得をする県——それが静岡です。

19市町県内22市町のうち住宅用の補助を実施(2026年度)
約20万円いちばん手厚い市町の太陽光+蓄電池の例
2237.9時間浜松の年間日照時間(全国有数)

静岡県の補助金は「3階建て」ではありません。国+市町の2階建てです

まず、他サイトとの最大の違いをはっきりさせておきます。太陽光の補助金は「国・都道府県・市区町村の3階建てで最大化しよう」と説明されるのが定番です。でも静岡県では、その2階部分が存在しません。

静岡県は個人に対する現金給付の補助金を実施していません。代わりに県がやっているのは、「共同購入」と「0円ソーラー」という“仕組み”の支援です。お金をくれるのではなく、買い方を用意してくれる、と考えてください。

よくある誤解

  • 静岡県から現金の補助金がもらえる
  • 国・県・市の3階建てで積み上がる
  • 浜松市なら最大70万円もらえる
  • 静岡は日照が多いだけの県

VS

2026年の実際

  • 県の現金補助はゼロ。共同購入と0円ソーラーのみ
  • 実質は国+市町の2階建て
  • 70万円は終了した国のDR補助金込みの古い数字
  • 日照は甲府超え。発電量で回収する県
静岡県で使える支援の全体像(2階建て+県の仕組み支援)
1階:国の補助金(蓄電池のリフォーム枠・新築のZEH)2階:市町の補助金(0円〜20万円・ここが唯一の現金)県:共同購入/0円ソーラー(現金ではなく価格・初期費用を下げる)

併用例:富士宮市で太陽光5kW+蓄電池10kWhを入れた場合

実際に併用するとどうなるか。2026年7月時点で予算に余裕があり、金額も県内最高水準の富士宮市を例に積み上げてみます。

併用例(富士宮市・太陽光5kW+蓄電池10kWh)

【2階】富士宮市の補助金・太陽光:2万円/kW × 5kW = 10万円・蓄電池:10万円(上限額。リース契約の場合は5万円)【1階】国の補助金(みらいエコ住宅2026・リフォーム枠)・蓄電池:9.6万円(定額・SII登録機器)【県】共同購入 または 0円ソーラー・現金給付ではなく価格そのものが下がる/初期費用0円で導入できる──────────補助金の合計:約29.6万円

!約280万円の設備に対して約30万円。これが静岡の現実です

・大阪府枚方市(約109万円)や河内長野市(約82万円)と比べると、静岡の市町補助は3分の1以下です・だからこそ静岡では、補助金を探すより見積もりを比較して価格を下げるほうが、金額的なインパクトが大きいのが実情です・国と自治体は財源が違えば併用が原則OKですが、同じ設備に国庫補助が重複すると不可になることがあります・長泉町はZEHとの併用不可など、市町ごとに併用制限があります。必ず窓口で確認を・上の金額は2026年7月時点の制度に基づく試算例です

国の補助金【2026年7月の最新状況】蓄電池のDR補助金は終了しました

ここが2026年後半のいちばん大事なポイントです。国の蓄電池補助金(DR補助金)は、すでに受付を終了しています。静岡県内の記事で「浜松市なら最大70万円」と書かれているのは、この60万円を足した数字。もう成立しません。

DR補助金(家庭用蓄電池・最大60万円)→ 2026年5月29日に終了

正式名称は「DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業」(令和7年度補正)。家庭用蓄電池に対する国の補助として、いちばん金額が大きい制度でした。

iDR補助金の内容と、終了の経緯

・補助金基準額:3.45万円/kWh(初期実効容量)・補助率:設備費+工事費の3/10以内・補助上限:1申請あたり60万円・当初の公募期間:2026年3月24日〜2026年12月10日の予定・実際:交付申請額が予算に達し、2026年5月29日(金)に公募終了・SII(環境共創イニシアチブ)は「公募の再開を行う予定はありません」と明記

12月まで受付予定だったものが、5月末で締め切られたわけです。最新状況はSII公式サイトで確認できます。ちなみに掛川市の公式ページは、2026年度に市の補助を廃止した代わりの案内としてこのDR補助金を紹介していますが、そのDR補助金も終わっている——というのが2026年後半の厳しい状況です。

太陽光パネル単体には、そもそも国の補助金がない

意外に知られていませんが、太陽光パネルそのものに対する国の補助金は2026年度もありませんみらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠でも、「太陽光発電設備の設置工事」は対象外と明記されています。

だからこそ、太陽光パネルは市町の補助金が頼り。ところが静岡県では、太陽光に補助を出す市町自体が限られます(藤枝市・島田市・清水町は蓄電池のみ、静岡市・掛川市は制度なし)。

いま使える国の制度(2026年7月時点)

既築住宅のリフォームなら:みらいエコ住宅2026事業

・蓄電池(エコ住宅設備):9.6万円/戸(定額・SII登録の定置用リチウム蓄電池)・リフォームの上限:100万円/戸(〜平成3年築)/80万円/戸(平成4〜28年築)・第2期の期間:2026年5月13日〜12月31日・※太陽光パネルの設置工事は対象外

i新築なら:ZEH支援事業/みらいエコ住宅2026(併用不可)

ZEH支援事業(令和8年度)・ZEH:45万円/戸(静岡県は地域区分4〜8に該当)・ZEH+:80万円/戸(同)・蓄電システム加算:2万円/kWh・対象経費の1/3・上限20万円/戸のいずれか低い額・公募期間(単年度):2026年5月21日〜12月11日みらいエコ住宅2026(新築):GX志向型125万円/110万円、長期優良80万円/75万円、ZEH水準40万円/35万円※ZEH支援事業とみらいエコ住宅2026は併用できません※静岡県は平野部が地域区分6〜7御殿場市・小山町・川根本町は5です

