ポータブル冷蔵庫は何時間使える?最適なポータブル電源の容量とおすすめの組み合わせを解説

キャンプや車中泊でポータ-ブル冷蔵庫を使いたいけれど、どのポータブル電源を選べば良いか、何時間使えるのか分からずお困りではありませんか。

ポータブル冷蔵庫の稼働時間は、冷蔵庫の消費電力と電源の容量(Wh)が分かれば簡単な計算式で算出可能です。

この記事では、日帰りや1泊2日といった利用シーン別に必要なポータブル電源の容量目安から、具体的な稼働時間の計算方法、さらにはおすすめの製品の組み合わせまでを徹底解説します。

製品選びで重要な安全性(電気用品安全法で定められたPSEマーク)についても触れているため、この記事を読めば、あなたの使い方に最適な一台が必ず見つかります。

目次

ポータブル電源でポータブル冷蔵庫を使うメリット

キャンプや車中泊、災害時など、様々なシーンで活躍するポータブル冷蔵庫。その利便性を最大限に引き出すのがポータブル電源です。ポータブル電源を組み合わせることで、電源がない場所でも家庭用冷蔵庫のように、いつでも冷たい飲み物や新鮮な食材を手軽に利用できるようになります。

ここでは、ポータブル電源でポータブル冷蔵庫を使う具体的なメリットを4つのポイントに分けて解説します。

コンセントがない場所でも長時間冷やし続けられる

ポータブル電源の最大のメリットは、コンセントがない屋外でもポータブル冷蔵庫を長時間稼働させられる点です。キャンプ場や釣り場、ビーチといったアウトドアシーンでも、食材の鮮度を気にすることなくレジャーを満喫できます。

クーラーボックスのように氷や保冷剤を頻繁に交換する必要がなく、溶けた水で食材が濡れる心配もありません。また、停電や災害といった非常時においても、冷蔵庫内の食料を守るための貴重な電源として役立ちます。

車のバッテリー上がりを気にせず安心して使える

ポータブル冷蔵庫は車のシガーソケットからも給電できますが、エンジン停止中に長時間使用すると、車のバッテリーが上がってしまう重大なリスクが伴います。 特に、近年のキャンプ場や道の駅では、環境への配慮や騒音防止の観点からアイドリングストップがルール化されている場所も少なくありません。

ポータブル電源があれば、エンジンを切った状態でもバッテリー上がりの心配をすることなく、安心して冷蔵庫を使い続けることができます。

稼働音が静かで場所や時間帯を選ばない

従来の電源確保の手段としてガソリン発電機がありますが、エンジン音や排気ガスが大きな課題でした。一方、ポータブル電源は非常に静かでクリーンなため、夜間のキャンプサイトや閑静な住宅街でも周囲を気にせず使用できるのが大きな強みです。

図書館内と同等レベルの静かなモデルも多く、快適なアウトドア空間や車中泊環境を維持できます。 以下に、ポータブル電源とガソリン発電機の主な違いをまとめました。

項目ポータブル電源ガソリン発電機
稼働音非常に静か(約30dB~50dB)大きい(約60dB以上)
排気ガスなしあり
メンテナンス基本的に不要定期的なオイル交換などが必要
使用場所屋内・車内でも使用可能屋外のみ(一酸化炭素中毒のリスク)

冷蔵庫以外にも使え、アウトドアや防災で大活躍

ポータブル電源の用途は冷蔵庫への給電だけにとどまりません。スマートフォンやノートパソコンの充電、扇風機や電気毛布といった冷暖房器具、さらには電気ケトルやIH調理器などの調理家電まで、様々な電化製品を動かすことができます。

夏のキャンプでは扇風機で涼み、冬の車中泊では電気毛布で暖かく過ごすといった、季節に応じた快適な環境づくりが可能です。

一台持っておけば、アウトドア活動の幅が広がるだけでなく、万が一の停電時にも情報収集や暖を取るための非常用電源として心強い備えになります。

ポータブル冷蔵庫の使用時間を計算する方法

ポータブル冷蔵庫の使用時間を計算する方法

「キャンプや車中泊でポータブル冷蔵庫を使っていたら、思ったより早くポータブル電源の充電が切れてしまった」という経験はありませんか?このような事態を防ぐためには、事前にどのくらいの時間使えるのかを把握しておくことが重要です。

