「車中泊にポータブル電源はいる?」「車中泊ならどの容量がおすすめ?」という疑問に、メーカーの目安の数字とJAFのテスト、僕が車に積んでいる1台の使い方で答えます。
車中泊のポータブル電源は、スマホと明かりと扇風機なら300Wh前後、冬の電気毛布を一晩なら500Wh、冷蔵庫も使うなら1,000Whクラスが目安です。
寝ている間はエンジンを切るのが前提で、JAFのテストでは雪で埋まった車の中が16分で一酸化炭素400ppmに達しました。
エンジンを切った夜に電気毛布・扇風機・明かりを使うなら要る
1泊でスマホと明かりなら300Wh前後、冬の電気毛布は500Wh、冷蔵庫も使うなら1,000Wh
車載では固定して、シガーソケットの端子の緩みを確かめる
僕はBLUETTI AORA 30 V2を車に積み、工具の充電器とスマホの充電に使っています。家ではJackery 1000 Newを冷蔵庫に、Dabbsson 2000Lをテレビと明かりにつないでいます。
車中泊にポータブル電源はいる?いらない?
答えは、エンジンを切った夜に電気を使うかどうかで決まります。昼だけなら要りません。
車 中泊 ポータブル電源 いらない人|スマホの充電だけなら
スマホの充電を走っている間に済ませ、夜は何もつながない方は、ポータブル電源がなくても困りません。車のシガーソケットは120W未満が目安なので、スマホやモバイルバッテリーの充電には足ります。
反対に、寒い夜に電気毛布で寝袋を温めたい方、夏に扇風機を回したい方は、エンジンを切ったあとの電気が要ります。ここで要るのがポータブル電源です。
寝ている間はエンジンを切る|JAFのテスト
エンジンをかけたまま暖房で寝るのは危険です。JAFが雪で埋まった車でエンジンをかけ続けたテストでは、対策なしの車は16分で一酸化炭素が400ppmに達し、窓を5cmほど開けた車でも約40分で400ppmになりました。

一方で、エンジンを止めた冬の車内のテストでは、外気−12.9℃で車内が−7℃まで下がり、毛布と使い捨てカイロ、冬山用の寝袋の組み合わせが8時間耐えました。
ポータブル電源の出番は、この寝袋や毛布を寝る前に電気毛布で温めておくことです。
窓を開けるだけでは足りません。
車中泊のポータブル電源の容量|何を何時間使えるか
この章では、車中泊で使うものを、各社の時間の目安で並べます。容量は、使うものと時間から逆に決めます。

車中泊 ポータブル電源 容量|1泊なら300〜500Wh
夏の1泊でスマホと明かりと扇風機なら、288WhのAORA 30 V2でも扇風機(40W)が5.5時間、LED照明(10W)が24.6時間の目安です。
夏なら300Wh前後で足ります。
冬に電気毛布を使う方は、500Wh前後が分かれ目です。Jackery 500 Newなら55Wの電気毛布で約7時間以上なので、寝る前に強で温めて寝るときに弱か切る使い方なら、一晩をまかなえます。
冷蔵庫を積むなら1,000Whクラス
車用の冷蔵庫(120W)は、AORA 30 V2では2時間の目安でした。一晩は持ちません。
冷蔵庫を一晩動かしたい方は、1,000Whクラスを選びます。僕の1000 Newは家の冷蔵庫とWi-Fiルーターで出力96W・残り8.5時間の表示でした。
📝 車中泊の容量の目安
スマホ・明かり・扇風機の1泊:300Wh前後(AORA 30 V2 など)
冬の電気毛布を一晩:500Wh前後(Jackery 500 New)
冷蔵庫も一晩・2泊以上:1,000Whクラス(Jackery 1000 New)
電気毛布の時間を詳しく知りたい方は、電気毛布の記事でワット数から計算しています。
車載の振動・車内放置・走りながらの充電
この章では、車に積んで使うときに気をつけることを、メーカーと公的機関の注意から拾います。固定・暑さ・充電の3点です。
ポータブル電源 車載 振動|固定して端子の緩みを確かめる
走行中の振動にどこまで耐えるかを試験の数字で書いたメーカーの説明は、今回は見つけられませんでした。書かれているのは、端子の緩みと衝撃への注意です。
車で充電するときは、本体側の端子を奥まで差してからシガーソケットにつなぎ、振動で抜けやすいので緩みを時々見ておきます(Ankerの取扱いの注意)。国民生活センターは、落とすなどの衝撃を与えないこと、衝撃のあとに発熱や変形があれば使うのをやめることを呼びかけています。

