太陽光発電の訪問販売の断り方|悪質な手口・見分け方・クーリングオフのやり方を電気工事士が解説

結論:玄関先で契約しないのが鉄則。断り方は「興味ありません、お引き取りください」の一点張り。もし契約しても8日以内ならクーリングオフできます
太陽光の訪問販売は、その場で契約しないのが最大の防御です。
・断り方はインターホン越しに「必要ありません」と明確に。再訪・長話に付き合わない
・契約しても8日以内なら無条件でクーリングオフできる(業者が拒んでも権利です)
この記事では、電気工事士の僕が悪質な手口・上手な断り方・契約後の対処まで、実例つきで解説します。
「太陽光いかがですか」と突然の訪問——しつこくて困った経験、ありませんか。強引な営業に押し切られそうになると、不安になりますよね。
僕は電気工事士として電気設備に関わりながら、太陽光や蓄電池についても普段から調べ、相談を受けています。その立場から、訪問販売の見抜き方と断り方を正直にお伝えします。
先に言っておくと、訪問販売がすべて悪いわけではありません。ただ相場より高い契約や施工トラブルが起きやすいのも事実。トラブル相談は国民生活センターにも多く寄せられています。
読み終わるころには、「玄関先での正しい断り方」と「もし契約しても取り消す方法」が分かり、落ち着いて対応できるようになります。

なぜ太陽光の訪問販売は注意が必要なのか
まず前提として、訪問販売の会社がすべて悪質なわけではありません。ただ、太陽光の訪問販売には構造的に注意すべき理由があります。ここを理解しておくだけで、身構え方がまったく変わります。
そもそも、なぜ太陽光は飛び込み営業が多いのか。理由はシンプルで、1件あたりの契約単価が100万円以上と高いから。飛び込みでも1件決まれば大きいので、人海戦術で回る業者が後を絶たないんです。
いちばんの問題は「価格の不透明さ」
最大の理由が価格の不透明さです。太陽光には家電のような「定価」がありません。同じメーカー・同じ容量のパネルでも、業者によって総額が数十万円、ときに100万円近く変わります。
これは工事費や諸経費、営業の人件費が業者ごとにバラバラだから。その場で1社の見積もりだけを見せられても、それが高いのか安いのか、判断する物差しがないんです。
!訪問販売で注意すべき4つの理由
・相場より高い契約になりやすい(その場で比較できない)・その場で即決を迫られ、冷静に判断できない・施工実績や保証が不明確なことがある・強引な勧誘・点検商法などのトラブルが起きやすい
「即決を迫られる」から後悔する
もう一つが「即決を迫られる」こと。「今日だけ」「この地域限定」「あと2軒で締め切り」と急かされ、比較する時間を与えられないまま契約——これが後悔のいちばんの原因です。
100万円を超える買い物を、玄関先の立ち話で、しかもその日のうちに決める。冷静に考えれば異常な話ですよね。でも、営業トークの勢いに押されると、つい判断が鈍ってしまうんです。
大きな買い物ほど、複数社を比べて、家族と相談して決めるのが当たり前。それをさせない売り方こそ、警戒すべきサインなんです。
実際、国民生活センターにも太陽光の訪問販売をめぐる相談が数多く寄せられています。「点検に来たと言われて」「電力会社の関係だと思って話を聞いたら」——きっかけは、どれも玄関先での何気ない会話です。
もう一つ知っておきたいのが、訪問販売は「その場で断りにくい」空気を意図的につくるということ。玄関を開けさせ、笑顔で話し込み、断りづらい雰囲気に持ち込む。これは偶然ではなく、売るための技術なんです。
だからこそ、こちらは技術ではなくルールで対抗します。「玄関先では契約しない」と最初から決めておけば、相手がどんなに話し上手でも、判断を保留にできます。
もちろん、丁寧で良心的な訪問営業もいます。大事なのは「訪問販売=悪」と決めつけることではなく、その場で契約しないというルールを自分の中で1本、持っておくこと。これだけでトラブルの大半は防げます。

