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愛知県の太陽光発電・蓄電池|2026年の補助金・発電量・相場と見積もりのコツ

結論:愛知県は「蓄電池はどこに住んでいても補助が出る」全国でも珍しい県。ただし太陽光の補助はごく一部の市にしかありません

愛知県で太陽光・蓄電池を検討するなら、次の3つを押さえてください。
・愛知県は県内54市町村すべてが蓄電池(単体)の補助を実施。住む市を選ばず15万円前後が狙えます
・一方で太陽光「単体」への補助はごくわずか。多くの市は「太陽光+HEMS+蓄電池」のセット(一体的導入)が必須です
・国の蓄電池DR補助金は2026年5月29日に受付終了(再開予定なし)。2026年後半の主役は市町村の補助金

「愛知県で太陽光をつけたら、補助金はいくらもらえるの?」——結論から言うと、愛知は「蓄電池に強く、太陽光に弱い」県です。蓄電池なら県内どの市町村でも補助が用意されていますが、太陽光パネル単体に補助を出している市は、県内54市町村のうち数えるほどしかありません。

僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光や蓄電池についても普段から調べ、相談を受けています。この記事では、愛知県内23市町の補助金を公式サイトで1件ずつ確認して整理しました。金額・条件・受付期間・申請のタイミングまで、2026年7月時点の実際の情報でまとめます。

ネット上には「春日井市は太陽光に補助が出る」といった前年度の情報が『2026年最新』として残っている記事が多くあります(春日井市の太陽光補助は2026年度に廃止されました)。この記事は各市の公式ページを一次情報として確認していますが、それでも予算や年度で変わるので、最後は必ず公式でご確認ください。

54市町村愛知県内で蓄電池(単体)の補助を実施
最大約70万円岡崎市の太陽光+蓄電池の例
3市町太陽光「単体」の補助を確認できた数

愛知県の補助金は「国+市町村」の2階建て。県の補助は市町村を通して届く

まず全体像から。ここが愛知県のいちばん分かりにくいところであり、他県の記事をそのまま読むと間違える部分です。

東京都や大阪府では「都・府が独自の制度を持ち、住民が直接申請する」形が一般的です。ところが愛知県には、住民が県に直接申請する補助金がありません。県の公式ページにも、はっきりこう書かれています。

i愛知県の補助金は「協調補助」という仕組み

制度名:愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金(市町村との協調補助)・県公式ページの記載:「申請先はお住いの市町村となります」「個人から県に直接申請いただく必要はありません」・仕組み:市町村が住民に補助を出し、その費用の一部を県が市町村に補助する(県から見て住民は「間接補助対象事業者」)・つまり市町村に制度がなければ、県の分も受け取れません・詳細は愛知県公式ページで確認できます

「県の補助金+市の補助金を両方もらう」という発想ではなく、県の支援はすでに市の補助金の中に溶け込んでいると考えてください。だから愛知県では、あなたが見るべきなのは市町村の制度だけ。ここを理解すれば、話はぐっとシンプルになります。

よくある誤解

  • 愛知県に直接申請する補助金がある
  • 県の補助と市の補助を別々にもらえる
  • 愛知県が共同購入を実施している
  • 太陽光パネルだけでも補助が出る

VS

2026年の実際

  • 県への直接申請は不要(申請先は市町村)
  • 県の分は市の補助金に含まれている
  • 共同購入は県ではなく市の事業
  • 多くの市はセット導入が必須
愛知県の補助金 2階建ての考え方
1階:国の補助金(蓄電池のリフォーム枠・新築のZEH)2階:市町村の補助金(県の協調補助が原資に入っている・ここが本命)番外:一部の市が実施する「共同購入」で価格そのものを下げる

併用例:岡崎市で太陽光5kW+蓄電池10kWhを入れた場合

県内でいちばん手厚い岡崎市を例に、「合計いくらになるか」を積み上げてみます。

併用例(岡崎市・太陽光5kW+蓄電池10kWh)

【2階】岡崎市の補助金・太陽光(重点対策加速化事業活用型):7万円/kW × 5kW = 35万円(上限63万円)・蓄電池(重点対策加速化事業活用型):対象経費の1/3(上限35万円)= 35万円【1階】国の補助金(みらいエコ住宅2026・リフォーム枠)・蓄電池:9.6万円(定額・SII登録機器)──────────補助金の合計:約79.6万円

!ただし「必ず全部もらえる」わけではありません

・岡崎市の重点型には強い条件があります。FIT・FIPの認定を取らない発電量の30%以上を自家消費岡崎産再エネ電気(おいでんエネルギー)と電灯契約/市の登録事業者が施工、など・国と自治体は財源が違えば併用が原則OKですが、同じ設備に国庫補助が重複すると不可になることがあります・上の金額は2026年7月時点の制度に基づく試算例です。必ずご自身の条件で各窓口にご確認ください

国の補助金【2026年7月の最新状況】蓄電池のDR補助金は終了しました

ここが2026年後半のいちばん大事なポイントです。国の蓄電池補助金(DR補助金)は、すでに受付を終了しています。

DR補助金(家庭用蓄電池・最大60万円)→ 2026年5月29日に終了

正式名称は「DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業」(令和7年度補正)。家庭用蓄電池に対する国の補助として、いちばん金額が大きい制度でした。

iDR補助金の内容と、終了の経緯

・補助金基準額:3.45万円/kWh(初期実効容量)・補助率:設備費+工事費の3/10以内・補助上限:1申請あたり60万円・当初の公募期間:2026年3月24日〜2026年12月10日の予定・実際:交付申請額が予算に達し、2026年5月29日(金)に公募終了・SII(環境共創イニシアチブ)は「公募の再開を行う予定はありません」と明記

つまり、12月まで受付予定だったものが、5月末で締め切られたわけです。「先着順・予算切れで年度途中に終わる」という補助金の怖さが、そのまま出た例ですね。最新状況はSII公式サイトで確認できます。

次年度(令和8年度補正など)で後継の制度が出る可能性はありますが、2026年7月時点で公表されているものはありません。「国の60万円がもらえます」と説明する業者がいたら、その場で公式ページを一緒に確認してください。

太陽光パネル単体には、そもそも国の補助金がない

意外に知られていませんが、太陽光パネルそのものに対する国の補助金は2026年度もありませんみらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠でも、「太陽光発電設備の設置工事」は対象外と明記されています。