僕のAORA 30 V2は約4.3kgで、片手で持ち出せるのが助かっています。ただ、軽い機種ほど急ブレーキで動きやすいので、ベルトや荷物で固定しておくのが安全です。
夏の車内に置きっぱなしにしない
Ankerは炎天下の車内やトランクに置かないよう注意書きに書き、国民生活センターも高温での使用・保管を控えるよう呼びかけています。車内の温度とメーカーごとの使える温度は、車内放置の記事でJAFの実測と並べました。
走りながら充電する|シガーソケットは時間がかかる
走りながらの充電は遅めです。
シガーソケットからの充電は、Jackery 240 Newで約5時間、1000 Newで約12時間です。大きい機種ほど、走行中の充電だけでは満タンになりにくいので、出発前に家で満充電にしておきます。
走行充電器を付けて速く充電する方法は、走行充電の記事にまとめています。
車中泊におすすめのポータブル電源4選|泊まり方別
この章では、車中泊の泊まり方ごとに4台を並べます。AORA 30 V2と1000 Newは僕の手元の機種です。
| 機種 | 容量・定格出力 | 重さ | 向く車中泊 |
|---|---|---|---|
| BLUETTI AORA 30 V2 | 288Wh・600W | 約4.3kg | 夏の1泊・スマホと明かりと扇風機 |
| Jackery 500 New | 512Wh・500W | 約5.7kg | 冬の1泊・電気毛布1枚 |
| Jackery 1000 New | 1,070Wh・1,500W | 約10.8kg | 冷蔵庫・2泊・家族 |
| EcoFlow DELTA 3 Plus | 1,024Wh・1,500W | 約12.5kg | 音を抑えたい・600W未満で30dB |
2026年10月の各社の公式ストアの値です。価格はセールで動くので表には入れていません。
夏の1泊なら BLUETTI AORA 30 V2
僕が車に積んでいる1台で、片手で運べる約4.3kgが決め手です。車のシガーソケットからの充電ケーブルが付いていて、12Vと24Vの両方に対応しています。

冬の1泊なら Jackery 500 New
電気毛布(55W)を約7時間以上使える512Whで、重さは約5.7kgです。シガーソケットから充電するケーブルは別売りなので、走りながら充電したい方は一緒にそろえます。
冷蔵庫や2泊なら Jackery 1000 New
僕の家で冷蔵庫につないでいる1台です。1,070Wh・定格1,500Wで約10.8kgなので、電気毛布なら約12時間、ケトル(850W)も約1時間使える目安です。
音を抑えたいなら EcoFlow DELTA 3 Plus
DELTA 3 Plusは、出力600W未満なら30dBで動きます。寝ている横でファンの音が気になる方に向きます。
ただし重さは約12.5kg。
📌 冬の車中泊で電気毛布を使うなら
Jackery 500 New
512Wh/定格500W/約5.7kg/電気毛布55Wで約7時間以上。寝る前に温めて、寝るときは弱か切る使い方なら一晩をまかなえます。
冷蔵庫も使う方はJackery 1000 New、静かさを取る方はEcoFlow DELTA 3 Plus、夏の1泊ならBLUETTI AORA 30 V2です。
車中泊とポータブル電源のよくある質問

泊まり方で変わります。夏の1泊なら軽いAORA 30 V2、冬の電気毛布なら500 New、冷蔵庫や2泊なら1000 Newです。
走行中の使用を試験の数字で認めたメーカーの説明は、今回は見つけられませんでした。使うなら本体を固定し、シガーソケットの端子が緩んでいないかを時々確かめます。
55Wの電気毛布なら、500 Newで約7時間以上、1000 Newで約12時間です。AORA 30 V2は60Wで3.5時間でした。
夏の車内には置きっぱなしにしません。Ankerは炎天下の車内やトランクに置かないよう書いていて、国民生活センターも高温での保管を控えるよう呼びかけています。
まとめ:車中泊のポータブル電源は、夜にエンジンを切って何を使うかで選ぶ
- スマホの充電を走行中に済ませるだけなら、ポータブル電源はいらない
- 夏の1泊ならAORA 30 V2(288Wh)、冬の電気毛布は500 New、冷蔵庫や2泊は1000 New
- 寝ている間はエンジンを切り、車載では固定して端子の緩みを確かめる
冬の電気毛布なら、Jackery 500 Newです。
参照:JAF「クルマが雪で埋まった場合、CO中毒に注意」「冬の車内温度」(JAFユーザーテスト)。国民生活センター「災害時にも活躍 携帯発電機やポータブル電源の取り扱いに注意」。Jackery公式の240 New・500 New・1000 Newの商品ページ。EcoFlow公式のDELTA 3 Plusの商品ページ。Anker公式のSolix C800 Plusの商品ページ(ご注意)。BLUETTI AORA 30 V2の商品ページ(10月11日確認)。シガーソケットの120W未満はトヨタの取扱書(10月9日確認)。
参照
この記事の数字と口コミの引用は、2026年10月15日時点の内容です。
僕が車に積んでいるAORA 30 V2の使い心地は、実機のレビューにまとめています。



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