ここでは、ポータブル冷蔵庫の稼働時間を自分で計算する方法を、3つのステップで分かりやすく解説します。

ポータブル冷蔵庫の消費電力を確認しよう

まず基本となるのが、お使いのポータブル冷蔵庫がどれくらいの電力を消費するのかを示す「消費電力(W)」です。この数値は、製品本体に貼られている仕様ラベルや、取扱説明書、メーカーの公式サイトなどで確認できます。

一般的なコンプレッサー式のポータブル冷蔵庫の消費電力は、30W~60W程度が目安です。 ただし、冷蔵庫は常に一定の電力を消費しているわけではありません。

庫内を冷やすコンプレッサーが作動している時に最も電力を消費し、設定温度に達すると待機状態になり消費電力は大幅に下がります。また、最初に庫内を冷やす際や、頻繁にドアを開閉した後はコンプレッサーの稼働時間が長くなる傾向があります。

ポータブル電源の容量(Wh)とは

次に、ポータブル電源がどれくらいの電力を蓄えているかを示す「容量(Wh:ワットアワー)」を確認します。 Whは「電力(W)× 時間(h)」で計算され、例えば「1000Wh」のポータブル電源であれば、理論上は1000Wの電化製品を1時間、100Wの電化製品なら10時間動かせる電力量を蓄えていることを意味します。

しかし、実際に使える電力量はポータブル電源の表示容量の100%ではありません。ポータブル電源から電化製品へ給電する際には、電力の変換ロスが生じるためです。このロスを考慮した指標が「変換効率」で、一般的には80%~90%程度とされています。

そのため、稼働時間を計算する際は、この変換効率を必ず考慮に入れる必要があります。

具体的な計算式で稼働時間をシミュレーション

ポータブル冷蔵庫の「消費電力」とポータブル電源の「容量」、そして「変換効率」が分かれば、おおよその稼働時間を計算できます。計算式は以下の通りです。

稼働時間の目安(h) = ポータブル電源の容量(Wh) × 変換効率(0.8~0.9で計算) ÷ ポータブル冷蔵庫の消費電力(W)

この計算式を使って、具体的な例でシミュレーションしてみましょう。ここでは変換効率を85%(0.85)として計算します。

ポータブル電源の容量ポータブル冷蔵庫の消費電力計算式稼働時間の目安
512Wh45W512Wh × 0.85 ÷ 45W約9.6時間
1024Wh45W1024Wh × 0.85 ÷ 45W約19.3時間
2048Wh60W2048Wh × 0.85 ÷ 60W約29.0時間

この計算結果は、冷蔵庫のコンプレッサーが常に作動し続けた場合の理論値です。実際には、外気温や設定温度、ドアの開閉頻度などによってコンプレッサーはON/OFFを繰り返すため、計算上の稼働時間よりも長く使えることがほとんどです。

この計算方法を知っておけば、ご自身の利用スタイルに合ったポータブル電源と冷蔵庫の組み合わせを見つけるのに役立ちます。

利用シーン別 ポータブル冷蔵庫に必要なポータブル電源の容量目安

利用シーン別 ポータブル冷蔵庫に必要なポータブル電源の容量目安

ポータブル電源とポータブル冷蔵庫の組み合わせは、アウトドアから防災まで幅広いシーンで活躍します。しかし、利用シーンによって必要なポータブル電源の容量は大きく異なります。

ここでは、具体的な利用シーンを想定し、それぞれに最適なポータブル電源の容量目安を解説します。

日帰りやデイキャンプの場合

日中のバーベキューや釣りなど、数時間から半日程度の利用であれば、それほど大きな容量は必要ありません。飲み物や食材を冷たいまま保つのが主な目的となるため、コンパクトで持ち運びやすいモデルが重宝します。

日帰りや半日程度の利用であれば、300Wh~500Whクラスの比較的小容量なポータブル電源で十分対応できますこの容量帯であれば、一般的な消費電力30W~45W程度のポータブル冷蔵庫を6時間以上稼働させることが可能です。また、スマートフォンの充電など、ちょっとした電力需要にも応えられます。