だからこそ、太陽光パネルは市町村の補助金が頼りになります。そして愛知県は、その市町村の太陽光補助が薄い県。ここが愛知の弱点です。

いま使える国の制度(2026年7月時点)

既築住宅のリフォームなら:みらいエコ住宅2026事業

・蓄電池(エコ住宅設備):9.6万円/戸(定額・SII登録の定置用リチウム蓄電池)・リフォームの上限:100万円/戸(〜平成3年築)/80万円/戸(平成4〜28年築)・第2期の期間:2026年5月13日〜12月31日・※太陽光パネルの設置工事は対象外

i新築なら:ZEH支援事業/みらいエコ住宅2026(併用不可)

ZEH支援事業(令和8年度)・ZEH:55万円/戸(地域区分1〜3)/45万円/戸(4〜8)・ZEH+:90万円/戸(1〜4)/80万円/戸(5〜8)・蓄電システム加算:2万円/kWh・対象経費の1/3・上限20万円/戸のいずれか低い額・公募期間(単年度):2026年5月21日〜12月11日みらいエコ住宅2026(新築):GX志向型125万円/110万円、長期優良80万円/75万円、ZEH水準40万円/35万円※ZEH支援事業とみらいエコ住宅2026は併用できません。どちらが得か試算を※愛知県は地域区分6が中心です

愛知県の支援【市町村との協調補助】県に直接申請する制度ではありません

先ほど触れた協調補助を、もう少し具体的に見ておきます。「県からいくらもらえるか」ではなく「県のおかげで市の補助がいくら底上げされているか」という読み方をしてください。

県が市町村に出している「補助基準額」

県の交付要綱(令和8年4月1日から適用)には、県が市町村に対して出す補助率と基準額が定められています。補助率は1/4以内。主な基準額は次のとおりです。

i愛知県の協調補助 主な補助基準額(令和8年度)

単体補助・定置用リチウムイオン蓄電システム:40万円/家庭用燃料電池:10万円/V2H:5万円/HEMS:1万円一体的導入(住宅用太陽光+HEMS+α)・+蓄電池:戸建 46万2,800円/集合 54万2,000円・+V2H:戸建 11万2,800円/+高性能外皮等Ⅰ(ZEH):16万2,800円・+高性能外皮等Ⅱ(GX ZEH水準):51万5,600円※実際の補助額は「対象経費×補助率」と「基準額×補助率」の少ない方。対象経費15万円以上の蓄電池には1基10万円の加算あり※住宅用太陽光「単体」は県の協調補助の対象外(太陽光は一体的導入の必須構成要素としてのみ登場)

ここが決定的です。県の制度そのものが「太陽光単体は対象外」と設計されているから、それに乗っかる市町村も自然と「セット必須」になる。愛知県で太陽光単体の補助が少ないのは、この構造が理由です。

県が公開している令和8年度 県内市町村協調補助事業一覧(PDF)を見ると、設備ごとの実施市町村数がはっきり分かります。

愛知県内で補助を実施している市町村数(令和8年度・県の協調補助一覧より)
蓄電池(単体)54市町村
V2H(単体)49市町村
蓄電池(一体的導入)47市町村
燃料電池42市町村
V2H(一体的導入)38市町村
HEMS33市町村
高性能外皮等Ⅰ31市町村
太陽光(市町村単独)4市町村

※愛知県「令和8年度県内市町村協調補助事業一覧」の集計値。県内は全54市町村

蓄電池は54市町村=県内すべて。それに対して太陽光の単独補助はわずか4市町村。この非対称が、愛知県の補助金の本質です。

共同購入は「愛知県」ではなく、一部の市の事業です

他県の記事を読んでいると「県の共同購入」という話が出てきますが、愛知県として実施している共同購入はありません。県の公式サイトを横断で確認しても、共同購入の記載は見つかりませんでした。

愛知で実際に動いているのは、市が民間事業者と協定を結んで実施する2系統です。

愛知県内の共同購入(2026年度)

①名古屋市 × 中部電力ミライズ・募集期間:2026年4月1日(水)〜8月31日(月)・対象:名古屋市内の既設戸建て/太陽光・太陽光+蓄電池・蓄電池(太陽光設置済み向け)の3プラン・名古屋市公式ページ。市の補助金との併用可の記載あり②「みんなのおうちに太陽光」× アイチューザー・参加自治体:尾張旭市・豊明市・西尾市・日進市・みよし市・参加登録期間:2026年12月17日(木)まで/対象:太陽光10kW未満・蓄電池・みよし市公式ページなど、各市の公式で確認を

!共同購入の注意点

お住まいの市が参加していなければ使えません。名古屋市民は①、上記5市の方は②、それ以外の市の方はどちらも対象外です・機種や条件は事業者が決めたものから選ぶ形になり、自由度は高くありません・割引率の実績は、公式には公表されていません。他サイトが出している「最大20%オフ」といった数字は一次情報で裏が取れませんでした・共同購入の見積もりと、自分で取った一括見積もりを並べて比べるのがいちばん確実です

【一覧】愛知県内 市町村の太陽光・蓄電池 補助金(2026年度)

ここが本題です。愛知県内の主要23市町について、各市の公式サイトで1件ずつ確認した2026年度(令和8年度)の補助金をまとめました。太陽光+蓄電池のセットでもらえる額が大きい順に並べています。横にスクロールできます。