静岡県の支援【共同購入・0円ソーラー】現金ではなく「仕組み」で下げる

県の支援は2本立てです。どちらもお金がもらえる制度ではありません。ここを勘違いすると計画が狂います。

1本目:住宅用太陽光発電設備等共同購入支援事業(みんなのおうちに太陽光)

県が支援事業者を選び、購入希望者をまとめて募集 → 一括発注 → まとめ買いで単価を下げるという仕組み。「みんなで買うから安くしてもらう」制度です。

共同購入の流れ
参加登録(無料・購入義務なし)県が選んだ事業者が一括発注あなた専用の見積もりが届く納得すれば契約・不満なら断ってOK

令和8年度の参加登録期間

参加登録期間:2026年4月30日(木)〜2026年12月9日(水)(2026年7月時点で受付中)・参加登録は無料・購入義務なし。見積もりを見てから断れます・購入プランは①太陽光10kW未満/②太陽光+蓄電池/③蓄電池のみの3種類・静岡市は市の補助がない代わりに、市の公式ページでこの共同購入を案内しています(市場価格約157万円→約112万円の例示)・詳細は静岡県公式ページ静岡市の案内で確認を

2本目:ふじのくに0円ソーラー事業

こちらは初期費用0円で太陽光を載せる仕組み。事業者が設備費を負担し、あなたは電気料金やリース料を払う。契約期間(おおむね10年)が終わると設備が無償譲渡されるのが一般的です。

!0円ソーラーの注意点(県は補助金を出しません)

県は補助金を出していません。登録された事業者とプランを「紹介」しているだけです・県の公式ページにも「県は契約に関与せず、設置に関する保証も行わない」旨が明記されています・契約期間中は電気料金またはリース料の支払いが発生します。0円は「初期費用が0円」という意味・契約期間中の屋根の修繕・売却・建て替えに制約がかかることがあります・自己所有で買ったほうが総額は安くなるケースが多いです。必ず購入した場合と比較を・プラン一覧は静岡県0円ソーラー事業の公式ページから

【一覧】静岡県内 市町の太陽光・蓄電池 補助金(2026年度)

ここが本題です。静岡県内の主要22市町について、各市町の公式サイトで1件ずつ確認した2026年度(令和8年度)の補助金をまとめました。太陽光+蓄電池の合計額が大きい順です。横にスクロールできます。

市町 太陽光の補助 蓄電池の補助
富士宮市 2万円/kW(上限額の記載なし) 上限10万円※リース契約は上限5万円
袋井市 2.5万円/kW(上限10万円)※既存建物のみ・余剰買取契約が必須 定額10万円※太陽光と同時設置または設置済みが必須
長泉町 定額10万円※ZEH補助との併用不可 定額10万円※ZEH補助との併用不可
熱海市 定額8万円※10kW未満・系統連系が必須 定額8万円
伊豆の国市 2万円/kW(上限6万円) 上限5万円
浜松市 定額2万円※蓄電池かV2Hとの同時設置が必須・全量売電は対象外 上限8万円(V2Hは8万円)
沼津市 単独の補助なし※セットで一律10万円 単独の補助なし※太陽光とのセットで一律10万円
御殿場市 定額5万円※1kW以上10kW未満・既存住宅のみ 定額5万円※1kWh以上・既存住宅のみ
湖西市 1万円/kW(上限4万円)※蓄電池と同時なら1.5万円/kW(上限6万円) 1万円/kWh(上限4万円)
函南町 1万円/kW(上限5万円) 1万円/kWh(上限5万円)
吉田町 定額2万円※既存戸建てのみ 定額8万円※太陽光と同時設置なら合計10万円
島田市 実施なし※自家消費シフトの趣旨で蓄電池のみ補助 定額10万円
焼津市 定額5万円※既存住宅のみ・全量買取は対象外 定額4万円(V2Hは10万円)
伊東市 定額4万円※2kW以上・自家使用が必須 定額5万円※蓄電池単独時は既設太陽光の写真が必要
三島市 1万円/kW(上限4万円・既築)/2万円(新築)※蓄電池かV2Hとの併設が必須 上限5万円(既築)/2.5万円(新築)
藤枝市 実施なし※2026年度は蓄電池のみ 2万円/kWh(上限6万円)※再エネ発電との連携が必須・予算超過時は抽選
清水町 実施なし 定額5万円※太陽光の設置済みまたは設置予定が必須
磐田市 定額2万円※10kW未満 定額2万円※J-クレジット「そらいろラボ」への入会が原則必須
富士市 4万円/kW(上限20万円)※2026年6月30日に受付終了 定額5万円※2026年6月30日に受付終了
静岡市 実施なし(住宅用)※県の共同購入で対応 実施なし(住宅用)
掛川市 実施なし※2026年度は制度そのものがありません 実施なし
裾野市 確認できず※関連ページが削除され補助金一覧にも掲載なし 確認できず