1泊2日のキャンプや車中泊の場合

1泊2日のキャンプや車中泊では、夜間も含めてポータブル冷蔵庫を稼働させる必要があります。また、スマートフォンの充電やLEDランタンの使用など、冷蔵庫以外にも電力を使いたい場面が増えるでしょう。

1泊2日のキャンプや車中泊で夜通し冷蔵庫を使い、さらに他の小型家電も利用するなら、700Wh~1,200Wh程度の中容量モデルを選ぶと安心です

ポータブル冷蔵庫は、庫内が設定温度に達するとコンプレッサーが停止する「間欠運転」を行うため、常に電力を消費し続けるわけではありません。 しかし、夏場の車内のような高温環境下や、ドアの開閉頻度が高い場合は冷却のための稼働時間が増え、消費電力も増加する傾向にあります。

そのため、少し余裕を持った容量を選ぶことが快適に過ごすためのポイントです。

利用シーン想定される使い方推奨容量目安
1泊2日のキャンプ冷蔵庫の終日稼働、スマホ充電、LEDランタンなど700Wh~1,200Wh
車中泊(1泊)エンジン停止後の冷蔵庫稼働、電気毛布(弱)の使用など800Wh~1,200Wh

2泊以上の長期滞在や防災用の場合

2泊以上の連泊キャンプやバンライフ、あるいは万が一の災害に備える防災用途としては、さらに大きな容量が求められます。冷蔵庫の長期稼働はもちろん、炊飯器や電気ケトルといった調理家電、寒い時期には電気毛布など、複数の家電を安心して使いたいためです。2泊以上の長期滞在や防災用途には、1,500Wh以上の大容量ポータブル電源が推奨されます

特に2,000Whを超えるクラスのモデルであれば、家庭用冷蔵庫を稼働させることも視野に入ります。 また、このクラスのポータブル電源の多くはソーラー充電に対応しています。ソーラーパネルを併用することで、日中に充電しながら電力を消費し、長期のアウトドアや停電時でも継続的に電力を確保できます 災害による長期停電の際、食料を保存できる冷蔵庫とそれを動かす電源の確保は、生活の質を維持する上で非常に重要です。

利用シーン想定される使い方推奨容量目安
2泊以上のキャンプ冷蔵庫の連続稼働、調理家電、PC作業など1,500Wh以上
長期車中泊・バンライフ生活家電(冷蔵庫、調理家電、暖房器具など)の利用2,000Wh以上 + ソーラーパネル
防災備蓄家庭用冷蔵庫のバックアップ、情報収集機器の充電、暖房など2,000Wh以上 + ソーラーパネル

ポータブル冷蔵庫用のポータブル電源を選ぶポイント

ポータブル冷蔵庫用のポータブル電源を選ぶポイント

ポータブル冷蔵庫を快適に使うためには、ポータブル電源選びが非常に重要です。容量や機能など、様々な製品があるため、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。ここでは、あなたの使い方に最適な一台を見つけるための4つの重要なポイントを解説します。

容量(Wh)で選ぶ

ポータブル電源の容量は「Wh(ワットアワー)」という単位で表され、この数値が大きいほど多くの電力を蓄え、ポータブル冷蔵庫を長時間稼働させることができます。ただし、大容量になるほど価格は高くなり、本体も重くなる傾向があります。最も重要なのは、日帰りキャンプや車中泊、連泊、防災といったご自身の利用シーンに合わせて、過不足のない容量を選ぶことです。

前の章でシミュレーションしたように、使用する冷蔵庫の消費電力によって必要な容量は変わりますが、一般的な目安として以下の表を参考に、自分に合った容量のモデルを選びましょう。

利用シーン容量目安特徴
日帰り・デイキャンプ200~500Wh小型で持ち運びやすいモデルが多く、冷蔵庫を数時間稼働させつつ、スマートフォンの充電なども可能です。
1泊2日のキャンプ・車中泊500~1,000Wh一晩中冷蔵庫を稼働させても安心な容量です。扇風機や電気毛布など、他の小型家電も併用できます。
2泊以上の長期滞在・防災用1,000Wh以上数日間にわたって冷蔵庫を使い続けられる大容量。停電時にも食料を守る備えとして非常に心強い存在です。