市町村 太陽光の補助 蓄電池の補助
岡崎市 7万円/kW(上限63万円)※単独可・FIT不可/自家消費30%以上/岡崎産再エネ契約が必須 1/3(上限35万円)※太陽光と同時設置が条件。太陽光なしの単独枠は上限2万円
みよし市 4万円/kW(上限20万円)※単独可 対象経費の10%(上限40万円)※一体的導入なら別途15万円を加算
田原市 1万円/kW(上限10万円)※単独可。蓄電池とセットなら2万円/kW(上限20万円) 単体 上限15万円。太陽光+HEMS+蓄電池なら合計 上限36万円
刈谷市 5万円/kW(上限15万円)※単独不可・一体的導入のみ。+蓄電池でセット上限32万円 単体 上限15万円
碧南市 単独補助なし。HEMS+蓄電池とのセットで32万円/HEMS+V2Hで22万円 一律15万円(単独可)
名古屋市 単独補助なし。一体的導入のみ 築10年超3万円/kW・築10年以下2万円/kW(上限9.99kW)+HEMS1万円 1.5万円/kWh・上限10kWh(最大15万円)※単独可
小牧市 単独補助なし。+蓄電池でセット上限28万円/+V2H 18万円/+GX高性能外皮等 53万円 15万円(単独可)
稲沢市 単独補助なし(公式に明記)。+蓄電池でセット上限24万円/+ZEH 16万円 15万円(単独可)
半田市 単独補助なし。太陽光+HEMS+蓄電池 21万7,800円/太陽光+HEMS+ZEH 16万2,800円 15万円(単独可)
安城市 単独補助なし。太陽光+蓄電池+HEMS 21万円/太陽光+V2H+HEMS 11万円 15万円(単独可)
江南市 単独補助なし(一体的導入必須)。16万2,800円〜21万2,800円 15万円(単独可)
豊田市 単独申請不可(公式に明記)。太陽光+HEMS+蓄電池orV2Hの3点セットで21万円(令和4年3月31日以前の住宅) 単体 上限15万円※7.5kWh未満は1万円/kWh
東海市 単独補助なし。太陽光+HEMS+蓄電池 上限20万円/GX ZEH 49万円 15万円(単独可)
知多市 単独補助なし。HEMS+蓄電池と同時設置で上限20万円/HEMS+V2Hで上限10万円 15万円(単独可)
常滑市 単独補助なし。太陽光+HEMS+蓄電池 上限20万円 上限15万円(単独可)
大府市 実施なし(補助対象設備に太陽光が含まれません) 15万円以内(単独可)
豊橋市 単独補助なし。太陽光+HEMS+蓄電池の一体的導入で一律12万円/ZEH 16万円 1万円/kWh(上限7万円・経費の1/20との低い方)※単独可
一宮市 単独補助なし。太陽光+蓄電池+HEMS 12万円/太陽光+V2H+HEMS 11万円/新築ZEH 16万円・GX 30万円 5万円(単独可)
西尾市 単独補助なし。太陽光+HEMS+蓄電池 最大12万円/太陽光+HEMS+V2H 最大9万円 最大8万円(単独可)※経費の1/3が上限
日進市 1万円/kW(上限4万円)※一体的導入が条件 1万円/kWh(上限5万円)
豊川市 単独補助なし(公式に明記)。3点同時設置の一体的導入で8〜10万円 上限5万円(単独可)
春日井市 実施なし※令和8年度から太陽光・HEMSは補助対象外になりました 6万円/台(単独可)
瀬戸市 実施なし(補助対象は蓄電池・エネファーム・V2H・断熱窓のみ) 5万円※受付は令和8年6月19日で終了・期間内超過なら抽選

!この表の読み方・注意

・金額はすべて2026年7月時点で各市の公式ページから確認した目安です・補助金は年度・予算で変わり、多くが先着順で年度途中に終了します。申請前に必ず公式で最新をご確認ください・「単独補助なし」が愛知の標準です。太陽光だけ設置しても補助が出ない市がほとんどで、蓄電池やHEMSとのセット(一体的導入)が前提になっています・春日井市は令和7年度まで太陽光の補助がありましたが、令和8年度から太陽光・HEMSは補助対象外と市が明記しています。他サイトに残る前年度の情報にご注意を・瀬戸市は受付期間が2026年6月1日〜6月19日と極端に短く、すでに終了しています(愛知では珍しい抽選方式)・上記以外の市町村にも制度があります。お住まいの市の公式ページを直接見るのが確実です

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光・蓄電池の補助金2026国・自治体の補助金の仕組み、DR補助金、申請の流れと注意点を電気工事士が解説しています。

主要市の補助金を個別解説【金額・条件・受付期間】

金額が大きい市と、注意が必要な市を個別に見ていきます。

岡崎市:県内最高額(太陽光7万円/kW・上限63万円)だが条件が重い

「岡崎市地球温暖化対策設備設置費補助金」。愛知県内で唯一、太陽光に数十万円級の補助を出している市です。

岡崎市の補助金(2026年度)

・太陽光(重点対策加速化事業活用型):7万円/kW(上限63万円)※対象経費の1/2との低い方・蓄電池(重点型):対象経費の1/3(上限35万円)※太陽光との同時設置が必須・蓄電池(基本枠):対象経費の1/5(上限2万円)※太陽光の要件なし=完全単独可・受付期間:重点型は2026年5月11日〜2026年12月28日(予算がなくなり次第終了)・条件:工事着手日の21日前までに申請(着工前必須)FIT・FIPの認定を取らないこと発電量の30%以上を自家消費岡崎産再エネ電気(おいでんエネルギー)と電灯契約/市の脱炭素関連事業者が施工/自ら居住し所有する市内戸建て/市税滞納なし

金額は魅力的ですが、ひもが多い制度です。とくに「FIT認定を取らない」は重い条件。売電で稼ぐ前提の人は使えません。さらに電力契約を岡崎産再エネに切り替える必要もあります。「63万円もらえる」だけを見て飛びつかず、条件を満たせるか先に確認してください。2026年6月8日時点で太陽光枠に5,208万円の予算が残っていました。

みよし市:蓄電池が上限40万円に大幅増額。太陽光単独もOK

みよし市の補助金(2026年度)

・太陽光:4万円/kW(上限20万円)単独可・モジュール50kW未満・蓄電池:対象経費の10%(上限40万円)※令和7年度までは上限15万円→令和8年度に40万円へ増額・一体的導入加算:太陽光+HEMS+(蓄電池/V2H/断熱窓)を同時申請で15万円を加算・受付期間:2026年4月1日〜予算額に達するまで(先着順)/残額1億1,307万円・条件:事後申請でOK(設置完了日から180日以内)/郵送不可・窓口のみ/市税滞納なし

注目は蓄電池の上限40万円。ただし「対象経費の10%」なので、蓄電池10kWh(約145万円)なら実際は14.5万円です。上限40万円に届かせるには経費400万円が必要で、現実的ではありません。上限額だけを見て期待しすぎないのがコツです。

むしろ効くのは一体的導入の15万円加算太陽光の4万円/kW。この2つを合わせれば県内2位の水準になります。着工前申請が不要(事後申請)で、予算も潤沢に残っているのが使いやすい点です。

名古屋市:2026年度から「事後申請」に変わりました

i名古屋市の補助金(2026年度)