!この表の読み方・注意

・金額はすべて2026年7月時点で各市町の公式ページから確認した目安です・富士市は2026年6月30日に予算到達で受付終了。名目上の期限は2027年2月26日でしたが、3か月で締め切られました。他サイトが載せる「7.3万円/kW・上限72.9万円」は前年度の数字で、2026年度は4万円/kW・上限20万円です・掛川市は公式に「令和8年度は、太陽光発電や蓄電池設置など新エネルギー機器等に関する補助金はありません」と明記しています・裾野市は関連ページが削除され補助金一覧にも掲載がありません。他サイトの「蓄電池8万円」は裏付けとなる公式ページが現存しません。生活環境課への確認を・長泉町は年度と予算額の明記がなく、2026年度の実施かどうか断定できません。金額が大きいだけに、くらし環境課への電話確認をおすすめします・熱海市の「4万円/kW・上限100万円」は事業所向けの別制度です。住宅用と混同しているサイトがあるので注意

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光・蓄電池の補助金2026国・自治体の補助金の仕組み、DR補助金、申請の流れと注意点を電気工事士が解説しています。

主要市町の補助金を個別解説【金額・条件・受付期間】

特に人口が多い市と、注意が必要な市町を個別に見ていきます。

静岡市:政令市なのに住宅用の補助はゼロ

県庁所在地で人口約68万人の政令指定都市ですが、住宅用の太陽光・蓄電池に対する市独自の補助金はありません。市版のZEH助成も令和5年度で終了しています。

市の「グリーン電力地産地消設備整備事業補助金」(10kW未満6万円/kW・上限59.4万円)を見つけて期待する方がいますが、これはPPA事業者向けで、個人の住宅所有者は対象外。静岡市民が使えるのは、国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)と県の共同購入・0円ソーラー、そして相見積もりで価格を下げることだけです。

浜松市:太陽光は「一律2万円」。kW単価ではありません

i浜松市の補助金(2026年度)

・太陽光:一律2万円(kW単価ではなく定額)・蓄電池:上限8万円/V2H:8万円・受付期間:2026年5月1日〜2027年3月15日・条件:事後申請(設置後)/太陽光は蓄電池またはV2Hとの同時設置が必須全量売電は対象外/自己居住の戸建てのみ(新築・建売も可)・予算超過時は先着で切らず「按分」(申請が多いと1件あたりの額が減る方式)

政令市で人口約78万人の浜松市ですが、太陽光+蓄電池で最大10万円。「最大70万円」という記事は、終了した国のDR補助金60万円を足したものです。ただし按分方式なので「先着で締め切られる」心配がないのは、他市にない安心材料。締切も3月15日と長めです。

富士市:県内最高額だったが、6月30日に終了

!富士市の補助金(2026年度)※受付終了

・太陽光:4万円/kW(上限20万円)※子育て・若者世帯は+1万円/kW(上限5万円)加算・蓄電池・V2H:定額5万円※子育て・若者世帯は+1万円・名目上の受付期間:2026年4月1日〜2027年2月26日・実際:予算額到達により2026年6月30日で受付終了(太陽光・蓄電池とも)・条件:着工前に事業計画の承認が必須/先着順

kW単価4万円は県内最高で、太陽光5kWなら20万円。それゆえに3か月で予算が尽きました。「先着順・予算切れで年度途中に終わる」という補助金の怖さが、そのまま出た例です。2027年度に再開されるかは、現時点で公表されていません。

沼津市・三島市:太陽光の「単独設置」では1円ももらえない

沼津市は太陽光単独・蓄電池単独の補助が存在せず、「太陽光+蓄電池」「太陽光+V2H」などのセットで一律10万円のみ。しかも既存住宅限定(新築向けは令和元年度で終了)で、工事着工予定日の14日前までに申請が必要です。

三島市も太陽光は蓄電池かV2Hとの併設が条件。予算650万円の先着順です。「太陽光だけ先に入れて、蓄電池は来年」と分けると、両方もらえなくなる——これが静岡県東部で最も多い失敗パターンです。

藤枝市:先着ではなく「抽選」という珍しい方式

i藤枝市の補助金(2026年度)

・太陽光:実施なし(2026年度は蓄電池のみ)・蓄電池:2万円/kWh(上限6万円)※SII登録製品・再エネ発電システムとの連携設置が必須・受付期間:2026年4月1日〜2027年2月26日・条件:着工前申請必須予算超過時は、その日の17時15分までの申請全件で抽選

藤枝市の面白いところは抽選方式。多くの市町が「先着順で予算が尽きたら終了」なのに対し、藤枝市は予算を超えた日の申請を全部集めて抽選します。「1分でも早く出す」競争にはなりませんが、逆に早く出しても確実にもらえるとは限らないということです。

SOL|電気工事士SOL|電気工事士

今回、静岡県内22市町の公式ページを1件ずつ確認して驚いたのは、他サイトの数字がここまで実態とズレているのかということでした。富士市の「7.3万円/kW・上限72.9万円」が典型で、実際の2026年度は4万円/kW・上限20万円。しかも6月末に終わっています。この数字を信じて計画を立てたら、50万円以上の見込み違いです。もうひとつ。静岡は補助金では稼げないけれど、日照では稼げる県です。浜松の年間日照時間2,237.9時間は、日照日本一で有名な甲府より長い。補助金探しに時間をかけるより、いい業者を見つけて設置費用を10万円下げるほうが、静岡では確実です。

【導入パターン別】補助金でいくら安くなる?シミュレーション

「結局いくら安くなるの?」を、2つの導入パターンで計算します。2026年7月時点の制度で試算しました。

パターン1:太陽光5kW+蓄電池10kWhのセット導入

いちばん多い組み合わせです。設備の総額は約280万円(太陽光5kW=約135万円+蓄電池10kWh=約145万円)を前提にします。

太陽光5kW+蓄電池10kWh:補助金の積み上げ(富士宮市の例/単位・万円)
10%10%10%
富士宮市の太陽光(2万円/kW×5kW)(10%)富士宮市の蓄電池(上限)(10%)国のみらいエコ住宅2026(蓄電池)(10%)