悪質な訪問販売の手口7つ
相談を受けていて「これは危ない」と感じる手口には、共通パターンがあります。代表的な7つを知っておけば、その場で見抜けます。
△よくある悪質な手口7つ
・「今だけ」「モニター価格」で即決を迫る・電力会社や自治体の関係者を装う・「設置が義務化された」など事実と違う説明・メリットばかり強調しデメリットを言わない・「点検無料」で上がり込み不安を煽る(点検商法)・見積もりの内訳を出さない/総額しか言わない・長時間居座り、帰らずに契約させる
手口1・2:「モニター価格」「今だけ」で即決を迫る
もっとも多いのが「モニターになってくれれば特別価格」という手口。「あなたの家を実績として使わせてほしい」と言われると、特別扱いされた気がして心が動きますよね。
でも実態は、割高な価格を安く見せるための演出であることがほとんど。しかも「モニターは今日契約した方限定」と、即決を迫る材料にセットで使われます。
本当に良い条件なら、後日あらためて検討しても消えないはず。「今だけ」「今日中に」を強調された時点で、いったん疑うのが正解です。急かす理由は、あなたに比較させたくないから、それだけです。
手口3・4:公的機関を装う/「義務化」の嘘
公的な雰囲気を出して信用させる手口も要注意。「電力会社の方から来ました」「市の関係で回っています」——こう言われると、つい玄関を開けてしまいがちです。
ですが、電力会社や役所が個別の家に太陽光の営業をすることはありません。「〜の方から」という言い回しで、公的機関そのものだと誤解させるのが常套手段です。
さらに「太陽光の設置が義務化された」という説明も見かけますが、一般の戸建てで設置が義務づけられている事実はありません。事実と違う説明(不実告知)は、それ自体が特定商取引法で禁止されています。
「電力会社の方から来ました」という言い回しは、電力会社そのものだと思わせるための巧妙な言い換えです。本物の電力会社が、契約者の家を一軒ずつ回って太陽光を売り込むことはまずありません。少しでも「あれ?」と思ったら、その場で社名と用件を聞いて、いったんドアを閉めて調べる。それで十分です。
手口5:無料点検で上がり込む「点検商法」
近年増えているのが点検商法。「近くで工事しているので無料で屋根を点検します」と接近し、家に上がり込んで「このままだと雨漏りする」「パネルの寿命が近い」と不安を煽って契約に持ち込む手口です。
すでに太陽光や屋根がある家が狙われやすいのが特徴。頼んでいない点検を持ちかけられたら、屋根には上げず、その場で断るのが鉄則です。
手口6・7:内訳を出さない/長時間居座る
見積もりの内訳を出さず「総額○○万円ぽっきり」としか言わない業者も危険。パネル・パワコン・工事費の内訳が分からなければ、どこが割高か検証できません。
そして最後が長時間居座ること。「サインするまで帰らない」と根負けを狙う売り方です。ですが、帰ってほしいと伝えたのに居座る行為は違法。この対処法は次章でくわしく解説します。

効果的な訪問販売の断り方
ここが本題。強引な営業でも、正しい断り方を知っていれば怖くありません。ポイントは「対面しない」「明確に断る」「長話しない」の3つ。順番に見ていきましょう。
ポイント1:玄関を開けず、インターホン越しに
いちばん効くのが玄関を開けず、インターホン越しに対応すること。ドアを開けて顔を合わせ、話し込んでしまうほど、人は断りにくくなります。これは営業側もよく分かっていて、まず玄関を開けさせようとします。
「ちょっとだけ」「資料だけでも」と言われても、開ける必要はありません。用件を聞き、興味がなければインターホン越しにそのまま断る。これで9割の訪問は終わります。
ポイント2:あいまいにせず、明確に言い切る
断るときは、理由を説明しすぎないのがコツです。「うちは屋根が…」「主人がいないので…」と理由を言うほど、「それなら大丈夫ですよ」と切り返す糸口を与えてしまいます。
◎そのまま使える断り文句
・「興味がありませんので、お引き取りください」・「太陽光を入れる予定はありません。お断りします」・「今、手が離せません。結構です」ポイントは、理由を足さず短く言い切ること。そして絶対に言わないほうがいいのが「検討します」です。
特に危険なのが「検討します」「また今度」という言葉。丁寧に断ったつもりでも、営業側には「見込みあり」と受け取られ、リストに残されて再訪を招きます。断るなら、はっきり「必要ありません」と伝えましょう。
ポイント3:再勧誘は「違法」。帰らないなら通報も
知っておきたいのが、いちど断った相手への再勧誘は特定商取引法で禁止されているということ。「必要ありません」と明確に伝えたのに、居座り続けたり、日を変えて何度も訪ねてくるのは違法行為です。
それでも帰らない場合は、「お引き取りいただけないなら警察に通報します」とはっきり伝えて大丈夫。帰ってほしいと告げたのに退去しないのは、不退去罪にあたる可能性もあります。
毅然とした態度が、いちばん効きます(参考:消費者庁・特定商取引法ガイド)。
物理的な予防策として、玄関に「訪問販売お断り」のステッカーを貼っておくのも有効です。それでも勧誘してくる業者は、ルールを守る気がない相手だと見分けもつきます。
断るのが苦手な人ほど、つい「検討します」と言いがち。でもこれは営業側に「見込みあり」と思われ、再訪を招きます。あいまいにせず、「必要ありません」とハッキリ言い切るのが、結局いちばん親切な断り方ですよ。