・太陽光:単独補助なし。一体的導入(太陽光+HEMS+蓄電池orV2H)のみ・一体的導入:築10年超 3万円/kW/築10年以下 2万円/kW(上限9.99kW)+HEMS 1万円+蓄電池 1.5万円/kWh(V2Hなら5万円・蓄電池とV2Hは選択制)・蓄電池(単独):1.5万円/kWh・上限10kWh(最大15万円)※太陽光が既設、または蓄電池工事と同時設置・受付期間:2026年7月1日(水)〜2027年2月12日(金)(消印有効)・条件:2026年度から「工事着工前」→「工事完了後」の申請に変更/先着順/なごや太陽光倶楽部への入会申請/郵送または電子申請のみ(窓口持込・メール不可)

名古屋市で押さえるべき変更点は2つ。①申請が事後(工事完了後)になったことと、②受付開始が7月1日だったことです。他サイトに「着工前申請」「4月開始」と書いてあれば、それは前年度の情報です。

また蓄電池の上限が「なし→10kWh」に変更されました。大容量を入れても15万円で頭打ちです。2026年7月13日時点の予算消化率は一体的導入7%、蓄電システム51%。蓄電池枠は半分が埋まっていますので、検討中なら早めに動きましょう。

豊田市:太陽光単体は不可。蓄電池は15万円に増額

i豊田市の補助金(2026年度)

太陽光・HEMSのみの単体申請は不可(市公式に明記)・スマートハウス(太陽光+HEMS+蓄電池orV2H):21万円※新築年月日が令和4年3月31日以前・スマート・ゼロハウス(ZEH水準):26万円/脱炭素志向型住宅:31万円(令和8年度に新設)・蓄電池orV2H単体:上限15万円(7.5kWh未満は1万円/kWh)※令和7年度の9万円から増額・受付期間:2026年4月1日〜2027年3月1日(必着)・条件:2段階申請(設置予定届出書=設置完了日より前/交付申請兼実績報告=完了から2か月以内)/蓄電池単体は「くらしカーボンニュートラルクラブ」への入会が必須余剰買取方式のみ(全量買取は不可)/DIY・リース不可

豊田市は蓄電池が9万円→15万円に増額され、脱炭素志向型住宅(31万円)も新設されました。2026年7月15日時点で全区分が受付中、蓄電池枠は333件中259件が残っています。締切が3月1日と長めで、比較的落ち着いて動ける市です。

春日井市:2026年度から太陽光の補助がなくなりました

ここはいちばん誤情報が多い市です。春日井市は令和7年度まで太陽光に補助を出していましたが、市の公式ページに「太陽光発電施設及びHEMS(家庭用エネルギー管理システム)は補助対象外となります」と、変更点としてはっきり書かれています。

!春日井市の補助金(2026年度)

・太陽光:実施なし(2026年度から対象外)/HEMS:実施なし・蓄電池:6万円/台(SII登録済製品・単独可)/エネファーム5万円/V2H 5万円・受付期間:2026年4月1日〜2027年2月26日(必着)/予算の範囲内で先着順・条件:設置完了後の事後申請持参のみ建設から1年以上経過した住宅(新築は対象外)/市税滞納なし/機器の種類ごとに1世帯1回限り・※担当が「まちづくり推進部住宅政策課」に変更されています(環境部門ではありません)

「春日井市は太陽光に補助が出る」と書いてある記事を見かけたら、前年度の情報だと思ってください。

豊橋市:一体的導入12万円。着工の21日前までに事前申込が必要

i豊橋市の補助金(2026年度)

・一体的導入(太陽光+HEMS+リチウムイオン蓄電池):一律12万円/ZEH:一律16万円・蓄電池:1万円×蓄電容量kWh(上限7万円)※対象経費の1/20との低い方。単独申請可・条件:事前申込制。工事着工の21日前までに事前申込書の提出が必須/予算の範囲内で先着順/市税の滞納がないこととよはしエコファミリー宣言への賛同・登録同意/設備ごとに1世帯1基・交付申請:事業完了日から2か月以内 または 2027年3月15日の早い方・注意:事業完了日が3月16日〜3月31日になる場合は対象外/令和8年度からパワコン更新への補助は終了

豊橋市で気をつけたいのは「事業完了日が3月16日〜31日だと対象外」という珍しい規定。年度末ギリギリの工事は補助が飛びます。予算残額は非公表なので、検討中なら市に電話で確認するのが確実です。

SOL|電気工事士SOL|電気工事士

今回、愛知県内23市町の公式ページを1件ずつ確認して驚いたのが、「太陽光単体の補助がほぼ存在しない」ことでした。県の協調補助の設計そのものが「太陽光は一体的導入の構成要素」となっているので、市もそれに合わせている。大阪や東京の感覚で「太陽光だけ先に入れよう」と考えると、愛知では補助がゼロになります。逆に、蓄電池は54市町村すべてが対象というのは全国的にもかなり手厚いです。愛知にお住まいなら、最初から太陽光と蓄電池をセットで計画するのが正解ですね。それと、ネットの記事に載っている金額は前年度のまま更新されていないことが本当に多いです。春日井市が典型で、令和8年度に太陽光が対象外になったのに、まだ「補助あり」と書いているサイトがいくつもありました。金額は必ず市の公式ページで確認してくださいね。

【導入パターン別】補助金でいくら安くなる?シミュレーション

「結局いくら安くなるの?」を、2つの導入パターンで計算します。2026年7月時点の制度で試算しました。

パターン1:太陽光5kW+蓄電池10kWhのセット導入

いちばん多い組み合わせです。設備の総額は約280万円(太陽光5kW=約135万円+蓄電池10kWh=約145万円)を前提にします。

太陽光5kW+蓄電池10kWh:補助金の積み上げ(岡崎市の例/単位・万円)
35%35%10%
岡崎市の太陽光(7万円/kW×5kW)(35%)岡崎市の蓄電池(1/3・上限35万円)(35%)国のみらいエコ住宅2026(蓄電池)(10%)

※合計 約79.6万円。約280万円の設備が実質約200万円に。FIT不可・自家消費30%以上・岡崎産再エネ契約が条件。2026年7月時点の制度に基づく試算例

約79.6万円岡崎市+国の補助金の合計
約200万円実質負担(280万円−79.6万円)
約28%負担軽減率

同じ構成でも、市が変わると大きく違います。並べてみましょう。

太陽光5kW+蓄電池10kWh:市町村別の補助金合計の目安
岡崎市70万円
みよし市50.5万円
田原市36万円
刈谷市32万円
碧南市32万円
名古屋市31万円
小牧市28万円
稲沢市24万円
豊田市21万円
豊橋市12万円
春日井市6万円