※合計 約29.6万円。約280万円の設備が実質約250万円に。2026年7月時点の制度に基づく試算例

約29.6万円富士宮市+国の補助金の合計
約250万円実質負担(280万円−29.6万円)
約11%負担軽減率

市町が変わるとどう違うか、並べてみましょう。

太陽光5kW+蓄電池10kWh:市町別の補助金合計の目安
富士宮市20万円
袋井市20万円
長泉町20万円
熱海市16万円
伊豆の国市11万円
浜松市10万円
沼津市10万円
御殿場市10万円
焼津市9万円
磐田市4万円
静岡市0万円

※市町の補助金のみの合計(国の9.6万円は含まず)。上限・条件により変動。長泉町は年度の確認が必要。受付終了した富士市は除く。2026年7月時点の目安

最大でも20万円、最少は0円。差は20万円ほどです。大阪府が「市によって0〜110万円」だったのと比べると、静岡は市町差そのものが小さいのが特徴。裏を返せば、どこに住んでいても補助金では大差がつかないので、業者選びで差をつけるしかないということです。

パターン2:蓄電池のみを追加導入(すでに太陽光がある場合)

卒FIT後などに「蓄電池だけ追加したい」というケース。ここは2026年は厳しい状況です。

!蓄電池のみ10kWhを導入する場合(2026年7月時点)

国:9.6万円・DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日に受付終了・再開予定なし・みらいエコ住宅2026のリフォーム枠なら9.6万円は使えます市町:0〜10万円・島田市・長泉町:10万円/浜松市:8万円(V2H等との条件あり)/熱海市:8万円/藤枝市:6万円/伊東市・御殿場市・清水町:5万円沼津市は蓄電池のみでは対象外(太陽光とのセットが必須)・袋井市・清水町・伊東市は「既設の太陽光がある」ことが条件なので、卒FIT組はむしろ有利・静岡市・掛川市は蓄電池の補助がそもそもありません──────────合計の目安:約9.6万〜約19.6万円(例:島田市なら国9.6万+市10万=19.6万円

太陽光+蓄電池のセット

  • 補助金 合計 約29.6万円(富士宮市の例)
  • 市町の補助が太陽光分も乗る
  • セット必須の市町(沼津・三島・浜松)でも対象
  • 負担軽減率 約11%

VS

蓄電池のみ

  • 補助金 合計 約19.6万円(島田市の例)
  • 国のDR補助金が終了して激減
  • 沼津市など セット必須の市町では対象外
  • 卒FIT組は袋井・清水・伊東で逆に有利

静岡の場合、蓄電池のみでも意外と不利ではないのが他県と違うところ。島田市・藤枝市・清水町のようにそもそも蓄電池しか補助しない市町があり、袋井市・伊東市・清水町は既設の太陽光があることが条件だからです。すでに太陽光をお持ちなら、お住まいの市町を確認する価値があります。

補助金申請で失敗しない5つのポイント

今回22市町を調べて分かった、静岡県で特にハマりやすい落とし穴をまとめます。

「着工前申請」か「事後申請」かが、市町で真逆に分かれる

ここを間違えると補助金が全部パーになります。静岡県は市町でくっきり分かれるので要注意です。
着工前申請が必須:沼津市(着工予定日の14日前まで)・富士宮市・焼津市・藤枝市・三島市・島田市・熱海市・伊東市(契約後・着工前)・伊豆の国市・清水町・函南町。交付決定の通知が来る前に工事を始めたら、その時点で対象外です。
事後申請:浜松市・磐田市・袋井市・御殿場市・湖西市・長泉町。ただし事後申請にも期限があります。長泉町は「設置日または支払日の遅い日から30日以内」と極端に短い。うっかりしていると間に合いません。「うちの市町はどっちか」を最初に確認してください。

先着順・予算切れで年度途中に終わる(富士市は3か月で終了)

ほとんどの市町が先着順で、予算に達した時点で終了します。富士市が2027年2月26日までの予定を6月30日で締め切ったのが、2026年度の実例です。
2026年7月時点の予算残額は、富士宮市が約2,286万円(6/10時点)と余裕あり。一方、御殿場市は570万円中465万円(7/1時点)、函南町は350万円中236万円(7/1時点)、熱海市は312万円(7/1時点)、清水町は240万円中約170万円焼津市(785万円)・磐田市(1,000万円)・伊東市(350万円)・三島市(650万円)は予算そのものが小さく、年度途中で締め切る可能性が高いです。「まだあるうちに動く」が鉄則。ただし藤枝市は抽選、浜松市は按分なので、この2市だけは急いでも意味が変わります。

「セット必須」「単独不可」の条件を見落とさない

静岡県で特に多いのがこれです。沼津市は太陽光単独も蓄電池単独も不可(セットで一律10万円)、浜松市の太陽光は蓄電池かV2Hとの同時設置が必須三島市の太陽光も蓄電池かV2Hとの併設が条件藤枝市の蓄電池は再エネ発電との連携が必須清水町の蓄電池は太陽光の設置済み・設置予定が条件
逆に、富士宮市・熱海市・函南町・湖西市・伊豆の国市・御殿場市はセット不要で、片方だけでも申請できます(湖西市は同時設置だと太陽光の単価が1万円/kW→1.5万円/kWに優遇)。