騙されない業者の見分け方
「話だけでも」と応じる場合や、すでに検討している場合に、優良か悪質かを見分けるポイントを押さえておきましょう。
警戒すべき業者
- 即決・今日だけを迫る
- 会社名・実績があいまい
- デメリットを言わない
- 見積もりの内訳を出さない
VS
信頼できる業者
- 持ち帰り・比較を歓迎
- 会社名と施工実績が明確
- デメリットも正直に説明
- 内訳つきの見積もりを出す
まず会社名を聞いて、その場で検索する
いちばん簡単で効くのが、会社名を聞いて、その場でスマホ検索すること。会社の実績、口コミ、そして行政処分歴(業務停止命令など)がないかを調べます。
処分歴のある業者は、消費者庁や自治体のサイトで公表されていることがあります。
ここで会社名を濁す、名刺を出し渋る、持ち帰りを嫌がる相手は要注意。後ろめたいことがなければ、堂々と社名を名乗り、検討の時間を歓迎するはずです。
保証の年数を具体的に説明できるか
あわせて確認したいのが保証です。太陽光には大きく2種類の保証があります。
i必ず確認したい2つの保証
・施工保証:工事に起因する雨漏りや不具合を直す保証(10年程度が目安)・出力(機器)保証:パネルの発電性能やパワコンの故障に対する保証(10〜25年など)この年数と対象を、その場で具体的に答えられるかが信頼の分かれ目です。
20年以上使う設備なので、途中で故障したときに誰が直してくれるのかは重要。「保証はしっかりしてます」と抽象的にしか答えない業者は、いったん保留にしましょう。
発電量の「盛りすぎ」を数字で見抜く
シミュレーションで発電量や売電収入を大きく見せるのも典型的な手口です。ここは数字で見抜けます。目安として、太陽光の年間発電量は1kWあたり約1,000〜1,200kWh。
5kWなら年5,000〜6,000kWh程度が現実的なラインです。
これを大きく超える前提(1kWあたり1,400kWhなど)で「これだけ儲かります」と試算していたら、都合よく盛られている可能性が高い。屋根の向きや影の条件を無視した、最良ケースだけの数字かもしれません。
そして「実質0円」「必ず儲かる」「絶対に元が取れる」といった断定も危険信号です。発電量は天候や設置条件で変わるもので、「必ず」「絶対」と言い切れるものではありません。
根拠を出せない断定は、その時点で信用を割り引いて聞きましょう。
見分けの結論はシンプルです。「持ち帰って比較させてくれるか」——これが優良業者かどうかの、いちばん分かりやすい分岐点。良い業者ほど「他社さんとも比べてください」と言えるものです。
逆に、比較を嫌がり即決を迫る時点で、自社が価格や内容で負けると分かっているサインだと考えていいでしょう。