※市の補助金のみの合計(国の9.6万円は含まず)。みよし市は太陽光20万+蓄電池14.5万+一体加算15万+HEMS1万で試算。名古屋市は築10年超の住宅を想定。上限・条件により変動。2026年7月時点の目安

岡崎市と春日井市で約64万円の差。ただし愛知の特徴は、大阪のように「0円の市」がほとんどないことです。春日井市でも蓄電池で6万円、大府市なら15万円は出ます。底が高く、天井が低い——これが愛知県の補助金です。

パターン2:蓄電池のみを追加導入(すでに太陽光がある場合)

卒FIT後などに「蓄電池だけ追加したい」というケース。ここが愛知のいちばん強いところです。

蓄電池のみ10kWhを導入する場合(2026年7月時点)

国:9.6万円・DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日に受付終了・再開予定なし・みらいエコ住宅2026のリフォーム枠なら9.6万円は使えます市:県内54市町村すべてが対象15万円:大府市・半田市・東海市・碧南市・江南市・知多市・常滑市・田原市・安城市・刈谷市・小牧市・稲沢市・豊田市・名古屋市(1.5万円/kWh×10kWh)・14.5万円:みよし市(経費の10%)/8万円:西尾市/7万円:豊橋市/6万円:春日井市・5万円:一宮市・豊川市・日進市/2万円:岡崎市(太陽光なしの基本枠)──────────合計の目安:約11.6万〜約24.6万円(例:大府市なら国9.6万+市15万=24.6万円

大阪府などでは「蓄電池のみだと市の補助が対象外」という自治体が多いのですが、愛知は逆県の協調補助が「蓄電池単体」を明確に対象にしているため、どの市に住んでいても蓄電池には補助が出ます。卒FIT後の蓄電池追加を考えている方には、全国的に見てもかなり恵まれた環境です。

太陽光+蓄電池のセット

  • 補助金 合計 約79.6万円(岡崎市の例)
  • 一体的導入の加算が乗る市が多い
  • セット必須の市でも対象になる
  • 負担軽減率 約28%

VS

蓄電池のみ

  • 補助金 合計 約24.6万円(大府市の例)
  • 国のDR補助金が終了して減少
  • ただし県内どの市でも補助は出る
  • 負担軽減率 約17%(145万円に対して)

結論として、愛知では「太陽光とセット」が有利なのは変わりません。ただし蓄電池のみでも約24.6万円は狙えるので、大阪などに比べれば選択肢は残っています。すでに太陽光がある方は、慌てずに市の制度を確認してから動きましょう。

補助金申請で失敗しない5つのポイント

今回23市町を調べて分かった、愛知県で特にハマりやすい落とし穴をまとめます。

「太陽光だけ」では補助が出ない市がほとんど

愛知で最大の落とし穴がこれです。太陽光単体で補助が出るのは、県内54市町村のうち4市町村だけ。今回の調査で確認できたのは岡崎市・田原市・みよし市で、豊田市は「太陽光・HEMSのみの単体申請は不可」と公式に明記しています。
名古屋市・豊橋市・一宮市・刈谷市・小牧市・稲沢市・豊川市・西尾市・安城市・半田市・江南市・東海市・知多市・常滑市・碧南市は、すべて「太陽光+HEMS+蓄電池(またはV2H)」の一体的導入が前提です。「太陽光だけ先に入れて、蓄電池は来年」と分けると、補助がゼロになります。

「契約前・着工前の申請」が必要な市が多い

補助金の原則は「契約・着工の前に申請」です。愛知はこの着工前申請が主流で、しかも「何日前まで」が市ごとに違います
岡崎市・豊橋市は着工の21日前まで安城市は15日以上前稲沢市・西尾市・一宮市・大府市は14日前まで小牧市は10営業日前まで豊川市は7日前まで半田市は完了の8日前まで知多市は「着工後・引渡し後の提出は受付できません」と明記しています。契約してから調べ始めると、もう間に合いません。
一方で事後申請の市もあります(名古屋市・春日井市・みよし市・東海市など)。ただし期限は短く、みよし市は180日以内、東海市は2027年3月19日まで。「うちの市はどっちか」を最初に確認してください。

先着順・予算切れで年度途中に終わる

ほぼすべての市が先着順で、予算に達した時点で終了します。国のDR補助金が、12月まで受付予定だったのに5月29日で終わったのがいい例です。
2026年7月時点では、みよし市(残1億1,307万円)・豊田市(蓄電池333件中259件残)・岡崎市(太陽光枠5,208万円残)・半田市(残1,499万円)などがまだ余裕あり。一方、一宮市は当初予算3,470万円に対し残額863万円(約25%)と厳しく、名古屋市の蓄電システム枠も51%が消化済み瀬戸市は6月19日で受付終了しています。「まだあるうちに動く」が鉄則です。

「クラブ入会」「電力契約」など愛知特有の追加条件がある

愛知には他県で見かけない条件が並びます。豊田市の蓄電池単体は「くらしカーボンニュートラルクラブ」への入会が必須名古屋市は「なごや太陽光倶楽部」への入会申請豊橋市は「とよはしエコファミリー宣言」への賛同日進市も「くらしカーボンニュートラルクラブ」入会申込書が必要です。
いちばん重いのは岡崎市FIT・FIP認定を取らない/発電量の30%以上を自家消費/岡崎産再エネ電気(おいでんエネルギー)と電灯契約/市の登録事業者が施工と、4つの縛りがあります。豊田市も「余剰買取方式のみ・全量買取は不可」。売電中心のプランを考えている方は要注意です。