「全量売電」「FIT」で対象外になる市町がある

浜松市は全量売電が対象外焼津市も全量買取(FIT全量)は不可伊東市は発電電力の一部または全部の自家使用が条件熱海市は電力会社との系統連系・受給契約の締結が要件
ややこしいのが袋井市で、こちらは逆に「余剰買取契約の締結が必須」。つまり売電契約をしないと補助金が出ません。市町によって求めるものが正反対なので、「売電するか・しないか」を決める前に、必ず自分の市町の条件を確認してください。

申請方法・付帯条件の細かい縛りを確認する

静岡県には他県であまり見ない条件があります。磐田市はJ-クレジット創出プログラム「そらいろラボ」への入会が原則必須伊東市は市役所2階の環境課窓口へ持参のみ(初回申請は郵送不可)で、審査に2週間程度かかります。焼津市も窓口で先着順です。
「既存住宅のみ」という縛りも多く、沼津市・焼津市・吉田町・袋井市・御殿場市が該当。特に袋井市・御殿場市は「建築完了日から1年以上経過してから系統接続」が条件なので、新築の方は対象になりません。また多くの市町で市町税の滞納がないことが条件です。
なお、今回調べた22市町で「市内業者に限る」という要件は確認されませんでした業者選びは自由に比較できるということです。

i迷ったらこの順番で

1. お住まいの市町の公式ページ(「◯◯市 太陽光 補助金 令和8年度」で検索)で制度の有無と予算残額を確認2. 着工前申請か事後申請かを確認(ここを間違えると全部パー)3. セット必須か/全量売電が可かを確認して、導入プランを決める4. 相見積もりを取る(静岡は補助金が小さいぶん、価格差のほうが効きます)5. 業者に申請代行できるかを聞く(地元業者はその市町の制度に詳しいことが多い)

静岡県の日照時間と発電量の特徴

補助金の話が続きましたが、静岡の本当の強みはここです。静岡県は日本でも屈指の「太陽光が向いている県」です。

気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、静岡の年間日照時間は2,151.5時間、浜松は2,237.9時間。特に浜松は、日照日本一として知られる甲府(2,225.8時間)を上回ります

年間日照時間(気象庁の平年値 1991〜2020年)
浜松2237.9時間
甲府2225.8時間
高知2159.7時間
前橋2153.7時間
静岡2151.5時間
大阪2048.6時間
東京1926.7時間
札幌1718.0時間

※気象庁の観測地点別の平年値。日照が多いほど発電量も伸びやすい

!よくある誤情報:「2,137.6時間」は30年以上前の古いデータです

大手サイトが「静岡県の平均日照時間は2,137.6時間」と書いていますが、これは1984〜2013年の統計。気象庁が現在使っている平年値は1991〜2020年で、静岡2,151.5時間・浜松2,237.9時間です。また「静岡は日照時間 全国トップクラス」と書くサイトも多いですが、県庁所在地で比べると静岡市は甲府・高知・前橋の後ろで、トップではありません。正確に言えば「浜松は甲府を超える全国有数、静岡市も全国上位」。同じ県内でも浜松と静岡で86時間(約4%)の差があり、県内で一括りにはできません。

発電量の目安は、太陽光1kWあたり年間およそ1,000〜1,200kWh。静岡なら1,150〜1,200kWhと、全国平均より強気に見て構いません。5kWなら年間5,800〜6,000kWh前後大阪より約5%、東京より約12%多く発電する計算です。

「補助金が20万円少ない代わりに、東京より年5〜6%多く発電し続ける」——20年で見れば、日照の差のほうが補助金の差より大きくなるのが静岡です。

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の発電量の目安1kWあたり・容量別・地域差の発電量の目安を、電気工事士が数字で解説しています。

静岡ならではの立地リスク(塩害・空っ風・積雪・南海トラフ)

静岡は日照に恵まれる一方、県内の場所によって条件がまったく違うのが難しいところです。伊豆・沿岸部・遠州・富士山麓で、気をつけるポイントが変わります。

駿河湾・遠州灘の塩害:海に近い家は機器選びから変わる

静岡県は駿河湾と遠州灘に長い海岸線を持ちます。沼津市・焼津市・御前崎市・湖西市・浜松市南部など沿岸のエリアは塩害の可能性があります。

ここを確認せずに契約すると、10年後に保証が使えないという事態になりかねません。海からの距離で扱いが変わるので、まず自分の家がどちらに当たるかを確認してください。

重塩害地域(海岸線から500m以内)

  • 設置不可としているメーカーがほとんど
  • 設置できても保証の対象外になることがある
  • 屋根一体型など対応製品は選択肢が限られる
  • 「大丈夫です」と即答する業者は要注意

VS

塩害地域(おおむね500m〜2km)

  • 塩害対応のモジュール・架台なら設置できる
  • パワコンは屋内設置対応を選ぶ
  • メーカーごとに保証条件が違うので要確認
  • 見積書に「塩害対応品」と明記させる

遠州の空っ風:基準風速には表れない「繰り返しの風」

ここは誤解されがちなので、正確に書きます。遠州地方の冬の空っ風は有名ですが、建築基準法上の基準風速(平成12年建設省告示第1454号)で見ると、浜松市・静岡市・磐田市・掛川市・袋井市・湖西市などは32m/s。実はこれ、静岡県内でいちばん低い区分です。

i静岡県の基準風速(建築基準法・告示1454号)

32m/s:静岡市・浜松市・富士宮市・島田市・磐田市・焼津市・掛川市・藤枝市・袋井市・湖西市・吉田町 ほか(中西部)・34m/s:沼津市・熱海市・三島市・富士市・御殿場市・裾野市・函南町・清水町・長泉町 ほか(東部)・36m/s伊東市・下田市・東伊豆町・河津町・南伊豆町(伊豆半島の東・南部が県内最大)※基準風速は台風などのまれな最大風速を想定した設計値。遠州の空っ風のような「日常的に吹く季節風」は、この数字には表れません