出力ポートの種類と数を確認

ポータブル電源を選ぶ際には、搭載されている出力ポートの種類と数も必ず確認しましょう。ポータブル冷蔵庫の多くは、家庭用コンセントと同じ「ACポート」か、車載用の「DCポート(シガーソケット)」で給電します。購入したいポータブル冷蔵庫の電源プラグが、ポータブル電源のポートに対応しているか事前にチェックしておくことが大切です。

また、冷蔵庫を使いながらスマートフォンやノートパソコン、LEDランタンなどを同時に充電したい場面も多いでしょう。そのような使い方を想定する場合は、ACポートが2口以上あったり、USB-A、USB-CといったUSBポートが複数搭載されていたりするモデルを選ぶと非常に便利です。

ポートの種類主な用途
ACポートポータブル冷蔵庫、ノートパソコン、扇風機など、家庭用の電化製品全般。
DCポート(シガーソケット)車載用のポータブル冷蔵庫や炊飯器、電気ケトルなど。
USB-Aポートスマートフォン、タブレット、モバイルバッテリーなどの充電。
USB-Cポート最新のスマートフォンやノートパソコンへの急速充電(PD対応の場合)。

安全性を証明するPSEマークの有無

ポータブル電源は電力を扱う製品だからこそ、安全性は最も重視すべき項目です。安心して使用できる製品を選ぶための重要な指標が「PSEマーク」です。PSEマークは、日本の電気用品安全法で定められた安全基準を満たしていることを証明するもので、日本国内で正規に販売されるポータブル電源には、このマークの表示が義務付けられていません。

ただし、充電に使われるACアダプターには表示が義務付けられているので、購入時には必ずPSEマークの有無を確認しましょう。詳しくは経済産業省の電気用品安全法のページもご参照ください。

ソーラー充電への対応

連泊キャンプやアウトドア、あるいは災害による長期停電時など、コンセントからポータブル電源を充電できない状況では、ソーラー充電機能が真価を発揮します。多くのポータブル電源は別売りのソーラーパネルに対応しており、太陽光さえあればいつでもどこでも電力を生み出すことが可能です。

ソーラー充電を検討するなら、「パススルー充電」に対応しているモデルを選ぶのがおすすめです。 パススルー充電とは、ポータブル電源本体をソーラーパネルで充電しながら、同時に冷蔵庫などの機器へ給電できる機能のことです。

この機能があれば、日中に発電した電気を直接使いつつ、余った電力でバッテリーを充電できるため、効率的にエネルギーを活用できます。特に長期間にわたって電力確保が必要な場面では、必須の機能と言えるでしょう。

容量別 ポータブル冷蔵庫におすすめのポータブル電源と冷蔵庫の組み合わせ

容量別 ポータブル冷蔵庫におすすめのポータブル電源と冷蔵庫の組み合わせ

ポータブル電源とポータブル冷蔵庫を組み合わせることで、アウトドアや車中泊、災害時など、あらゆるシーンで食材や飲み物を最適な温度で管理できます。しかし、どの製品を組み合わせれば良いか迷う方も多いでしょう。

ここでは、利用シーンに応じた「容量別」のおすすめの組み合わせを具体的にご紹介します。ご自身の使い方に最適なセットを見つけるための参考にしてください。

手軽な小容量モデルの組み合わせ

日帰りやデイキャンプ、短時間の車中泊など、手軽に冷たい飲み物や食材を保管したい場合には、300Wh~500Whクラスのコンパクトなポータブル電源と、小型のポータブル冷蔵庫の組み合わせが最適です。持ち運びが容易で、準備や片付けの手間もかかりません。

この容量帯は、ポータブル冷蔵庫を数時間稼働させつつ、スマートフォンなどの小型電子機器の充電も同時に行えるため、日中のアウトドア活動で非常に役立ちます。

モデル製品名とスペック想定利用シーン
ポータブル電源Anker 535 Portable Power Station
容量: 512Wh
定格出力: 500W
デイキャンプ、ピクニック、短時間の車中泊
ポータブル冷蔵庫BougeRV 9L ポータブル冷蔵庫
容量: 9L
消費電力: 約30W~45W