申請方法が「窓口持参のみ」の市が多い

愛知は窓口持参を求める市が多いのが特徴です。碧南市・知多市・常滑市・稲沢市・西尾市・みよし市・豊川市・春日井市は郵送不可(窓口のみ)東海市は持参または電子申請(郵送・メール不可)田原市は令和8年度から郵送不可になりました。
逆に名古屋市は郵送または電子申請のみで、窓口持込が不可という真逆の運用。豊田市・刈谷市・江南市・小牧市・安城市は郵送可です。平日に市役所へ行けるかどうかも、スケジュールに入れておきましょう。また多くの市で市税の滞納がないことが条件で、豊川市・小牧市は納税証明書の提出まで求められます。

i迷ったらこの順番で

1. お住まいの市の公式ページ(「◯◯市 住宅用 地球温暖化対策設備 補助金 令和8年度」で検索)で制度の有無と締切を確認2. 太陽光単体で出るか、セット必須かを確認して、導入プランを決める(愛知ではここが最重要)3. 着工前申請か事後申請か、着工の何日前までかを確認(ここを間違えると全部パー)4. クラブ入会・電力契約・FITの可否など、追加条件を確認5. 相見積もりを取り、業者に申請代行できるかを聞く(地元業者はその市の制度に詳しいことが多い)

愛知県の日射量と発電量の特徴

補助金の話が続いたので、肝心の「愛知で本当に発電するのか」も確認しておきましょう。

結論、愛知は太陽光にかなり適した地域です。気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、名古屋の年間日照時間は2,141.0時間。東京(1,926.7時間)を約214時間、大阪(2,048.6時間)を約92時間上回ります。

年間日照時間(気象庁の平年値 1991〜2020年)
甲府2225.8時間
名古屋2141.0時間
大阪2048.6時間
東京1926.7時間

※気象庁の観測地点別の平年値。日照が多いほど発電量も伸びやすい

i愛知は「全国トップ」ではありませんが、上位です

名古屋の2,141.0時間は全国的に見てかなり上位ですが、1位ではありません。日照が多いことで知られる甲府(山梨県)は2,225.8時間で、名古屋を約85時間上回ります。とはいえ東京より約11%多いのは事実で、太陽光には十分すぎるほど向いています。「日本一」といった誇張された表現ではなく、実測値で判断しましょう。

月別に見ると、名古屋は5月が最多(205.5時間)、次いで8月(201.3時間)4月(200.2時間)。逆にいちばん少ないのは6月(151.8時間)で、梅雨の影響がはっきり出ます。冬(12月170.3時間・1月174.5時間)でも大きく落ち込まないのが愛知の強みで、積雪による発電ロスもほぼありません。

発電量の目安は、太陽光1kWあたり年間およそ1,000〜1,200kWh。愛知なら1,150kWh前後を見ておくと現実的です。5kWのシステムなら年間5,700kWh前後年間を通して安定して発電できる地域といえます。

1,150kWh前後愛知の1kWあたり年間発電量
5,700kWh前後5kWシステムの年間発電量
5月 205.5時間名古屋で最も日照が多い月
6月 151.8時間名古屋で最も落ち込む月

ただし、実際の発電量は屋根の向き・傾斜・影で大きく変わります。ここから先は「愛知ならではの注意点」です。

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の発電量の目安1kWあたり・容量別・地域差の発電量の目安を、電気工事士が数字で解説しています。

愛知の気象リスクと屋根選び

愛知は日照に恵まれている一方、この地域ならではの難しさがあります。

夏の高温:暑すぎるとパネルの効率が落ちる

意外に思われるかもしれませんが、太陽光パネルは暑すぎると効率が落ちます。パネルの温度が1℃上がるごとに、出力はおよそ0.3〜0.5%低下します(低下率はパネルの種類によって異なります)。

名古屋の8月の平均気温は28.2℃日最高気温の平均は33.2℃(気象庁平年値)。屋根の上のパネル表面温度は、真夏には気温よりはるかに高くなります。豊田市や名古屋市は全国有数の猛暑エリアとして知られており、この影響は無視できません。

データにもそれが表れています。名古屋の日照時間は8月(201.3時間)より5月(205.5時間)のほうが多い。つまり「真夏がいちばん発電する」わけではないのです。「夏はガンガン発電しますよ」という営業トークを鵜呑みにせず、年間を通した試算を出してもらいましょう。

よくある営業トーク

  • 「夏はガンガン発電しますよ」
  • 真夏がいちばん発電する、というイメージ

VS

名古屋の実データ(気象庁平年値)

  • 日照は8月(201.3時間)より5月(205.5時間)のほうが多い
  • パネルは温度が1℃上がるごとに出力が0.3〜0.5%低下
  • 8月の日最高気温の平均は33.2℃、豊田市・名古屋市は全国有数の猛暑エリア
  • =「年間を通した試算」を出してもらうこと

対策としては、屋根とパネルの間に通気の隙間を確保する架台を選ぶこと、温度が上がっても出力低下が小さいパネル(温度係数の小さい製品)を選ぶことです。見積もり時に「温度係数はいくつですか」と聞いてみてください。

沿岸部の塩害:伊勢湾岸・知多・渥美は要確認

愛知は海に面したエリアが広い県です。知多半島(半田市・常滑市・東海市・知多市)、渥美半島(田原市)、三河湾沿岸(西尾市・碧南市・蒲郡市)、伊勢湾岸は、塩害の可能性があります。

海からの距離によって「重塩害地域」「塩害地域」に分かれ、該当するとメーカー保証の対象外になる機器もあります。沿岸部にお住まいなら、塩害対応の機器を選んでいるか、保証は有効かを見積もり時に必ず確認しましょう。ここを確認せずに契約すると、10年後に保証が使えないという事態になりかねません。

!沿岸部(知多・渥美・三河湾岸・伊勢湾岸)の塩害チェック

・対象になりやすいのは知多半島(半田市・常滑市・東海市・知多市)、渥美半島(田原市)、三河湾沿岸(西尾市・碧南市・蒲郡市)、伊勢湾岸・海からの距離によって「重塩害地域」「塩害地域」に分かれ、該当するとメーカー保証の対象外になる機器もあります・見積もり時に塩害対応の機器を選んでいるか、保証は有効かを必ず確認。ここを確認せずに契約すると、10年後に保証が使えない事態になりかねません

広い屋根という強み、名古屋の狭小屋根という弱み

愛知は製造業が盛んで、戸建ての持ち家に住む世帯が多い県です。郊外——豊田市・岡崎市・安城市・刈谷市・西尾市などでは、屋根が広く、6〜8kW以上載せられる家も珍しくありません。容量を大きく取れるほど1kWあたりの単価は下がりやすいので、これは大きなアドバンテージです。