つまり架台の設計で「一発の強風」に効くのは伊豆遠州で効くのは「繰り返しの風」という違いがあります。空っ風のように毎冬くり返し吹く風は、ボルトの緩みや金具の金属疲労を進めます。遠州エリアなら、耐風圧の数字だけでなく定期点検で増し締めをしてくれるかを業者に確認してください。伊豆エリアなら、36m/sで構造計算されているかを見積書で確認しましょう。

富士山麓の積雪と寒さ:御殿場・裾野・小山は「別の県」だと思ったほうがいい

同じ静岡でも、御殿場市・小山町・川根本町は省エネ基準の地域区分5。平野部の6〜7より一段冷える地域です(参考:東京23区は6、札幌は2)。

影響は2つ。1つは積雪。雪が積もればその間は発電せず、落雪対策(雪止め)や架台の耐雪設計が必要になります。もう1つは蓄電池の設置場所。リチウムイオン蓄電池は低温で性能が落ちるため、屋外設置か屋内設置かの判断が平野部と変わります。

!「静岡だから雪は関係ない」は富士山麓では通用しません

地域区分5:御殿場市・小山町・川根本町(平野部より一段冷える)・地域区分6:浜松市・三島市・富士宮市・島田市・掛川市・袋井市・裾野市・湖西市・函南町・長泉町 ほか・地域区分7:静岡市・沼津市・富士市・焼津市・熱海市 ほか(県内で最も温暖)・御殿場・裾野・小山で検討するなら、雪止めの有無・架台の耐雪設計・蓄電池の設置場所を必ず見積書で確認を・逆に地域区分7の平野部は、積雪による発電ロスをほぼ考えなくてよいのが強みです

南海トラフ地震:静岡でこそ蓄電池に意味がある

不安を煽るつもりはないので、事実だけを書きます。内閣府が指定する南海トラフ地震防災対策推進地域には、静岡県内のほぼすべての市町(23市11町)が含まれています。県も第4次地震被害想定を公表し、備えを呼びかけています。

電気工事士として言えるのは、停電時に太陽光だけでは不十分だということ。ここは誤解されている方がとても多いところです。

停電時:太陽光だけの場合

  • 使えるのは晴れた昼間だけ
  • 自立運転用コンセント1口のみ
  • 上限1,500W程度(電子レンジでほぼ上限)
  • 夜間・雨天は一切使えない
  • 手動で自立運転に切り替える必要がある

VS

停電時:太陽光+蓄電池の場合

  • 夜間も雨天も電気が使える
  • 通常のコンセントがそのまま使える機種もある
  • 全負荷型なら家中の電気をまかなえる
  • 昼に発電した分を夜に回せる
  • 自動で切り替わる機種が多い

静岡の場合、蓄電池の価値を「経済性」だけで測ると評価を誤ります。補助金が小さく、電気代の削減だけでは元が取りにくいのは事実。でも「停電への備え」という保険としての価値を含めて考えると、南海トラフの想定域である静岡は、全国でもっとも蓄電池の意味がある地域のひとつです。そこをどう評価するかは、ご自身の判断になります。

中部電力エリアの売電と、2026年度のFIT価格

静岡県はほぼ全域が中部電力パワーグリッドのエリアです(富士川以東の一部に東京電力エリアが混じります)。売電の条件は、電力会社より国が決めるFIT価格で決まります。

2026年度は制度が大きく変わりました。経済産業省の発表によると、住宅用(10kW未満)は「初期投資支援スキーム」が適用されます。

2026年度のFIT買取価格(10kW未満・住宅用)

1〜4年目:24円/kWh5〜10年目:8.3円/kWh・買取期間:10年間(変更なし)・10年間の加重平均:約14.6円/kWh・参考:2025年度上半期は一律15円/kWhでした※出典:経済産業省「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2026年度以降の買取価格等」(2026年3月19日)

太陽光を載せてからのお金の流れ(2026年度に設置した場合)

1〜4年目24円/kWhで売電。回収がいちばん進む時期

5〜10年目8.3円/kWhに下落。売るより自家消費が得になる

10年目〜卒FIT。中部電力の卒FIT買取は7円/kWh前後

卒FIT後蓄電池で自家消費に回すか、買取単価の高い新電力に切り替える

ポイントは「5年目から売電単価が3分の1になる」こと。電気を買う単価(30円前後)より、売る単価(8.3円)のほうがはるかに安くなるので、5年目以降は売らずに自分で使うほうが得です。ここに蓄電池の出番があります。

なお卒FIT後の中部電力エリアの買取価格は7円/kWh前後。ここまで下がると、蓄電池に貯めて自家消費に回すほうが4倍前後お得という計算になります。ただし前述のとおり、静岡は蓄電池の補助が小さいので、蓄電池の価格をどこまで下げられるかが勝負です。

設置費用の相場と、失敗しない見積もりの取り方

静岡県の設置費用の相場は全国とおおむね同じで、1kWあたり約27〜30万円。住宅用の5kWで135〜150万円、蓄電池10kWhで約145万円が目安です。

ここまで見てきたとおり、静岡県では補助金で下げられる幅が最大20万円程度。一方、相見積もりで下がる幅は20〜40万円になることも珍しくありません。つまり静岡においては、補助金探しより業者選びのほうが金額インパクトが大きいのです。