Anker 535 Portable Power Stationは、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、長寿命で安全性が高いのが特徴です。コンパクトながら512Whの容量があり、消費電力45Wの冷蔵庫であれば理論上10時間近く稼働させることが可能です。

BougeRVの小型冷蔵庫と組み合わせることで、手軽さと十分な冷却能力を両立した、日帰り用途に最適なセットが完成します。

Anker 535 Portable Power Station

anker535

Anker 535 Portable Power Stationは、容量512Wh・定格出力500Wのポータブル電源で、アウトドアや停電時の備えとして扱いやすい“バランス型”のモデル。

ACコンセントを4口備え、パソコンやスマホの充電はもちろん、小型家電も状況に応じて動かせます。電池にはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、長く使いやすい設計です。

充電面では、ACアダプタとUSB急速充電器を併用することで、0〜80%を約2時間30分で充電できるとされています。さらに、ソーラーパネルによる充電にも対応し、残り時間が分かるディスプレイやLEDライト、パススルー充電など、日常でも災害時でも便利な機能がまとまっています。

おすすめ用途
  • キャンプ・アウトドア: LEDランタン、スマホ/タブレット充電、ポータブル冷蔵庫、電気毛布を1泊分賄うのに最適。
  • 車中泊: ノートPC、扇風機、小型TV、車載機器を同時使用。シガーソケット対応で便利。
  • 停電・防災: スマホ、Wi-Fiルーター、照明、電気毛布を数日分カバー。自然放電少なく備蓄向き。
  • 簡易UPS/家庭バックアップ: パススルー充電で停電時即対応。500W以下の家電に適す。
容量定格出力最大出力
512Wh500W瞬間最大750W
重さ大きさ充電時間
約7.6kg約29.2 x 18.8 x 25.1cm0→80%が約2時間30分
充電回数ソーラー充電出力ポート

約3,000回
AC出力×4
USB-A×3
USB-C×1
シガーソケット×有
バッテリー拡張保証期間PSEマーク
5年ACアダプター
アプリ対応バッテリー種類カーチャージ
リン酸鉄リチウムイオン電池

バランスの取れた中容量モデルの組み合わせ

1泊2日のキャンプや本格的な車中泊を楽しむなら、700Wh~1200Whクラスの中容量ポータブル電源がおすすめです。このクラスになると、ポータブル冷蔵庫を夜通し稼働させても電力に余裕があり、扇風機や電気毛布といった他の小型家電も併用できます。

連泊の可能性も視野に入れつつ、携帯性も損ないたくないという方に最もバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。ソーラーパネルと組み合わせれば、数日間の電力自給も可能です。

モデル製品名とスペック想定利用シーン
ポータブル電源Jackery ポータブル電源 1000 Plus
容量: 1264Wh
定格出力: 2000W
1泊2日のキャンプ、連泊の車中泊、防災備蓄
ポータブル冷蔵庫F40C4TMP 28L ポータブル冷蔵庫
容量: 28L
消費電力: 約45W

Jackery ポータブル電源 1000 Plusは、定格出力が2000Wと高いため、冷蔵庫を使用しながら調理家電なども安心して使えます。F40C4TMPの28L冷蔵庫は、1泊2日のキャンプで使う食材や飲み物を十分に収納できるサイズです。この組み合わせであれば、夏のキャンプでも食材の鮮度を気にすることなく、快適な一夜を過ごすことができます

Jackery ポータブル電源 1000 Plus(Jackery)

Jackery ポータブル電源 1000 Plusは、容量1264Wh・定格出力2000Wの大容量モデルで、防災や車中泊、キャンプなど幅広い用途に使えます。

家庭用コンセントから約1.7時間でフル充電でき、拡張バッテリーを追加して最大5kWhまで容量を増やせるのも特徴です。

おすすめ用途
  • 防災のバックアップ電源(停電対策)
  • 車中泊・連泊キャンプ
  • 家電も視野に入れた“高出力”運用
容量定格出力最大出力
1264Wh2000W瞬間最大4000W
重さ大きさ充電時間
14.5kg356x260x283mm1.7時間
充電回数ソーラー充電出力ポート
4,000回AC出力×3
USB-A×2
USB-C×2
シガーソケット×有
バッテリー拡張保証期間PSEマーク
3年+2年ACアダプター
アプリ対応バッテリー種類カーチャージ
リン酸鉄リチウムイオン電池