もう契約してしまった…クーリングオフのやり方
「勢いで契約してしまった」——大丈夫です。訪問販売なら、契約書面を受け取った日を含めて8日以内なら、無条件でクーリングオフ(契約解除)できます。理由は問われません。「やっぱりやめたい」だけで解除できます。
これは特定商取引法で守られた消費者の権利。業者が「解約はできない」「違約金がかかる」「もう工事の手配をした」と言っても、従う必要はありません。まずは落ち着いて、期限内に手続きをしましょう。
ポイントは「書面(または電子メールなど記録が残る方法)で通知する」こと。電話や口頭だけでは「言った・言わない」になりがちなので、必ず形に残る方法で送ります。手順は次の4ステップです。
クーリングオフの手順(4ステップ)
8日以内に「書面」で通知する
「契約を解除します」と書いた通知を作成します。はがき(特定記録や簡易書留が安心)や電子メールなど、記録が残る方法で送りましょう。口頭だけはNGです。
必要事項を書く
契約年月日・商品名・契約金額・会社名・「契約を解除します」の一文・あなたの氏名住所を記載。はがきは両面をコピーして控えを残します。
クレジット・ローン契約も同時に通知
分割・ローンで契約した場合は、信販会社(クレジット会社)にも同じ通知を送ります。これで支払いも止められます。
迷ったら消費生活センター(188)へ
書き方や対応に不安があれば、消費者ホットライン「188(いやや)」に電話。最寄りの消費生活センターにつながり、無料でアドバイスがもらえます。
◎クーリングオフのポイント
・期限は契約書面の受領日を含め8日以内(訪問販売の場合)・無条件・違約金なしで解除できる・必ず記録が残る書面・メールで。工事が始まっていても原則可能・ローン契約は信販会社にも通知する
覚えておきたいのが、「8日」の数え方。起算日は契約日ではなく、法律で定められた事項が書かれた契約書面を受け取った日を1日目として数えます。もし書面の記載に不備があれば、8日を過ぎても解除できる場合があります。
また、すでに工事が始まっていても、原則クーリングオフは可能です。設置後でも、業者は無償で原状回復(元に戻す)しなければならず、その費用を消費者に請求することはできません。「もう工事したから無理」は誤りです。
はがきで送る場合は、必ず両面をコピーして手元に残し、郵便局の窓口で「特定記録」か「簡易書留」にして送るのがおすすめです。いつ・何を送ったかの証拠が残るので、あとで「届いていない」と言われても安心。数百円の手間で、100万円超の契約を守れると思えば安いものですよ。

8日を過ぎた・迷うときの相談先
「8日を過ぎてしまった」「クーリングオフできるか分からない」——そんなときも、あきらめる必要はありません。期限を過ぎても、対処できる道はいくつも残っています。
期限後でも「取り消せる」ケースがある
契約内容にウソや不当な点があれば、8日を過ぎても契約を取り消せる場合があります。たとえば次のようなケースです。
!期限後でも取り消せる可能性があるケース
・不実告知:「必ず儲かる」「義務化された」など事実と違う説明で契約させられた・退去妨害:帰ってほしいと言ったのに帰らず、根負けして契約した・断定的判断の提供:不確実な利益を「絶対に得する」と断定されたこれらは取消しの対象になりうるので、まず相談を。
これらは特定商取引法や消費者契約法にもとづく取消しの対象になりうるもの。自己判断せず、まずは専門の窓口に相談するのが確実です。
迷ったら「188(いやや)」に電話
i困ったときの相談先
相談は無料で、専門の相談員が対応してくれます。どんな手口だったか、どう対応すべきかを一緒に整理してもらえるので、「こんなこと聞いていいのかな」とためらう必要はありません。
早めに連絡するほど、選択肢が多く残ります。
ちなみに188は、平日だけでなく土日祝も相談を受け付けています(地域や時間帯により対応は異なります)。
「クーリングオフの8日目が今日で、業者と連絡がつかない」といった急ぎのケースでも、まず電話して相談員の指示を仰ぐのが確実です。
大切なのは、あわてて自分だけで判断しないこと。相手が「解約させない」と強く出てきても、法律上の権利はこちらにあります。相談員というプロを味方につけて、冷静にやり取りを進めれば、多くのケースは解決に向かいます。
i相談前にそろえておきたい証拠
・契約書・申込書(受領日が分かるもの)・パンフレット・見積書・名刺・やり取りのメモ(訪問日時・言われた内容)・可能なら会話の録音や、送ったメール・はがきの控え
そして相談前に大切なのが証拠の保管。契約書・パンフレット・名刺・やり取りのメモ・録音があれば、相談員が状況を判断しやすくなります。捨てたり消したりせず、まとめて手元に残しておきましょう。
訪問時の日時や、言われた内容をメモしておくだけでも有力な材料になります。