静岡で費用を抑える4つの方法(効果の大きい順)

相見積もりで複数社を比較する(20〜40万円動くことも。静岡では最も効果が大きい)・県の共同購入の見積もりと、自分で取った一括見積もりを並べて比べる(参加登録は2026年12月9日まで・無料)・市町の補助金の締切に間に合わせる(0〜20万円。富士市のように年度途中で終わる)・太陽光と蓄電池をセットで導入する(沼津・浜松・三島などセット必須の市町では、そもそもこれが条件)

静岡県で特に注意したいのは、塩害地域・遠州の空っ風・富士山麓の積雪という条件が、業者の実力差に直結すること。「重塩害だからうちは無理です」と正直に言う業者と、「大丈夫です」とだけ言う業者——どちらが信用できるかは明らかです。複数社に見てもらうと、この差がはっきり出ます。地元業者はその市町の補助制度にも詳しく、申請代行まで相談できます。

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の費用・相場20261kWあたり単価・容量別・内訳・費用を抑える方法を、電気工事士が数字で解説しています。

【無料】発電量・回収シミュレーション

「我が家だとどのくらい発電して、何年で元が取れるか」を、下のシミュレーターで試してみましょう。地域・容量・電気代を入れるだけで目安が出ます。

☀️ 太陽光・蓄電池 かんたん回収シミュレーター

お住まいの地域と条件を選ぶと、初期費用・年間の経済効果・回収年数の目安が自動で計算されます。

静岡は日照が全国有数で、平野部は積雪もほぼありません。補助金は小さくても、回収年数は全国平均より短く出やすいのが静岡の強みです。あくまで目安なので、正確な金額は無料の一括見積もりで確認しましょう。

静岡県の太陽光・補助金でよくある質問

静岡県の太陽光の補助金は、いくらもらえますか?

静岡県には県独自の現金補助がなく、使えるのは国と市町の補助金です。2026年度でいちばん手厚いのは富士宮市・袋井市・長泉町で、太陽光5kW+蓄電池10kWhなら市町の補助が約20万円。国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)と合わせて約30万円が上限の目安です。一方、静岡市・掛川市は市の補助がなく0円です。大阪府枚方市の約100万円などと比べると、静岡の補助金は全国的に見て小さい部類に入ります。

静岡県から直接もらえる補助金はありますか?

ありません。静岡県は個人への現金給付の補助金を実施しておらず、代わりに「住宅用太陽光発電設備等共同購入支援事業(みんなのおうちに太陽光)」と「ふじのくに0円ソーラー事業」という2つの仕組みで支援しています。共同購入は一括発注で価格を下げるもの、0円ソーラーは事業者が設備費を負担して初期費用0円で導入するものです。どちらも県がお金をくれる制度ではありません。「国・県・市の3階建て」と説明するサイトがありますが、静岡県では2階部分が存在しないので注意してください。

国の蓄電池補助金(最大60万円)はまだ使えますか?

使えません。国のDR補助金(DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業)は、当初2026年12月10日までの予定でしたが、交付申請額が予算に達したため2026年5月29日に公募終了しました。SIIは「公募の再開を行う予定はありません」と明記しています。「浜松市なら最大70万円」という記事は、この60万円を足した数字なので、現在は成立しません。現在使える国の蓄電池支援は、みらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠(9.6万円/戸)と、新築のZEH支援事業の蓄電システム加算(上限20万円)です。

静岡市に住んでいます。補助金は何も使えませんか?

静岡市独自の住宅用補助はありません。市の「グリーン電力地産地消設備整備事業補助金」はPPA事業者向けで、個人の住宅所有者は対象外です。使えるのは、①国のみらいエコ住宅2026(蓄電池9.6万円)、②静岡県の共同購入(市の公式ページでも市場価格約157万円→約112万円の例が案内されています)、③ふじのくに0円ソーラー、④相見積もりで価格を下げること。補助金がない市ほど、相見積もりで価格を下げる意味が大きくなります。

富士市の補助金が7.3万円/kW・上限72.9万円と書いてあるサイトを見ました。本当ですか?

それは前年度の金額です。富士市の2026年度(令和8年度)「市民ゼロカーボンチャレンジ補助金」は太陽光4万円/kW・上限20万円、蓄電池は定額5万円(子育て・若者世帯は加算あり)でした。しかも予算額に達したため、2026年6月30日で受付を終了しています。名目上は2027年2月26日までの予定でしたが、3か月で締め切られました。補助金の情報は前年度のまま更新されていない記事が多いので、必ず市の公式ページでご確認ください。

補助金は契約前に申請しないとダメですか?

市町によって真逆です。着工前申請が必須なのは沼津市(着工予定日の14日前まで)・富士宮市・焼津市・藤枝市・三島市・島田市・熱海市・伊東市・伊豆の国市・清水町・函南町。交付決定前に工事を始めると対象外になります。一方、浜松市・磐田市・袋井市・御殿場市・湖西市・長泉町は事後申請ですが、長泉町は「設置日または支払日の遅い日から30日以内」と期限が短いので注意。まず「うちの市町はどっちか」を確認してください。

太陽光だけ設置したいのですが、補助金は使えますか?

市町によります。沼津市は太陽光単独では対象外(蓄電池やV2Hとのセットで一律10万円のみ)、浜松市と三島市も太陽光は蓄電池かV2Hとの同時設置が条件です。藤枝市・島田市・清水町は太陽光の補助がそもそもなく、蓄電池のみ。太陽光単独で申請できるのは富士宮市・熱海市・函南町・湖西市・伊豆の国市・御殿場市・袋井市・焼津市・伊東市・磐田市などです。「太陽光だけ先に入れて蓄電池は来年」と分けると両方もらえなくなる市町があるので、導入プランを決める前に確認を。

静岡は太陽光で本当に発電しますか?