長時間安心の大容量モデルの組み合わせ

2泊以上の長期滞在や、家族でのグループキャンプ、さらには災害時の非常用電源として万全の備えをしたい場合には、1500Wh以上の大容量モデルが必須です。ポータブル冷蔵庫を数日間連続で稼働させられるだけでなく、電子レンジやIHクッキングヒーターといった高出力な調理家電も使用可能になります。

特に、EcoFlowやBLUETTIのフラッグシップモデルは、拡張バッテリーを追加することでさらに容量を増やすことができ、電力の心配を一切したくない長期滞在や防災目的に最適な選択肢です。

モデル製品名とスペック想定利用シーン
ポータブル電源EcoFlow DELTA 2 Max
容量: 2048Wh
定格出力: 2000W
2泊以上の長期キャンプ、大人数での利用、防災・停電対策
ポータブル冷蔵庫EcoFlow GLACIER ポータブル冷蔵庫
容量: 38L (製氷機能付き)
消費電力: 約50W

EcoFlow DELTA 2 Maxは、大容量かつ高速充電に対応しており、家庭のコンセントから約1.8時間でフル充電が可能です。同じEcoFlow製のポータブル冷蔵庫「GLACIER」は、冷蔵・冷凍機能に加えて、世界初の製氷機能を搭載しているのが大きな魅力です。

この最強の組み合わせにより、アウトドアにいながら家庭のキッチンと変わらないレベルの利便性を実現し、長期の停電時でも食生活の質を維持することができます。

EcoFlow DELTA 2 Max

EcoFlow DELTA 2 Maxは、容量2048Wh(約2kWh)・定格出力2000Wの大容量ポータブル電源です。

X-Boost機能で最大2400Wの家電にも対応し、車中泊や防災用のバックアップ電源として使いやすいモデル。エクストラバッテリーを追加すると最大6144Whまで拡張でき、用途に合わせて容量を増やせます。

バッテリーはリン酸鉄(LFP)を採用し、長寿命設計。充電もスピード重視で、公式ではフル充電まで約2.6時間とされています。

容量定格出力最大出力
2,048Wh2,000W瞬間最大4,000W
重さ大きさ充電時間
約23kg49.7 × 24.2 × 30.5 cm1.7時間
充電回数ソーラー充電出力ポート

約3,000回
AC出力×6
USB-A×2
USB-C×2
シガーソケット×有
バッテリー拡張保証期間PSEマーク
5年ACアダプター
アプリ対応バッテリー種類カーチャージ
リン酸鉄リチウムイオン電池

ポータブル電源でポータブル冷蔵庫を長く使うためのコツ

ポータブル電源でポータブル冷蔵庫を長く使うためのコツ

ポータブル冷蔵庫は非常に便利ですが、消費電力が大きいため、ポータブル電源のバッテリーはあっという間に消耗してしまいます。しかし、いくつかの簡単なコツを実践するだけで、消費電力を効果的に抑え、稼働時間を大幅に延ばすことが可能です。ここでは、誰でもすぐに試せる具体的な節電方法を紹介します。

出発前に自宅で予冷しておく

キャンプや車中泊に出かける前に、あらかじめ自宅のコンセントを使ってポータブル冷蔵庫内を十分に冷やしておくことが、最も効果的な節電方法の一つです。ポータブル冷蔵庫が最も電力を消費するのは、常温の状態から設定温度まで冷却する過程です。この最初の冷却を家庭用電源で済ませておけば、現地でのポータブル電源のバッテリー消費を大幅に節約できます。

冷蔵庫の設定温度を最適に保つ

必要以上に低い温度に設定すると、コンプレッサーの作動頻度が増え、無駄な電力消費につながります。季節や中に入れるものに応じて、適切な温度設定を心がけましょう。一般的な目安は以下の通りです。