そもそも訪問販売で契約しない:相見積もりが最強の防御
いちばん確実な防御は、「その場で契約せず、自分から複数社に見積もりを取る」ことです。訪問販売のトラブルは、この一手でほとんど防げます。攻めではなく、守りの発想ですね。
なぜ相見積もりが効くのか
相見積もりを取れば、適正価格が分かり、割高な契約を避けられるのはもちろん、各社の提案や保証を落ち着いて比べられます。急かされる訪問販売と正反対の、自分のペースで選べる冷静な環境が手に入るわけです。
前にも触れたとおり、同じ設備でも業者によって総額が数十万円変わるのは珍しくありません。1社だけの提案では、それが高いのか安いのか判断できない。3社ほど並べて初めて、相場と“言い値”の差が見えてきます。
◎訪問販売より一括見積もりが安心な理由
・複数社を同時に比較できる(適正価格が分かる)・自分のペースで検討できる(即決を迫られない)・悪質業者は提携から外される仕組みのサービスもある・保証・実績・提案を横並びで比べられる
まずは自分で「目安」をつかんでおく
比較の前に、自分でおおよその適正価格・回収年数の目安を知っておくと、訪問販売の“言い値”を鵜呑みにせずに済みます。営業に「これは相場ですよ」と言われても、自分の基準があれば冷静に判断できるからです。
下のシミュレーターで、屋根や電気の使い方から、ざっくりの費用感と回収イメージを試算してみてください。ポイントは自家消費率(昼間に自宅で電気を使う割合)。日中の在宅が多いほど、導入メリットは大きく出ます。
☀️ 太陽光・蓄電池 かんたん回収シミュレーター
お住まいの地域と条件を選ぶと、初期費用・年間の経済効果・回収年数の目安が自動で計算されます。
※ 本結果は日射量・自家消費率・売電価格などの一般的な目安に基づく簡易試算です。実際の費用・効果は屋根の形状や業者により変動します。正確な金額は無料見積もりでご確認ください。
ここで出るのはあくまで目安です。屋根の形状や影、選ぶメーカーで実際の金額は変わります。正確な額と、我が家に合う提案は、一括見積もりで複数社を比べて確定させましょう。
目安を持ったうえで比較すれば、割高な契約はまず避けられます。
比較のコツは、同じ条件(容量・メーカーの希望・工事内容)をそろえて見積もりを頼むこと。前提がバラバラだと総額を並べても比べられません。
条件をそろえれば、価格差の理由が「工事費なのか」「諸経費なのか」まで見えてきます。
「訪問販売を断ったうえで、自分から優良業者に見積もりを取る」——これが、損もトラブルも避ける、いちばん賢い進め方です。受け身で待つのをやめ、こちらから主導権を握りにいきましょう。
☀️あわせて読みたいあわせて読みたい:太陽光発電はやめたほうがいい?後悔する人の失敗パターンと、向いている人・いない人を電気工事士が本音で解説しています。
☀️あわせて読みたいあわせて読みたい:太陽光の相見積もりの取り方訪問販売を断ったあとの正しい進め方。自分から優良業者に相見積もりを取る手順を電気工事士が解説しています。

悪質業者に狙われやすい人・診断チェック
最後に、訪問販売のトラブルに遭いやすい傾向をセルフチェックしてみましょう。当てはまる人ほど、この記事の断り方を覚えておくと安心です。
- 日中に在宅していることが多い
- 「無料」「今だけ」に弱い、断るのが苦手
- 太陽光の相場をまだ調べたことがない
- 家族に相談せず自分だけで決めてしまいがち
- 高齢の家族が一人で在宅する時間がある
これらは、悪質業者が「話を聞いてくれそう」「その場で決めてくれそう」と狙う条件そのものです。特に日中在宅・相場を知らない・単独で決めがちの3つが重なる人は、押し切られやすいので要注意です。
逆にいえば、当てはまる項目があっても、「相場の目安を知っておく」「その場で決めない」の2つを守るだけで、狙われにくい側に回れます。知識と1本のルール——防御はこのシンプルな組み合わせで十分なんです。
家族で「玄関先では契約しない」を共有する
当てはまる項目が多い人は、「玄関先では契約・サインしない」を家族の共通ルールにしておきましょう。ルールが1本あるだけで、その場の勢いに流されにくくなります。
とくに気をつけたいのが高齢のご家族です。日中ひとりで在宅する時間が長く、丁寧な口調の営業を無下に断りづらい——狙われやすい条件がそろっています。
「不審な訪問があったら、その場で決めず必ず家族か188に相談してね」と、あらかじめ声をかけておくと安心です。
◎家庭で決めておきたい3つのルール
・玄関先ではサインしない・契約しない(どんなに良い話でも一度持ち帰る)・その場で会社名を検索し、家族に共有してから考える・迷ったら契約前に家族か188に相談するこの3つを紙に書いて玄関に貼っておくだけでも効果的です。
「断るのが苦手」という自覚がある人ほど、事前にルールを決めておく価値があります。とっさに言葉が出なくても、「うちは玄関先で決めない決まりなんです」と言えば、角を立てずに、それが立派な断り文句になります。
チェックに一つも当てはまらなかった人も、油断は禁物です。手口は年々巧妙になっていて、誰もが標的になりえます。この記事の断り方とクーリングオフの知識を、家族の「お守り」として頭の片隅に置いておいてください。
そして、太陽光を本当に検討するなら、訪問販売を待つのではなく、自分から相見積もりを取ること。
受け身で待つと悪質業者に当たる確率が上がりますが、自分から優良業者を選びに行けば、狙われるリスクそのものが大きく下がります。