はい。全国でも屈指です。気象庁の平年値(1991〜2020年)で浜松の年間日照時間は2,237.9時間、静岡は2,151.5時間。特に浜松は、日照日本一として知られる甲府(2,225.8時間)を上回ります。東京(1,926.7時間)より約12%、大阪(2,048.6時間)より約5%多く、1kWあたり年間1,150〜1,200kWhが目安です。ただし「静岡県は全国トップクラス」と一括りにするのは正確ではなく、県庁所在地で比べると静岡市は甲府・高知・前橋の後ろです。同じ県内でも浜松と静岡で約4%の差があります。

遠州の空っ風が強いのですが、架台は大丈夫ですか?

意外に思われるかもしれませんが、建築基準法の基準風速(告示1454号)では浜松市・磐田市・掛川市など遠州エリアは32m/sで、静岡県内では最も低い区分です(伊東市・下田市など伊豆東南部が36m/sで県内最大)。ただし基準風速は台風などのまれな最大風速を想定した値で、毎冬くり返し吹く空っ風は数字に表れません。繰り返しの風はボルトの緩みや金具の金属疲労を進めるため、遠州エリアでは耐風圧の数値だけでなく、定期点検で増し締めをしてくれる業者かどうかを確認することをおすすめします。

沿岸部に住んでいます。塩害は大丈夫ですか?

沼津市・焼津市・御前崎市・湖西市・浜松市南部など駿河湾・遠州灘の沿岸は塩害の可能性があります。一般に海岸線から500m以内は「重塩害地域」とされ、設置不可としているメーカーがほとんどです。500m〜2km程度の「塩害地域」なら、塩害対応のモジュール・架台、屋内設置対応のパワコンを選ぶことで設置できるケースが多くなります。該当するとメーカー保証の対象外になる機器もあるため、塩害対応の機器を選んでいるか、保証が有効かを見積もり時に必ず確認してください。

南海トラフ地震に備えるなら蓄電池は必要ですか?

静岡県はほぼ全ての市町(23市11町)が内閣府の南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されています。太陽光の自立運転は晴れた昼間しか使えず、コンセント1口・1,500W程度までが一般的なので、夜間も冷蔵庫などを動かし続けたい場合は蓄電池が必要です。ただし静岡は蓄電池の補助金が小さいため、電気代の削減だけで元を取るのは簡単ではありません。「停電への備え」という保険としての価値をどう評価するかは、ご自身の判断になります。

卒FIT後、中部電力エリアではいくらで売れますか?

中部電力の卒FIT買取プランは7円/kWh前後が目安です。電気を買う単価(30円前後)と比べると4分の1以下なので、卒FIT後は売るより蓄電池に貯めて自家消費に回すほうが有利になります。なお2026年度に新規設置する場合のFIT価格は、初期投資支援スキームにより1〜4年目が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhです(買取期間10年)。5年目から単価が3分の1に下がるため、そこから先は自家消費が中心になります。

まとめ:静岡は「補助金では稼げない、日照で稼ぐ県」

静岡県の太陽光・蓄電池の補助金について、22市町を公式サイトで確認して整理してきました。最後にポイントをまとめます。

この記事のまとめ

・静岡県に県独自の現金補助はありません。「3階建て」ではなく国+市町の2階建て。県は共同購入と0円ソーラーという仕組みで支援しています・市町の補助は最大でも20万円前後(富士宮市・袋井市・長泉町)。静岡市・掛川市は0円。市町差そのものが小さい・富士市は2026年6月30日に受付終了(予算到達)。他サイトの「7.3万円/kW」は前年度の数字・国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日で終了。「浜松市で最大70万円」はもう成立しません・その代わり日照は全国有数。浜松2,237.9時間は日照日本一の甲府を上回る・着工前申請か事後申請かが市町で真逆。ここを間違えると全部パーになります

正直に言えば、静岡は「補助金がおいしい県」ではありません。大阪や東京のような100万円級の支援はなく、探しても20万円が上限です。補助金目当てで急ぐ理由は、静岡にはあまりありません。

でも静岡には、全国トップ級の日照があります。浜松は日照日本一の甲府を超え、平野部は雪もほとんど降らない。20年30年と発電し続ける設備にとって、この差は補助金の20万円より大きい——僕はそう思っています。

だからこそ静岡では、補助金を探す時間を、いい業者を探す時間に回すほうが得です。相見積もりで20〜40万円下がることも珍しくありません。塩害・空っ風・積雪という静岡特有の条件を、きちんと見てくれる業者かどうか。それは複数社を比べて初めて分かります。

まずは無料のシミュレーションと一括見積もりで、あなたの家の「発電量・費用・回収年数」と「使える補助金」を具体的に確かめてみてくださいね。

i近隣の都道府県も見る

補助金は県によって仕組みそのものが違います。近隣県と比べると、静岡の制度の位置づけが分かります。愛知神奈川岐阜長野地域から探すに21都道府県の一覧があります。

※この記事の金額・条件は2026年7月時点で各自治体・国の公式ページから確認した目安です。補助金は予算や年度によって変わり、先着順で年度途中に終了します。特に長泉町(年度の明記なし)・裾野市(ページ削除)は公式での確認が困難でした。申請前には必ず、お住まいの市町の公式ページと国の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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