目的温度設定の目安
飲み物や食材の保冷3℃~5℃
肉や魚など生鮮食品の鮮度維持0℃~2℃
冷凍食品や氷の保存-18℃以下

特に冷凍モードは消費電力が格段に大きくなるため、長時間の利用を想定する場合は、EcoFlowやBLUETTIなどが提供する大容量のポータブル電源の利用を検討しましょう。

ドアの開閉は素早く最小限に

冷蔵庫のドアを開けるたびに庫内の冷気が外に逃げ、暖かい空気が入り込むため、庫内温度が上昇します。温度を元に戻すためにコンプレッサーが余計に稼働し、電力を消費してしまいます。

中に何が入っているかを把握しておき、取り出すものを決めてから素早く開閉することを徹底するだけで、電力消費を抑えることができます。

設置場所を工夫して冷却効率を上げる

ポータブル冷蔵庫の冷却効率は、設置場所の環境に大きく左右されます。放熱がスムーズに行われるよう、置き場所を工夫しましょう。

直射日光の当たらない風通しの良い場所に置く

夏の車内や屋外では、本体が熱を持つと冷却効率が著しく低下します。タープの下や木陰など、できるだけ涼しく直射日光が当たらない場所を選んで設置してください。車内に置く場合も、サンシェードを利用して直射日光を遮るなどの対策が有効です。

放熱スペースを十分に確保する

ポータブル冷蔵庫は、側面や背面にある放熱口から熱を逃がして庫内を冷やします。この放熱口を壁や荷物で塞いでしまうと、熱がこもって冷却効率が悪化し、余計な電力を消費します。壁や他の荷物から最低でも10cm以上は離し、空気の通り道を確保して設置しましょう。

保冷剤や凍らせた食材を賢く使う

庫内に保冷剤や凍らせたペットボトル飲料などを一緒に入れておくと、それらが蓄冷材の役割を果たし、庫内温度の上昇を緩やかにします。 これにより、コンプレッサーが作動する頻度と時間を減らし、結果的に消費電力を節約できます。また、食材を隙間なく詰めることで保冷効果が高まりますが、冷気の循環を妨げないよう注意も必要です。

ポータブル電源の省エネ機能を活用する

AnkerやJackeryなどの多くのポータブル電源には、待機電力を削減するための「エコモード」や「省電力モード」といった機能が搭載されています。 この機能をオンにすると、接続機器の消費電力が一定値を下回った際に自動で出力を停止し、無駄な電力消費を防ぎます。

ただし、断続的に電力を消費するポータブル冷蔵庫の場合、意図せず電源がオフになる可能性もあるため、使用するポータブル電源の仕様を確認してから活用しましょう。

ソーラーパネルで日中に追充電する

連泊のキャンプや災害時など、長期間にわたって冷蔵庫を使用したい場合には、ソーラーパネルの併用が非常に有効です。日中に太陽光で発電し、冷蔵庫を使いながら同時にポータブル電源を充電する「パススルー充電」に対応したモデルを選びましょう。

これにより、日中の消費電力を補いながらバッテリー残量を維持できるため、夜間も安心して冷蔵庫を稼働させることが可能になります。

まとめ

ポータブル冷蔵庫を長時間安定して使うには、利用シーンに合わせたポータブル電源の選択が不可欠です。まず、使用したい冷蔵庫の消費電力と滞在期間から必要な容量(Wh)を計算しましょう。

例えば1泊2日のキャンプなら500Wh以上、2泊以上の長期滞在や防災用途なら1000Wh以上の大容量モデルを選ぶと安心です。安全なPSEマークの有無やソーラー充電への対応も重要な選択基準になります。

この記事で解説した計算方法や選び方を参考に、ご自身のスタイルに最適なポータブル電源と冷蔵庫の組み合わせを見つけましょう。

SOL|ポータブル電源ラボ編集部
電気工事士
沖縄在住/現役の電気工事士
台風による停電を何度も経験
家庭の停電対策としてポータブル電源を研究
「容量・出力・安全性」を現場目線で分かりやすく解説
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