よくある質問
太陽光の訪問販売はすべて悪質ですか?
いいえ。丁寧で良心的な会社もあります。ただ相場より高い契約や即決を迫られやすいのは事実。「その場で契約しない」を徹底し、必ず相見積もりで比較しましょう。
いちばん効く断り方は?
玄関を開けず、インターホン越しに「興味がありません、お引き取りください」と明確に伝えることです。理由を説明しすぎず、短く言い切るのがコツです。
一度断ったのに何度も来ます。違法ですか?
はい。いちど断った相手への再勧誘は特定商取引法で禁止されています。しつこい場合は「通報します」と伝え、消費生活センター(188)に相談しましょう。
契約してしまいました。取り消せますか?
訪問販売なら、契約書面を受け取った日を含め8日以内は無条件でクーリングオフできます。記録が残る書面で通知しましょう。業者が拒んでも権利は有効です。
クーリングオフの8日を過ぎたら無理ですか?
契約にうその説明などがあれば、期限後でも取り消せる場合があります。まずは消費者ホットライン188に相談を。契約書やパンフレットは保管しておきましょう。
ローンで契約した場合はどうすればいい?
販売会社に加えて、信販会社(クレジット会社)にも同じ内容の通知を送ります。これで支払いを止められます。手順は188で確認できます。
「電力会社の者です」と言われました。本当ですか?
電力会社や役所が個別に太陽光の営業をすることはまずありません。身分をあいまいにする相手は、その場でお断りして問題ありません。
訪問販売以外で安全に検討するには?
自分から一括見積もりサービスを使い、複数社を比較するのが安全です。適正価格が分かり、自分のペースで冷静に選べます。悪質業者を除外する仕組みのサービスもあります。
高齢の親が心配です。何をすればいい?
「玄関先では契約しない・その場でサインしない」を家族で共有しておきましょう。不審な訪問があれば、契約前に家族や188に相談するよう伝えておくと安心です。
工事が始まってしまってもクーリングオフできますか?
訪問販売なら、8日以内であれば工事開始後でも原則クーリングオフできます。業者は無償で元の状態に戻す義務があり、その費用をあなたに請求することはできません。「もう工事したから無理」は誤りなので、まず188に相談しましょう。
無料点検に来たと言われました。応じて大丈夫?
頼んでいない「無料点検」は、家に上がり込んで不安を煽る点検商法の入り口になりがちです。屋根には上げず、その場で断るのが安全。点検が本当に必要なら、自分で選んだ業者に依頼しましょう。
クーリングオフの通知はメールでもいいですか?
はい。2021年の法改正で、電子メールなど電磁的記録による通知も認められました。送信日時が残る形で送り、送信済みメールは必ず保存を。より確実にしたい場合は、はがき(特定記録・簡易書留)との併用が安心です。

まとめ:玄関先で契約しない。断って、自分から比較する
太陽光の訪問販売でいちばん大事なのは、その場で契約しないこと。断り方は「必要ありません」の一点張りで十分です。理由を説明しすぎず、対面せず、短く断りましょう。
もし契約してしまっても、8日以内なら無条件でクーリングオフできます。迷ったら消費者ホットライン188へ。あなたの権利は法律で守られています。
そして本当に太陽光を検討するなら、訪問販売を待つのではなく、自分から相見積もりを取るのが安全で確実。まずは無料の一括見積もりで、適正価格と信頼できる業者を見つけてくださいね。