ただし補助金には上限があります。岡崎市は上限63万円(9kW相当)名古屋市は上限9.99kWみよし市は上限20万円(5kW相当)日進市は上限4万円(4kW相当)「載る容量」と「補助が出る容量」は別なので、先に載る容量を確定させてから補助金を計算するのが正解です。

!「載る容量」と「補助が出る容量」は別です

岡崎市:上限63万円(9kW相当)・名古屋市:上限9.99kWみよし市:上限20万円(5kW相当)・日進市:上限4万円(4kW相当)屋根に8kW載るとしても、補助がその容量分まで出るとは限りません。先に載る容量を確定させてから補助金を計算するのが正解です。

一方、名古屋市内の住宅密集地は屋根が小さく、3〜4kWしか載らないことも。ここで効いてくるのが変換効率の高いパネルです。同じ屋根面積でも、効率20%と22%では発電量が1割違います。

また名古屋の住宅地は隣家との距離が近く、隣家やビル、電柱の影が発電量を落とすことがあります。影は面積以上に影響が大きく、パネル1枚が陰るだけで系統全体の出力が落ちることも。現地調査で「1年を通じた影のシミュレーション」を出してもらってください。冬は太陽高度が低く影が長く伸びるので、夏だけ見て判断すると失敗します。

郊外(豊田・岡崎・安城・刈谷・西尾など)

  • 屋根が広く、6〜8kW以上載せられる家も珍しくない
  • 容量を大きく取れるほど1kWあたりの単価は下がりやすい
  • 製造業が盛んで、戸建ての持ち家に住む世帯が多い

VS

名古屋市内の住宅密集地

  • 3〜4kWしか載らないことも
  • 変換効率20%と22%で発電量が1割違う=効率の高いパネルが効く
  • 隣家・ビル・電柱の影で出力が落ちる
  • パネル1枚が陰るだけで系統全体の出力が落ちることも

なお、分譲マンションの個人設置は基本的に難しく、補助金の対象も戸建てが中心です。春日井市のように「建設から1年以上経過した住宅のみ・新築は対象外」という市もあれば、豊田市のように「新築年月日が令和4年3月31日以前」と築年で区分する市もあります。新築で検討中の方は要確認です。

設置費用の相場と、失敗しない見積もりの取り方

愛知県の設置費用の相場は全国とおおむね同じで、1kWあたり約27〜30万円。住宅用の5kWで135〜150万円、蓄電池10kWhで約145万円が目安です。

愛知は施工業者が多く、競争が働きやすいのが利点。名古屋を中心に業者が集まっており、相見積もりを取れば適正価格に近づけやすい地域です。逆に、訪問販売も多い地域なので、「今日契約すれば」に流されないことが大事です。

愛知で費用を抑える4つの方法

相見積もりで複数社を比較(愛知は業者が多く、競争が働きやすい)・最初から太陽光+蓄電池のセットで計画する(愛知はセット必須の市がほとんど。分けると補助がゼロに)・市の補助金の締切と「着工の何日前まで」を先に確認する(先着順・予算切れで終了)・共同購入が使える市(名古屋市・尾張旭市・豊明市・西尾市・日進市・みよし市)なら、その見積もりも取って比べる

特に愛知県の場合、「補助金の条件に合う施工プラン」を組めるかどうかが金額を大きく左右します。岡崎市ならFIT不可・自家消費30%以上・岡崎産再エネ契約、豊田市なら余剰買取のみ、名古屋市なら一体的導入——市ごとの条件を理解している業者かどうかで、もらえる額が変わってきます。一括見積もりなら複数社の提案・価格・保証を自分のペースで比較でき、市の補助金の申請代行まで相談できます

☀️あわせて読みたいくわしくは:太陽光発電の費用・相場20261kWあたり単価・容量別・内訳・費用を抑える方法を、電気工事士が数字で解説しています。

【無料】発電量・回収シミュレーション

「我が家だとどのくらい発電して、何年で元が取れるか」を、下のシミュレーターで試してみましょう。地域・容量・電気代を入れるだけで目安が出ます。

☀️ 太陽光・蓄電池 かんたん回収シミュレーター

お住まいの地域と条件を選ぶと、初期費用・年間の経済効果・回収年数の目安が自動で計算されます。

愛知は日照が全国でも上位で、積雪もほぼないため、回収年数は他地域より早めに出やすい傾向があります。ここに市の補助金が乗れば、さらに短くなります。あくまで目安なので、正確な金額は無料の一括見積もりで確認しましょう。

愛知県の太陽光・補助金でよくある質問

愛知県の太陽光の補助金は、いくらもらえますか?

お住まいの市町村で変わります。2026年度でいちばん手厚いのは岡崎市(太陽光7万円/kW・上限63万円+蓄電池 上限35万円)で、太陽光5kW+蓄電池10kWhなら市の補助だけで約70万円。次いでみよし市が約50万円です。ただし岡崎市はFIT認定を取らないこと、発電量の30%以上の自家消費、岡崎産再エネ電気との契約が条件で、簡単ではありません。名古屋市は約31万円、豊田市は21万円が目安です。

愛知県から直接もらえる補助金はありますか?

ありません。愛知県の制度は「市町村との協調補助」で、県公式ページに「申請先はお住いの市町村となります」「個人から県に直接申請いただく必要はありません」と明記されています。県は市町村が住民に出す補助の費用の一部(補助率1/4以内)を市町村に補助する仕組みです。つまり、市町村に制度がなければ県の分も受け取れません。あなたが見るべきなのは市町村の制度だけです。

太陽光パネルだけ設置しても補助金はもらえますか?

愛知県では、ほとんどの市でもらえません。太陽光の単独補助があるのは県内54市町村のうち4市町村だけで、確認できたのは岡崎市・田原市・みよし市です。豊田市は「太陽光・HEMSのみの単体申請は不可」と公式に明記しています。名古屋市・豊橋市・一宮市・刈谷市・小牧市・稲沢市などは、すべて「太陽光+HEMS+蓄電池(またはV2H)」の一体的導入が前提です。愛知では最初から太陽光と蓄電池をセットで計画してください。

国の蓄電池補助金(最大60万円)はまだ使えますか?

使えません。国のDR補助金(DRリソース導入のための家庭用蓄電システム等導入支援事業)は、当初2026年12月10日までの予定でしたが、交付申請額が予算に達したため2026年5月29日に公募終了しました。SIIは「公募の再開を行う予定はありません」と明記しています。現在使える国の蓄電池支援は、みらいエコ住宅2026事業のリフォーム枠(9.6万円/戸)と、新築のZEH支援事業の蓄電システム加算(上限20万円)です。

蓄電池だけ追加したいのですが、補助金は使えますか?

使えます。ここは愛知県の強みで、県内54市町村すべてが蓄電池(単体)の補助を実施しています。大府市・半田市・東海市・碧南市・江南市・知多市・常滑市・田原市・安城市・刈谷市・小牧市・稲沢市・豊田市は15万円、名古屋市は1.5万円/kWh(上限10kWh=最大15万円)。国のみらいエコ住宅2026(9.6万円)と合わせて、約24.6万円が目安です。ただし岡崎市の太陽光なし枠は上限2万円と低く、豊田市は「くらしカーボンニュートラルクラブ」への入会が必須です。

春日井市の太陽光の補助金について教えてください。

2026年度(令和8年度)から、春日井市の太陽光の補助はなくなりました。市の公式ページに「太陽光発電施設及びHEMS(家庭用エネルギー管理システム)は補助対象外となります」と明記されています。他サイトに「春日井市は太陽光に補助あり」と書かれていれば、それは前年度の情報です。現在の春日井市で使えるのは蓄電池6万円/台、エネファーム5万円、V2H 5万円で、いずれも建設から1年以上経過した住宅が対象(新築は対象外)です。

補助金は契約前に申請しないとダメですか?

愛知は着工前申請が主流で、しかも「何日前まで」が市ごとに違います。岡崎市・豊橋市は着工の21日前まで、安城市は15日以上前、稲沢市・西尾市・一宮市・大府市は14日前まで、小牧市は10営業日前まで、豊川市は7日前までです。知多市は「着工後・引渡し後の提出は受付できません」と明記。一方、名古屋市は2026年度から事後申請(工事完了後)に変更され、春日井市・みよし市・東海市も事後申請です。まず「うちの市はどっちか」を確認してください。

愛知県の共同購入はどこで申し込めますか?

愛知県としての共同購入はありません。実施しているのは市の事業で、2系統あります。①名古屋市×中部電力ミライズ(募集期間2026年4月1日〜8月31日、名古屋市内の既設戸建てが対象)、②「みんなのおうちに太陽光」×アイチューザー(尾張旭市・豊明市・西尾市・日進市・みよし市が参加、登録は2026年12月17日まで)。お住まいの市が参加していなければ使えません。なお割引率の実績は公式には公表されておらず、他サイトの「最大20%オフ」といった数字は一次情報で確認できませんでした。

愛知は太陽光で本当に発電しますか?

はい。気象庁の平年値(1991〜2020年)で名古屋の年間日照時間は2,141.0時間。東京(1,926.7時間)を約214時間、大阪(2,048.6時間)を約92時間上回り、全国でも上位の日照条件です。1kWあたり年間1,150kWh前後が目安で、5kWなら年間5,700kWh前後。積雪による発電ロスもほぼありません。ただし「全国トップ」ではなく、甲府(2,225.8時間)のほうが多い点は正確に押さえておきましょう。

愛知の夏は暑いですが、発電に影響しますか?

影響します。太陽光パネルは温度が1℃上がるごとに出力がおよそ0.3〜0.5%低下します。名古屋の8月の日最高気温の平均は33.2℃(気象庁平年値)で、屋根の上のパネル表面温度はさらに高くなります。実際、名古屋の日照時間は8月(201.3時間)より5月(205.5時間)のほうが多く、「真夏がいちばん発電する」わけではありません。屋根とパネルの間に通気を確保する架台や、温度係数の小さいパネルを選ぶと軽減できます。見積もり時に温度係数を確認してみてください。

沿岸部に住んでいます。塩害は大丈夫ですか?

知多半島(半田市・常滑市・東海市・知多市)、渥美半島(田原市)、三河湾沿岸(西尾市・碧南市・蒲郡市)、伊勢湾岸などは、海からの距離によって塩害地域・重塩害地域に該当することがあります。該当するとメーカー保証の対象外になる機器もあるため、塩害対応の機器を選んでいるか、保証が有効かを見積もり時に必ず確認してください。

まとめ:愛知は「蓄電池に強く、太陽光に弱い」。セットで計画するのが正解

愛知県の太陽光・蓄電池の補助金について、23市町を公式サイトで確認して整理してきました。最後にポイントをまとめます。

この記事のまとめ

・愛知県の補助金は「国+市町村」の2階建て県への直接申請はなく、県の支援は市町村の補助金に溶け込んでいる・蓄電池は県内54市町村すべてが対象(多くが15万円)。全国的に見てもかなり手厚い・一方太陽光「単体」の補助は4市町村だけ。ほとんどの市が「太陽光+HEMS+蓄電池」のセット必須。分けて導入すると補助がゼロに・国の蓄電池DR補助金(最大60万円)は2026年5月29日で終了。再開予定なし。太陽光パネル単体への国の補助はもともとなし・最高額は岡崎市(市の補助だけで約70万円)だが、FIT不可・自家消費30%以上・岡崎産再エネ契約と条件が重い・春日井市の太陽光補助は2026年度に廃止名古屋市は2026年度から事後申請に変更。前年度情報に注意・落とし穴は「セット必須」「着工の◯日前まで」「クラブ入会・電力契約」の3つ

名古屋の年間日照時間は2,141.0時間で、東京より約11%多く、積雪もほぼありません。業者も多く競争が働きやすい。条件は恵まれています。

あとはお住まいの市の制度を確認して、セット導入で計画し、締切に間に合わせること。そして相見積もりで適正価格と優良業者を見極めること。国のDR補助金が予定より半年以上早く終わったように、補助金は待ってくれません。

まずは無料のシミュレーションと一括見積もりで、あなたの家の「発電量・費用・回収年数」と「使える補助金」を具体的に確かめてみてくださいね。

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補助金は県によって仕組みそのものが違います。近隣県と比べると、愛知の制度の位置づけが分かります。岐阜静岡京都大阪地域から探すに21都道府県の一覧があります。

※この記事の金額・条件は2026年7月時点で各自治体・国の公式ページから確認した目安です。補助金は予算や年度によって変わり、多くが先着順で年度途中に終了します。申請前には必ず、お住まいの市町村の公式ページと国の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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